コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ハルカムコウ
日時: 2012/11/17 23:12
名前: promise (ID: hmF5PELO)
参照: http://harukamukou.Albart&Leah

クリックしていただき、ありがとうございます!

まず最初に、この物語は小説では無いです。
ずっと前から頭の中にあったこの物語を、なんとか形として記しておきたい。

そして、色んな人に見てもらいたい。

その想いから、このサイトに書き込む事に決めました。

私は、小説を書いた経験も無いし、知識もありません。

私の書き込む物は小説では無く、ただの物語です。

「小説カキコ」に小説では無い物を書き込む事をお許し下さい。



さて、貴方には「絶対に曲げられないもの」とゆうのはありますか?


諦めたく無い事。

やり遂げたい事。

認めたくない事。






「現実」が「無理」だと語っていても、「信じたい」事が貴方にも一つはあるはず。


そんな「不動の想い」が、いつか軌跡を呼ぶ事を信じて。





この物語はその「不動の想い」をテーマにした本格ファンタジーストーリーです。



よく、RPGゲームとかで出てくる様な世界で、主人公達はドラマを生み出します。


この物語には、主人公が2人いて。

2人の紡ぎだす2つの物語が交差して行く…。

僕はその事から、この物語を





「クロスオーバーストーリー」と呼ぶ事にしました。

そして、2つの物語が1つになる時。


物語は、終局へと向かって行きます。



長くなりましたが、予告を終了させていただきます。









皆さんの「想い」が実を結びますように………。













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第一章 Leah EP2「影」 ( No.28 )
日時: 2012/10/09 18:58
名前: promise (ID: rMENFEPd)

街人が逃げて行く。

しかし、その真逆を走る2人の男女の姿があった。




男「ちっ!もうここまで来たか!」

女「あなたの来るのが遅過ぎたのよ。」

男「悪い、ちょっと大切な用事がな。」

女「大切な用事……?」

すると、男は真剣顔で言った。



男「ちょっと可愛い子がいてさ、ナンパを……いっ!?」

男が言い切る前に、女の銃口がアゴに突きつけられていた。

男「さ、されてたんだ……あはは。」

女は、今まさに引き金を引こうとしている。

男「嘘です!ごめんなさい!してました!ごめんなさい!」

しかし女は銃口を顔、目の前に向け直した。

男「え?まじ?冗談だ……

ドンッ!!

放たれた銃弾。


恐魔「ウ…オォ……。」

男の後ろの恐魔が倒れた。

男「な、びっくりした…。」

女「あなたがバカ言ってる前に囲まれたわ、どうしてくれるの?」

知らないうちに、恐魔が二人を囲んでいた。

男「ちっ、マジか。」

女「あなたを半殺しにするのは、こいつら倒してからね。」

男「それこそ、マジか…!?」

恐魔「ウオオ!!」

恐魔が、男に襲いかかった。

男「半殺しにされるのは嫌だけど。」

男は、槍を前方に大きく振り回しなぎ払った。

恐魔「ウガァ!」

男「あんたらの仲間入りは、更にゴメンだ。」

女「ここでやってもキリ無いわ。とりあえず塔まで走るわよ!」

男「ああ、分かった!」

二人は、恐魔の大群をいとも簡単に飛び越え走り出した。

男「そういや、あいつは?」

女「魂の霊樹に行ったっきり帰って来ないのよ。」

男「まじか、あいつがいればなー。」






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イース「やっと!外の空気吸えたわー!」

アーシャ「さぁ、速く私達も任務行くわよ!」

しかし、いまいちイースはやる気無さげに言った。

イース「任務ゆうても、遊撃やろ?そんなん任務言える訳無いやろうが。」

イース「わいらは、敵の数を減らす。それだけで十分やないか?」

アーシャ「はぁ、さっき手柄とって昇格するって言ったのは誰よ?」

イース「はぁ、なら何すればええんや。」

アーシャ「とりあえず、霊結界が再起動すれば万事解決なんだけど。」

アーシャ「霊結界発生装置がどこにあるか…。」

イース「分からないなら、意味ないやん。」


ドンッ!

イース「いつっ!」

?「いたぁっ!」

突然、イースは走ってた人にぶつかった。

イース「おい!どこみて歩いてるんや!!」

アーシャ「落ち着きなさい!イース!」

?「ふぇ…ご…ごめんなさい…。」

アーシャ「あなた、避難所とは全く逆方向に走ってるけど?」

?「いや、あの、塔にある霊結界発生装置を調べようと……。」

イース「一般市民が、なんとかできるものじゃないわ!はよう、避難せえ!」

すると、アーシャがある事を思いついた。

アーシャ「あ、それでは、塔まで案内してくれませんか?」

?「へ?私がですか?」

イース「アーシャ!一般市民を連れたら動きずらくなるだろ!


アーシャ「大丈夫!私が守るから。」

すると、すこし考えて言った。

?「分かりました。案内しますね。」

アーシャ「ありがとうございます。私はソルジャーのアーシャです。」

イース「はぁ…同じくイース。」

?「はい!それじゃあ、よろしくです!」






_________________________________________________________________






司令官「さぁ、君には相当働いてらうよ。」

?「あぁ。」

司令官「全て焼き尽くせ、いいな?」

?「な、なんだと!?それじゃあ街も人も!」

司令官「この街は、とうに終わってるのだ。遠慮はいらない。」

?「だが、私の娘は!?」

司令官「安心しろ、こちらで保護する。」

司令官「保護完了次第、君には働いてもらうよ。」

?「くっ!」

司令官「仕方ないだろ?あの街から、ドンドン極負汚染者がでては困る。」

司令官「だから、全て燃やすしか無いのだよ。」

?「………外道め!」

司令官「何を言っているのだ?」

?「何が目的か知らんが……。」








?「カナンの街の霊結界を解いたのは、あなた達だろう!」












司令官「さぁ?変な言い掛かりはよしたまえ。」


司令官「君は、私の言われた通りやれば良い。」

?「………っ!」



第一章 Leah EP3「信念の炎」 ( No.29 )
日時: 2012/10/13 01:10
名前: promise (ID: 8.dPcW9k)

司令官「あ、そうだ。娘を保護するまでの間に君に頼みたい事がある。」

?「………なんだ…?」

司令官「この街の塔にある、「霊珠」(霊力を込めた石、主に機械の原動力になる。)をとって来て欲しいんだ。」

?「塔にある霊珠って……まさか、霊結界を作動させる霊珠の事か!?」

司令官「その通りだ。」

?「その霊珠をはずしたら、霊結界は作動しなくなるぞ!?」

司令官「だから、言っただろう。この街は捨てると。」

?「くっ、やはりおかしいと思った。」

?「今回の任務に出されている人材は、成果をあげた事無い官位が低いソルジャーばかりなのは、そうゆうわけか……!」

司令官「だから、言っただろう。君は私の言われた通りやれば良い。」

司令官「余計な事は考えるな。」

?(俺が……この街を壊す事になるのか……!」




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その頃、ある男女二人は塔の頂上にいた。




男性「あった、あった。霊珠。」

女性「なにこれ!?」

霊珠は、輝きを失っていた。

男性「なんだよ、これじゃあただの石じゃねーか。」

女性「なんで霊力が無くなってるんだろ。」

しかし、男性は霊珠を外してこう言った。

男性「まぁ、このくらいならあいつがいれば何とかなるだろ。」

女性「そうね、しかしどこにいるのやら。」


カツ、カツ。

男性「……!誰だ!?」


黒いコートを着た男が立っていた。

コート男「君達に、危害は加えるつもりは無い。」

女性「ちょっと、いきなり怪しいんですけど?」

コート男「その霊珠をこちらに渡せ。」

男性「断る。」

女性「貴方みたいな、得体のしれ無い人に渡すわけないでしょ?」

コート男「やはり、そうか。」

コート男は、コートを脱いだ。

コート男「ならば、全力で抗え。それならば、私も容赦無くやれる。」













コート男「たとえ、間違っていても……!」












男性「威圧感半端ないな…!油断するなよ!リイナ!」


女性「ダモスに言われなくとも。」









_________________________________________________________________







イース「この塔の階段、どんだけあるんや!」

?「ごめんなさい、後ちょっとだから。」

アーシャ「イースちょっと良い加減にしなさい。」








ドォーン!!





?「ふぇ?なになに!?」

イース「頂上からや!急ぐで!」

3人は、塔を駆け上がり頂上に行った。









イース「なんや!?火の海やないか!」

アーシャ「あれ?人じゃない?」

?「は!ダモス!リイナ!」

ダモスとリイナが奥で倒れていた。







コート男「霊珠は、貰ったぞ。」

ダモス「待て……返せ……!」

コート男「悪いな。私にも守らなければならない物がある。」

?「ダモス!リイナ!」

コート男「仲間か…これ以上は戦うだけ無駄だな。」






その時、コート男は上から殺気を感じた。








イース「うおらぁぁ!!」

イースは双剣を振りかざしコート男に襲いかかった。

コート男は、大剣で防いだ。





イース「なんや、コートの下にそんなデカイ得物隠してたんか!」

コート男「これ以上、無駄な事はやめろ。」

イース「何が無駄や!それ返せぇ!」

コート男「君は、私に勝てんと言っている。」

イース「そんなのありえへんわ!!」

コート男「ふ、大した自信だな。」



コート男は、手をかざした。

すると紋章が現れ、赤い大量の炎が噴出した。」

イース「な、なんやそれは……!」

アーシャ「まさか……恐魔……!?」











?「違う!これは……3年前と同じ………!」







コート男が炎を纏いながら、イースに襲いかかった。


イース「な!はやっ!」

イースは、間一髪避けた。」

イース「大振り過ぎてスキありや!!」

イースは、コート男を斬りつけた。









コート男「甘さが剣に出ているぞ。」

イース「な、なんや…と。」

コート男は、イースの剣を片手でつかんでいた。

コート男「己の慢心に溺れた人間などに、剣で語る事など無い。」

コート男は、拳を握りイースを殴りつけた。」

イースは、吹き飛ばされた。

イース「うばぁ…!」

アーシャ「イース!!」

コート男「さぁ、これ以上ケガ人が出る前に帰れ。」

?「その、霊珠。返してよ。」

コート男「さっきのを見ただろう。女が1人あがいた所でどうにもならん。」

?「返してって喋ってるの!」

コート男「融通の聞かないガンコな娘だ。」

イース「やめ…ろ…俺にも無理だったんだ……お前は……。」

?「じゃあ、勝負しよう。」

コート男「話しにならん………かえ……

コート男「その目は……。」

?「え?」

コート男「君にも、守るべき物があるみたいだな。」

?「ちょっ……いきなり何を……?」

コート男は、深呼吸して言った。








コート男「分かった。もう一度構えろ。今度は、全力で相手してやる!」

?「うん……分かった…。」










第一章 Leah EP4「選んだ」 ( No.30 )
日時: 2012/10/14 15:56
名前: promise (ID: 9nuUP99I)

女性は、剣を抜いた。

そして、静かに目を閉じた。











?「ふぅー。」


剣を後ろに引き、左足を前に出した。






コート男「その型は……。」


アーシャ「あれ?さっきまでのおっとりした雰囲気が消えてる?」






その瞬間、物凄い速さでコート男に突きを繰り出した。

コート男「ぬうっ!?」

剣はコート男の頬をかすめ、少量の血が流れた。

コート男「うおぉ!!」

コート男は、剣で横をなぎ払った。

女性は、バックステップで避けて距離感を取った。

コート男「中々、速いな。もう少し反応が遅ければ危なかったよ。」

?「でも、まだ余裕そうだね。」

コート男「ふ、では予告通り……。」







コート男は、炎を纏った。




コート男「本気で行かせてもらうぞ!」

コート男は、女性に向かって剣を振り下ろした。

女性は、避けたが振り下ろした場所から巨大な火柱が出現した。

?「やっぱり、3年前のと似てる…。」

コート男「おおぉ!!」

コート男は、剣を振り上げた。

すると、また火柱が出現した。




ダモス「やばい!!塔が崩れちまう!なんて奴だ!」

リイナ「逃げるわよ!」

アーシャ「イース!ほら、逃げるよ!」

イース「………そ…。」

アーシャ「え?」














イース「くそ……。」










コート男「君は、中々の剣技の持ち主だが…残念だ。」

コート男は、炎を纏った剣をなぎ払った。

女性は防いだが、塔から飛ばされてしまった。

女性「うぁ……!」


女性は、空中に飛ばされた。


ダモス「まずい!あのままじゃ真っ逆さまだ!!」









コート男「はあぁ!あぁ!!」

コート男は、火球を空中の女性に向けて放った。


女性「…………!!」





火球は直撃し、空中で爆発した。










































リイナ「レア!!」

















コート男「………レア…………?」















その瞬間!女性の周りを包んでいた煙が一瞬にして吹き飛んだ。





イース「な、なんや……浮いとる…。」







女性の前に白い紋章が現れた。






コート男「その力は……君は…まさか……!」





紋章から出てきた剣を手に取り言った。



女性「まだ…終わって無い!」



女性の剣がまばゆい光を放った。



女性「はあぁ!」

いくつかの巨大な剣圧を男に向けて放った。






ダモス「塔がにんじんみたいに、切られちまった。」






コート男「うおぉ!」

女性「はあぁ!」


男と女性の力がぶつかり合い、周りに途轍もない衝撃がはなたれた。






コート男「…レア…レアなのか……!?」

女性「そうだよ!私がレア!!」






すると、コート男は女性から距離をとった。


そして、炎と剣を収めた。


女性「……え…?」






コート男は言った。



コート男「君はなぜ戦う?」

女性「……へ…?」








女性「私は……。」












女性「……失いたく…無いから……。」








女性「私のせいで、誰かが傷つくのは嫌だから。」






コート男「いや、そこまでは私と同じだ。」






コート男「まだ、もっと強い想いがあるだろう?」






女性「取り戻したいから!!」







女性「みんなで笑えたあの頃に、戻りたいから……。」





コート男「……そうか……。」






コート男は、女性に何かを投げた。






女性「うわっ!たた!」

女性は何とか掴んだ。






女性「これ!霊珠じゃん!返してくれるの!?」





コート男「君が戦う事を選ぶなら。」







コート男「私も……戦う…!」



女性「…ねぇ……あなたは……





































コート男「…すまない……レア……。」














女性「……え……?」








コート男は、炎に包まれ消えた。









第一章 Leah EP5「負に対抗できる力」 ( No.31 )
日時: 2012/11/19 23:23
名前: promise (ID: Yry.8Fde)

リイナ「レア!」

リイナがレアに駆け寄る。

レア「え?」

リイナ「大丈夫!?あの力、結構身体にくるんでしょ?」

レア「あ、大丈夫大丈夫!そんな使ってないから。」

レア「それより、こっからが大変だから。」

レアは、輝きを失った霊珠に意識を集中し始めた。

ダモス「おい、レアちゃん?何すんだ?」


すると、レアの身体が光り始め、その光が霊珠に宿った。

レア「よし、これで大丈夫!」





レア「後は、霊珠をはめるだ……け…。」

レアは、リイナにもたれかかった。

リイナ「レア!?大丈夫!?」

レア「あは…さすがに…街一つまかなう霊力はきつかったよ…。」

リイナ「レア!」

レア「大丈夫…ちょっと寝るだけだから…後…おね…が…」

レアは、意識を失った。









リイナ「私はレアを家にやるから…ダモス、後お願い。」

ダモス「おう、任せとけ。」



アーシャ「貴方達は、何者ですか?」

ダモス「お、良いところ聞いてくれたな。」






ダモス「俺達3人、俺とリイナとレアはちょっと、街の安全守るみたいな?そんな活動してんだ。」

アーシャ「そうだったんですか。」

ダモス「そういや、君達はソルジャーの人?」

アーシャ「はい、そうですけど。」

















ダモス「もう、軍艦出発しちゃってるけど?」



アーシャ「え!?」

イース「は!?」




軍艦は、カナルの街から遠ざかっていた。




イース「なんでや!わい達まだいるだろうが!」

アーシャ「迎えに来てくれるの?」




ダモス「お前ら、とりあえずウチ来いよ。」

アーシャ「いいんですか?」

イース「冗談やないわ!わいは本部に戻る!」






ダモス「あー、本部があるレバァントの街まで大分距離あるぞ?」

イース「…っ!」

アーシャ「ほら、意地張ってないで。」

ダモス「すぐそこだから、案内するわ。」





3人の家に着くと、そこはマンションの3階だった。

アーシャ「やっぱ、家は普通なのね。」

ダモス「ただいまー、レアの具合は?」

リイナ「大丈夫よ。本当に眠ってるみたい。」


リイナは、後ろの2人を見た。

リイナ「それより、お客さん?」

ダモス「ああ、軍艦がこいつらを置いていっちまってさぁ。」

リイナ「……お茶出すわね。」

アーシャ「すいません。」





4人は、テーブルに座った。


リイナは、お茶を飲みながら言った。

リイナ「貴方達、ソルジャーの人よね?」

アーシャ「はい、そうですけど。」

リイナは、ダモスを見た。

ダモスはうなずく。






リイナ「昨日ね、霊結界の霊珠の周りでソルジャーの人達がウロウロしてたのよね。」

アーシャ「え?」


ダモス「そんで、今日この事件が起きた…と。」

リイナ「貴方達がソルジャーなら、何かしらないかな?ってね。」


アーシャ「私達は、何も聞かされてないですよ!」

ダモス「あんた達は、関係無いのかもな。」









イース「ちょっとまてぇ!ソルジャーがやった事だって決め付けるのは早いやろ!?」

イース「第一!霊結界解きたいならその場で霊珠を外せば良かったやろ!?なんで、いちいち霊珠から霊力を抜いたりしたんや!?」


ダモス「大方、霊珠を外せばすぐに霊結界は無くなる。そうなれば、近くにいたソルジャーは真っ先に疑われ、ソルジャーの面子は丸潰れだ。」

リイナ「多分、徐々に霊力が失われて行くような…装置を使ったとか?」










リイナ「まぁ、もっとも…貴方の言う通り、断定はまだ早いけどね。」

イース「…っ!」















レア「その霊珠の力を失わせたのは、負の霊力だよ。」


ダモス「レア!」

イース「お前…。」

リイナ「身体はもう大丈夫なの?」

レア「うん、大丈夫!ちょっと頭がボーッとするけど。」

リイナ「それは、いつもでしょ?」

レア「あはは…。」







レアは、語り始めた。

レア「霊珠に霊力を与えた時に、微かに負の霊力を感じたんだ。きっと、負の霊力で霊珠の霊力を蝕んでいったんだと思う。」






ダモス「おいっ…もしそれがソルジャーの仕業なら…。」





リイナ「霊結界を解いた所の話じゃないわ。世界を守る機関が、負の霊力を使ったなんて大問題よ?」





リイナ「それと、もう一つ…。」









リイナ「今回導入されたソルジャーは、ちょっと悪いけど。」







ダモス「あぁ、きっと実戦経験のあまり無い寄せ集めの軍隊だろうな。」

イース「なっ!?」

リイナ「見た感じ、どのソルジャーも構えがおかしい人とか。」

ダモス「恐魔見て逃げ出すやつもいたしな。」



リイナ「霊結界が破れたって事は、相当な問題のはず。なのに、このソルジャーは……。」





ダモス「街をいらんソルジャーごと捨てる為だと考えたら、つじつまが合うな。」


アーシャ「そんな!?」

















レア「やめてよ!」



レア「2人は、今回導入されたソルジャーなんだよ?」



リイナ「…あ。」

ダモス「…悪い…つい。」


アーシャ「い…いえ…。」





イース「ふざけんなや!」


イースは、お茶の入ったコップを投げた。


イース「わいが…捨て駒やと!?軍の訓練学校で常にトップだったわいが!?」

アーシャ「イース!」

イース「それよりも、そっちはなんなんや!あの化け物みたいな力は!?」

レア「……………。」





レア「私も…正直分からない…」

イース「分からない力を振り回して使うんか!?」

レア「分からなくても、守る事に使えるなら自分の力になるよ?」





リイナ「レアの力は、3年前に目覚めたんだよね。」




ダモス「今分かってるのは、レアの力は霊力の一種で……負の力とちょっと似てるんだ。」



アーシャ「負の力と!?」

イース「なんやと!?」


リイナ「だけど、普通の負の力は「三代霊力」である。火、水、生の霊力の形を歪める物なんけど…。」





ダモス「レアの霊力は、負の霊力の形を歪めるものなんだよ。」


アーシャ「負の霊力を?」


ダモス「負の霊力だけな。それ以外は物理的なダメージだけで、三代霊力と変わらない。」






レア「最初は、負の霊力を消す霊力かと思ったんだけど。」

レア「それで、極負汚染者を治せるんしゃないかなって思ったんだけど…。」













レア「試しに、極負汚染受けたネズミにやったら…」









レア「石に……。」








イース「石!?」





レア「だから、これは負の霊力の形を歪める霊力なんだよ。」





アーシャ「なるほど。」

イース「負の霊力に対抗できる霊力……。」





レア「なんで、私にこんな力があるかは分からないけど。」






レア「みんなを守れるなら、使っていきたいんだ!」


イース「…………。」








第一章 Leah EP6「高貴なる光」 ( No.32 )
日時: 2012/11/21 20:51
名前: promise (ID: hmF5PELO)

レア「と、とりあえず!こんな重苦しい話はお終い!」

レアは立ち上がり、コップを片付けた。

レア「それより、なんか食べない?私、お腹空いちゃった。」

シスカ「そうね。何か作るわ。」

ダモス「シスカの飯はうまいぞー?」

アーシャ「すいません、ありがとうございます。」

レア「その堅苦しい口調禁止ね?」

アーシャ「え?」

レア「なんか、距離置かれてるみたいでやだもん。」

アーシャ「…う…うん、分かった。」

レア「えへへ。」

ダモス「ちょっと俺は道具の整理するわ。」

ダモスは、様々な道具がある倉庫を漁った。

すると、ある物に目が留まる。

ダモス「アルバム……?」









シスカ「レア、ちょっと小麦粉とって。」

レア「はいはい。」

レアは、小麦粉を手にとった。

レア「ひゃ!」

レアは、つまずき転んでしまった。

シスカ「あ!小麦粉が!!」

レア「いたた…」

シスカ「全く、何してるのよ。もう。」

レア「あはは…ごめんごめん。」

シスカ「そういう所は、昔から変わらないよね。」

レア「そうだね…。」





イース「こんなやつが、あんなに強いなんて…信じられんわ。」

アーシャ「人は見かけで判断しちゃ駄目よ。」






シスカ「レア!それ油!そっちが酢!」

レア「あ!こっちか!」

シスカ「違う!それは食器洗うやつ!」






アーシャ「あれからは…さすがに無料かもね。」

イース「そうやな…。」








ダモス「おーい!中学ん時のアルバム見つけたぞー!」

レア「え!?中学の!?」

リイナ「どれどれ?」









リイナ「うわっ!ダモス髪ながっ!キモッ!」

ダモス「キモイ言うなよ!」

レア「リイナまだ、両側結ってるね。今は、ロングヘアーが似合ってるけど。」

リイナ「レアも、ショートボブから肩くらいまで髪伸びたじゃない?」


ダモス「レアちゃん、胸ちっちゃ!」

レア「もー、あの時のコンプレックスなの!」

リイナ「今は、私より大きくなっちゃって…。」

イース「なぁ?」

レア「ん?」

イース「こいつは、あんさんやろ?こっちがダモス。これがリイナ。」






イースは、黒い髪の少年を指差した。


















イース「こいつは、誰や?」







レア「あ……。」







リイナ「こ、この人も、私達の友達よ?」




ダモス「あ、ああ!友達だ。」









アーシャ「今、この人はどこに?」





リイナ「……それは………。」

















レア「……分からないんだ。」










レア「私達の側から、ある日突然いなくなっちゃった。」


イース「なんでや?」








レア「それは…。」








イース「まさか……。」




レア「…………。」

















リイナ「違うよ?ね?レア。」


レア「え?」

リイナ「え?じゃないでしょ?」

レア「うん。」









レア「この人はね、極負汚染を受けちゃって、私達を巻き込まないように街を出て行っちゃったんだ。」

アーシャ「極負汚染を!?

イース「なんやと!?」








イース「それじゃ、もう…。」






レア「ううん、きっと大丈夫!」



レア「信じてるから…ね。」




イース「信じてるからって……。」


レア「ううん、約束したから。」

レア「約束は、破られた事無いもん。」






アーシャ「レアさん…。」











レア「この人の名前はね…「アル」…」






















レア「アルバートだよ。」







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