コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 未来探偵始めました。【題名変更しました】
- 日時: 2011/12/30 18:42
- 名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: tkV8RM03)
こんにちは、ゆんです。
こりずに新しい小説です。
よんでやるぜ! な人、大歓迎です。
荒らしてやるぜ! な人はNO歓迎です。
暇なときに、ちょっと読んでやろう・・・ぐらいの感覚で読んでいただければ嬉しいです。
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- Re: 未来探偵始めました。【題名変更しました】 ( No.63 )
- 日時: 2012/01/02 17:18
- 名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: tkV8RM03)
・・・怒られた。
ララの家に行くまで、俺はいろいろなものを見た。
俺が生きてる時代じゃ見たこともないようなものばかりだった。
一歩歩くたびに新しい発見があって、感動しっぱなしだった。
しばらくして、ララの家に着いた。
そして、俺は言葉を失った。
・・・・でけぇ!!!!!
「あー、言い忘れてたけど」
呆然と突っ立っている俺を見て、ララが言った。
「うち、結構な金持ちなの」
「へ、へぇ・・・」
はんぱねぇ!何この家!?
国会議事堂みたいなんですけど!!!
「おじいちゃんが昔社長やっててね、今は引退したんだけど・・・そのときにすごい儲けたらしくて」
へー としか言いようがない。
あまりの衝撃にしばらく話せなかった。
「まあ、入ってよ」
ララはそういってスタスタと玄関へ向かっていく。
その玄関もまた馬鹿でかい。
「お・・・おじゃまします」
家の中は、まあ普通だった。
が、やっぱり広くて部屋がやたらとたくさんあった。
なんか金持ちの家って緊張するんだが・・・。
「ただいま!おじいちゃーん、いるー?」
えええええええええええええええええ!!!
何、何してんのあの子!?
なんでおじいちゃん呼んでんの!?
やめてくれぇぇぇ、何か知らんが怖い!
『娘さんを僕にください』って言いに行く気分。
いや全然違うけれども!
お願いします、おじいちゃん!
留守であってください・・・。
俺の祈りは無駄だったらしい。
ララがにこにこして駆け寄ってきた。
「今おじいちゃんくるから」
- Re: 未来探偵始めました。【題名変更しました】 ( No.64 )
- 日時: 2012/01/30 14:40
- 名前: 星月 光 (ID: HEliJZHP)
題名変更してたんですね!
気づきませんでした!
続き頑張って下さい♪
- Re: 未来探偵始めました。【題名変更しました】 ( No.65 )
- 日時: 2012/02/03 20:50
- 名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: sLixnwLP)
しばらく書き込みできませんでした、すみません。
それから、コメありがとうございます^^
頑張って更新したいと思います・・・
- Re: 未来探偵始めました。【題名変更しました】 ( No.66 )
- 日時: 2012/02/03 21:10
- 名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: sLixnwLP)
「今おじいちゃんくるから」
「おい、大丈夫なのか?」
「何がよ?」
ララは、こういうことにかんしては鈍いらしい。
「だって、自分の孫が見たことも聞いたこともない奴を連れてきたんだぜ?普通怪しまれるだろう」
「あー、へーきへーき」
あっけらかんとしてるな、こいつ。
あのなぁ、と言いかけたとき、足音が聞こえてきた。
えっ、嘘マジ!?
おじいさま登場でございますか!?
ひとりあわあわしていると、ララが俺を睨んで叩いた。
軽くやったつもりなのだろうが、けっこう痛かった。
「ララ、お帰り」
おじいちゃんは、ララに優しい笑みを向けた。
そして俺の方に向き直り、
「何だコレは」
______え?
あれ、俺今『コレ』って言われた??
うそ、あれれ、物の扱いですか。俺は人間以下ですか!?
突然の一言に内心慌てふためく俺。
でも、ララが隣で睨んでいるので、表情に出さないように必死。
「下品な男だな」
「げひん!?」
思わず叫んでしまった。
あ、やべ。
「おいララ、お前は一体どうしたというのだ」
「え?」
「こんな男にたぶらかされよって」
たぶらかす・・・・俺が・・・・・・・・・・ん?
「「ちがァあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁうう!!!!!!!」」
少しの沈黙の後、俺とララは綺麗にはもって叫んだ。
「おじいちゃんはこいつを何だと思ってるわけ!?」
「そうです!たぶらかすとか、そういうのじゃありませんよ!」
2人一気にまくしたてた。
これにはおじいちゃんも少し驚いたようで、
「そ、そうか」
と小さな声で言った。
「では何者なんだい、そいつは」
「トウマっていうの。結構いい奴なのよ」
俺はペコッと頭を下げた。
おじいちゃんとララのやり取りを見ていると、本当に仲良しなのだと分かる。
おじいちゃんがララに向ける瞳はとても優しくて、明るい光を帯びている。
ララも、本当に楽しそうに笑って話している。
その光景を見ているうち、俺はこう思った。
家族っていいな。
俺は、中学卒業と同時に一人暮らしを始め、アパートの家賃以外はほとんど親に頼らず生きてきた。
実家から離れたところに引っ越したため、ほとんど顔をあわせることもない。
一人暮らしをはじめたのには、2つ理由がある。
1つ目。自分の力でどこまでやれるのか知りたかったから。
2つ目。こっちの方が理由としては大きい。
親がうっとおしかった。一緒に居たくなかったからだ。
ララとおじいちゃんを見ていると、そんな俺の考えは浅はかだったと、自分勝手だったと思い知らされる。
親が嫌いで仕方がなかった。
そんな自分が、ばかみたいに思えた。
- Re: 未来探偵始めました。【題名変更しました】 ( No.67 )
- 日時: 2012/02/22 21:43
- 名前: ゆん ◆dRWN/0OSEs (ID: b1kDOJaF)
しばらくそんなことを考えていると、ララがばしっと俺の腕を叩いた。
「いってぇ!?」
「痛くないわよ、そのくらい。ったく、弱っちーわね」
ララは、おじいさまに俺のことをきちんと話してくれたらしい。
「ほう、お前は過去の人間だったか」
おじいさまの視線が怖いです。あんまりじろじろ見ないで下され。
「悪かったな」
あれ、おじいさまも心読んでる??
と思ったが、おじいさまの言い方には嫌味な感じが全くなかった。
「いろいろ、失礼な事を言った。誤解してすまなかったね」
どうやら、さっきのことを言っているらしい。
「いえ。お・・僕は全然平気ですから。気にしないでください」
丁寧に謝られたので、逆に困惑してしまう。
律儀な人だなぁ。
「ねえ、おじいちゃん。おしゃべりはこのくらいでいいでしょう?」
「そうだね。そろそろ本題に入ろう」
ララは少し苛立っているように見えた。俺がおじいさまと2人で喋っていたのが気に食わなかったのだろうか。
おじいさまは、俺にソファーを勧め、自分もララと一緒に座った。
「さて、まじめな話をしよう」
言葉どおり、おじいさまの目は真剣そのものだった。
「ララにも言われたと思うが、お前の力を貸してほしい」
「はい。僕でよければ」
おじいさまは、頬を一度緩めたが、またキリッとした表情になって、
「探偵をやってくれるということでいいんだね?」
「はい」
おじいさまの強張った表情を見ているうち、ララの話を思い出した。
お母さんが指輪に閉じ込められた。
なんてメルヘン。何処の国の童話でしょうか。
普通に考えて、ありえない。
けど、それは実際に起こっていて、それによって苦しんでいる人がいる。
俺にはその苦しんでいる人を助けることができるかもしれない。
なら、やるしかないじゃないか。
ララもおじいさまも、まっすぐな瞳で俺を見る。
2人と向かい合っているうち、俺の心は揺らぐことなく、しっかりと定まった。
2人の目力に負けそうだけど。
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