コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 悪天!
- 日時: 2011/04/07 15:27
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: IPYwA4yT)
この世じゃない物体がこの世に舞い降りてきたのである。以上。
.
@ご挨拶
ど、どうも。二次でひっそりこっそり活動している紫です。
この小説はらくがき帳と言う名のぐへへへに描いてみた絵が元となっております。
尚、この小説はギャグ60%、ラブコメが40%です。ギャグが苦手な方は戻るを押す事を推奨します。
ではゆっくりしてってください。
@お客様
リアさま 蘭さま
@目次
一話 お届け物=人形
1 >>1 2 >>2 3 >>3 4 >>4 5 >>8 6 >>11 7 >>12 8 >>13
:スレッド生成 3/29
- Re: 悪天! ( No.9 )
- 日時: 2011/04/02 14:23
- 名前: 蘭 (ID: PlCYIOtu)
すごく面白いですw
どうしたらこんな文が
書けるんだぁぁああ(おい
- Re: 悪天! ( No.10 )
- 日時: 2011/04/02 14:52
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: 6sz9.CTE)
>>蘭さま
凄く…面白いですって!?
嬉しさで悶えそうですぐふぐふ!
こんな文ってゴキブリGさんが書いたって言いたいんですねぐふぐふ!
- Re: 悪天! ( No.11 )
- 日時: 2011/04/03 19:51
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: 6sz9.CTE)
「くろりん意地悪だから絶対横取りするー」
「横取りしねえよこんな中途半端な奴。もっと貶されて喜ぶ奴の方が良い」
白月さんに『くろりん』と言う愛称で呼ばれている黒鈴さんは、俺を貶して自身の願望を放つ。何気にドS(サディストの意)発言してるぞ。まあどうでもいいんだけどつまり俺は対象外って奴ですか、て言うか中途半端とか何それ酷い。別に否定するつもりははなっから無いけども。間違っては無いと思うから。
「おにいたん、浮気しない?」
「浮気するってかそもそも付き合ってないけど大丈夫だよ」
「じゃあ信じる!」
最後の「大丈夫だよ」の言葉しか聞いてないらしく、白月さんは黒鈴さんと買い物に行く事を快く了承してくれた。基本的に信じるだけなのかこの人。
「じゃあ黒鈴さんこれ持って」
「何だこれぇ、袋?」
「世間ではエコバッグと言ってね、これ持ってないと三円が無駄になるんだよ」
「へぇ? 三円ってそんな高価なのな」
黒鈴さんが納得して三円を過大評価する。三円って結構少ないなんて言えない空気だ。ただ俺はされど三円って言いたかったんだが、無知な空の住民には何も言えない。悪魔って空に住んでるのかな。
「じゃあ行くぞ木原咲ゥ!」
「ん。ああ、うん」
エコバッグをつまんで見ていた黒鈴さんが、張り切って大きい声を出して勢いよく玄関へと走り出した。どんだけ楽しみだお前。俺びっくりしちゃったじゃねえか。
て言うかフルネームかよ。白月さんの方は『おにいたん』と言う愛嬌ある愛称を作ってくれたのに。いやまあ愛嬌はあるがその愛称を愛せはしないと思うけどな。俺愛って単語出しすぎだと自分でも思いました。
「この家の中で何もするなよ! いいか?」
「うん。分かった、待ってる」
話聞いてるか不安にもなる返事だがまあ大丈夫なのだろう。俺の言う事一応聞いてくれるみたいだし。
「じゃあちらし寿司楽しみにしといて」
「うん。……わあなんか新婚夫婦みたい」
彼女は彼女で夢を膨らませている様なのでそっと家を出た。女性二人居るのに新婚ねぇ。ソイツ絶対不倫してるだろ堂々と奥さんの目の前で。
まあ、そんな事は俺には関係ないけども。
- Re: 悪天! ( No.12 )
- 日時: 2011/04/05 22:00
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: 6sz9.CTE)
「なんかまともな景色を見るのは初めてだなあ」
と、住宅街を挙動不審にぐるぐると回って移動する黒鈴さん。誰かに当たっても俺は知らんぞ。
俺は今隣でぐるぐると回っている赤い目以外はごく普通の女の子に見える悪魔と買い出しに出かけている。理由は白月さんがちらし寿司を食べたいと言う理由からである。
住宅街がこんなに平和なものかと感心している悪魔さんは家を出てからと言うもの張り切っている……訳ではなく、実に冷静だ。静かな方がこっちも面倒じゃないしいいのだが。むしろ助かる。
「オレ、閻魔嫌いなんだよ」
「ふむ、同情してもらいたいとか言われても無駄だぞ」
「そんなの要らんわ。ただ、お前の方がマシだ、って話」
唖然。いやぁ照れるなぁとかそんな感情を持ち合わせている場合じゃない。何、初対面でいきなりツンデレのデレの部分を見た様な気がするんだが、何なんだろう今の幻は。
「黒鈴さん、俺今さっき白月さんに浮気するなって言われてるんだけど」
「じゃねーよ。閻魔の奴男の癖に女装癖だしデマ教えるしでむかつくんだよ。死ねばいいのにあんな奴ついでにお前もどっか逝け」
何だそう言う感じででしたか。そりゃあ俺の方がマシだと思う訳だよ。俺に対しての罵りがあったのは無視しておいて。
一瞬ツンデレのデレの部分を見た様な気がした俺が恥ずかしいぜ。
しかし女装癖で嘘つきな閻魔様に負ける様な俺じゃないぞ。ああでも閻魔様には負けるかなー。仮にも凄い人だし。俺が仮にもって言っていいのかすらも謎だけどな。
「そういや、何でお前等宅急便で来たんだ?」
「たっきゅうびん? 何だその変な名前は」
「何で人形になってたんだよ」
人間の言葉を知らなくてよく現代に来れるもんだよ。いやまあ特に困る事はないとは思うけどさ。
とにかく問うて問われて単刀直入に問うと、彼女は「ああ、あれな」と一言間を入れて話をした。
「あれ、魔法だよ魔法」
- Re: 悪天! ( No.13 )
- 日時: 2011/04/07 19:43
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: IPYwA4yT)
「魔法って、また意味不明な」
「悪魔も天使も居るんなら魔法もアリだよな、って事で納得しとけ」
「オーケー何か納得した自分が居る」
黒鈴さんがすたすたと歩く最中、その会話は何分か続いた。魔法は凄いんだぜ! とか魔法が使えるのは凄い奴だけなんだぜ! とか。とにかく魔法は力を消耗しやすいから神様とかしか使えないってこった。
暫く続いていた魔法の話だが、その話を遮ったのは俺だ。遮るつもりは無かったんだ。だがそれより重大な事に気付いてしまったんだよ俺は。住宅街を出る前に。家が随分と小さく見える頃に。
「お前、まともな服は無いのか……?」
「は? これまともじゃん。ちゃんと身に着けてるし」
黒鈴さんが黒のスカーフをちょいとつまみ、自分の目で見てから俺に言う。その服は一般市民に受け入れられるか俺は不安なんだ。何だって、初期装備のままだなんて。羽が無くなったとは言えなんか変人の様な気がする。
「何かその服は目立ちすぎる。とにかく目立つから服かえよう」
「はぁ? ここまで来たのに? ふざけんなよ、行くぞ」
と、反論して俺の逆方向へ進もうとする黒鈴さん。俺は逆に進むぞ、俺は俺の道を歩むんだ! なんて行っても何も変わらない。ただ俺がイタい奴だと自分で納得しただけだった。
と、思いきや。後ろを振り向いてみると黒鈴さんが立ち止まっているではないか。何事かと思い後ろに向き直って質問。
「何でお前そこに留まってんだ」
「その、どこ行けばすーぱーとやらに行けるんだ?」
と言って、赤面。コイツ単純だな。自分がここらに初めて来たの分からない癖に偉そうにしてたのか。
うん? これは形勢逆転のチャンスではないか! と心の中で叫んで、目の前で恥ずかしそうにしている悪魔に話す。て言うかコイツいつもこんなんの方が可愛いのにな。
「服取り替えないと教えねーよ」
「うぐ、人の弱みに付け込むとか卑怯だなお前」
「卑怯上等、人生そんなに甘くないんだ」
この掲示板は過去ログ化されています。