コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ニュートランスミッション・データフローム
日時: 2011/06/25 09:15
名前: ハッチしゃn (ID: X96rB3AK)

新しくこの小説を作ろうと思っています。
これで三回目ですが、もっと過激に表現したいので、
複雑・ファジー小説のところで上げておきます。

名前は『SUPERNATURAL power』です。

コメディ・ライトじゃなきゃ無理って人は見ない方が良いです。

過激ですので。一応、プロローグ上げてから記事を投稿しておきます。

最終話までの道筋を立ててから、本格的に物語を作ろうと思っています。

楽しんでいただけるとうれしぃなー

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Re: ニュートランスミッション・データフローム ( No.3 )
日時: 2011/05/24 11:20
名前: ハッチしゃn (ID: X96rB3AK)


第一話「俺の発弾」


 ここはミリオポリス都市
東京都の二個分はある広さの巨大都市。先端科学の拠点として作られたこの街は、一般的として見られている『超能力』とは裏腹に、アンドロイドやレーザー型戦闘機など様々な甲殻機動隊を作る街として世界から見られている。

 このミリオポリス都市で作られた家庭用ロボット、またはお遊戯として作られたアンドロイドなどの世界への輸出によって、日本は先端科学技術国として経済のトップに立っているのだ。いわゆる『高度経済成長』の流れに沿っている。

 そのため、一般社会人までの給料も上昇し、国民の科学技術としての支持率は下がる事はなく、最頂点の所で保ち続けている。ロボットを作る製作費も余るほどに儲かるため、また新たな新型ロボットやアンドロイドができるわけだ。その繰り返しで、日本は現在、お金で困っているなどのマイナスはまったくない。

 それがミリオポリス都市の実力であり、民衆への価値を見出すための存在である。
 これがあるからこそ、幸せだと思う者は日本の国民の三分の一はいる。
 だが、残りの三分の二は幸せだとも、不幸だとも思っていない。
 例として理由が二つ考えられる。まず一つ目は、『学生』や『無職』または『子供』には社会人でもないため、お金が降りない。二つ目は、超能力者として使えない『レベル1』の一般的人間には、『社会の動き』よりも自分の実力のなさに必死であるからだ。

 残念ながらこの超能力が発達した世界では、社会に出るためにも『超能力』が最も重要となる。なぜなら、この世界での『仕事』は超能力を主に使う職が多いからだ。この時代では、使えない超能力を持つ者やレベルが低い超能力者はいらない。『使えないから捨てるまで』が、この時代での基本となってしまっている。

 だから、ミリオポリスが出来て幸せなどと思う者はごくわずかで、日本人のすべてが裕福になったという訳ではない。

 ミリオポリス都市住宅地区の近接にあるゲームセンターにて、尾崎浩太という中学二年生の少年がいる。今月は七月という夏にのしかかる時期なので、服装はワイシャツに薄いズボンという夏服である。髪の色は茶髪で、どちらかというと長そうで長くないような、『まぁ、一応は美容院行ってるぜ?』みたいな感じのヘアスタイルである。彼の超能力はレベル1であり、能力の詳細は彼自身が『テスト』を受けても不明なため、実を言うとレベル1ではないと窺えるほどの無能力に近い少年である。いわゆるこの世界では『チンピラ』と言えるだろう。

 それに加えてこの少年、いざ困っている人や付きまとわれている人を見ると、ほっとけないというややこしい性格がある。鹿と例えると仲間の鹿がライオンに襲われていたら、喰われるかもしれないと思っていても助けにいくという所だ。

 現在の日時はまだ昼時。そして学生には行かなくてはならない学校がある平日なのだが、なぜか、尾崎浩太は平然とゲームセンターにいた。どっからどう見ても『授業かったるいから、遊びに来たー☆』のノリで来たように見える。

 それに神様が天罰を与えようとしてるのかもしれない。そのゲームセンターで、鹿とライオンの舞台幕が上げられようとしていた。

Re: ニュートランスミッション・データフローム ( No.4 )
日時: 2011/05/24 11:25
名前: ハッチしゃn (ID: X96rB3AK)


第一話「俺の発弾」


 (困ったなぁ〜)と、尾崎は両替機の前で思う。
 暇つぶしでここに来たものの、金銭的に苦労している彼にとって、ゲームなどで金を掛けるわけにもいかないからだ。だがしかし、ゲームセンターに来てしまっては、この手を元に戻すわけにもいかない。

 ただでさえ今日の朝食は食パン一枚に、一パック八〇円の手の甲ぐらいの小さな牛乳でしか、お腹を満たしていない。それを考えれば、昼食を優先するべきだとは思うのだが、どうもゲームがしたくてたまらない。

 暇つぶしならば、ゲームをしてスッキリしたい、というのが尾崎浩太の今の状態である。
 (今日も無断欠席っていうか学校無断早退しちゃったから、給食は食べれないしなぁ……)

 うーん、と尾崎は手をグーの形で親指を顎に乗せる。
 今更戻っても、残るのは担任教師の説教しかない。だが、金があまりないため、給食だけ食べてもう一度抜け出す、というのも一理ある。が、経験からして捕まるだろう。尾崎浩太の担任は陸上部顧問であり、走るのが速い体育教師だからだ。

 悩み続けた結果、本人も段々と緊迫気分が薄れて来たのか、(ま、いいや)と、お腹が減った感覚を無視してゲームで時間を潰そうと選択した。

 (いちいち気にしたって仕方ないよな。昼食を抜いたからって、ちょっとの間お腹が減った時間を過ごすだけだし)

 『えいっ☆』みたいな感じで尾崎浩太は千円札を両替機の中へと入れる。
 あとは嬉しい十枚の百円玉がジャラジャラと出てくるだけである。
 舌をペコちゃんのように口の端から出したまま、尾崎は百円玉が出てくるのをじっと待つ。

 ……じっと待つ。(十秒経過)

 (じっと待つ……じっと待つ……じっと……?)

 なぜか、両替機の中から千円分の百円玉が一向に出てこない。それも、両替機のモニターを見ると、『残金〇円』となっている。

 「って、なんなんですかこれ!? 千円呑みこまれた!? うそだろ! なんでなんでっ!?」

 ちょっと店員さ〜ん、と尾崎浩太はゲームセンターの従業員などを周りから探して声を掛ける。慌てふためくお客様に『どうかなされましたか〜?』みたいなおっとりな従業員が落ち着かない足取りで尾崎浩太に寄って行った。

 「お、俺の千円札を両替機に入れたら、百円玉十枚出てこないんですけど…?」
 「あ〜、すみません。故障中だったんですっけ? 紙貼るの忘れてましたよ〜」
 (忘れてましたよ〜って、しっかりしてくれ……)

 なんだかおっとりしすぎな(寝ボケすぎな)従業員、それも女性従業員はこれといって謝る事など、謝罪関連は一言も漏らさず、千円札が呑みこまれた被害額の事にも一切触れずに、『故障中です』という紙を両替機に貼って、元いた自分の休憩場所へと向かおうとする。

 「って、だから俺の千円札が呑みこまれたままなんだって! 返してくれないんですか?! ここは金を奪い取るギャンブル集会所かなんかですか!?」
 「大袈裟ですよ〜。 お金ならカウンターでお返ししますから、着いてきて下さい。もう、キチガイなんですか?」
 「な、……キチガイじゃありません。しっかり働いてくださいマジで」

と、至る所がおかしい従業員に、サボり魔でもある尾崎浩太は注意する。
 その女性従業員も、「まぁそうですねーしっかりとしないと」と、あまり言った事を目の当たりにしていないのか、軽い聞き逃し程度で尾崎の注意をまとめてスルーした。

 (絶対に聞いてませんねー?)オーラを尾崎は猫背で漂わせながら目を細め、女性従業員がカウンターのレジから取ってきた千円分の百円玉を受け取る。

 元々、千円を使うのにはかなりの覚悟が必要だった。食費など生活費なども含めて必要だった。それをちょっとばかし使うだけだというのに、千円もろともなくなっては、これからの生活に支障をもたらす。だから、こればかりは絶対に返していただいて胸がほっとした。

 よし、トライだ! と尾崎は拳を握り、このお金の半分だけはゲームで潰そうと考える。もちろん、一人で戦うのも、大勢で戦うのも楽しい『運転系』のアクションゲームを手当たり次第に探す。

 (とにかくランキング四位ぐらいは入りてぇな!)
  ランラン気分で、やっとゲームが出来るという希望を胸にときめかせていたが、尾崎の希望と欲望はそれはそれは儚い花の如く散ってしまった。
 (うぇ、マジ!?)

 ゲームセンターの自動ドア入口にて、総勢二〇人程のヤンキーが、学ランの背中の『武勇伝』を構えて立ち入りしていたからだ。翌々見れば、『ちょんまげ』でキメてるヤンキー学生もいる。

 (お前どっから来た!? 江戸時代!?)

Re: ニュートランスミッション・データフローム ( No.5 )
日時: 2011/05/24 11:37
名前: ハッチしゃn (ID: X96rB3AK)

第一話「俺の発弾」


 動揺を隠しようにもギャグ線狙っているとしか考えられないヤンキーに対して、次の行動を何すべきか判断できなくなった尾崎はただ咄嗟に心の思考回路を閉ざす事にする。

 「おうおうおうおうおうおう! なんじゃいこの新世代型『げーむ』っちゃぁ!おりゃぁんところとまったくもって変わりすぎじゃねぇんかおう!?」
 「おかんが『めっちゃおもしれぇで!』っちゅー聞いたからここまできたっちょによー、お金を両替する『キカイ』が故障中ってどういうこっちゃねんがば!」
 「くそう、田舎と違っておもしれぇもんがいっぱいあるって聞いちゃから来たのに、金が両替できんじゃなにもできないだべだがや!! 御店員様はどこにいるんやけんよ!! おうおうおうおう!?」

 聞き取れないというより、理解できない言語、はたまた新たな人類の言葉でしゃべっているのか分からないが、何かを捜索するようにヤンキー共(?)は、辺りを見て捜しまわる。

 その捜索活動領域が一般人と接触するほどになってきたので、そこで慌てて先程のおっとりしすぎの女性従業員がヤンキー共の元へと注意しようと出て来た。

 「す、すみませ〜ん、どうかしたんですか〜? なにかご用でしょうか? とにかく、周りにいるお客様に迷惑しないようにしてほしいんですけど〜」

 あああっ!? みたいな感じで話し掛けられたヤンキーは女性従業員へと睨みつける。そのつり目の眼飛ばしに、さすがにおっとりしていた女性従業員もあわて始め、冷や汗をダラダラと流し始めた。

 「す、すみません! 本当に、あの、周りにいるお客様に迷惑になるので、過度の捜索行動はやめてほしいんです! お願いですから、探すのはやめてください。それで、だ、誰を探しているのですか?!」

 やはり震えが止まらないのか、最後はなぜか敬語で質問してしまった。だが、それは正解だった。敬語になった女性従業員に対して、一番前にいるちょんまげヤンキーの目つきが睨まなくなったからだ。

 「だぁれって、ここの御店員様に決まっとるじゃ。さっきおめぇー、『お客様に迷惑』なんちゃらかんちゃらいっとっただろべ? んで、お前さんがここの御店員様か? っちゅぅーと言ってんねんや」

 「は、はいそうですよ?」
と、震えを露わにしながらも負けじと答えた。
 だがしかし、本当に緊張しているのだろう。『何をされるか』分からないから。
 「そうかー」
と、ちょんまげヤンキーが答えた瞬間、女性従業員の右手を握り、ひざまずける様に頭を押さえて立ち上がらせないようにした。
 「きゃ、きゃぁあああ———ッ!?」
 「おっと、おじょっちゃんだまらんしゃいがね」
 リーダーなのか分からないが、ちょんまげヤンキーは女性従業員をひざまずかせると、叫び声を外に漏らさないように口を手で押さえて、鼻でしか息ができないようにする。
 「む、んんっ! んんんんっ!!」
 「おじょっちゃん、わしらにお金を両替させないっちゅうーには、ちと罰を与えなきゃいけンべがな。お客様も御殿様同然っちゅぅーのに、この『故障』って、おかしいじゃろがぁぁァア!?」
 「んん、んんんんんんっ!! むう、きゃぁあああッ!!」

 女性従業員が叫べるように手を離した瞬間、空いている片方の手で、ちょんまげヤンキーは女性従業員の顔面めがけて殴った。

 それを見た尾崎は、ただ、もう一度思考を動かした。だが、それは自分のためではない。

 (おい………てめぇら………)
 殴られた女性の悲鳴と、その悲鳴に快感を感じてさらにもう一度女性に手を上げようとしているちょんまげヤンキーの場面を見て、尾崎は行動を起こした。

 だが、それも自分のためではない。それは、女性に手を上げた『怒り』だ。

 「てめぇらに聞きてぇんだ。なぁ、聞いてくれよ」
 「アッ?! ンだてめぇ、勝手に間に入ってくんじゃねぇべ! こっちは今、お取り込みちゅうーってやつなんだからべな! わかってるんか、てめぇも今から———ぐぶぅッ!?」

 「なぁ、てめぇらの田舎では“女の子に手を上げちゃいけません”って学ばなかったのか? あァ!? ざけてんじゃねぇぞコラァ!!」

 『女性に手を上げた』もうそれだけで、尾崎のやる事は決まっていた。
 “殴り潰す!”それだけだ。
 「かかってこいよクソ野郎共、男同士の殴り合いで終わらせてやる」

 尾崎の頭の中は、もう怒りでしかない。だから告いだ。
 だが、それに対して殴られたちょんまげヤンキーも黙ってはいない。
 「おうおうおう! てんめぇそれはこっちのセリフだべだがやぁ!! こちとらこんな数いんじゃぞぉ? 勝てるとでも思ってんのかぁ!? あああああぁああ!? この野郎、喧嘩上等じゃぁあァアア!」

 尾崎は解放された女性従業員が倒れる前に受け止め、意識があるか確認する。
 目を驚いたように開けているので、気は失っていないようだ。だが、ショックで声が出にくいのか、掠れた呻き声しか聞こえない。
 それが、さらに尾崎の頭にきた。

 「ああ、こっちも喧嘩上等だ。弱い者に手を上げた時点で、お前らに負ける気がしねぇよ!!」
 「んだとコラァァアア! なぁああめやがってぇぇえっ!」

 刹那、男達の昭和のヤンキーレベルの喧嘩が始まった。

Re: ニュートランスミッション・データフローム ( No.6 )
日時: 2011/05/24 11:41
名前: ハッチしゃn (ID: X96rB3AK)

一応ここまでで。

第一話はまだまだ続きますが、ある程度溜まったので載せました。

ご感想などしていただけるとうれしいですwv

これからがまたあれなんですけど。。。

第一話から男同士の喧嘩とかむさ臭くてすみません><

次の物語は、もう少し時間が掛かります。
今度は一話完成させて出したいです!

Re: ニュートランスミッション・データフローム ( No.7 )
日時: 2011/06/25 09:19
名前: ハッチしゃn (ID: X96rB3AK)

あげ↑

報告すませますたーあじゃじゃしたー<m(__)m>


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