コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Smile Again
- 日時: 2011/07/25 23:06
- 名前: 悠希 (ID: ySP8nr/s)
初めまして&こんにちは^д^/
『悠希 (ゆき)』といいます。
長編小説になるかもしれませんが、どうか最後までお付き合いください♪
*注意事項*
*あんまり明るい話しでは、ないと思います
*荒し、悪口等は、止めてください
βプロローグβ
私の願いは、きっと神様にだって叶えられない
99%無理な事って言われても残りの1%を信じてしまう自分がいる
その1%にかけた私の願いは、叶わなくてもいいから
それでも、いいから君には笑ってほしい
いつまでも、かわらないこの願い
Smile Againー……
β登場人物β ☆=中1 ★=小6
☆神戸 羽那 (かんべ はな)
明るくて優しい女の子だったけど小6の時に事故で彼氏を失ってからは、冷酷になった。
☆長谷川 廉 (はせがわ れん)
羽那の彼氏だったけど事故で死んでしまった、生前は、優しくて明るいおもしろい男の子だったらしい
★神戸 菜ノ葉 (かんべ なのは)
羽那の妹でお姉ちゃんと、翔太の事を気にしている、密かに翔太が好き
★長谷川 翔太 (はせがわ しょうた)
廉の弟で、兄が死んでしまってからは、どことなく元気がない
☆有埼 慎夜 (ありさか しんや)
羽那のクラスメートで、羽那の事が気になっている男子
βその他β
☆三月 幸哉 (みつき こうや)
廉の友達で羽那とは、幼馴染み、昔は、羽那の事が好きだった。
☆笹木 智 (ささき さとし)
廉と羽那の友達、羽那同様、廉が死んだ後は、豹変してしまった。
☆河合 見月 (かわい みづき)
羽那の友達で羽那とは、違う中学校
☆真美&美紀&百合
同中で羽那と、友達
とりあえずこんな感じかな、増えるかもしれません…
Page:1
- Re: Smile Again ( No.1 )
- 日時: 2011/07/26 11:18
- 名前: 悠希 (ID: ySP8nr/s)
第1章 〜1年前の今日〜
チーーーン
私は、写真の中のあの人に向かって手をあわす
スタ スタ スタ…
ふと、後ろから聞こえてくる足音
「羽那と、菜ノ葉、来てたんだ…」
その子は、肩にかけてたバッグを下ろすと私と妹の菜ノ葉の隣に膝まづいた
「お兄ちゃん…」
その子から、もれた一言
ーお兄ちゃんー
1年前の今日私の彼氏であり、この子のお兄ちゃんでもある、長谷川 廉が亡くなった
「翔太…」
菜ノ葉は、廉とは特別仲の良かったわけではないから、わからないのだろう
大切な人を失う気持ちを
写真の中で笑っている君を見ていたら私も、涙を我慢することができなくなった。
「羽那…」
翔太が廉の写真を見つめてこう言った
「お兄ちゃんは、幸せだったんじゃないかな…
羽那や、沢山の人に愛されてて…」
幸せ? そんなわけないじゃん、生きてたら…生きてたら…廉の夢だって、したかった事だって沢山出来たんだよ!!
「じゃあ、俺部活あるから」
そう言うと翔太は、部屋から出ていってしまった。
「お姉ちゃん私達も、帰る?」
「うん…」
私は、最後に廉の写真をチラッと見て廉の家を後にした
「羽那ーー!!」
しばらく歩いていると遠くから声が聞こえてきた。
「お姉ちゃんあれ、智君と、幸哉君じゃない?」
二人は、あたしに近づいてきて
「羽那って、もう廉っ家行った?」
「うん…」
「俺達今から行くんだー
お前も、元気だせよ!!」
そう言うと二人共無理に作ったような笑顔で走り去っていった。
「智君泣いてた…」
菜ノ葉がポツリと言った言葉に私の胸が締め付けられる。
「廉君は、本当にみんなに愛されてたんだね…」
「そうだね…」
愛されてたから、死んでしまった今でもみんなから大事にされてる
智や、幸哉は、毎晩のように廉が生きてる時の夢を見るらしいから…
「お姉ちゃんそんな顔してたら、廉君が悲しむよ…?」
菜ノ葉が私の顔を覗きこみ心配そうにそう言った
生きてたら、今日は何をしてたんだろうか…
生きてたら…
「悲しまないよ…」
だって、廉の今日を奪ったのは、私なんだから…
「悲しむよ!!」
何を根拠にそんな事言えるのかがわからない
「廉を殺したのは、私なんだから…」
「また、そんな事言ってる!!事故なんだし、お姉ちゃんのせいじゃないよー!!」
菜ノ葉が私の背中をポンポン叩く
「廉君だって、お姉ちゃんのせいだなんて思ってないと思うよ…」
「わからないよ…」
「……」
「……」
二人共何も喋らないまま家に着いた
「ただいまー」
「……」
「おかえりー」
「羽那? 羽那? 羽那!!」
私は、気づけば階段をかけ上がり自分の部屋に飛び込んでいた
バタン!!
ドアが閉まる音がする
私は、力が抜けたように床に崩れ落ちる
お兄ちゃんは、幸せだったんじゃないかな…
どこが…
元気だせよ!!
でないよ…
お姉ちゃんのせいじゃないよ!!
私のせいだよ…
廉、廉君、お兄ちゃん
廉…
今日なんて来なければいい、今日が来れば来るほど廉が生きられなかった分を私が生きてる気がして嫌だ…
ー 廉……ー
- Re: Smile Again ( No.2 )
- 日時: 2011/07/26 11:33
- 名前: 悠希 (ID: ySP8nr/s)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=tPg_ssuFmTM
↑イメージ ソングです^∀^/
『ひぐらしのなく頃に』の『you』
- Re: Smile Again ( No.3 )
- 日時: 2011/07/26 14:19
- 名前: 悠希 (ID: ySP8nr/s)
第1話 【あの頃】
毎日が楽しくて幸せだったあの頃…
戻れない事ぐらいわかってる…
だけど、戻れなくても、戻りたい、
戻りたくて手を伸ばすけど、すり抜けるだけでつかめない…
涙が溢れだし頬を伝い枕に染み込む
眠れない夜を、一人で越えて空を見上げて思いだす
あの頃は、幸せだったなって
いつしか、人を冷めた目でしか見れなくなっていた。
信頼できる人に心を開く事も、出来ず
涙が涙が溢れるから泣かないといけないから、涙なんて枯れてしまえばいいのにね…
私は、早く廉に会いたいよ…
刃物で自分を殺してみる?
いいかもね…
考えておこうか
明日までに…
明日?待ちきれないよ…
今スグ
今スグ…に
ーー……………
おかしいな、智と幸哉と見月と翔太が笑ってる顔が目の前を流れていく
『かくれんぼしようよ』
『いいね!!』
『廉が鬼ねー』
『ずりぃーぞ、じゃんけんだ!!』
『さいしょは、グージャンケンポン!!』
『廉の鬼だー』
『結局俺かよ!!』
『アハハハハハ』
1年前の暖かい陽気の日にみんなで鬼ごっこした様子が映しだされる
(なんでー……?)
そっか、私死ぬんだ意識は、まだあるから今急いで手当てしたら助かるけど…
廉に会えるんなら死んだっていっか…
バシィーーン
頬に激痛が走りおもわず顔をあげる
「なっ… れ…ん…」
途切れ途切れの意識のなか廉の姿が目にはいる
(なんで…)
溢れだす涙は、ゆかにこぼれ落ちる
「お前何死のうとしてんだよ!!俺は、見えなくても、お前の側にいるし…俺がいるじゃん!!」
確かにそう聞こえた気がした
(ありがとう神様最期にいい夢見させてくれて…)
そのまま、フッと意識がとんだ
「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!」
菜ノ葉の嗚咽まじりの声が聞こえてくる
「んっ……」
ゴツーン
あたしは、寝返りをうった瞬間頭をどこかにぶつけた
「いったーーー」
起き上がったと同時に手と、頭と、頬に走る激痛
「なっ…」
「お姉ちゃん!!」
菜ノ葉が私に抱きつくと
「死んじゃったかと思ったー うえーーん うえー 」
あたしは、手に違和感があり見てみると包帯が巻かれていた生生しく血が滲んでいる
「これ…」
「朝お姉ちゃんが起きて来なかったからおこしに部屋に入ったらお姉ちゃん血だらけで… ママ達仕事に行っちゃってたからぁー」
そうか、私昨日死のうとして
自分が床に寝ていたことに気付き意識がとんだんだこともわかった。
手が痛かったのは、血がでてたからで、頭は、床にぶつけたからで、頬は?頬はどうして痛いんだろ?
どっかにぶつけたのかな?
それより、なんで私死んでないんだろう…
でも、何かよくわからないけど懐かしい感じがした気がした…
あれは、一体なんだったんだろ…
- Re: Smile Again ( No.4 )
- 日時: 2011/07/26 16:55
- 名前: 悠希 (ID: ySP8nr/s)
ーFriend
side satoshiー
「目ぇ、赤かったな…」
「おう…」
突然幸哉がそんな事を口にするものだから、言ってる意味がよくわからなかった…
「お前わかってるか?」
「は?」
「神戸の事だよ…」
「羽那がどうかしたのか?」
俺がそう聞くと幸哉は、サイコーに呆れた顔で
「目が赤かったな!!って言ってんじゃねぇーか!!」
目が赤い?そりゃねーだろ人間だぞ…
「お前目ぇどっかでとっかえてこい」
「はぁー?」
「黒だろ黒!!」
俺がまともな事をいったら幸哉は、なぜかポカーンとしてやがる
「バカかお前そういう意味じゃねぇーよ!!バカ!!」
じゃあ、どういう意味だよ!?
「泣いて腫れてるっつー意味だ!!このバカ!!」
幸哉にバカって言われたら俺も、おしまいだな…
「廉っ家に行ってきたって言ってたしな…」
「廉か… 生きてたら今ごろ何してたんだろーな…」
「………」
「………」
なぁ、廉お前は、ズリィーよな…
死んでしまっても、みんなから思ってもらって一生忘れないんだろうな俺らも…
「智もう少しで着くぞ…」
「おう…」
会いたくない、写真の中のお前なんか…
俺が会いたいのは、バカ言って一緒に笑い会って、悔しいほど無邪気なお前だよ…
一生忘れない、一生友達だ!!
廉が友達だと思ってなくても、俺が友達だと思ってたら友達だ!!
なーんて、こんな事言ったら廉に笑われて
「お前らしーな」
って言われるんだろうな
気づけば俺の目からは、堪えきれなくなった涙が溢れだしていた
「智!?」
「何でもねぇー つーか泣いてるとこ見られたら廉に笑われるな!!ハハッ…」
俺は、作り笑いをし幸哉の横を通りすぎ廉の家の前まできた
「おい!!智…」
「チャイム押すぞ…」
「うん… ってちょっと待て!!」
「んだよ?」
「ちょっとこっちこい!!」
「?」
俺は、幸哉が手招きしてるとこまで行った
「あっ…」
廉が生きてた頃よく3人で遊んだときの抜け穴があった、そしてその横に廉が大事に育てていたひまわりが元気よく生えていた
「廉のひまわり」
さっき、止んだはずの涙がまた溢れでてくる
「あれ見ろよ…」
俺は、幸哉が指差した窓の方を見てみた
人影が微かに揺れて誰かの嗚咽が聞こえてくる
「あれって廉の母さん?」
「うん… 今入ったらあれだから、また出直そう…」
「おう…」
そりゃ、廉の母さんだって我慢してたんだよな…
悲しくないはずがないよな…
「ひまわり、ここまで育ったの見せてやりたいな…」
廉がひまわりを植えたのは9月頃で結局廉は、ひまわりが咲いたのを見たことなく死んでしまったのだ…
「お兄ちゃんは、見てるよ…」
後ろから静かな声が聞こえてきた
「翔太君…」
「お兄ちゃんは、きっと見てる!!だから俺毎日水やってるんだ…
俺お兄ちゃんがこのひまわり大事にしてたの知ってたんだ…
だから、枯らしたりしたらお兄ちゃん悲しむだろ…?」
翔太君は、そう言って笑いひまわりに水をあげた
「…そうか…廉も、喜んでるんだろうな…」
「だと、いいな…」
「じゃあ、また来ますってお前の母さんに言っといて」
「わかった」
「じゃあな」
「バイバイ」
「兄思いの弟がいていいな廉は…」
「ハハ、お前の弟なんか最悪だもんな…」
「ほんのだよ!! ったくアイツときたら〜(怒)」
「まぁ、いずれ気付くんじゃねぇーのお前の事大切だったって」
「アイツみたいに…」
「アイツ?」
「翔太の事…」
「どーだか…」
「俺もさぁ、兄ちゃんと仲わりぃーけど、死んでから大切だったて気付くんじゃ遅いんだよなー…
だから、ウザクても仲悪くても大切だって俺に気づかせてくれたんだ、アイツらは…」
「そうだな、『大切だった』じゃなくて『大切だ』って言わないと後悔するもんな」
「俺も、廉の事大切だったとか今更言ってもおせぇーよな…」
「気づかないんだよ、当たり前の事だとなおさら…」
「じゃあ、せめて幸哉には大切って言っておこう」
「俺もだな(笑)」
あの時言えばよかった事を言えなくて後悔してる俺に廉は、何て言うんだろうな…
あの無邪気な笑顔で笑ってほしいな
でも、直接はハズカシイしから廉と俺らの暗号で
「幸哉ー」
「ん?」
「Smile Again!!」
俺がそう言った後、幸哉は優しく微笑んでくれた、その目にはうっすら涙がたまっていた。
俺も、幸哉に負けないくらいの笑顔で笑ってやった
「俺の笑顔は、ひまわりだーーー」
「プッ バカかお前(笑)」
いつまでも、笑っていよう廉のひまわりが枯れても俺の笑顔は、枯れないようにー……
- Re: Smile Again ( No.5 )
- 日時: 2011/09/26 03:31
- 名前: 柚妃 (ID: ySP8nr/s)
おもしろいです!!
頑張ってください^∀^/
同じ名前ですね♪
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