コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- アノ日
- 日時： 2010/12/16 18:01
- 名前： 葦原 守亞 ◆wlQu.kpUp2 （ID: 6oBlKSV1）
守亞です
どうも
小説書きます
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- Re: アノ日 ( No.1 )
- 日時： 2010/12/22 13:29
- 名前： 葦原 守亞 ◆wlQu.kpUp2 （ID: V1z6MgX2）
序章
ざくっ
雪に足が埋もれた。白い雪はみるみるうちにブーツにしみこんできて、つうんと冷たくなった。足が大変なことになっている。
森は、木がもう枯れに枯れて、雪が積れないようになっていた。獣の姿もするっと消え、いるとすれば、山賊くらいか。道にはその分雪が降り積もる。
しかし、その少女はそんなことにも気付かずに歩いていた。金髪に雪が舞い降りた。
少女の目はしんでいた。蒼い目の中心は黒く、見るものの身体を凍りつかせるほどの恐ろしさだ。しかも、無表情となれば。顔のかたちが綺麗でも、綺麗にはほど遠くなる。
———笑って
ふと、ささやきが聞こえた。
「…。」
少女は歩みをとめず、歩き続けた。まるで、全く聞こえていないかのように。
———笑ってよ
———笑って
———笑って
返事をしないのも無理はない。少女はその声の主のことなど、信じていなかったから。しかも、耳は聞こえない、心は凍てついている。
———笑ってよぅ
少女はいつのまにか、森を抜け、街に出ていた。
———ここまでか
声の主の調子が急に変わったが、少女は気に留める様子もなかった。
…。
声の主、『妖精』は黙り込んだ。森の外までは、いけなかった。
- Re: アノ日 ( No.2 )
- 日時： 2010/12/17 20:26
- 名前： 葦原 守亞 ◆wlQu.kpUp2 （ID: zjmgeTG7）
１
「ちょっっと！」
ここは、アヴェリ学園寄宿舎中庭噴水前。二人の少女が魔法で真剣に対決してい…違った。
「あたしのプリン返しなさいよ〜〜！」
たんなる喧嘩だった…。
あたしはため息をついた。ここ図書室なら騒がしくないかと、よってみたが…
うるさいのはかわらない…。
でも、キャラ的にうるさいと叫べないが…。
「ちょっとぉぉぉ！そこの人ー！なんかいってやってよぉ！ぼーっと楽しそうにまるで見世物みたいに見てるそこの人ぉ！」
酷いな。誰だろう？
「ちょっとぉ！蒼い髪の人！」
…え。
あたしぃ！
…いや、違う。ヴェラミントも、あたしとおなじ蒼い髪…。
「たぁしか、三年のぉ！アナ・カウス！」
…誰…
って、完全あたしじゃん！
「えええええええええええええええええええ！」
- Re: アノ日 ( No.3 )
- 日時： 2010/12/22 13:27
- 名前： 葦原 守亞 ◆wlQu.kpUp2 （ID: V1z6MgX2）
２
「アナ・カウス！何叫んでんのよ〜！早くあたしのみかたしなさいよぉっぉぉぉぉぉぉぉ！」
桃色の髪のほうが叫んだ。
…あのですね。そんなことを言われたって、ですね。わたくしアナカウスは、あなた方のことなんて、一ミリも知らない、たんなる図書館にいる優等生ですっ！
…って。
「ふん。あの方は、すぐれた方よ。」
うぃ。金髪のほうはわかってるんですね…。
だけど。
「知るかぁぁぁぁ、んなもん！あたしには関係ないっっっっっ！この金髪頭野郎に、奪われたのぉぉぉ！購買限定2.5食のプリン！」
あの、だったらいま、止まっているうちに、取り返したらいかがでしょうか。
「はぁ？聞こえないわよおぉぉぉ！もっとおーーーーーーきな声でしゃべれ〜〜〜〜！」
「うるさ〜〜〜〜〜〜〜〜い！」
「…あ、叫んだね。叫んだ、優等生が。」
「…あ。」
叫ぶのはキャラ的に無理だったのに〜〜〜！
- Re: アノ日 ( No.4 )
- 日時： 2010/12/23 18:00
- 名前： 葦原 守亞 ◆wlQu.kpUp2 （ID: /YP6agyy）
３
ひとつ、言おう。
あたしはアナ・カウスといって、アヴェリ学園に通う、15歳。自分で言えるほど、優等生。自分でキャラを作っていて、モットーは≪校則違反？それって美味しい？≫そして、≪人なんてくだらない≫。
なのに。
「貴方達ッ！あたしになんのよう？」
「な〜〜〜〜〜んのようって！助けを求めてるのよ！」
桃色の髪のほう！さっきから何その態度！
「プリンを盗んだのよ！こいつ！」
…その金髪が…？
「あら。盗んでなんていないわ。もらえたんじゃないの…」
「ちがああああああああああああああああああう！」
「とにかく、違います。アナ様、ごきげんよう」
「なぁぁあぁぁぁぁっぁぁぁぁぁにがごきげんようよ！だまれぇ！」
…なんなんだ…？
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