コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 天使と悪魔と交換条件!!
- 日時: 2011/10/22 10:06
- 名前: ナナ☆ (ID: JfFpjBhB)
「わたし——————死ん……じゃったの——————?」
ポロポロと涙を流す。
視界がボヤけていた。
落ちつかなきゃ・・・。
けど、涙は止まらない。
「どうして・・・。まだ、やりたいこともたくさんあったのに・・・・・・」
両手で顔を覆って、「うっ…うっ」と声をあげながら泣き続けた。
そのとき、わたしのほうへ近づいていてくる足音が聞こえる。
顔を覆っていた両手をゆっくり離して、目の前を見た。
「人生を———やりなおしたい?」
「えっ?」
翼の生えた美女が、わたしへ問いかけた。
わたしの物語は、ここからはじまりました。
———————「天使と悪魔と交換条件!!」
こんばんわっ!ナナ☆といいます><
よろしくおねがいしますっ!
+MO★KU★JI+
第一章「はじまり」
第1話>>1 第2話>>2 第3話>>4 第4話>>7
第5話>>9 第6話>>10 第7話>>11 第8話>>13
第9話>>15 第10話>>16 第11話>>17 第12話>>18
第13話>>21 第14話>>22 第15話>>23 第16話>>24
第17話>>25 第18話>>26
★お客様★
王翔さま 苺川らびさま 杏さま
- Re: 天使と悪魔と交換条件!! ( No.22 )
- 日時: 2011/09/26 21:19
- 名前: ナナ☆ (ID: JfFpjBhB)
第14話
出てきたのは、年上ぐらいの女の子と男の子。
そして、同じぐらいの年頃の男の子だった。
「やっぱりアナタたちだったのね」
リフェルは、その3人を見てキッと睨んだ。
3人は、ビクッと背筋を震えあがらせた。
なんか、リフェル・・・こわいよ。
「すまん」
「ごめん」
「俺はあやまらんからな・・」
同年代ぐらいの男の子が背を向けてそう言う。
すると、年上ぐらいの女の子が、頭を一発ゴツンとする。
「いったぁ。何するんだよ、鬼ババア!!」
「ダレが鬼ババアだって??姉に向かって!」
「うっせーよ。お前なんか姉ちゃんじゃないよ!!」
「もう!いいからアンタも謝るの!」
そういって、女の子がその男の子を無理やり頭を下げさせた。
会話を聞いていると、この2人は姉弟・・・?
「驚かせちゃってごめんなさい。」
「あ・・・いえ」
「もしかして、この人が来客さん?」
女の子がわたしを見てそういった。
リフェルが「えぇ」と言って、答える。
どういう関係なんだろう。
「あ、紹介がおくれたわね。わたしはアルス。」
「リフィー・・・です・・」
「よろしくね。で、こっちのガキが弟のアルト。」
「っけ・・」
「アルト」という男の子は、そっぽを向く。
それに対して、「アルス」という女の子がまたもう一発。
「よ、よろしく・・・・・・」
面倒くさそうに挨拶をする。ていうか、こっちを見ない。
「そして、こっちがヒュウ。」
「よろしく!」
「はい・・・。」
個性的な人たちだなぁ・・・・・。
- Re: 天使と悪魔と交換条件!! ( No.23 )
- 日時: 2011/09/26 21:36
- 名前: ナナ☆ (ID: JfFpjBhB)
第15話
3人の紹介が済んだところで、リフェルが口を開く。
「何か用があってきたの?それともただの遊び?」
「そんなわけないだろ!わざわざ迎えに来たのに!!」
アルトという男の子がイライラそうにそういった。
「あら、ごめんなさい。」
「いいのよリフェル!」
「それで、もしかしてそれに乗っていくつもり?」
「えぇ、そうだけど?」
「2人も入れるかしら。けっこう詰めないと」
「それならお安い御用!」
アルスという女の子が自分の胸にこぶしをぶつけて得意げに言う。
そして、2分たらずが過ぎ・・・・・・
「お、おい!鬼ババア!!」
「ちょっとぉ、お姉さまと呼びなさい」
「うっせ!それより、どうしてオレが走んなきゃなんねえの!?」
「だってアルトは、走り回って遊ぶの好きでしょう?」
「それとこれとじゃ関係ないだろ!」
わたしは今、アルスたちが乗ってきたこの宙に浮く自動車で目的地へ向かっている。
わたしがアルスの車に乗り。
リフェルがもう一つのほうに乗っている。
そして、ヒュウがスクーター。
そして・・・アルトがそれを追いかけるために全力疾走。
かなりキツそう。
わたしだったら、確実にバテるな・・・。
「リフィーちゃん・・・だったっけ?」
「あっはい・・。」
「もしかして、こういうの初めて?」
「はい。でも、とっても楽しいです」
「そう?なら、よかった」
漫画とかでしか見たことがなかった宙に浮かぶ乗り物に乗ってるんだ。
しかも、お城の中を・・・————最高!
こんな気分をあじわえて、とっても幸せだ。
- Re: 天使と悪魔と交換条件!! ( No.24 )
- 日時: 2011/09/26 21:53
- 名前: ナナ☆ (ID: JfFpjBhB)
第16話
長い長い廊下もあと少し。
だんだんと、奥のほうが明るくなってきた。
光が差し込んでいる。
そして、あとわずかなところでアルスが速度をあげた。
わたしは、その勢いに体が前に倒れそうになった。
「わわっ!」
「リフィーちゃん!?大丈夫??」
「すいません。こういうの慣れていなくて」
苦笑いをして、前を向く。
その瞬間、長い廊下をやっと出られた。
シュッと宙を走る車は、上へあがる。
廊下をでると、そこはとっても広い大広間のような場所だった。
天井もものすごく高い。
あたり一面が窓ガラスで覆いつくされている。
天井の上から、いくつもシャンデリアがかけてあった。
窓ガラスに光が反射し、その大広間だけを明るくさせている。
天井ぐらいまで車はあがった。
わたしは、車の上から下を見下ろす。
すごい高さ。
ビルから見下ろすような感覚に近い。
大広間を見下ろしていると、数人の人がいた。
来ている服が、珍しいものだった。
中世ヨーロッパ的な??
そんな感じに近いものだった。
「ねぇアルスさん!」
「何??」
「これからどうやって降りるの?」
「この状態から一気に降りるけど」
「へ?」
その瞬間、乗ってい車が、すごい勢いで真っ直ぐ下に急降下!
わたしは悲鳴をあげながら目をつむった。
それに対してアルスは楽しそうに「あははは」と笑っている。
ジェットコースターなみにすごい。
地面にピタッとつくと、アルスが「どうだったリフィーちゃん?」とたずねてきた。
わたしは、それに答える体力がなく、気絶してしまった。
- Re: 天使と悪魔と交換条件!! ( No.25 )
- 日時: 2011/09/27 19:40
- 名前: ナナ☆ (ID: JfFpjBhB)
第17話
「フィー・・・・リフィーちゃん!!」
女の子の声・・。
この声は・・・・・・アルス・・・??
わたしは目を開けた。
視界いっぱいにたくさんの人が・・・
ムクッと起き上がる。
「リフィー!気がついたのね」
リフェルがホッと安心する。
あ・・・そっか、確かわたし・・・気絶して・・。
まわりに迷惑とかかけたりしたのかな???
不安に思いつつ、みんなのほうを見た。
「鬼ババアの運転は危険だからなー」
アルトがアルスの横でボソリとつぶやく。
アルスは冷めた表情でアルトのお腹にチョップ。
うなりながら腹を押さえるアルト。
「大丈夫か?」
ヒュウがたずねてきた。
わたしは「はい・・・」とぎこちなく返事する。
「リフィー。立てるかしら!?」
「うん、大丈夫。」
わたしは、シュッと早々に立ち上がった。
リフェルが安心したように微笑んだ。
「それよりここって・・・」
「城の広間よ」
「へぇー大きいねぇ」
「驚くのはまだ早いわ。ここは城の中ではまだ小さいほうよ」
「えっ!」
「あとでお城の中を案内してあげる」
「ありがとう」
やっぱりこの城、すごいなぁー。
1年で立てきれる大きさじゃないよね・・・?
そのとき、背後から足音が聞こえた。
ゆっくりと振り返る。
すると、そこには・・・・・・・・・・・・
「ようこそ、リフィー様」
第一印象が真っ黒な、「悪魔」がたっていた。
- Re: 天使と悪魔と交換条件!! ( No.26 )
- 日時: 2011/10/22 10:04
- 名前: ナナ☆ (ID: JfFpjBhB)
第18話
目の前にいる悪魔がおだやかな笑顔を浮かべる。
わたしは、それを奇妙に感じるしかなかった。
「リフィー。こちらは、この城の主であるデヴィッド様よ」
えっ!この城の主!?
ってことは、王様!!?
天使ばかりの国なのに悪魔が王様なんて…。
フシギでしかたがない。
「どうやらリフィーさんは私の容姿に驚いておられますね」
悪魔だというのに、言葉はていねいだ。
「あ・・いや・・。まぁ、はい・・・」
「ふっ。素直でよろしいですね」
天使のような笑顔なのに、悪魔か——…。
「デヴィッド様。お願いがございます」
リフェルがかしこまった。
何か、本当にテレビの世界にいるようだ。
「なんだい?」
「天界学校で行われる転生試験の生徒たちのワクを少しだけ空かせてもらえないでしょうか。」
「と、言うと——…そこにいるリフィーさんを試験に参加させると?」
「はい」
て、転生試験………。
その試験を受けて、見事に合格することができれば・・・
わたしはもう一度、人生をやり直すことができるんだ!!
「そうですか。では、あちらのほうと問い合わせてみましょう」
「ありがとうございます」
深々と頭を下げると、リフェルはクルッと振り返る。
わたしの目の前までくると、ニッコリ笑う。
「やったわね。これで、あなたも試験を受けられるのよ」
リフェル・・・すごく嬉しそう。
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