コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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flowerworld
日時: 2011/08/09 08:25
名前: QuinRose (ID: UcmONG3e)

少女はいつものように
庭で花に水をやっていた。

「今日も良い天気ね。」

そう鼻歌まじりに呟いた少女
シャネル=リアン。

彼女は花を愛し好む物だった。

ふと、水をやっていた花から
視線をあげる。

「え?」

向けた視線の方に虹色の蝶々が飛んでいた。
シャネルはその蝶々を目から離せず

無意識の内にじょうろを地面に落とし
蝶々を追いかけていた。

     ***

「はあっ‥はあっ‥」

どれだけ走り続けただろう?
彼女の体力も限界に近かった。

息を切らし、走るのをやめて
呼吸を落ち着かせた。
そうしないと今にも倒れそうだったから。

息を整えて正面をみた。

「ーっ!!」

そこにはもう虹色の蝶々は居なかった。
蝶々が消えてかわりに現れたのは
いままでみたこともない場所だった。

シャネルは今来た方向を振り返るが
何故か今まで走ってきた道が消えていた。


「ど、どういうこと??」


さっきまでいたのは、コンクリートで
作られた道だった。
今いるのは土でてきた道と木で周りを
生い茂った場所。

「ここは‥どこなの‥?」


少し歩いてみる。
土の感触が確かにあった。

「夢を見ているのかと思ったけど‥
違ったみたい‥」

ならばここはどこだろう。

立ち止まっていても何もわからないので
向こうに見える街まで行くことにした。

   ***

ここはいったいどこだろう?
そんなことを考えながら歩いていたら
人で賑わっている街についた。

「ねぇ まま。あの服かわいいわ」

「お魚屋さん、今日はどんな魚がある?」

いろいろな人の会話がみみにはいる。

ふと一瞬花の良い香りがした。
近くに花なんて咲いていないが‥

そう思っていたらふいにまぶたが
重くなっていく‥。

(?!だ‥ダメよ!こんなところで
寝ちゃ‥いけ‥な‥)


シャネルはそのまままぶたを閉じてしまった。

   ***

「んっ‥」

まだぼんやりとしているまぶたを少し開けた。
さっきの街のようなざわざわとした気配が
なくなったいた。

この場所は静かだが、数人の話し声が聞こえた。

(?‥誰かいる?あれ‥この香りは‥
さっき街で一瞬鼻をくすぐった花の香り‥)

ガバッ!!

「っ??!」

(ここはどこ?!)

シャネルがいた場所は街だったはずが
今は花園のような場所にいた。

数人が話しながら歩いてくる音がする。

「お目覚めか?お嬢さん。」

「っち‥何だこの女‥目が覚めたのかまったく‥」

「あーダメだよーどさくさにまぎれて
女の子にひどい言葉を発しない!あはは」


「ふふ、大丈夫?お嬢さん」

「ーっ‥あなたたち、誰?ここは‥??」

シャネルの目の前に現れたのは
4人の男の人。
みんな良い顔立ちで、どんな女性でも
惚れ込むのが確実と言っていいほどだ。

「自己紹介よりまず先に。」

真っ黒髪で綺麗な髪の男が言う。


「ようこそ。我国。フラワーワールドへ。
そして、ここ領地。フラワーガーデンへ。」


続く☆

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Re: flowerworld ( No.1 )
日時: 2011/08/09 08:28
名前: QuinRose (ID: UcmONG3e)

最新しまーす。

「‥は?」

「ふふ。は?って何?ふふ♪」

薄い灰色の髪の毛のおしとやかそうな男の人が
私に問いかけたが‥無視。

「‥?私のいた世界は??」

意思回路がぐちゃぐちゃで頭がまわらない。

「お嬢さんがいた世界は今も何も変わらずにある。
君は選ばれた物なんだ。」


「‥選ばれた‥物?‥」

(私‥今まで人に選ばれるような
たいそうな事したかしら‥??)


「そうだ‥お前は選ばれたんだ。
ああ‥気怠い。」
いかにも気怠そうに茶色の髪の毛をして
眼鏡をかけた男の人が言う。


「うーん‥皆もっとちゃんと説明してあげてよー」


黄色の髪の毛をした男の人が話し始めた。


「この世界はフラワーワールド。
花の世界だろう?君は向こうの世界で
誰よりも花を愛し好んでいた。
だから君はここに連れられたんだよ!」

確かに花を愛しているけど‥?


「そう‥なの。」

「ふふ。」

なんでこの人毎回にこにこしてるのかしら‥

「ふむ‥少しわかってくれたようだから
自己紹介としよう。私は薔薇の領土の領主。
ローズ=ウォッド。よろしくたのむよお嬢さん。」


そう丁寧にあいさつしてから私の左手をとって
手の甲にそっとキスをした。

シャネルは少し頬を赤らめてから返事をした

「え‥ええ。よろしくね」



そう言って軽く微笑んでみせた。

「はぁ‥だるい。‥私はビオラの領土の領主。
ビオラ=クラネだ。」

腕を組んで気怠そうに挨拶してきた。

「え、ええ‥よろしく」

とりあえずそう言っておいた。

「俺はひまわりの領土の領主!
サンス=ラワー。よろしくな!」

ぎゅっつ!

(?!何してるのこの人!)

軽くハグされてびっくりした。

「よろしくね」

そう言って微笑んだが、顔は引きつっていただろう

「ふふ。僕はプルメリアの領土の領主。
ルメリア=べニア。よろしくねお嬢さん」

そういって 挨拶 とでも言うように
首筋に軽くキスされた。

「っつー!?///」

顔が熱くなった。

「こらこら ルメリア。」


「あははー。」


「君の名前何?」

サンスがきいてきた。

シャネルは気をとりなして
立ち上がり挨拶する。


「私はシャネル=リアンよ。よろしくね皆。
‥あ、ところで‥1つ気になっていたの。」


「どうしたんだ?お嬢さん。」


「領土‥って‥自分の土地‥って事かしら??」


「あぁ、そうだよ。
そして私達4人は各領土の主。領主だ。」

‥理解しなきゃいけないわね‥

しかし、これからどうすれば‥。

続く☆

Re: flowerworld ( No.2 )
日時: 2011/08/09 08:37
名前: QuinRose (ID: UcmONG3e)


最新します☆

「えっと‥これからどうすれば‥」

行くところもなければ住むところもない
ただただ知らない世界にいるしかない
そう思った。いつしか帰る日が来るかも知れない。

「そうだな。お嬢さん。私の屋敷に案内しよう。」
ローズ=ウォッドは言葉を発した。


「うーん。確かにローズの家が一番住みやすそうだな
俺の家客室とかねーし‥」

サンスも賛成の意を表した。

き‥客室?‥
そんな大きな家なのか‥
いや‥屋敷なのね。


「僕はシャネルが何処に滞在してもかまいませんよ?」

ルメリアは微妙だが‥
賛成の意も反対の意もしめしていない。
どちらでもいいのだ。

「私はどうでも良い。面倒だ。」

はぁ‥この人の意見だけは本当わかんないわ。

「じゃあ私の屋敷に決まりだ。
あと1つ言い忘れていた。」

「ん?何を?」

「ここはゆういつ私達4人が集まる場所だ。
他では4人とも会うことはめずらしい。
行きたくなったらいつでもここへ行くことだな。」

「了解よ。」

それから私ローズはフラワーガーデンを後にした。

   ***

「わっ!想像してたより大きな屋敷ね‥」


「ん?そうか‥?それほどでもないと思うのだが‥」


「これでそれほどでも‥って言ってたら
いったいどうなっちゃうってのよ!汗」

ローズは一瞬考えてから

「ふむ、それもそうだな。」
と開きなおった。


「‥あの‥客室は?何室かあった気がしたんだけど」

実際ドアの立札に客室と書いてあった。


「?私は君を客室にあんないするとは言ってないが‥」


「‥じゃあどこへ‥」

の続きを言おうとしてぐいっと腕を引っ張られ
耳元で囁かれた。

「もちろん私の部屋だ。」

にこにこと笑みを浮かべているが
この人の気がしれない‥
私一体どうなるのかしら‥

続く☆

Re: flowerworld ( No.3 )
日時: 2011/08/09 08:42
名前: QuinRose (ID: UcmONG3e)

がちゃ。

「さあ、ついたぞ。私の部屋だ。」

「やっぱり主の部屋は一番大きいのね。」

「クスッ。」

「で?私をあなたの部屋に連れてきて
いったいどうするおつもりかしら??」

「?何言っているんだ。
ここは私と君の部屋。
今そうしたんだ。」

「はあ?!ちょっと待ってよ!
何で私が男とおんなじへやに‥」

ローズは私の言葉を遮って
腕をひっぱり近くにあったソファに押し倒す。

「んな‥何してんのよ?!」

「ぎゃーぎゃー騒ぐな。」

これは‥明らかにおかしい‥

私がソファに押し倒されて
上にローズが乗っている。

ローズから薔薇の良い香りが漂う。

「シャネル‥」

そう耳元で囁かれ背筋がぞくぞくする

「ーっ!離して!どいてローズ!」

必死に彼の胸に手を置いて離れろと言わんばかりに
抵抗してみるがかなわない。

私の顔はきっと真っ赤だ。
自分でもわかる。
顔が熱い。


「‥やっ‥」

「私の事を意識しているのか?」ローズの唇が
あと1センチで私の唇に重なろうとして‥

バンッツツ!

「ローズ!!‥‥あ‥取り込み中?
すまん‥。」

「え、あ‥いや。なんだ?」

ローズが離れたその隙に態勢を整えて
少し乱れた髪と服装も整えた。

「あ、もう夕食時だぜ?って伝え来たんだけど‥」

頭にウサギの耳をはやした男性。
ローズと同い年だろう。
仲も親しいようだ。

「あんたローズの知り合い‥?いや‥かの‥むぐっ」

私はとっさに走ってウサギ耳を生やした男性の
口元を手で押さえた。

「違います‥違いますよ??」

そう言ってぎろりとウサギ耳の男性を
睨みつけた。


続く☆
















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