コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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2重人格〜片方は俺様でOK?〜
日時: 2010/12/14 18:32
名前: spade☆ ◆K7Ld0w0CwU (ID: t4UbSZne)

わ〜、久々に新作出すかも☆★
できれば『チビで生意気な彼氏!?』ってのも見て欲しいです♪
まだ完結とまでは行ってませんけど^^;
改めて!!spade☆(スペード)っていいます♪
気軽にスペード☆とかspade☆とかって呼んで下さい!!!
今回のは2つの顔を持つ彼との恋を書いてみようと思いました(^−^)
2重人格書くの好きなんですよ)←おい。。。
ぜひ見て下さい(●^o^●)

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Re: 2重人格〜片方は俺様でOK?〜 ( No.20 )
日時: 2010/12/22 18:27
名前: spade☆ ◆K7Ld0w0CwU (ID: qKDnYww0)

樹 レンさん>久々に来たかも!!
これからも頑張って書くよ〜♪

Re: 2重人格〜片方は俺様でOK?〜 ( No.21 )
日時: 2010/12/22 19:02
名前: spade☆ ◆K7Ld0w0CwU (ID: qKDnYww0)

・。・第7話・。・

「龍・・・起」
龍起が来てくれた・・・。
龍起がぼけて見える。
「夏穂・・・、お前・・・久保田に何かされたか?」
「・・・・・・・」
変だよね、おかしいよね私。
龍起が来てくれたのは嬉しいのに、雅寿に傷ついて欲しく無いなんてね。
ねぇ龍起?
もしも私が彼方に「雅寿に別れろ」って言われた、そう言ったら・・・。
彼方は確実に雅寿を半殺しまでやってしまうでしょう。
私はソレが怖い。
「夏穂言え!隠し事は許さねぇ・・・。久保田半殺しにしてでも聞き出すぞ」
・・・・・・・・・・・・・・。
龍起は嘘をつかない。
言った事はやってしまう。
いわゆる『有言実行』タイプ・・・なんだよね。
お願い龍起。
私が言った事で雅寿を殴らないで。傷つけないで。
「ま、雅寿に・・・。龍、起と・・・。別れろって・・・言われたっ・・・でも」
ガッ!!!
「でも」と言った直後・・・。
龍起が雅寿の胸ぐらを掴んだ。
「テメっ!!」
龍起が雅寿に向かって拳を振り上げる。
「龍起やめて!!!」
振り下ろされるのと同時に叫んだ。
龍起がピクッと止まる。
雅寿の胸ぐらを掴み、拳を振り上げたまま私を半睨みする。
「龍起。確かに私も別れろって言われた時は辛かったよ。すごくムカついたし、ふざけんなって思った。・・・ッでもね!だからって雅寿を殴ったりして欲しくないの。かなり嫌だったけど!龍起が助けに来てくれて嬉しかったけど!・・・殴ったりはしないで。龍起のこの手は、雅寿を殴る為にあるんじゃないって事くらい自分で分かるでしょ・・・?お願い龍起。私は雅寿が龍起に殴られればいいなんてそんな事思って無い、望んでない。私は龍起が助けに来てくれただけで!それだけで!・・・嬉しかったよ」
「・・・夏穂」
龍起が胸ぐらを掴む手も振り上げていた拳も下ろす。
ただ切なそうな瞳が私を見つめる。
「雅寿。アンタも。私ね?アンタにフラれた日・・・」
「いいよ、俺が説明する」
そう言って私の手を握りしめてくれる龍起。
「久保田。お前に教えてやるよ。夏穂はなお前と別れた日、自殺しようとしたんだ。俺が止めたけどな。俺が居なかったら、今夏穂はこの世界に存在しない。どういうことか分かるか?夏穂にとってお前がすべてだったんだよ。久保田が居たから夏穂はあの日まで笑顔で生きて来れた!だけど・・・お前がフッた時、夏穂はもうお前とは戻れないと思ったんだろうな。生きがいだったお前が消えれば夏穂にとって生き方が分からなくなって来る。お前が!夏穂と別れたせいで!夏穂はどん底まで落とされたんだ!!俺が助けて良かった。俺が助けなきゃ今頃、夏穂はあの川で久保田との『別れ』を背負いながら死んでいったんだよ!!!」
いつしか私の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちる。
そうだよ。私は龍起が居なかったら今頃死んでる。
「・・・俺、夏穂の事全然分かってやれなかったんだな・・・。・・・ゴメンなッ・・・、夏穂ッ・・・」
雅寿の瞳からも涙が落ちる。
「俺、今初めて知った。あの日夏穂が死のうとした事。・・・龍起・・・だっけ?お前が夏穂を救ってくれてありがとう。俺にはもう夏穂のそばに居る資格が無い・・・。ゴメンな夏穂」
雅寿・・・・・・。
雅寿はそう言いながら去って行った。
これでいいんだよね。
ギュっ・・・。
その後、龍起に1分かけて抱きしめられた。

Re: 2重人格〜片方は俺様でOK?〜 ( No.22 )
日時: 2010/12/27 11:56
名前: spade☆ ◆K7Ld0w0CwU (ID: 5hG5Ocn3)

・。・第8話・。・

「・・・龍起?」
「・・・メン」
え?
「ゴメン、言葉が重なって聞こえなかったんだけど」
「ゴメンって言ったんだって」
龍起が抱きしめたままで呟く。
龍起さん?
苦しいよぉ〜・・・。
「龍起、苦しいんだけど・・・」
呟いた途端に龍起が抱きしめる力を強くする。
だから苦しいんだって!!
「龍起。苦しいから離れて?」
「・・・・・・・・・・・・」
・・・無視??
どうせ聞こえてるんでしょ?
聞こえない『フリ』してるんでしょ?
「龍ッ・・・!」
「うるさいから。もう少しこのままで居させろよ」
龍起のかなり低い声が聞こえる。
脅されてるみたいで怖いから抵抗をやめる。
近くの電線からがカラスが飛び立つ。
だいぶ暗い。
ねぇ龍起・・・?
私は彼方が助けてくれた時から惚れてました。
龍起は気付いていましたか?
「・・・いと思ったのか?」
・・・はい?
ボ〜っとしてたら龍起が何か言ったみたい。
「ゴメン、もう1回言ってくれる?」
「夏穂は俺と別れたいと思ったのか?」
え?龍起、何言ってんの?
「久保田に別れろって言われてどう思ったのかっつ〜意味」
・・・龍起でバカだったんだね。
別れたいなんて思うわけ無いじゃん。
私は龍起が好き。それだけだよ。龍起が1番好きだよ。
「別れたくないよぉ・・・。龍起が1番好きだよッ・・・」
「夏穂・・・。ゴメンな、俺がちゃんと見つけてやれたら・・・。お前は久保田に近づかれずに済んだのにな。俺のせいだよな。・・・俺は夏穂を傷つけた1人だよな・・・。ゴメン」
『ゴメン』
そう告げた後、龍起は走って行ってしまった。
何だか嫌な気がする。
もう龍起が—————————
助けてくれた時の普通の人で——————
居てくれない———。
そんな気が。

Re: 2重人格〜片方は俺様でOK?〜 ( No.23 )
日時: 2010/12/27 12:08
名前: spade☆ ◆K7Ld0w0CwU (ID: 5hG5Ocn3)

・。・第9話・。・『龍起side』

俺は夏穂を傷つけた。
久保田から・・・、あの男から・・・。
夏穂を守ってやれなかった。
夏穂を久保田の言葉、そして俺の行動で傷つけてしまった。
夏穂はもう笑ってくれないかもしれない。
『龍起が1番好きだよ』
そう言ってくれたけど・・・。
夏穂は無理して笑ってる。俺には見える。
夏穂、お前は俺で本当に良かったんだろうか。
俺じゃ無くても・・・。
俺と久保田以外なら誰でも夏穂を笑顔にさせてやれたかもしれない。
「ちくしょ・・・ッ!夏穂が・・・。俺から離れて行く・・・」
・・・俺は夏穂を手放すべきかもしれない。
でも。
やっと手に入れた俺の宝物。
手放したら俺はどうなっちまうのか・・・??
そう思うと夏穂を放す気が無くなった。
夏穂。お前がいくら嫌がろうと俺は放さねぇから。
お前が自ら離れて行こうと俺は逃がさねぇから。
俺の檻から脱走なんてさせやしねぇ。
お前は俺のだ。
他の奴らには渡さない。譲らない。
俺の檻に一生閉じ込めてやる・・・・・・・ッ!!

Re: 2重人格〜片方は俺様でOK?〜 ( No.24 )
日時: 2010/12/27 12:30
名前: spade☆ ◆K7Ld0w0CwU (ID: 5hG5Ocn3)

・。・第10話・。・

あれから家に帰って考えた。
龍起は私の前から去って行っちゃうの??
そんなの嫌だよ。
龍起がホントに好きだよッ!
明日、龍起の家に行ってみようかな。
さっき電話で瀬理奈に教えてもらった。
ココなら自転車で行けるかも。
・・・次の日。
今は朝の10時前頃。
今日は土曜日で部活がないからラッキー☆
吹部と陸上だけ今日は無いんだよね・・・。
キコキコキコ・・・。
自転車のペダルを思いっ切り踏む。
龍起の家に着くと、自転車を停め、玄関前でインターホンを押す。
ピンポーンって家の中で響いている。
・・・留守?
1分待っても出て来ないから背を向けて帰ろうとした時・・・。
ガラッ!!グイッ・・・!
急に龍起の家の戸が開いて引きずり込まれる。
「ちょっ・・・!龍起!?」
玄関の戸が閉まった後、引っ張られた服から誰かの手が離れた。
見上げるとソコには・・・。
「・・・りゅ、龍起・・・?」
ちょっと怖くなった目で私を見下ろしている龍起。
・・・何?
どうしてこんなに怖いの?
「お前、俺の事・・・マジで好きか?」
「何回言わせるの!?昨日も好きって言ったじゃん!・・・私、そんなに信用できない?」
段々不安になって来る。
・・・所詮、龍起も雅寿と同じ人間なのかって思うと・・・。
「ねぇ龍起ッ!信じて!!!私は龍起が1番好きなの!」
訴えるような目で言うと、龍起は軽くほほ笑んだ。
「上がって」
それから龍起の部屋に上がった。
・・・その後は何1つ覚えてない。
気が付いたら龍起の家の玄関に居た———。


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