コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Cherrytree road 〜桜の道〜
- 日時: 2011/07/25 10:03
- 名前: ハルナ (ID: HWi2eFEJ)
〜この作品を見てくださった皆様へ〜
ハルナといいます!!
クリックありがとうございます。
DREAMRINGに引き続き 同じ日に2作目を出させていただきました♪
最初に、この小説を見るのあたっての注意を読んでから読み進めてください。
◇注意◇
①更新の頻度は一週間前後を目標としていますが、長引くこともあります(‾□‾;)アセアセ.....
温かく見守っていてください。
②作者も気をつけておりますが万が一文字の間違いや、ここはこうしたほうが・・・という箇所があるようでしたら、遠慮なく申し付けてくださいませ。
すぐ直します。
③②にも書いたように、ハルナは後で直すことが多いので、あれ、前見たときと違う・・・と思った方もいると思います。
よくなるようにと思って変えているので、後日改めて読んでみてください。
あとコメントをくださった皆様にはお返事するので宜しくお願いします(。_ _)。))ペコ
ジャンルは恋愛物で、小・中学校と続きます。
●あらすじ●
学校という場所で
繰り広げる
バトルは
12歳の少女にとっては
受け入れ難い結末に
向かっていく—
◆登場人物の紹介◆
◎主要人物の5人
帆原花苗(ほばらはなえ)6の3 バレー部 物語の主人公。
尾崎樹里(おざきじゅり) 6の3 帰宅部
中谷真琴(なかたにまこと)6の3 サッカークラブ
保田圭吾(ほだけいご)6の3 バスケ部
金木蓮華(かなきれんか)6の3 帰宅部
桜音芽衣(さくらねめい)6の1 帰宅部
○脇役
日野陽翔(ひのはると)6の3 野球部
片瀬莉菜(かたせりな)6の3
泉谷拓(いずみやたく)6の3
大森瑞那(おおもりみずな)6の2 バスケ部
平岡沙夜(ひらおかさや)6の1 バレー部
入江彩音(いりえあやね)6の3
↑は登場人物が出てくるたびに入れます
△その他
帆原俊(ほばらしゅん) 4歳
伊吹(いぶき)
スレッドから見ると、雑談が入っていて見にくいかも知れませんので、↓からクリックしてご覧下さい。
>>91 プロローグ
>>1 第一章 桜の道の始まり
>>7 第二章 金木蓮華と桜音芽衣
>>8 第三章 席替え >>9 三章の席がえ後の席順
>>13 第四章 真琴との接近
>>23 第五章 樹里の思い
>>34 第六章 運動会(前編)>>59 運動会(後編)
>>66 第七章 それぞれの気持ち
>>70 第八章 気持ちに気づく時
>>76 第九章 手紙
>>83 桜の唱—花苗
>>86 第十章 樹里との花苗の誕生日
>>93 第十一章 蓮華の告白
>>96 花苗ちゃんと私—樹里
>>99 >>103 第十二章 試合会場での出来事
>>109>>110第十三章 崩壊
>>111 第十四章 2度目の席替え >>112 席順
>>113 >>114 第十五章 修学旅行1日目
※(私にとっては)かなりの長編になると思いますので、飽きずにお付き合い願います。
☆お知らせ☆
4月8日 参照200突破です!
>>69 コメント
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- Re: Cherrytree road 〜桜の道〜 ( No.110 )
- 日時: 2011/05/15 21:52
- 名前: ハルナ (ID: yMr7nvgj)
崩壊 続き
靴を潰しながら、かつかつと階段を下りる。
部活をサボって帰ろうとしている俺。
実質、一回休んだだけで差なんてつくわけねーし。
スッ、ヒィッ、ファ・・・
妙な雑音が聞こえる。
それも、6の3の下駄箱から—。
それは近づくにつれ、誰かのすすり泣きだということがわかった。
あれは—。
「帆原!?」
姿を認識し、声をかける。
うなだれていて、顔を下げている。
聞こえたようだが、返事は無い。
「圭吾だよ! 何したの?」
俺だということに気付いたのか、真っ赤な顔を上げた。
「保田、たすけて、よぉ……。」
弱々しい、今にも途切れてしまいそうな声で花苗は言った。
「まず来て!立てる?」
力の抜けた体を支えながら、1階にある教室に連れて行った。
「痛い?どっかぶつけたの?」
首を横に振る花苗。
「ごめんね、保田。ちょっと、待って・・・。」
「いるよ、俺は。」
静かな教室に二人。
廊下からは、部活で校内を走り込みしている生徒の声が聞こえる。
どんな理由であれ、俺はびっくりした。
いつも明るく、強いと思ってた花苗が、こんなに取り乱すなんて・・・。
次々にぽろぽろと零れ落ちる涙は、止まる気配が無い。
「あのね、あのねっ……。下駄箱に—手紙が入っていたの。私のことが大嫌いな人から。」
落ち着いた花苗が、俺に今の気持ちを素直にぶつけてくれた。
「私が、何をしたっていうの。どうして—」
「もお、いやぁ・・・」
誰だってこんな時はあるもんだ。
俺は黙って励まし続けた。
☆ ☆ ☆
「保田。さっきは、迷惑かけたね。」
「誰だって、あんなことはあるから大丈夫だよ。あ、それと—」
「圭吾って呼んでいいから。」
「うん—努力する。事情は、いつか話すから。」
いつかってきっと俺が知ることはないだろうな。
そう思いつつも頷く。
「分かった。辛くなったら、いつでも頼って。」
「本当に、ありがとう。保田いや、圭吾がいなかったら私、どうなってただろうね。」
花苗の表情が柔らかくなる。
それを見て、一安心。
「じゃあ、ここでいいよ。また、明日。」
「うん、気をつけてね。」
今は無理に聞けなかったが、手紙の内容を知りたいって思う。
俺が関わることはまずないけれど。
じゃあ、関わってやれば—?
フッ—心の中で軽く笑う。
そんなチャンス、あるだろうか—?
花苗と別れた道で、目に入った葉桜の並木。
咲いて、枯れて、咲いて、枯れて・・・その繰り返し。
前は嫌じゃないのかなあなんて思ってたけれど、今は羨ましつつもあった。
この気持ちは、変わるなんて分からないから・・・。
- Re: Cherrytree road 〜桜の道〜 ( No.111 )
- 日時: 2011/05/30 21:49
- 名前: ハルナ (ID: NTBCloh9)
第十四章 2回目の席替え
「ん、で?圭吾くんには、その紙の内容言ったの?」
「言えるわけ無いじゃん。」
今は、中休み中。
トイレで、蓮華と二人きりで話している。
「ふぅん。そっか。花苗もいろいろ辛いね。また、相談に乗るっていうか一方的に聞くだけでよかったらまたするからね。」
「うん…ありがとう 蓮華。」
「あ、そういえば修学旅行の班張り出されているはず。見に行こう!」
「うん、行こうか。」
私たちはトイレを出た。
いよいよ、修学旅行シーズン。
今からあと2週間くらいで修学旅行がある。
日程は10月15日、16日、17日の三日間。
行き先は函館。
みんなで一夜を明かすなんて、楽しみで胸が張り裂けそうなくらい。
張り出されている紙に、沢山の人が群がって見えない。
背の高い蓮華が背伸びをして見る。
「どお?」
何秒か止まった後、険しい顔つきをする蓮華。
なんで?と思っていると前の人たちが抜けたので見ようと前に行く。
7班
泉谷拓
片瀬莉菜
尾崎樹里
保田圭吾
帆原花苗
日野陽翔
だからか・・・。
「尾崎さんと……。」
蓮華は尚も険しい顔つきで、言葉を濁した。
言いたいことは分かってる。
それには答えず、蓮華の名前を探す。
9班
金木蓮華
中谷真琴
・
・
・
真っ先に目に入ったのはこの二人の名前だった。
「蓮華は真琴くんとだね。」
「うん……」
「複雑になっちゃったね。」
鐘が中休みの終わりを告げる。
花苗はさっと360度向きを変える。
「戻ろう。今日席替えじゃん。」
☆ ☆ ☆
前はあんなに楽しみだった席がえが、今ではすっかり嫌になった。
それは、この席が楽しかったから。
授業時間に大笑いしたことだってあった。
そしたらみんなで注意されて…。
などと思い出す。
この席を離れたくないよ…。これは本音だった。
機械的に、前と同じくじ箱から一枚紙を引く。
「2」
雑に書かれた字。
今の席にバイバイと告げ、2番の席へ向かった。
ここだ…。
「ま、真琴くん・・・」
斜め前の席にいる真琴が、くるりと振り向く。
「はは。一番前なんて、ツイてないな。」
嬉しかった。
胸が詰まりそうなくらい、嬉しかった。
私は半分涙目で、いすに腰掛ける。
しばらく胸の高鳴りを抑える為にじっとしていた。
「はーなえ!よろしくね!」
前から、蓮華が顔を覗き込むように見ている。
「わ、蓮華! やったぁ、席近い!」
隣に来たのは、泉谷拓という修学旅行の班でも一緒の男子生徒。
真琴と蓮華が同じ班にいるだけで、とてつもなく安心した。
- Re: Cherrytree road 〜桜の道〜 ( No.112 )
- 日時: 2011/05/29 16:44
- 名前: ハルナ (ID: NTBCloh9)
前回(三章)同様席順です♪
席順
24 19 15 11 6 1
25 20 16 12 7 2
26 21 17 13 8 3
27 22 18 14 9 4
28 23 10 5
1:蓮華
2:花苗
6:真琴
7:拓
21:樹里
- Re: Cherrytree road 〜桜の道〜 ( No.113 )
- 日時: 2011/06/10 15:14
- 名前: ハルナ (ID: NTBCloh9)
第十五章 修学旅行 1日目☆
「この修学旅行は皆さんにとって実りのある、有意義なものにしてもらいたいと思います。」
開会式に先生が言った言葉が頭に浮かんだ。
「花苗、忘れ物ない?」
隣にいる蓮華が話しかけてくる。
「うん、多分ね。てかリュック重っ!!」
ふふふ、今日から三日間修学旅行なのだー☆
前日、楽しみで全く眠れなかった。
夜なかなか寝付けない私にとっては、かなり痛いことなのだが。
今はバスの中。
駅まで、バスで行くことになっているからだ。
あー全く楽しみだなー!!
駅に到着し、列車の中の景色は、最・高♪
席を向かい合わせて、彩音・花苗・樹里・蓮華というメンバーでウノをやっった。
樹里と向かい合って話すのは随分久しぶりだったけど—楽しかった。
でも、友達以上にはなれない大きな壁があった。
みんなでキャッキャ言いながら、青函トンネルを抜けた先は、いよいよ函館。
☆ ☆ ☆
「あー疲れたぁ〜。」
「彩音、今から疲れてどーすんのよ!!」
「この後の、お楽しみがあるんやで〜☆」
「花苗、なぜ関西弁!?」
火山科学館とか、火山による断層とかを実際に見た一日目。
ここはホテルで、プール・入浴の時間を私はお楽しみと言っている。
「なんかさ、流れるプールとかあるんだって。ウォータースライダーとか!! な〜んて魅力的な☆」
「ああ駄目だ。花苗おかしくなっちゃったよ。でも、こう見えて泳げないんだよね。」
「莉菜ぁー、ヴッ。それは〜置いといて・・・。」
くるっと皆の方を向いて、元気よく言う。
「みんな準備できたぁ〜?行っくよぉー!蓮華はプールのところいるって!」
「おい室長さん! 鍵忘れとる!」
「あ、そうだったー!てか瑞奈まで関西弁!」
宿泊メンバーは今話していた通り私・彩音・莉菜・蓮華・瑞奈となった。
瑞奈はクラスが違うが、小学校最後の思い出ということで飛び入り参加の許可をもらった。
プールの更衣室で蓮華と合流し、水着に着替えたあとプールに向かった。
- Re: Cherrytree road 〜桜の道〜 ( No.114 )
- 日時: 2011/07/24 22:37
- 名前: ハルナ (ID: HWi2eFEJ)
☆ ☆ ☆
水しぶきが飛び交う、プール内。
「ねぇ、蓮華ちゃん細くない〜?」
「ホントだよ、背もあるのにほっそりしてて。」
莉菜&彩音が褒めたてる。
「ひゅーひゅー!! 蓮華モテモテ♪」
花苗&瑞奈が声を揃えて言う。
瑞奈は蓮華と4年クラスが一緒&よく遊んだことがあるほど仲がよかったらしい。
というわけで私と同じチームに来た。←という言い方もおかしいが。
普段ほめ慣れてない蓮華は顔を真っ赤に染めている。
でも、全て本当。
背は小柄な私より8cmほど高くって、すらりとしたウエストは、男子女子共に憧れの的だろう。
こんな水着姿を男子が見たら思わず興奮—いや、何秒か見つめてしまうだろう。
「まずは…ウォータースライダー行かない?」
「オッケー! みんな、花苗の後に続くぞぉー!!」
「おー♪」
「あれ勢いハンパなくね?」
「超ケツ痛かった;」
「まあまあ、花苗。そんなご下品なことを。ねぇ、蓮華?」
「たしかに!瑞奈ちゃんナイスツッコミ☆」
「よいしょっと! これに、みんなで乗ろう♪」
莉菜が戻ってこないなと思ってたら、いかだみたいなみんなで乗れるやつを担いでやって来た。
それに乗って波にあおられながら、4人で乗った。
丁度先生が来たので、写真を撮ってもらった。
この先は男子禁制!!
☆ ☆ ☆
「脱ぎたくないっ//」
「じゃ、下からね。いっせーのーでだよ?」
入浴前の、女子恒例のいっせーのでが始まった。
みんな、シャツにパンツ一丁という格好から、シャツだけになった。
「次ぃ、シャツ!」
女同士でも、友達に裸を見せるのは恥ずかしいこと。
上半身をタオルで隠しながら、シャツを脱ぎ捨てる。
「さっさと行ってしまおうー!!」
一番乗りに広い浴場のドアを開け、中を駆け足で移動する。
「花苗—! 滑るよ!」
え?と後ろを向こうと横に向きを変えた瞬間、バランスを崩してぶっ転ぶ。
「痛ったぁ—!!」
「ドジめー!」
「ホイ、タオル。」
蓮華の視線が痛い。
実際、見たくて見てるわけじゃないのだろうが・・・;;
「は、恥ずかしい〜//」
「気持ち良いね〜♪」
私がそう言って後ろを向く。
「蓮華ちゃんはスタイルも良くて、おまけに胸まであるんだから羨ましい!!」
「!」
彩音や莉菜が言っている。
こっちを見てる私に対し、
「なーに花苗、あんたはぺチャパイだし〜。」
なーんて言われる。
ムッとしながらも自分の胸を見るが・・・
まっ平らなんだよね(泣
それに比べて蓮華は・・・
うん、言わないでおこう。
「花苗、ウチらは出るよ。」
「ぺ、ぺチャパイって言われた!!」
「別に良いじゃん、本当のことなんだし。」
み、瑞奈まで〜
キィー!!
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