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【お題募集中】瞬きするたびに恋をする【短編集】
日時: 2011/04/04 21:30
名前: peach ◆3Z7vqi3PBI (ID: k6tRwNoj)

クリックありがとうございます
いつもはリク依頼のほうで活動していますが、やっぱりカキコで活動していくならば小説の場所でも何か書いていこうと思いまして立ち上げました。
これからよろしくお願いいたします。

<コメントとか批判とかめっちゃ受け付けてるよ!
<批判は、ちゃんとどこが悪いのか言ってくれると嬉しいな!

私のことが嫌いな方、
小説が好きではない方、
荒らし・中傷目的の方はお帰りください


練習として短編を書いていきたいので、お題募集します

適当に、コメントにそのお題を書いてくださればOKです

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Re: 瞬きするたびに恋をする【短編集】 ( No.1 )
日時: 2011/04/04 21:28
名前: peach ◆3Z7vqi3PBI (ID: k6tRwNoj)

「好きです」とか
「付き合って」とか
下駄箱の中のチョコレートとか放課後の教室の中でのロマンスとか。

…そんなの全部大嫌いだ。


【瞬きするたびに恋をする】


隣に座る友達が言った。
「やっぱり高校は恋しないとさ、青春だし」
晩御飯の時母さんが言った。
「いい加減彼女見つけないと一生損するかもよ?」
朝の登校の時に幼馴染が言った。
「アタシもそろそろ彼氏欲しいなあ。__は好きな人できた?」

恋することが悪いわけじゃない。
だって今、僕たちは絶賛青春中な訳だし。
でもそれを人に押し付けたりするのは、少し違うことなんじゃない?

繰り返し聞く「恋」の言葉にいい加減僕は飽きていた。

入学式に満開だった桜が強い風で飛んでいく。蕾はもう一つもなくて、ただその風にされるままに花弁が千切れて旅立っていく。
空は雲と青が半々というところ。ときどき太陽を雲が隠して暗くなったり明るくなったりする。
屋上から街を眺めて、いつものように考えた。

(部活何入ろう…別に大して好きなものもないし…やっぱ運動しないと太るからスポーツ系にしようかな…でも熱血な感じだとつらいからなあ…たとえば野球とか。髪型も変えなきゃなんないじゃん。ていうか野球って高校から始めるヤツとかいないよね…)

「すみません!__君…だよ、ね?」

しばらく自分の思考に浸っていたから後ろからの足音に気付かなかった。
声をかけてきた女子に見覚えはない。同じクラスならたぶん知っているはずなので隣のクラスの子だろうか。

「あ、はい
 そうスけど何かようでも…」

無難な感じで答えると、その女子は顔を真っ赤にして手をひらひらさせた。いや、手招きした。

「考え事の最中にごめんなさい。
 少し話があるんだけど、今…
 大丈夫、かな?」

見ていられないほどに顔が真っ赤だったので、話をきいてあげることにした。
何か僕、悪いことしたっけ? 入学早々大事な提出物出してなかったとか?
そんなことが頭をめぐる。

「まあ大したこと考えてなかったし。
 まだ時間あるから大丈夫だよ」

「…ほんと?
 ありがとう。
 ほんとに、少しの時間で終わるから…
 ごめんね」

その子は申し訳なさそうな顔をしてから。
まっすぐこっちを見た。
逆光で、目の光がすごく綺麗に見えた。

「ほんとに、時間とらせちゃってごめんね。
 きっと、私の事も知らないよね…」

嘘をつくのもどうかと思ったのでうなずいておいた。
ちっちゃい声で謝ってもおいた。

その子はううん、と首を振って自嘲的な笑みを浮かべる。

「いいの!
 中学も一緒じゃないし、同じクラスじゃないし。
 まだ入学したてだしさ…、知ってたら逆に驚いちゃうよ。」

遠くで先輩のはしゃいでる声が聞こえた。教師を呼び出す校内放送も聞こえた。
今も世界は回ってるってことを感じさせるような少しの雑音。

「それでね、話、っていうのは…
 私、__君のこと、好きだから。
 廊下ですれ違った時に、一目惚れだったの。
 だから、今付き合ってる人とか居ないんだったら…」

「…ごめん」

「だ、だよね!?
__君みたいな人に彼女居ない訳、ないもんね。
 ほんと、時間とらせてごめん。」

泣き笑いの表情を浮かべてその子はそう言う。
僕には恋の気持ちが分からない。切なさもじれったさも、恋のものは何も感じたことはない。
だから、ほんとは、

「ごめん」じゃなくて

「まだごめん」なんだと思うけど。

その相手を好きになったらまた今度とか、そんなの身勝手すぎるし駄目だから。


「…私たちくらいの年代の人間って、繰り返し繰り返し、誰かを好きになるんだって。瞬きするのと同じくらいに多くのね。
 でも、私、一目惚れって言ったけど、__君のこと、あきらめない。
 二年になっても卒業しても、私がまだ__君のこと好きって思えるんだったらあきらめない。
 …迷惑だとは思うけどさ、
 まだ好きでいさせて…」

そう言い残して、その子は去って行った。
明日学校に来て隣のクラスを覗けば、きっとその子はクラスに居るだろう。いつだって顔も見れるし話そうと思えば話せる。名前も聞きそびれたけど、名前も聞ける。
だけどもなぜかその子とは、一生会えない気がしていた。


瞬きするたび恋をするなら、
僕が君に恋しても道理的には合ってるよね?


さっき言ってくれた言葉、信じても良いなら


僕が自分で君を好きだって自覚できるまで


___それまでは瞬きしないで待っていて

Re: 【お題募集中】ブランノワール【短編集】 ( No.2 )
日時: 2011/04/05 20:40
名前: peach ◆3Z7vqi3PBI (ID: k6tRwNoj)

光りすぎて見えない、
暗すぎて見えない、
私とあなたはそんな存在。

【ブランノワール】

いつも私の横にある、水の入った壺を見る。
水に映る私の顔は、またいつものように曇っていた。
座り心地の良い椅子に、美麗なシャンデリア、アンティークの調度品。私が望んでいるのはそんなものじゃない。今の生活を失ってでも、手に入れたいものがある。
だからまだ仕事を続ける自分が嫌いでしょうがない。
水の中で、人の顔が揺れた。
この生き物が今回のターゲットらしい。お金がまだ手元にないからまだやめられない、そう理由をつけてまだ殺しを続けている。こんなのすぐにやめてしまえばいいのに。だけど一度癖になってしまったものはもう抜けなくて、一度やめようとしたら待女を殺してしまった。あのときの床に横たわった女の顔は、まだ瞼の裏に焼きついている。

冷めたブラックコーヒーを飲みほしてから、立てかけてある大鎌をつかむ。マントの紐を結ぶ。
ステンドガラスに透けて見える外の世界に、私はくり出した。



行きついたのはピンクの花が咲き乱れる花畑だった。今時珍しくこの花畑は家が10件建つような広い場所。その中に、ターゲットを見つける。
その人は白いワンピースに裸足で、花の上に座りながら冠を作っていた。何もかもが、私と違う。住む世界が、違う。
にこにこと見ている方もほほえましくなるような微笑みを顔に浮かべ、「出来たー!」と冠を空に上げて独り言を言っている。

人を殺したいわけじゃない。
だけど、
今までそう育てられてきたから、
だから、その癖が抜けないだけで、


「ねえ、そこの黒いお姉さん」


話しかけられた。
その白い子に。
私の姿は見えないはずなのに、何故?

「大丈夫だよ、一緒にお花の冠作ろう?」

白い羽が見えた。
その子全体が輝いていた。


ピンクの花に、私の水が垂れた。



お題提供ありがとうございました
「死神と天使」 そらね様

Artなdream le reve 【短編集】 ( No.3 )
日時: 2011/04/06 18:56
名前: peach ◆3Z7vqi3PBI (ID: k6tRwNoj)

何かで人に気持ちを伝えられたら、それはきっとすごく素敵でしょう?
だから私は絵を描いて、想いを伝えようとする。
苦しかったって、悲しかったって、いつも私が筆を取るのは。
全部全部君にこの感情を伝えるため。

【Artなdream le reve】

まだ綺麗なままの真っ白のキャンパスを目の前に置いて、私は考えごとをするのが日課になってきた。
特に最近は、『感情』というものが薄れてきたので、絵にするものがなくなってきてしまった。動かなくなった左手を椅子の肘置きに置いて、とりあえず筆を握る。
永久に広がっていそうな青い海原に絡まった哀しみの感情も


いちほ

Re: ツ【ツつィツ妥ィツ陛・ツ集ツ陳】ツ瞬ツつォツつキツづゥツつスツづ>Kert ( No.4 )
日時: 82.223.130.40
名前: someone@somewhere.com (ID: ???)
参照: 1

2011/05/26 00:44


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