コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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雪の華
日時: 2012/06/11 22:35
名前: 奈未 (ID: Bq9cgBvZ)

恋愛小説です!

誤字脱字&わけのわからない文章多いこと間違いなしですが、

どうかお許しをっ((

切なーくなるようでならないようでなる?

ようなの目指して頑張ります(●^o^●)ゞ

登場人物とか急に新しいの出てきたりするけど

お構いなく!((え

とにかく頑張ります・・・


登場人物は、

*三壁 汐織(ミカベ シオリ)*

*皐月 俊祐(サツキ シュンスケ)*

と、その他もろもろ・・・((



*目次*

〈1〉>>1 >>2 >>3 >>4



コメントくださると本当に嬉しいです!!

更新は基本的にまったりですが、頑張ります(^_^)

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Re: 雪の華 ( No.10 )
日時: 2012/06/09 19:11
名前: 奈未 (ID: Bq9cgBvZ)


>>緋賀アリスs

コメありがとうございます!!

ほんとですか?
肌寒くなってきましたか(笑

はい、1-4は、脱走したってことです。
分かりにくくてすみません_(._.)_

1-5 ( No.11 )
日時: 2012/09/29 20:55
名前: 奈未 (ID: TbYUNMDv)


*汐織side*

暗い夜道を静かに歩く。
車は一つも走っていないし、人気もない。
そして肌寒い。

アパートや住宅地から漏れる明かりと、遠くの方から聞こえてくる街の喧騒が、少しだけ空気を暖かくしているみたいだった。

行くあてもなくうろうろする。

今、私の格好はパジャマ。それで、履いているのはいつも病院の中で履いているスリッパ。

こんな格好でコンビニとかに入ったら絶対に不審がられるし、下手すると病院から抜け出したってバレちゃう。


俯きながらどうしようかと考えていると、足元に落ちていた住宅街の明かりが突然途絶えた。

「ん?」

何気なく顔を上げ周りを見ると、左側はもう消灯されて真っ暗な公民館。そして右側には小さい公園があった。

木がたくさんあって、自然いっぱいな感じ。

この辺はたまに通ってたけど、気づかなかったなぁ。

そんなことを考えながら、私はそっとその公園に足を踏み入れた。


1-6 ( No.12 )
日時: 2012/09/29 21:13
名前: 奈未 (ID: TbYUNMDv)


すとん、とベンチに座る。

公園のベンチなんて、座る機会はなかなかない。
木で出来てるだけあって座り心地は硬かったけど、枯葉が布団のように敷き詰められている地面を見渡して、「こういうのもいいなあ」と一人考えていた。

ふと空を見上げる。
重たそうな雲が空全体を覆い、月も星も見えなかった。

「はぁ・・・」

急に気分が憂鬱になった。

なんだか分からないけど、すごく脱力した感じ。

もうこのままここで寝てしまいたい。
もちろんそんなことはできないし、するつもりもないけど、それくらい誰とも会いたくなくて、ずっと一人になりたいと思った。



試しに寝っ転がってみようか・・・


ふとそんなことを考える。


一応、周りに誰もいないことを確認する。もちろん誰もいない。

私はそっと身体を、硬いベンチの上に横たわらせようとした。
しかし。

「わっ」

片方の手が何かに触れた。
ベンチの感触とはまた別のものだ。

慌てて起き上がり、手元を確認する。

それは、小さな手帳だった。
暗くて全然気づかなかった。

「・・・・・・」

誰のだろう。
いつからここに?

私は、その手帳を手に取る。
暗くてどんな手帳かいまいち分からない。

こういうのは、警察に届けるべき?

私は、小さく首を傾げながらその手帳を見つめた。


どれくらいそうしていただろうか。

カサカサカサッ

ふと、耳に音が入ってきた。
枯葉を踏む音。足音だ。

思わず顔を上げると、すぐ近くに人が立っていた。

1-7 ( No.13 )
日時: 2012/09/29 21:26
名前: 奈未 (ID: TbYUNMDv)


*俊祐side*

どこいった。

従兄弟と同居しているマンションに戻り、俺は自分でも分かるくらい青ざめた。

確かにズボンのポケットに入れておいたはずの手帳がない。

ない、どこにもない。

慌てて思い当たるところを探してみたが、見つからない。


最悪だ・・・。

俺は、肩を落とす。

あれは、俺の先生やいろんなすごい先輩や友達、そして俺が撮った写真が挟んであったり貼ってあったりする手帳だ。
何が何でもあれだけはないと駄目だ。

いつ無くなった?

覚えてない。
学校で落としたんじゃないか?

クソッ・・・明日取りに行くしかねぇよ。

溜め息をつきかけたところで、ふと思い出す。
そういえば、今日公園にも行った。

ここからあまり離れていないし、あそこでしばらくボーッとしてたから、手帳を落とした可能性はある。

よし、行くか。

俺は、上着を羽織って外へ出た。

1-8 ( No.14 )
日時: 2012/09/29 21:43
名前: 奈未 (ID: TbYUNMDv)


走って公園へ向かう。
近くだからすぐに着いた。

ベンチへと早歩きで進む。
カサカサと足元で落ち葉が音を立てる。

「・・・あ」

ベンチにふと違和感を覚えた。

思わず声を漏らし、暗い中じっとそこを見つめる。


「え・・・っと・・・」

か細い女の声が聞こえた。
こんな時間に人がいるなんて。しかも女が。

そいつは相当慌てているみたいだった。
俺は、彼女があるものを手にしているのを見つけた。

「それ!!」
「えっ?」

俺は、思わず大きな声で言った。

暗い中でも分かった。それは、明らかに俺の手帳だった。

思わず彼女の手からそれをひったくり、確認する。
間違いなく俺の探していたやつだ。

俺はホッとして「はあー」と息を吐いた。

すると、「あの・・・」という声が聞こえてきた。
思わず俺は女の方を睨んだ。

「この中、見たか?」
と聞くと、相当引いているのか、そいつは「え、えっと・・・」と身体を仰け反らせながら、
「み、見てません」
と、はっきり答えた。

その答えを聞き、俺はもう一度安堵の溜め息をついた。

別に見られたらいけないものがあるわけじゃないが、見られたいわけがない。

「ごめんなさい!!そこに置いてあったから、落とし物かなって思って・・・」

女が慌てて謝ってきて、俺はハッと我に返る。

こいつは何にもしてねーんだ。
なのに怒鳴ったり睨んだりして、かなり焦ってるに決まってる。


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