コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

どこにでもありそうなありふれた日常。
日時: 2011/09/05 23:05
名前: るきみん (ID: JryR3G2V)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=25257

↑同時進行『ゴースト!!』
初心者の癖に同時進行なんてやってすみません。で、でも、やりたかったんだもん!

でわ、自己紹介を。。。
初めましての方は初めまして、るきみんです。
今回はコメディ・ライト小説ということで、こんなことあったらいいな〜という感じのものをダラダラと書いていきます。
小説図書館から来てくださった方、ありがとうございますです〜
この小説の紹介文…半分ぐらいしか合っていないかもしれないですw
あまり、期待せずに読んでください。

なにぶん初心者なもので言葉の使い方や誤字脱字などがあるかもしれません。そのときはご指摘していただけるとうれしいです。

プロローグを長くしすぎてしまったので、これからは短めでいきます。私は初心者なので、どのくらいで切ったらいいかわからないので、教えていただけたら幸いです^^
あと、プロローグを見なくても第一話がよくわからないということにはならないと思うので、長いのがあまりお好きでない方は、第一話から見ればいいと思います^^


     〜注意事項〜

つまらない小説なので荒らしたくなる気持ちは分りますが、みなさん楽しく小説見ましょうね^^
よろしくお願いします。



————————————————————————


       〜目次〜
第一章登場人物
>>16

プロローグ
>>2 >>3 >>4 >>5 >>13 >>14 >>15

一学期編
第一話『天才少女』
>>17



————————————————————————

      追伸

8月19日:プロローグその4を手直ししました。すみません



    〜お客様〜

・水瀬うらら様
・杏様
・とろわ様

ヾ(*≧∀≦)ノ゛ 嬉スィ〜★♪

Page:1 2 3 4



Re: どこにでもありそうなありふれた日常。 ( No.14 )
日時: 2011/08/22 22:07
名前: るきみん (ID: JryR3G2V)

      その6

人間、極地に立たされるとすごい力を発揮する。
例えば、野球選手が試合で打者としてバッターボックスに立ったとき、150kmにもなるボールがゆっくり見えたり。
例えば、バスケットボールの選手がシュートを打つとき、ボール一個分ぐらいのリングが大きく見えたり。
なんて名前だったか・・・かなり昔にテレビで見ただけだからほとんど覚えていないが、脳の錯覚だとかそうではないとか。
でも、俺が一つ言える事は、いつも自分が見ている景色が違うと、気持ち悪いと言うことだ。

視界の中のすべてがスローになる。まるで今までずっとそうだったかのように、それはもうナチュラルな感じでスローになる。
音がすべて遮断され、自分だけが違う世界に飛ばされてしまったのではないかという錯覚に陥る。
が、目の前にある無機質な扉や限界を超えて休みたいと叫ぶ俺の足が今まさに死の淵に立たされていることを物語っている。
いっそこのまま後ろで俺を追いかける般若、もとい朝夏に殺されてしまった方が楽かもしれない。足はもう限界すぎる。今すぐ休みたい。目の前にあるはずの扉が遠い・・・

スローモーションの世界の中で、俺はもう一度自分の体にムチを打つ。最後に一度だけ、がんばってくれ、俺の体。
この中では時間が何倍、何十倍にまで感じる。実際はたった1秒かもしれない。それとも本当に長い時間なのかもしれない。
だが今の俺にそんなことは関係ない。今はただ目の前にある重そうな鉄扉へ向かうのみ。
俺は前のめりの体勢を保ったままドアへと一直線で走る。そのままドアノブを回しながら肩で一気に押す。
肩に鈍い痛みが走る。しかしそんなことこの際気にしない。外の景色が一気に広がった。しかし俺の脳ミソは色を識別する余裕も残っていないらしく、空の色がモノクロになっている。まあ景色など後で楽しめば良い。
屋上にはたどり着いた。だが、これだけでは朝夏にフルボッコにされてしまう。それを防ぐためには、ドアを閉め、鍵をかけるしかない。

明「・・・・・・!!」
踏ん張るための声を上げるが、神経が研ぎ澄まされた今の俺には聞こえない。
息を荒げながらドアを思い切り閉める。
閉める瞬間に見えた朝夏の顔は、鬼という言葉がよく似合う顔だった。
鍵を閉めてひと段落着く。やっと、やっと朝夏を出し抜くことができた。

安心すると、今までの疲労がどっと溢れ出てきた。
足の痛み、周囲の音、景色。そして、時間が戻ってくる。
不意にガクガクと足が震えだしその場に座り込む。それだけでは足りず、大の字で寝転ぶ。

ミーンミンミンミンミンミン・・・
頼んでもいないのにセミが大合唱を俺にプレゼントしてくれる。全く嬉しくない。だが、悪い気分ではない、かな。

火燐「や〜っときたか〜、待ちくたびれてアイス4個も食べちゃった」
現れたな・・・悪の根源・・・はあ、はあ・・・ヤバい・・・疲れた・・・

〜小休憩〜

火燐「ふぅ〜ん。じゃああんたはあの後幼馴染に見つかって追いかけられてたんだ」
明「はあ、はあ・・・そういう、こと・・・です・・・はあ、はあ」
火憐「ちょっと、そんなにはあはあしないでくれる?気持ち悪い」
このやろう、誰のせいだと思っていやがる。あとちょっと傷つきます。
火燐「まあいいわ。それで、ここに来てくれたってことは入ってくれるんでしょ?美少女研究部」
明「まずは、活動内容を、聞かせてください・・・はあはあ・・・」
場合によっては警察の方を呼ばなくては。
火燐「え〜っと、ゴミ拾いや老人ホームへの訪問などの福祉活動とか?」
明「嘘だ!絶対嘘だ!なんで美少女研究部って名前で福祉活動なんだよ!そしてなぜ疑問系なんだ!」
ぜえ、ぜえ、ぜえ・・・
あんまりツッコミをさせないでほしい・・・こっちはすごく消耗してるんだ・・・
火燐「ダメ?」
明「そういう問題じゃなくて・・・」
この人と話してると途轍もなく疲れる気がする。
火燐「ふんふん、で、入ってくれるでしょ?」
明「活動内容は・・・まあいいです。とりあえず俺はこの部活に入らないことを伝えに来たので」
火燐「え!?私が誘ってあげてるのに!?」
明「はい」
これ以上面倒事に巻き込まれるのは御免だ。桜井先輩には悪いけど俺は普通が好きなんだ。
明「そういう事ですので・・・俺はもうかえりま・・・」
火燐「いいのかしら?」
・・・・・な、何を企んでるんだ・・・怖い。
桜井先輩はポケットをゴソゴソといじって、ケータイを取り出すと、画面を俺のほうへ向ける。
火燐「これなーんだ?」
なんだ?・・・・・・
窓の開いた部屋の中で、うずくまってカタカタしている男子がいた。
明「!?」
火燐「おお〜っと、あんまり見せちゃダメだね」
反射的に桜井先輩のケータイを取ろうとするが、ギリギリのところで手を引っ込められてしまう。
明「そ、それは・・・?」
火燐「ん〜なんだろうね?私がたまたま景色を眺めていたらたまたま女子更衣室と思われる部屋の窓が開いていてそこにたまたま男の人がカタカタ震えていただけ。それがなにか?」
く、くそ!まさか写真に撮られていたなんて・・・迂闊だった!ま、まさか屋上から激写するなんて・・・!
火燐「ん〜これどうしよ?まあ女子更衣室でカタカタしてる変態なんてどうせ悪いやつだから、この写真を現像して屋上からバラまこうかな」
明「ま、まって・・・」
火燐「ん? なに? 明くんは美少女研究部には入部しないんだからもうここには用ないよね? もう帰りなよ」
こ、このやろう! 外道!
明「わかりました! 入部します! 入部すればいいんでしょう!?」
火燐「ええ〜?どうしよっかなぁ」
うがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! この腹黒やろう!! 鬼!! 悪魔!!
明「にゅ、入部させてください・・・・・お願いしす・・・」
俺は土下座しながら桜井先輩に頼む。
火燐「まーまー必死だこと。そんなに私のつくった部活に入部したいの?全く、やっぱり私のカリスマ性ってすごいわね」
ぐ、ぐぐ・・・我慢だ・・・・・
火燐「いいわ、入部させてあげる。喜びなさい」
明「あ、ありがたき幸せ・・・」
火燐「ふふっ、それじゃあ、来年の入学式の日を楽しみにしてるわ」
明「え・・・あの写真は・・・」
火燐「? ああ、あの変態の写真か。あれは私が責任を持って預からせてもらうわ。次あの変態があんなことをしたら今度こそばらまいてやるんだから」
・・・・・・
火燐「それじゃ、私そろそろ行くね。あんまりあなたに構ってる時間無いの。そこ、どいてくれる?」
桜井先輩はドアの前で無様に放心している俺を横に押しやると、鍵を開けて校舎内へと姿を消した

・・・・・・ああ、もう終わったなぁ。
サヨナラ、俺の日常・・・・・・

朝夏「なにいい感じに終わりにしようとしてるの?」
明「!?」
先ほどの半発狂状態から抜け出したらしい朝夏が、いつもの様に眉間にしわを寄せて腕を組んで立っていた。
・・・・・・やべぇ、すっかり忘れてた。
朝夏「いい度胸よねぇ、私に恥を掻かせるなんて・・・・・覚悟はできてるんでしょう?」
明「い、いや! 待ってくれ! 話せばわかる! 話せばわかるから!」
朝夏「そういえば、あんたあたしを紹介するときもバカバカ連呼してたわねぇ」
明「・・・・・・なぜそれを!?」
朝夏「じゃあ、今度こそ終わらせてあげる・・・・・・・バッドエンド・・・いえ、デッドエンドで」
明「い〜〜や〜〜〜!!!!!!」


Re: どこにでもありそうなありふれた日常。 ( No.15 )
日時: 2011/08/23 18:28
名前: るきみん (ID: JryR3G2V)



・・・・・・とまあ、半年前にこんなことがあったのさ。どうしようもないね。あの朝夏はさ。
イタタ、古傷が痛むぜ。
あのときの朝夏は手加減してくれなかったからな。しかもさんざん俺を痛めつけておいてそれでも許してくれなかった。2週間ぐらいケンカしてたな。ああ懐かしい。その話は今度しよう。
・・・そして、明日から俺は私立明翠高校に通うことになる。
うう、不安がいっぱいだあ。今日の夜地球滅んでくれないかな。無理か。
桜井先輩の意味不明な部活・・・怖い。怖いというか、恐ろしい。
できれば引きこもりたいが、そんなことは朝夏が許してくれないだろう。全く、いい迷惑である。
ああ、夜ももう遅いし、寝ることにするよ。俺の命はあと何日持つか・・・心配だ。

じゃあ、オヤスミ。

Re: どこにでもありそうなありふれた日常。 ( No.16 )
日時: 2011/08/27 21:09
名前: るきみん (ID: JryR3G2V)

  〜登場人物〜

名前:松山明まつやまあきら
容姿:身長は170cm弱。顔は普通、よりちょっと上ぐらい。髪は少し短めの黒。
性格:なによりも普通を好む。女の子とイチャイチャして学園生活をエンジョイしたいとか部活でいい成績を残したいとか、そういうの無し。地味な窓際族になりたいと思っている。

     〜友人達〜

名前:木咲朝夏きさきあさか
容姿:身長は160cm。茶色で軽く吊り目。髪は肩甲骨より少し上ぐらいで、色は明るい茶色。
性格:自分の思ったことをうまく表現できない。いわゆるツンデレ。昔から恥ずかしくなるととりあえず殴ってしまう。被害者はほとんど明。
明との関係:中学校のときに明の家の隣に引っ越してきて、それから明と仲良くなった。幼馴染。


名前:佐藤みなみ(さとうみなみ)
容姿:身長は150cm弱。腰まで届きそうな白色っぽい長い髪。あまり手入れをしていないので少しボサボサしている。本人によるとあまり日向に出ていないから脱色したと言うが、それが本当かは分からない。
性格:思った言葉がつい口から出てしまう。人の心を読むのが得意。だが喋るのをめんどくさがるのでだいたい本を読んでいる。興味がある人以外には冷たい。ちなみに明には興味がないらしい。
明との関係:明の家の居候。


名前:三山蒼佑みやまそうすけ
容姿:身長は180cm越え。かなりのモデル体型。髪は茶色っぽい金髪。ピョンピョン跳ねてホストみたいになってる。地毛・・・なのかな?
性格:変態。
明との関係:小学生のときからの親友。


名前:桜井火燐
容姿:一言で言うと、美人。身長は160cm後半。ちょうど背中の真ん中ぐらいまで伸びた髪を、結ってツインテールみたいにしている。
性格:人の弱みを握るのが得意。ドS。裏表が激しく、学校の半数以上の生徒は火燐のことを完璧な美少女だと騙されている。
明との関係:ご主人様と下僕の関係。もちろん下僕は明。

名前:松山舞
容姿:身長は175cm程度。髪を洗うのがめんどくさいとのことなので、髪の毛はけっこう短め。
性格:好きな事は簡単な事。嫌いな事はめんどくさい事。どんなことでも簡単に出来ないかといつも画策している。
明との関係:一応美人に部類される明の従姉。


以上です!

Re: どこにでもありそうなありふれた日常。 ( No.17 )
日時: 2011/08/27 23:47
名前: るきみん (ID: JryR3G2V)

       第一話『天才少女』   

     その1

ふわふわと、温かい風が吹き、カーテンの隙間から日の光が入る。それが眩しくて明は少し目を細める。
明「もう朝か・・・さっき寝たばっかりな気がするけど・・・」
母「明ーもう起きなさいー、遅刻するわよー」
あーはいはい、もう起きようと思っていたところですよ。
明は起き上がってベッドから降りると、着替え始める。
チチ・・・チチチ・・・
外では小鳥の鳴き声。春の訪れを告げる優しい鳴き声だ。
母「明ーまだ起きないのー? もう起きなさいってばー」
階段の下から母親がしつこく催促してくる。全くめんどくさい母親である。

明「もう起きてるよー」
めんどくさそうに返事をしながら、明は着替えを続ける。
ワイシャツを着て、ズボンを穿いて、中学の学生服を着て・・・・・・
明「あれ? そういや俺って今日から高校生じゃん!」
うがー! と唸りながら学生服を脱ぎ捨てる。
明「高校の学生服・・・どこだ?」
ない、ない、ない。タンスにもクロゼットにもどこにもない。昨日のうちにクロゼットの中に入れて準備しといたはずなんだが・・・
明「・・・まさか、母さんか!?」
まだ諦めずに催促を続ける声の主、そう、母さん。あの人は昔から天然というか、ただのバカというか、とにかく頭が悪いのだ。
明「かあさーん、俺の学生服知らなーい?」
母「あれならクリーニングに出しちゃったわよー、そうだ、学校行くついでに取っていけばー?」
明「ナ、ナンダッテー!?」

          ☆

明「すみませーん! 早急に学生服を解してほしいのですがー!」
ガンガンガン! と、クリーニング店のシャッターを叩く。とんだ近所迷惑だが、いまはやむを得ない。
まだ朝が早いということだけあって、人通りが少ない。
明「すみませーん!」
???「あ〜も〜うるっさいな〜、わかったよ、やれだいんだろ!?」
半分ほど逆切れ気味な声がシャッターの奥から聞こえる。
???「あ〜? なんだ明か。」
明「あれ? 舞姉?」
ひょっこりと、シャッターの向こうから顔を出したのは、俺の従姉のまい姉、もとい松山舞まつやままいだ。
明「なんで舞姉がここにいるの?」
舞「就職した」
めんどくさそうにあくびをしながら答える。
明「え・・・でもこれバイトじゃ・・・」
舞「ああ?」
明「はい、なんでもないです。すみませんでした」
ケンカ、イクナイ。睨まれたりしたら素直に謝ったほうがいいよね。
舞「んで、なんで朝早くからこんなところに来てんの? てか学校は?」
明「ああ! そうだった! えーと、かくかくしかじか・・・」

舞「ふーん、ちょっと待ってな」
事情を説明すると、舞姉は呆れた顔をして店の中へと入っていった。
待つこと約1分
舞「あったぞ〜」
のろのろと舞姉が出てくる。お前の学校のことなんてどうでもいい。とりあえず寝かせろ。舞姉の顔にそう書いてある。
明「ありがとう!」
舞姉が持ってきた学生服を奪い取るように受け取ると、一目散に駆け出した。
舞「まいど〜」
舞姉は、ふわぁ、とあくびをすると店の中に入り、シャッターを閉めた。・・・それでいいのか?



明「あ〜あ、初日から遅刻かなあ・・・」
学校へと向かう坂道を見ながらつぶやく。
明「こうやって、みんな俺の普通を邪魔する・・・」
そう言いながら、天を仰ぐ。空はどこまでもまっさらで、とてもきれいだ。
が、現実逃避している時間はない。このままだと遅刻してしまう。
俺は目の前の大きな坂道と、その上にそびえ立つ私立明翠高校を見る。折れそうになる心を何とか支えて、歩みを進める。
ここから始まる、物語の階段を。

Re: どこにでもありそうなありふれた日常。 ( No.18 )
日時: 2012/07/09 09:57
名前: ルロイ (ID: YgP.bJrE)

こんにちははじめまして

…放置されちゃってますね
今後の展開が楽しみだったんですが…残念です(´・ω・`)


Page:1 2 3 4



この掲示板は過去ログ化されています。