コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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君がくれたもの
日時: 2011/01/05 14:57
名前: 男姫 (ID: y0qltvGJ)
参照: http://otome0910

とても、平凡で暇だった生活

でも、君と出会って私の生活は少し変わった

生活だけじゃない、私自身も....




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Re: 君がくれたもの ( No.84 )
日時: 2011/01/24 17:59
名前: 男姫 (ID: PvE9VyUX)


「何処行ったぁあ!!」

バタタタタタタ———


「ふぅ....どっか、行きましたね」

「あの、本当にごめんなさい!」

杉谷は、床に正座し頭を床に何度も叩きつけた

「あのー、嫌別にいいんですけど....あれは、杉谷君の友達じゃないですよね」

「あたりまえですよ!....実はその」

杉谷は、ガッと顔を上げたがすぐにうつむいてしまった

「イジメられてたんです...それで、自殺しようとして..学校の屋上から飛び降りたんです...でも、僕は死んでいい人間だから...ッ」

パシン———

杉谷のうつむいた顔は下から右へと方向が変わった

杉谷の頬は少し赤くはれた

「なんで、イジメられたからって死のうとするんですか...怖かったら助けを呼べばいい。辛かったら誰にでも相談すればいい...どうして、命を捨ててまで逃げなきゃいけないんですか?死んでもいいことはないんですよ?死んでも、何も解決しません」

百合乃は一筋の涙をこぼした

「藤...原さん」

「...それは、いいですが..あの人たちは帰ったのでしょうか..」

「あいつら、しつこいから...きっとまだ」

「それでは、自分は疲れたので寝ます」

「え....えぇええぇっ!?」

ん?っと百合乃は首を傾げた

Re: 君がくれたもの ( No.85 )
日時: 2011/01/26 21:58
名前: 男姫 (ID: PvE9VyUX)


「では、おやすみなさい」

ボフッと上布団をかぶりベットに寝ころぶ

「えっぇ!?」

「番犬よろしくお願いします」

「ばんけっ!?」

百合乃は瞳を閉じた

はぁっと溜息をついて、百合乃の近くにある椅子に座る

「藤原..百合乃さん...か」

杉谷は百合乃の顔を見つめた

1時間ずっと。

「藤原さん」

杉谷は百合乃の方をツンツンっとつついたが

起きる気配はなかった

「んん....ひ...の」

「...ひの?」

杉谷の胸に変な感情が生まれた

杉谷は、瞳を閉じつつ百合乃顔にゆっくり近づいた

そして、触れるだけのキスをした

Re: 君がくれたもの ( No.86 )
日時: 2011/01/26 22:29
名前: 男姫 (ID: PvE9VyUX)


ガラ——

「....てんだよ」

「...あっ、えっと」

病室に入ってきたのは龍揮だった

「何してんだっつってんだろ!!!」

龍揮は杉谷の胸ぐらをつかみ上げた

「ごめんなさい!そのっ!つい。出来心で!!」

「出来心だと!?ふざけてんじゃねーよ!!」


龍揮が杉谷に殴りかかろうとした瞬間

「なにしてるんですかっ!」

杉谷の後ろで声がした。

百合乃が龍揮の大声で起きた

「うるせぇ、百合乃!こいつ、お前に!」

「殴るのはよくありませんっ!」

百合乃は、自分の怪我なんて意識せず龍揮の腕にしがみつく

「はっなせ!」

龍揮は百合乃を振りほどいた

その衝撃で百合乃は床に尻もちをついた

「っ....」

「藤原さん!」

杉谷は、龍揮からうまく逃げ百合乃に近づき背中をさする

「百合」

「もう、かえってください」

「っ...お前なんかもうしらねーかんな!」

龍揮は悔しいながらも、病室を出た

Re: 君がくれたもの ( No.87 )
日時: 2011/01/29 18:39
名前: 男姫 (ID: PvE9VyUX)


「藤原さん、大丈夫ですか?」

「あ、うん...だいじょうっ...うぅ」
百合乃は少し強く打ってしまった腕を押さえる

その姿を見て、杉谷は百合乃の腰に手を回し、
百合乃の、手を自分の首の後ろに回し支え起こす

そして、ゆっくりベットへ運ぶ

「ありがとう、ございます」

「あのっ「あと、あの人の事忘れてください」

杉谷はさっき自分がしたことを言えなかった。


「大丈夫?怪我...してない?」

「あぁ、平気です...その僕の心配より自分の心配してください!」

「あ、あははっ、そうだね...でも、杉谷君が怪我しなくてよかったよ」

杉谷の気持ちは沈んでいき百合乃を思う気持ちが高くなった

杉谷は、うつむき最後に深々と礼をして病室を出て行った

————
———
——


ガラッ—

パタン...

僕は、やってはいけないことをした。

馬鹿なことをしてしまった

一目ぼれした人の寝込みを襲ってしまうなんて...

最低な男だ!

杉谷はベットに飛び込んだ

そして、ふと隣の棚に目をやると携帯の一部が点灯していた。

「メールかな....」

杉谷は、ケータイを開くと
そこには可愛いキャラクターの待ち受け画面と
新着1件と知らせる文字が出ていた

新着メールを見ようとケータイ中心部を何度もクリックする

新着メールを開けると。

Re: 君がくれたもの ( No.88 )
日時: 2011/01/29 18:59
名前: 男姫 (ID: PvE9VyUX)


[霧川 雫]

っと、名前が表示された

「し...ずくちゃん?」

—————————
to:すぎちゃんへ
—————————
久しぶり、今東京に

来てるの

会いたいんだけど。

家にいる?

—end—
—————————


「なんで、今更戻ってきたんだよ....」

杉谷は返信せずに、ケータイを棚の上に置いた

その日は、罪悪感と初めての恋の温かさで眠れなかった


—次の日—

「藤原さん」

「あ、杉谷くん」

百合乃は既に起きていて、小説をベットの中で読んでいた

杉谷は、病室のドアを閉め、百合乃の近くに座る


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