コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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蒼空 
日時: 2011/02/12 15:22
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)

     第一話 【記憶】

「『ありがとう』より上の言葉って有るのかなぁ」
シホが呟いた。

リネは少し驚いたが、冷静さを保ちながら、
「この国の言葉だけで考えても沢山有るわよ」
と返した。

「そっか」
シホは青空を仰ぎながらあっさり返した。

♪—————————————————————♪

リネとシホは、正反対の性格だった。

どうしてこんなに分かりあえる仲になったのかは、
神様でさえも分からないだろう。

幼馴染みで、家が近所で。
リネとシホは今まで、ずっと一緒だった。

ただ今日までは。

リネが引っ越すことになったから。

シホは、泣きそうになった。

幼馴染みが引っ越すことになった時、
ショックを受けない者ははたして居るのだろうか。

ただ、トラックを見守ることしかできない自分が、
シホはとてもみじめに思えて仕方なかった。

「じゃあね」

リネはそう言った。

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Re: 蒼空  ( No.1 )
日時: 2011/02/12 15:31
名前: ととろ (ID: rs/hD2VF)

やばい!

文章力がはんぱないです!!

早くも泣きそうになりました←

続き楽しみにしてます♪

蒼空 〜お知らせ〜 ( No.3 )
日時: 2011/02/12 15:44
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)

この小説は毎週、土、日曜日に更新していきます。

宜しくお願いします!

蒼空  ( No.4 )
日時: 2011/02/13 19:40
名前: 綾愛 雪夜 (ID: teK4XYo.)

  第二話 【思い出】

ブロロロロロ…。

シホは遠ざかっていくトラックを
泣きながら見送った。

その日の夜、シホは夢を見た。

しかし、その夢は架空の出来事で
はなくシホの思い出だった。

二人が出会ったのは、
幼稚園に居た頃。

シホは、皆よりワンテンポ
遅い感じの子だった。

でも皆はそんなシホが好きで、
シホもそんな自分を受け入れてくれる皆が大好きだった。

「何してるの?」

シホが、廊下でこけてしまったときに
初めてリネが声をかけた。

皆なら、
「大丈夫?立てる?」
ときずかってくれるのだが、
リネは容赦なかった。

でも、シホはリネを気に入った。

何でだろう。

でも、シホは初めて心を通い合わす
ことのできる人に合ったような気がしたのだ。

「神様…。リネともう一度合いたいよ…。」

シホは自分のベッドの中でそう呟いた。

もうすぐ夜が明ける頃の事だった。


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