コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 狛犬
- 日時: 2012/03/25 02:06
- 名前: アルミナ ◆SaU.uAEqac (ID: wxv5y7Fd)
ライトノベル初挑戦、そもそもアルミナのアタマで小説を書けるのだろうか。
ちょくちょく手直ししたり、追加しているので見返してもらえたら幸いです。
-登場人物-
五月雨雄人 >>3
犬神安曇>>4
-目次-
1「落下」
>>1
2「少女と俺」
>>2(未完成)
Page:1
- Re: 狛犬 ( No.1 )
- 日時: 2012/03/24 23:10
- 名前: アルミナ ◆SaU.uAEqac (ID: wxv5y7Fd)
ー1ー
「落下」
五月雨雄人。
俺が十六と言う年齢で単身で郊外のこの町に越して来たのは、単純に都会の息苦しい生活に飽き飽きしただけだった。
後悔はしていない、交通の面でも苦労することはないし、少し歩くがスーパーもコンビニもあるので生活に不自由はない。高校への通学も問題無し。
そんな自由奔放に暮らしていた俺は、ある日死んだ。
室内に響き渡る機会音が俺を夢の中から現実に引き戻す。
五月蠅い目覚まし時計を壊す勢いで止めると、次に部屋を満たす音はアブラゼミの鳴き声。網戸にしがみ付き、一週間の一生を嘆くかの様に鳴くアブラゼミをデコピンで弾き飛ばすと、やっと部屋は静かになった。
食パンをトースターに突っ込み、顔を洗い歯を磨き、制服に腕を通してカバンに教科書の類を詰め込み、焼けた食パンを再び口の中に突っ込んで家を出る。
毎日繰り返す動作は起床から無意識に行なわれる。
田んぼのあぜ道を突っ切り、無駄に広い田舎の国道を横断して、次は近道の神社のこれまた無駄に段数の多い階段だ。
照りつける真夏の日差しが、階段を登る俺を足止めしようとする。
負けじと脚を強引に持ち上げた時だった。
「危ない!!」
その声は上の方から聞こえた。
その言葉の意味を理解したのは次の瞬間だった。
自分の真上を見上げたとき、それの存在に気づいた。
それは、狛犬だった。
狛犬が頭上に落ちてきたのだ。
俺は痛みを感じることもなく意識を失った。
即死だった。
目を覚ますとそこは天国でも地獄でも、はたまたソウルソサイティでもなく、死ぬ直前まで登っていたはずの階段の先にある神社の境内だった。
俺は何故か賽銭箱の裏に横たわる形で倒れていた。
最初に目に入った人間は中学生くらいの巫女の少女だった。
彼女は俺が目を覚ましたことに気づくとホッとしたような素振りを見せた。
「目を覚ました?良かった…。」
その声は、俺が意識を失う直前に聞いた声だった。
「俺は…、死んだ…のか?」
「死んだよ」
彼女の口からは、その声に似合わない言葉が発せられた。
続けて彼女は話し始めた。
「けど、ギリギリなんとか蘇生させたから大丈夫、問題ないよ。」
「本当に大丈夫なのか?」
「それよりお兄さん、制服着てるってことは学生さんだよね?時間大丈夫?」
色々と誤魔化されたような気がして不満に思いながらも腕時計を確認した俺は目を疑った。
「九時じゃねぇか!?」
俺は横に置いてあったカバンを背負って学校の報告へ走り出した。
「色々と説明しなきゃいけないことがあるから学校終わったらここ来てねーっ!!」
手を振って俺を見送る彼女を背に俺は学校までノンストップで走った。
- Re: 狛犬 ( No.2 )
- 日時: 2012/03/24 23:55
- 名前: アルミナ ◆SaU.uAEqac (ID: wxv5y7Fd)
ー2ー
「少女と俺」
部活が長引き、辺りはすっかり真っ暗になってしまった。
『説明しなきゃいけないことがあるから、学校終わったらここ来てねーっ!!』
ふと声が蘇った。
こんな時間になってしまったが彼女はまだ待っているのだろうか?
とりあえず俺はあの神社に行ってみた。
すると、暗くなった境内にポツンと巫女の少女が立っていた。
「悪いな遅くなって、部活が長引いちゃってな。」
彼女は不満そうな表情は見せず、こちらに向かって来た。
「早速話したいことがあるんだけど、まずは貴方の身体のことから。」
思春期の男子ならきっと噴き出すだろう。
少女は躊躇いもなくその言葉を発した。
そして少女は話を進める。
「一回狛犬に潰されてそれを治したからしばらくは体調が不安定に、なるかもしれないから体調には気を配って欲しいの。それで、何か体調に異変があったら私に言ってね。」
やはり俺は死んだのか。
というより潰されてそれを治したというのは、一体どういうことなのだろうか。
「次に、ちょっとした身体能力のことなんだけど、身体を治す時にちょっと変な能力を身につけたかもしれないんだけど、あまり気にしないでね。特に害は無いから。」
能力とは一体なんなのだろうか。
「ここまでで何か質問はあるかな?」
沢山疑問があり過ぎるのだが。
「まずお前は誰だ?」
「名前を聞くなら自分が名乗るのが普通でしょう。…私は犬神安曇。」
態度に色々不満があるが俺も名乗っておいた。
「俺は五月雨雄人」
「他に質問は?」
名前を聞き返したくせに結構流したな。
「どうやって俺の身体を治した?」
「それは言えない」
あっさりと断られた。
「教えてくれたっていいじゃねぇか、俺を治したんだからさ。」
「言えないですぅ」
何故かわい子ぶったし。
「他に質問は無いの?」
強引に流された。
「じゃあ…、能力ってなんだ?」
「必ず身につくってことでもないから今は気にしないで。」
- Re: 狛犬 ( No.3 )
- 日時: 2012/03/25 00:12
- 名前: アルミナ ◆SaU.uAEqac (ID: wxv5y7Fd)
五月雨雄人[サミダレ ユウヒト]
十五歳 ♂
五月蠅いものがキライな高校生、静かな暮らしを求め田舎に越してきた。
昔から身体の怪我の治りが異常に早い。
- Re: 狛犬 ( No.4 )
- 日時: 2012/03/25 00:39
- 名前: アルミナ ◆SaU.uAEqac (ID: wxv5y7Fd)
犬神安曇[イヌガミ アズミ]
14歳♀
巫女の少女と思われる。
なにやら能力を持っているらしいが不明である。
答えられない、あるいは答えたくない質問は強引に話を転換して誤魔化す。
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