コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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理想郷の世界
日時: 2012/01/22 15:37
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)


題名を変えました!
希望の魔法⇒理想郷の世界


どうも、夏樹 りんです。
始めましてのかたは始めまして。

今回は私が書いていた小説「幸せの魔法!!」の書き直したものです。
なら新しいスレ作らなくてもいいじゃねーか!
って思う方、いらっしゃると思いますが、幸せの魔法とは物語が異なります。設定もいじってあります。

なので、幸せの魔法を読んでくださった方達にも初めて読む方も楽しんでいただければ幸いです。

!注意事項!
・亀更新
・誤字脱字多し
・物凄く描写が下手

では、スタート!


キャラクター紹介>>1

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Re: 理想郷の世界 ( No.14 )
日時: 2012/01/22 18:05
名前: 光 (ID: CWo1/r7X)

はじめまして!

キャラが充分に活かされてますね

凄いの一言です・・・・

Re: 理想郷の世界 ( No.15 )
日時: 2012/01/22 18:30
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

>>光さん
はじめまして!
充分活かされているんですか……?
それに凄いだなんて……
光栄です!

序章 ( No.16 )
日時: 2012/02/03 19:36
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)

どうやら私はもう終わるようだ。
だって落ちてるもん。はぁ……死ぬ前にやっておきたい事があったのに……母さんや父さん、姉さんに——

”血は繋がってないのに本当の家族として育ててくれてありがとう”

この言葉だけは伝えておきたかったな……
……神様は残酷だな。

なんで急に悲しくなっちゃたんだろう。いつもは思わないことをなんで急に思ったんだろう。やっぱり死期が近いとこうなるもんなのかな。
私の本当の家族に会いたかったな。覚えてるはずなのに覚えてないなんて、どんだけ詫びれば許されるかな……




「なんでそんなに冷静なのよ!!」
「シリアスな雰囲気壊すな!! 春光!!」
「そうよ! 夏音が珍しく黙っているのに!」
「テメェら……」

人がしんみりしていたというのに……コイツらは……
でもどうせ皆……最期ぐらい笑おうか。








緑生い茂る豊かな森、木々の間から漏れている太陽の光が暖かい。それに近くに泉があって、太陽の光があたってキラキラ輝いている。ほんと、綺麗!

「ナツカ、こんな所にいたのか」
優しい声がする方をみたらそこに居たのは私の先輩である人がいた。
「ロン先輩、どうかしましたか?」
私の先輩——ロン・リネンス先輩はとても綺麗な金髪でサファイアのような青い眼が特徴で、誰からも好かれる人だ。
「いや〜、その、ちょっとな。」
「なにか探し物ですか?」
「ああ……」

大体先輩がこの森に来るときは探し物なんだよね。それか……サボり? いや、お昼寝? どっちでもいいか。

「大切な、ペンダントを落としちゃったみたいでな……」
「ペンダント?」
先輩ってアクセサリーとかを好んで身に着けないと思ったんだけどな……そうとう思い入れのある物なのかな?

「……”あの子”から貰った、大切な……」
なるほど、それは大切だね。
先輩がいったあの子は幼い時いつも遊んでた子。いつも、3人で。いつも私たちの事を心配してくれて、自分が傷ついても笑ってた。それに、ロン先輩にとっても、私にとっても大切な子。
だって”あの子”は私の——


片割れだもの。



ナツネ……貴女は今、何処にいるの?




ナツネ——











——ナツネ


 

誰? 私の名前を呼ぶのは。
知らないはずなのに、知っている。聞いたこと無いのに懐かしい声。
一体何なの?


「夏音、下、泉だ。」
「なんで言葉が一々途切れてんのよ……」
「あーでも、下が泉なら助からないことも……無い」
「でも……」



考える暇も無く私たちは水の中に……





「風よ!」
優しくも凛々しい声が発せられる。そんなんで風が発生するわけ……

ブワッ!

変な音がした。え? なに?


……


「浮いてるウウウウウウウウウウウウウウウウ!!」

なんで、なんで浮いてるの?なんでナニコレ、魔法!? え? 何なの〜!?

「落ち着け!」
「落ち着けるかアホ!」
「……水の中に落としますよ」
「……」

見知らぬ少女の声がした。その声は冷たいものだった。さすがの私でも黙った。逆らったら多分、命が無いだろう。



「え? 嘘……」「嘘だろ……」

その見知らぬ少女の声の主と、もう一人男の声がはもった。なにが嘘やねん!
……嘘。





少女の声の主は私に——







よく似ていた——









暗い城の中、青年は歯車を見つめていた。歯車を見る目は、切なげだった。

「もうすぐ、もうすぐ貴女は、元に戻れます……」

青年は歯車に語りかけた。そして、静かにこの場から立ち去った。
青年が居なくなっても歯車は回り続けた。まるで、誰かが嘆いているように——

序章 ( No.17 )
日時: 2012/02/05 13:58
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)


「それは大変だったな……」

森の近くの豪邸に居る私たち。なぜここに居るのかというと、ナツカという私ソックリな少女とロン・リネンスという金髪碧眼のイケメンで私のドツボな男の人に今までのことを話した結果、家でゆっくり話すことになったのだった。

「今までの話をまとめると、変な図書館へ行ったら写らない鏡のようなものが在って、好奇心で触れてみたら、眩い光が放たれ眩しさのあまりに眼を瞑り、眼を開けると空にいて、落下。そこで俺達に会って現在に至る訳か」

綺麗にまとめましたな。うん。ありえないことの連続で頭がオワタ! 状態。

「とりあえず、言えることがひとつ、家に帰ること、即ち元の世界に帰る事は不可能です」


え?
嘘……
って事は、お母さんやお父さん、姉さんや兄ちゃんに会えないって事!?
あれ? 兄ちゃんなんて居たっけ? え?

「そんな、お母さん達にもう会えないなんて……」
真奈は震える声で言った。春光は何も言わず俯いていた。優花は絶望的な顔をしていた。

私は……なんで? 悲しくないの? 悲しいと思わないの?
今まで育ててくれた家族達ともう会えないのに? 私って酷い人間だ……

あれ? なんか急に疲れて……きた。
私の意識は闇の中に。

”君は本当の家族か、偽りの家族、どっちが大切なの?”

そんなの分かるわけ無い。

”酷い人間だね、君を産んだ、そして、今もなお必死に探してくれてる本当の家族を選ばないなんて”

どっちも大切、産んでくれて、探してくれてる本当の家族も大切。
でも、血の繋がらない私を育ててくれた家族だって……

”君の偽りの家族だけどさ、君の事を忘れさせたんだ”

嘘よ!

”嘘じゃないよ、事実だ。”

そんなことできるわけ……

”出来るから消したんだ、君に関する、いや君達に関する者たちから君達が居たという記憶を……”

そんな……

”どのみち会えないんだから”

どうして会えないの? 元の世界には帰れないの?

”それはね、君達の言う元の世界は——から”

聞こえない……はっきり言ってよ!!

”どうやら、君が知ることではないようだ。”

なんなの! 私には知る権利が在る!!

”君にはやらなくちゃいけないことがあるんだ”

話を逸らさないで!

”君は知ることが出来ない、知っちゃいけない”

どうしてよ! 答えてよ、100文字以内でさ!

”難しい要求をするね、まぁいいけど。とりあえず、昔話でもしようか。きっと君のしなくちゃいけないこと、知ってはならないことが見えるから……”




ナツカ視点


急に倒れた4人。ほぼ同時に倒れることなんてあるのね……
とりあえず、屋敷の使用人たちに部屋に運ぶように言っておいたけど……

「昔話みたいだな……」

ポツリと呟いた先輩。
? どういうことだろう?
なんの昔話なんだろうか。図書室にいって調べておこうか。

「ナツカ、俺帰るな」
「え? あ、ハイ」

突然帰った先輩。なんだか険しい顔つきになったような?
なんか、嫌な予感がする……例えば、先輩が消えるとか? こういう発言というか、発想がフラグになるって本当なんだろうか?
疑問が多すぎる……

とりあえず、部屋に戻ってお母様に伝えておかないと、今日のことを。
きっとお母様、喜ぶんじゃないかな?

可能性を見つけたから——

序章 ( No.18 )
日時: 2012/02/10 22:07
名前: 夏樹 りん ◆IP0D6MCWdg (ID: mP9fdSv/)
参照: THE☆昔話


”昔……というより今からおよそ10年前の話になるかな……”
「それを昔話と言うのね……」

意識が暗闇におちてから、謎の声と話している。女だと思うけど……声変わりしてない男って場合もあるが……

”僕の姿が見たいと望むなら見させてあげないこともないけど?”

うう、なんかムカつくしゃべり方だな……

「見せてください。お願いします」
「君、ホントに見たいのかい?」

棒読みで答えたら突っ込まれた。そして、謎の声の主は女だった。
身長は140cm〜145㎝の間で、黒い髪でセミロング。前髪は揃っては無いが、左に分けてある。眼は蒼だ。

「これが、僕さ。名前は……メンドクサイから言わないけど」
「おい……」

こいつ、なんかムカつくわ。うん、ムカつく。

「とりあえず、昔話を。といってもそんなに昔じゃないけど」

笑いながら言ってる。さっさと話せよ。糞餓鬼……

「はぁ……
とある所、緑豊かな場所で5人の男女とその師がいました。
5人の男女はそれぞれ、風、鳥、炎、君主、王という意味をもつ名前でした。
あるとき、鳥という意味をもつ少女は消えました。家出したのです。彼女は”記憶を探す”と置手紙をし消えました。それから、君主と王の双子の兄弟も家出したです。彼女と同じ理由で……」

なんで? その鳥の意味をもつ少女と、双子は記憶喪失だから?
そうとしか考えられないか。

「続けるよ。
その後、炎の意味を持つ少年は自らの存在を疑問に思い、父の変わりでもあった師に聞いてみたが何も答えてくれなかった。少年は師が何か隠していると思い、何も教えてはくれなかった師と共にいるのが嫌になり、家出した。」
「なんか、風の子が可哀想……」
「それが運命というものだ」

でも……

「そして風の意味を持つ少女は一人になった。そんな彼女に師はすべて明かした。彼女がきっと4人を救ってくれると信じて……
この時点でフラグがたっているな!」
「話を続けろ!」
「はいはい。
彼女は4人を探し旅に出た。辛くも悲しいこともあったし、楽しいことも会った。途中、君主の意味を持つ少年と再会し共に旅をした。
——すべてを隠してな。でも、彼女は愛する者と共に居られる事が何より嬉しかったから隠し続けたのだろう。
そして、5人再会した。至福の時間だったが、すべては”奴ら”によって崩された。」

奴ら……?
一体奴らとは誰のことだろう? あ、でも『ら』がついてるから複数いるんだよな。でも、奴らのところだけ物凄く憎しみ込めて言っていたような?

「至福の時間は崩され、5人はバラバラになった。風と君主もな。風の少女は何も出来ない自分の愚かさを、無力なことを怨んだ。——怨んでも何も変わりはしない。弱くなるだけだ
だが、風は探した必死になって。そして、やっと5人と再会した。でもその頃はもう、昔の5人では無かった」

人は、変わるもんね……
良くも悪くも。

「人とは愚かなものだ。自分が変わったことも気付かないからな。」
「あの〜口調が変わってますよ〜」

自分でも勇気ある行為だったんじゃないかなって思う。
なんかシリアスオーラ満載の空気にあんなこと言ったんだもん。
少女は黙り込んだ。
死亡フラグが立った……?


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