コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- My‘Dream—家族—
- 日時: 2011/05/04 16:55
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
わたしの夢———
小さい頃から変わらないわ
わたしの夢はね
また 家族4人で楽しく過ごすこと
家族4人で笑い合うことがわたしの夢なの
あの事が起こるまでは幸せだったわ
あんなことが起きるまでは……ね
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
登場人物① >>1
第1話 >>2
第2話 >>5
第3話 >>6
- Re: My‘Dream—家族— ( No.10 )
- 日時: 2011/05/05 14:26
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*第6話*・*・*
瑠唯にあの話を聞いて1週間——。
ついに怪しい人影を捕まえた。
「何の用で私の周りをうろうろしてるの?」
「はっ……。すいません、もう2度としません!」
「……何の用?って聞いてんの。謝れなんて言ってない!」
「上からの命令で。すいません」
「命令?それって3年前の事件とかかわってる?」
「3年前の事件?さあ……」
「はっきりして!!!お父さんがいない3年間、どれだけ苦しんだと思ってるの?あのときの夢を見て自分の叫び声で目が覚めたり……、入学式とか参観日とか、お父さんに来てもらいたかった。それなのに……」
柚月は怒鳴った。相手の男は20代後半くらいの男だろう。
背は高く、細身だった。
「とりあえず、この仕事が初めてなので3年前のことまでは……」
年下相手にこの態度。相当、気の弱い奴だ。
「じゃあ、せめてボスのところに連れて行きなさいよ。」
「は、はあ……」
とりあえず、怪しい人影の事件は解決した。
来週、あの男に案内されて、犯人グループのアジトへ行くことになった。警察も連れて行くべきか……。
いや、これは1人で行こう。危ないことだとしても、お父さんはもっとつらい思いをしているのだから——。
- Re: My‘Dream—家族— ( No.11 )
- 日時: 2011/05/06 22:28
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
- 参照: http://www.voiceblog.jp/yuuyusa/
*・*・*お知らせ*・*・*
総合掲示板の悠様が6話の柚月の
「はっきりして!!!お父さんがいない3年間、どれだけ苦しんだと思ってるの?あのときの夢を見て自分の叫び声で目が覚めたり……、入学式とか参観日とか、お父さんに来てもらいたかった。それなのに……」
って言うセリフにCVつけてくださいました♪
よかったら聞いてみてください。参照にはってあります。
- Re: My‘Dream—家族— ( No.12 )
- 日時: 2011/05/07 16:07
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*第7話*・*・*
1週間後に、3年前の事件の犯人達の、アジトに行くことになった柚月。1人で行くのはやっぱり不安で、気がつくと瑠唯に相談していた。
「———どう思う?瑠唯ちゃん。」
「あのね……絶対1人、で行っちゃダメ!!殺されるかもしれないところに中学生を1人でやれると思う?!」
「それもそうだけど……。日茉莉はつれていけないし、お母さんに心配かけたくないし、警察の力は借りたくないし——」
「それならやっぱり———私が行くしかないか!」
「えっ?ちょ、待ってよ。それはだめでしょ。3年前の事件、瑠唯ちゃんには関係ないんだし」
「ねぇ柚月ちゃん。私の家にも、お父さんがいないこと知ってるでしょ?友達には、病気で死んだって言ってあるんだけど、ホントは———
柚月ちゃんのお父さんと一緒に連れ去られたの。」
「——————え……?」
「柚月ちゃんにその話を聞いたとき、いつか一緒にお父さんたちを助けようって思った。だから……連れて行って?」
柚月にとって瑠唯の言葉は意外だった。親友もあの事件にかかわっていたなんて——。
瑠唯のお父さんの真相を知ったところで、本来なら悪夢の1週間が『助けてやる』という熱心な思いでかき消されていった——。
- Re: My‘Dream—家族— ( No.13 )
- 日時: 2011/05/14 09:03
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*第8話*・*・*
——犯人グループのアジト
「ボス!来週、人質の奴らの娘が来るそうです!」
そう、走ってやってきたのは柚月をつけていた新人。
「……何だと?いつだって?」
一応『ボス』だが、いざというときは気も弱い。
このご時世、ボスは携帯電話でゲームしながら人の話を聞く。
「来週ですって。どうしますか?ボス」
「どうするもこうするもないさ。所詮子供だろ?——部下にすればいい」
「!ボス、それは何でも……。女ですし、小学校高学年くらいですよ?」
「そっちのほうがおもしろいではないか……。フハハハ!来週が楽しみだな!」
————
「私のお父さんも、仕事関係で銀行に行ってたらしいの。」
公園のブランコ。部活の帰りだ。
「そうなんだ……」
「ま、こんな暗い話してるのもなんだからさ、ケーキでも食べに行かない?」
「そうだね。あ、この辺最近おいしいカフェで来たみたいだよ!行こ!」
瑠唯と別れて、10時には寝た。
お母さんには友達と買い物に行く、と言ってある。
柚月は明日が楽しみでもあった——。
- Re: My‘Dream—家族— ( No.14 )
- 日時: 2011/06/25 14:18
- 名前: 。+苺香+。 ◆IrmWJHGPjM (ID: JD5DDSYn)
*・*・*第9話*・*・*
そうして1週間が過ぎ——
「瑠唯ちゃん!行こう?」
「うん……。いよいよ来たね」
瑠唯は少し緊張している様子だった。
家の前に手下がなぜか迎えに来ていて、アジトに連れて行かれた。
「ここは——?」
瑠唯があたりを見渡しながら聞いた。
「俺たちのアジトさ。なぁに。怖がることはない」
「言っとくけど私たちは、ゆ、誘拐された人たちを助けるために来たんだからねっ!」
私はアジトまで来て、緊張していた。上手くしゃべれない。
——中に入ると、これまで体験したことのないような空気。まさに、アジトって感じの。
奥にはボス—と呼ばれている人間—が座っていた。
「待っていたぞ、諸君」
若そうに見えるが——。1人だと気が弱そうなタイプだ。
「ずいぶんとちっこい奴だな。こんなのがホントに——」
「お父さんたちはどこ?」
柚月がボスの言葉をさえぎるように言った。
「おぉ、なかなか気の強そうな娘じゃないか。気に入ったぞ」
「お父さんたちはどこ?早く答えて。」
瑠唯が涙目で聞いている。
柚月は瑠唯には悪いがうれしかった。この3年の苦しみを、実感している人が身近にいたのだから。
「そう急ぐんじゃない。ついてこい」
——そう言って連れてこられたのは別の部屋。
「ここにお父さんたちがいるの?」
柚月が聞いている。
いい加減、柚月といるのが疲れてきて、考え付いたのがこの計画。
私の今までの子の行動は全部ウソ。つまり演技ってことね。
ボスというのは私のボスでもあるの。大分前からここに所属していたから。
私も3年前にお父さんを亡くしたのはほんと。
お父さんは暴力団だから。ケンカで負けちゃったの。
その時私はお父さんと2人暮らしで、1人になちゃった。
で、気の毒に思って拾ってくれたのがボス。
柚月も手下にする作戦なんだって。
——だから柚月には悪いけど、ここで……捕まえなきゃ。
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