コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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俺の平凡な日常を返してください(泣)
日時: 2012/03/23 21:59
名前: 秋山レキ (ID: h2MT2xjq)

いったいなぜ俺の目の前に美少年(血だらけ)が立っているんだ。
そしてなぜその美少年(血だらけ)が、怪物と戦っているんだ。
俺はただただ普通に高校に通う予定だったのに・・・。
そう全ては、あの日が悪いんだあの日が遭ったせいで・・・。





どうも。秋山レキです。♂です。小6です。
名前の突っ込みは後にしてくださいww
えっと、まずはクリックありがとです。
この「俺の平凡な日常を返してください(泣)」は、
主にギャグですが、バトルもあるという、
大変ありふれたものでございます。
今のは言わなくても良いんじゃないかという、
反省は後にしておきましょう。
主な登場人物は下からです。


有沢 紅(ありさわ こう)・・・主人公
唐沢高校一年一組本作の主人公であり突っ込み役でもある。
平凡に暮らしたかったけど、あることがきっかけで鬼山影灯に出会ってしまったせいで、大変な毎日を過ごしている。
ザ・日本人って感じの、黒髪。身長は、平均的な感じ。

鬼山 影灯(おにやま かげと)・・・主人公の(自称)親友
唐沢高校一年一組謎めいた美少年。背が小さい事にコンプレックスを持つ。
無表情とよく言われるが、口には出さず、顔によく出るタイプ。
甘いものが好き。銀髪に、哀れむものを見る感じの目

氷上 つらら(ひょうじょう つらら)・・・主人公の幼馴染
唐沢高校一年一組主人公の昔からの知り合い。主人公と、小学校から同じクラスなので運命だと思っている。
ボケというより天然というよりバカ。しかし成績は良い。
すぐ着いて来る。気がついたら紅の横にいる。
黒髪。巨乳。身長は高いほう。

薫 桃(かおり もも)・・・主人公の親友
唐沢高校一年一組かわいらしい名前だが、実は腐女子でド変態。
ベタな展開だが、桃が落としたハンカチを紅が拾い出会った。
紅と影灯は、どっちが攻めでどっちが受けか、すごく興味がある様子。
胸は普通。つららの胸を観察。たまに触る。

氷上 しおり(ひょうじょう しおり)・・・主人公の親友
唐沢高校一年一組主人公の幼馴染のつららの双子の弟。
どう見ても女の子。いじられ役で、すぐ女装にさせられる。
「俺は男なのに・・・」と、よく呟く。声も可愛い。
髪は、黒髪にちょっと茶色が混ざる感じ。身長は、影灯と同じくらい。


こんなんでどうでしょう。
この紹介した全員が、戦いに参戦します!
クオリティーは低いですが、よろしくお願いします。


各話はここからドウゾ
〜プロローグ〜>>03
第一話 >>04
第二話 >>05
第三話 >>06
第四話 >>07
第五話 >>08 
第六話 >>09

Special☆Thanks♪

☆あんず様☆

追伸

また新しいのを書いてしまった俺を許してください。
タイトル「暇な僕らは、アヒルの子?」です。
暇なときにでも見てやってください。

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第二話 俺はなぜ行ってしまったのか。 ( No.5 )
日時: 2011/12/23 12:43
名前: 秋山レキ (ID: xJq/HYyx)

〜前回のあらすじ〜
家から出た8時05分。
つららに会った8時13分。
つららに抱きつかれそうになった14分。
つららのパンツがめくれた15分。
時計を見た20分。
で、今道路を走ってます。
やばい。やばい。やばい。
「ホントにやべーーよぉぉぉ!!」
「な、何どうしたの?急に叫んで・・・」
つららが可哀想な目で見てきた。
どうやら声に出てたようだ。
しかも叫んでた。コレは恥ずいな。
「い、いやなんでも・・・」
俺はつららの方を見ずに言った。
しかし本当にヤバイな・・・。
時間もない。
ん?そういえばつららには双子の弟がいる。すごく可愛い。けど男だ。
「おい。つらら」
俺は走りながら言った。
「ん、んんなんに?」
急だったらしく、すごくビックリして言った。
「しおりはどうした?」
俺は走りながら、つららの方を向き、言った。
胸が揺れていたので、急いで前を向く。
「ん〜?しおりなら最近先に行くんだよね〜〜。何でだろうかぁ〜でも急にどうしてぇ?」
「いや、別に。あいつも遅刻してるのかと思ってな。それならいいんだけど」
「ふ〜〜ん」
まぁそんなこと考えてる場合じゃないんだけどな俺。
と、自分に言い聞かせてるとき前にハンカチが落ちていた。
俺は止まり、ハンカチを拾った。
急に止まったのでつららが転んで、「みぎゃ」と言ったがまぁそんな事は無視しよう。
「名前は、薫 桃、か」
「ふぇ?どうしたの?」
「いや、ハンカチが落ちててさ」
「ふ〜〜〜ん」
おっと、こんな事してる場合じゃない。チャイムがなっちま・・・
キーンコーンカーンコーン。
な、ちゃっ、た。
俺は、立っていた場所に座った。
あ〜あ。
「ねねぇ。紅くん行か、ない、の?」
「もう終わっただろ。チャイムが鳴ったんだから」
「えっだって今日・・・」
その後、つららは衝撃的なことを言った。
「今日・・・休日だよ?」
ぁあ?ああ!あ〜あ〜あ〜。
俺は日付を間違えたみたいだ。
「あぁーーーーーーーーーー!」



その後、俺はつららと別れ家に帰った。
つららに「なぜ、登校日じゃないのについて来たんだ?」と聞いたら、
「だ、だって、紅くんが制服着て家出てるから、今日始業式だったけなぁと思ってぇ〜い、言わなくてごめんなさい。」
つららはペコペコしてきた。
「そ、そうだったか?でもなぜさっき「行かないの?」って聞いたんだ?」
俺は恥ずかしいのを隠して聞いた。
「えっ?そ、それは・・・」
「それは?」
つららが目をそらしてきたので、少し強い口調で言った。
「このままだまして、ゲームセンターにでも連れて行っちゃおっかな〜〜と、思ってぇ〜〜」
「あぁ〜そうですか。じゃあ何で休日ってこと教えてくれたんだ?」
俺は呆れながら聞いた。
「な、なんか悪い気がしてね」
「そ、そうかまぁありがとな」
こいつもこいつで、いいとこあるんだな。
「そういえば、しおりは?」
「ランニングだよ。ムキムキになって、「男みた〜い」って言わしてやるって」
ら、ランニングだけじゃ、ムキムキにはなれないと思うぞしおり。
「そうか。まぁ謎は解けたし、帰るか?」
「えっうん。そう、だね」
つららは少し残念そうに言った。


で、今、俺の部屋のベットにいる。
「はぁ〜今日は疲れたっと」
ベットからとんで下りた。
するとポケットから、ハンカチが落ちた。
あ!そういえば道で拾ったな俺。
「明日、始業式で来てるかもしれないし、明日まで取っておくか。」
ハンカチを机の上に置き、俺はジャージに着替え、寝た。

第三話 俺はなぜこいつと付き合った事になっているのか。 ( No.6 )
日時: 2011/12/23 12:53
名前: 秋山レキ (ID: xJq/HYyx)

ぷっ、ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ。
「う、う〜んっ」
目覚ましの音で俺は目を覚ました。
俺は体を起こして、目覚ましの所に手を伸ばす。
手、手を伸ばす。
手、手〜を〜、手、手、手っ!
ぴっっ。
「ふぅ〜」
昨日、そういえば寝る前時間確かめる時に、机の端に置いたまんま寝たようだ。
時間は・・・
昨日は疲れたから夜更かしせずすぐ寝たから大丈夫だろ。
7時か。なら大丈夫だ。
日付も始業式の日。
よし大丈夫。ご飯でも食うか。
今日はパンで良いな。
そして俺は、下のリビングに行く。
なぜ俺は日付を入念に確かめたかというと、
昨日、始業式と間違えて登校してしまったからだ。
親に教えてもらうにも仕事で海外にいるし
姉は・・・居場所が分からない。
ある日ふらっと家を出たと思えば、3年は帰ってきていない。
そんなことを考えながら、俺は階段を降りる。
リビングに入り、キッチンへ行く。
トースターに食パンを入れ、電源を押す。
焼けるまで制服を探した。
適当に積んであった服の、一番下にあった制服を取ったところで丁度パンが焼けた。
パンにジャムを塗り、噛みつく。
うん。いつも通りの味だ。
二枚焼いたパンを両方食べ、制服に着替える。
歯を磨き、準備は完了。
洗面所に行き、髪をセットするため、鏡を見る。
口の周りに、ジャムがついていて、少し顔が赤くなる。
ついでに顔を洗うのを忘れていたので、口周りを重心的に洗う。
よし。コレで準備完了。登校しようかなっと。
俺が家を出たのと同時に、つららが来てゾッとしたが、気にせず行こう。
俺が歩いてるとき、つららが
「顔洗った?」「ご飯食べた?」「歯を磨いた?」等と聞いてきたので、
俺は適当に答える。後でめんどくさいからな。
つららの質問に答えてると、気付いたら学校だった。
「ねぇ聞いて」
「おい。着いたぞ」
「えっ!うん。あぁうんうん。はい着いたね」
つららが言い切る前に俺が言ったため、慌てて慌てて答えた。
さて、クラス分けでも見るか。
クラス分けを見るまで、つららが横に着いてきたので、
「キャ〜カップルかなぁ〜?」とか「リア充は死ねェ・・・」等聞こえてきたが、
受け流すことにしよう。
え〜と、有沢紅。有沢紅っと、
一年一組か。ついでに、つららもしおりもいた。
おっ!薫桃って奴もいるな。
自己紹介の時に、確かめて、休み時間に渡すか。
そう思い、俺は校舎に入る。

第四話 俺はなぜ変人たちと仲良くなっているのだろうか。 ( No.7 )
日時: 2011/12/23 15:38
名前: 秋山レキ (ID: xJq/HYyx)

校舎の中に入り、一年一組を探していた俺とつららは、クラスの前にしおりがいた。
「うぃっす」
「おはよぉ〜」
こっちを向き、しおりはビックリした様子で行った。
「おお、おはよう。紅と姉ちゃん」
こいつの名前は、氷上しおり。
つららの双子の弟だ。
名前もそうだが、もの凄く可愛い。
中学の時、ファンクラブがあったくらいだ。
男だけどな。
という事を思いながら、ボーとしていたら、しおりが、凄くキラキラした目で俺を見てくる。
そういえば、休日中に「ランニングをしていた」ってつららが言っていたな。
そして、「男みた〜い」って、言わせてやるって意気込んでたな。
まぁ男なんだが・・・。
まぁ俺は一応空気を呼んで、言っておくか。
「おっしおり、男らしく・・・」
「最近私が寝てるときに帰って来て見なかったけど、全然変わってなむぐっ!」
「お、おい!つらら」
俺はつららの方を見て、急いでつららの口を手でふさいだ。
「・・・。」
し、しおりから声がしない・・・。
俺はそーと、しおりのほうを見た。
しおりは上のほうを見て、呆然としている。
いや、呆然というか、立ったまま気を失っている。(!)
「お、おいしおり。お〜い」
俺は、つららの口をふさいでる手を離し、しおりの両肩を揺らす。
「う、う〜。はっ!」
うおっ!目が覚めた。
「ふふっははっあっはははははは〜」
かと思ったら、急に笑い始めた。
顔は笑ってないがな・・・(汗)
「さぁ〜行こうか〜ねえちゃ〜んとこ〜お」
半分壊れた感じで、教室の中に入っていく。
しおりがいた所が、1年1組だったのか・・・。
気付かなかった・・・。(赤面)
さて、中に入るか。
「席どこだろうね〜」
つららが言った
「そうだな」
「席隣だといい」
「お前のはあそこじゃないか?」
「えっうんそうだね」
危ない。全部言わせるところだった。
えっと、俺の席は・・・っと、
窓側の、一番後ろか。
俺は席に座り隣を確認した。
えっと?
しおりか・・・。
前は、知らない奴だな。『あにやま かげ・・・とう』?まぁいいか。
大人しいやつだといいな。
そんな淡い期待をしてたら、風が強くなったので、窓を閉めたら、先生が来た。

第五話 俺はなぜこいつと親友という事になっているのか。 ( No.8 )
日時: 2011/12/30 19:13
名前: 秋山レキ (ID: 6vxFia0Q)

「はい。静かに、自己紹介をするぞー」
お茶が似合いそうな、担任が言った。
端だからしばらくは、来ないな。
とか思いつつ、外の景色を見てたら、
「森岡中学校から来た、薫桃です。」
うん!?薫桃?
声可愛いな。しおりレベルだぞ。男だけど・・・。
見た目は、スカートが良く似合う最近の女子高生みたいなのだ。
ブスだったら、どうしようかと・・・
いやなんでもない。
しかし可愛いい・・・
「趣味は、BL本を読むことです☆よろしくお願いしま〜す」
・・・前言撤回こいつとは距離を置こう。
次はつららの番か。
「え、えっと氷上つららです。か、上橋中学から来ましたよ、よろしくお願いします」
一旦、クラス中が静かになり、その後、
「天然だ!」「巨乳だ・・・。」「ちょ、超かわええ」「つらら可愛いよつらら」
と、ざわめき始めた。
・・・。
「し、しおりどうする」
「どうした?」
「俺らのクラス変態しかいないぞ・・・」
「・・・」
しおりも黙った。
まぁ、普通そう思うよな。
「あ、俺の番だ」
しおりが立ち上がった。
「上橋中から来た氷上しおりです。よろしくな」
そう言い、しおりは座った。
「可愛いぞしおり!」
もちろんこのセリフは、俺のではない。
変態(クラスの男子)だ。
本当にどうしよう・・・。ともだち出来ねーぞ。
前の、方からガタッという音がした。
そうこうしていたら、俺の前まで、来てたようだ。
「鬼山影灯。趣味はない。よろしく」
前の奴の名前「かげと」って言うのか。
珍しい名前だな。
よし。俺の番か、はじめが肝心だからな。
感じよく振舞わないと。
「えっと、俺の名前は・・・」
キーンコーンカーンコーン
丁度だ。俺が立ったと同時に鐘が鳴った。
「え、え〜と、次の時間に言ってもらいましょかね」
担任が言った。
そして休み時間に入った。

「う、う〜おう〜おう」
「だ、大丈夫か?紅」
俺は机に頭を置いて、憂鬱になっていた。
「もう最悪だ死なせてくれしおり〜」
「まぁ人生色々あるから、気にしないほうが良いぞ」
しおりが言った。
「でもよ〜。」
と、目線を、しおりの顔からずらしたら、座っている薫桃の顔が見えた。
「そういえば、桃にハンカチ渡さないとな」
「桃って・・・誰だ?」
しおりは首をかしげる。
「ん?ハンカチ拾ったんだよ。ちょっとしおり〜呼んできてくれ」
「はいはい」
遠くで、しおりが、桃に話しかけたのが見えた。
そしてこっちにやってくる。
俺は立ち上がり、桃のほうに、手を差し出す。
「これ、道に落ちてたぞ」
「ありがと〜〜。コレ気に入ってたんだ〜」
桃は嬉しそうに言った。
俺は少し照れたので、下を見る。
「あ!そんなことより、しおり君!」
「ひゃう!」
しおりはビックリした表情で、変なことを言った。
「あの何で、男性用の制服なの?」
「え、それは、俺が男だからだけど!?」
薫桃は、口をあけて驚いている。
「え、有沢君は、知ってたの?」
「ああ、幼馴染だからな。それより紅でいいぞ」
「紅としおりって、そういう関係?」
「そういう関係ってなんだ?」
「攻めか受け・・・いや、なんか違うな?どっちかが大人しい感じじゃないとぉ〜」
うなっている桃が何を言っているのかよく分からなかったが、まぁ分からなくて良いだろ。
「紅く〜〜ん。トイレ行ったら、男の子に囲まれちゃってぇ〜ってあぁ!」
急に出てきたと思いきや、泣きそうな顔になる。
「紅くんが知らない女の子と一緒にいる〜〜〜」
「あのなぁ。つらら、コレはただの友達でな」
親指で、桃を指す。
そしたら、桃が驚いた表情でつららの方を見る。
「む、胸がデカイ・・・だと」
桃が言った。
マジでだいじょぶか〜桃〜
「ちょちょっと失礼しま〜す」
そう言って、桃はつららの後ろに回り込む。
腕を交差して、つららの胸の前に構える。
何をするんだ?
つららも『?』という顔をしている。
「えいっ!」
桃は、つららは胸を揉んだ。(!)
「きゃぁ!」
つららは悲鳴を上げる。
俺はとっさに、後ろを見る。
「むぅ〜コレは・・・I・・・カップ、か?」
どうした。桃?マジでどうした?
桃は胸から手を放し、自分の胸をペタペタして難しい顔をする。
「くっ。戦闘力Cカップただのゴミか・・・」
お前はマジで言ってるんだ?中2かお前は!?
キーンコーンカーンコーン
おっと、休み時間が終わ・・・
地獄の授業が始まる鐘が鳴った。

結局1人で自己紹介をした俺は、凄く怖い顔で授業を終えた。
さすがのつららも一緒に帰ろうとは言わなかったな。
と思いながら、俺は階段を上る。
忘れ物を教室に取りに行くためだ。
さてと、取りに行こうかなっと。
俺はドアを開けた。
ガラガラガラ。
中には、鬼山影灯がいた。
そしてめっちゃ俺のほうを見てくる。
な、なんか気まずい。
別にお前何もしていなかったろ。
1人の世界を壊された見たいな顔をすんなよ。
な、なんだよなんかしたか。俺?
早く忘れ物持って帰ろう。気まず過ぎるぜ。
あ、やべ、あいつ自分の席にいるぞ。
俺、あいつの後ろの席だった・・・。
どうしようか・・・。
『スグとって、すぐ帰る作戦』しか思いつかねぇ〜〜
仕方ない。そうしようか。
よし。いくぞ。
俺はダッシュした。
ガタンッ。
あいつの机の前で転んだ。
さ、最悪だ〜。
あいつこっちめっちゃ見てんだけど・・・。
「よ、よう!」
俺は立ち上がり、影灯のほうを見て言った。
「・・・」
予想どうりの反応だ〜〜。
「じゃ、じゃな」
机の上に忘れた本を取り、俺は帰ろうとしたとき、
「あの」
影灯は言った。
「一個だけ・・・頼みたいことがあるんだけど・・・」
「な、なんだ言ってみろ」
俺が影灯に発言権を与えたのが、運の尽きだった・・・。
「それなら、一つだけ・・・」
ゴクリ。
俺は生唾を飲んだ。
いったい何を言うのだ・・・。
「僕と一緒に・・・」
あいつは俺の人生を変える一言を言った。
「一緒に、殺し屋になってくれません?」
・・・・・・。
・・・・・・。

「は?」
俺は言った。

第六話 俺はなぜこいつに撃たれているのか。 ( No.9 )
日時: 2011/12/28 14:01
名前: 秋山レキ (ID: zx5jjBXL)

「えっ、は?俺が?殺し屋?」
「コクリ」
影灯は、首を縦に振った。
「きゅ、急にどうした?熱でもあんのか?保健室行くか?」
そう聞くと、影灯は、首を横に振った。
「いえ、本気です。では、手続きをしに行きましょう」
そう言い、俺の手をつかんできたので、俺は腕を回し振りほどく。
「急に何すんだ!つーか、手続きって何だ!?」
「手続きは、手続きですよ。もしかして知らないんですか?」
哀れむような目で見てくる。
俺は必死に弁解をする。
「いや知ってるよ!そういう意味じゃなくて、手続きって、何の手続きだってことを聞いてんだ!」
俺は、強い口調で言った。
「手続きというのは、物事を行うのに必要な手順。 あることをするのに必要な、一定の順序・形式に従った処置という事です」
「人の話を聞け!お前は!」
俺は、さらに強い口調で言った。
「とりあえず行きましょうか」
「だ〜か〜ら〜・・・」
俺は呆れ声で言った。
カチャッ
「撃ちますよ」
影灯は、表情を一切変えずに、こっちに銃口を向ける。
銃の種類は、ニューナンブM60 .38口径回転式拳銃。
・・・なんでお前が持っている。
それより、なぜお前は、俺にそれを向けているんだ?
「ちょ、ちょい待て」
プアァン
「『やります』って言うまで、撃ち続けます」
俺の制服の袖をかする。
カチャッ
「次は、手です」
やべー。こいつマジでやるつもりだ・・・。
「待て、話で解決しよう。な?」
「いやです」
「おいーーーーーーーー!」
ど、どうする俺。
『やる』って言わないと、殺される。
しかし、『やる』と言ったら、俺の平凡な日常が失われる・・・(汗)
どうする、俺。
どうすんだよ、俺!
ライフカード 続く!
みたいな事になる訳なくて・・・
「わ、分かった、なぜ俺なのかを教えてくれたら、やってやるから、な?」
言ってしまった・・・。
しかし、そう言わないと、あいつマジでやるつもりだ。
だが、そう言うと、影灯は拳銃を降ろし、こっちを見る。
「本当ですね?」
「あ、あぁ当たり前だろ」
俺は動揺しながら言った。
よし、計画どうり。あいつが後ろを向いたら、俺は逃げる。
追いつけないはずだ。俺は、速いほうだからな。
プアァン
「見え見えです。心の声が聞こえました」
影灯は、手首を横にし、俺の左肩の上。
顔の横を、正確に撃って来た。
ていうか、なぜだ。
なぜ分かった?
「『なぜだ。なぜ分かった?』・・・ですか?」
「なぜ・・・だ。何で分かった・・・」
俺は本気で動揺する。
「今日は、調子が良いみたいです。それより、やってくれるんですか?」
「ちょ、調子が良いってどういうことだ。なぜそんなことが出来るんだ!?」
「僕・・・超能力者ですから」
「何だこいつ・・・普通の会話が出来ねぇ・・・」
本当にどうすればいいんだ・・・。
俺どうすればいいんだ・・・。
俺!
「それよりやってくれるんですか?」
俺の思考回路を遮るように、影灯は、拳銃を頭に狙ってきた。
くっ。やるしかないのか・・・。
「分かった。今死ぬより・・・今、生きるほうが良いからな」
「分かりました。では、交換条件として、なぜあなたを選んだのかを、教えましょう」
今だ!
ガラッ
俺は、窓から飛び降りた。
死ぬより、事故のほうがマシだ!
全治何週間。いや、何ヶ月でも耐えてみせる!
さぁこい!
「全く仕方ありませんね・・・。」
カチッ
影灯の、制服の左脇腹についている、スイッチ的なのを押した。
俺は落ちている中、わずかに聞こえる呆れ顔の影灯の声と、
『カチッ』という音を聞きながら、俺は落ちている。
・・・結構高いな。
ていうか、あいつは、何をしているんだ?
何が仕方ないんだ?
バサッ
影灯も、窓から落ちた。
おいおい、何をしているんだ!あいつは、アホか!?
・・・俺が言うセリフじゃないがな(苦笑)
シュルッ
制服から、いろんな装備が出てくる。
日本刀らしき小刀。
脇差か?腰に挿している。
さらに、ニューナンブM60 .38口径回転式拳銃の弾も、出てきた。
おいおい。
「しっ」
影灯は、壁を蹴り、こっちに向かってくる。
ていうか、跳んでる!
おいおいおいおおいおおいおうおうおいおうおおうい!
ついに、あいつ人間じゃなくなってきたぞ!
ものすごいスピードでやってきた影灯は、俺の腕を、自分の腕で絡まして、お姫様抱っこしてきた。
・・・。
桃が泣いて喜ぶ場面だな・・・。
「いやぁふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
うっ!桃の声だ・・・。
「な、なんですが?!どっぢが受けですぐぁ!?どちちが、ぜめですだぁ?ユニバーーーーース」
色々言ったと思えば、変な言葉を残して、倒れた。
「紅く〜〜ん〜〜〜」
今度は、つららか・・・。
「大丈夫だった?怪我無い?なんかする?保健室?病院?こ、紅く〜〜〜〜ん」
こいつも倒れたよ。オイ。
「だ、大丈夫だったか?紅?」
やっとまともなやつが来た。
「う、うわぁ!大丈夫か?姉ちゃんと、桃!?」
「俺わぁ!」
思わず叫んでしまった。
「ていうか、影灯!お前いつまでお姫様抱っこしてんだこのやろう!」
「・・・」
返事がしない・・・。
「お、お〜い大丈夫か〜」
俺は、影灯の顔を見た。
めっちゃ顔がキラキラしている!
「だ、大丈夫か!?影灯!」
と、言ったら、影灯は、手を下ろし、俺はそのまま、下に落ちる。
「グハッ!影灯、何すん・・・影灯?どうした影灯?」
影灯は、両手をほほに当て、星が顔の周りに、出ている。
っぽい、顔でしおり達のほうを見る。
「あれが、友達ってやつなんですねぇ〜〜。ねぇ?有沢く〜ん」
「そ、そうだな。全くその通りだ」
「ですよねぇ〜」
何だこいつ、ぽわぽわしているぞ!?
「それより、その服着替えろよ・・・」
「あっそうですね。すみません」
左脇腹を押し、服が戻っていく。
「よしっ!有沢君を殺し屋にするのはやめました」
「マジか!?」
「今は、ですけど」
「・・・結局すんのかよ」
俺は、呆れた口調で、突っ込む。
「そうだ。一旦友達になりましょう。ねっ、有沢君」
影灯は、俺のほうに、手を差し出す。
「ちっ、わーたよ。助けてもらったお礼だ」
俺は、頭をかき、影灯の手の平をつかみ、起き上がる。
「ふふっ。初めての友達です」
そう言い、影灯は、子供の様に笑った。


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