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ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜
日時: 2012/07/10 23:37
名前: 緑野 柊  ◆5Qaxc6DuBU (ID: DnOynx61)

 ついについについに来ました! 

 どるさんとの合作!

 このお話はどるさんのキャラクタ—設定を元に、私緑野が文章を作らせてもらってファンタジーギャグ(シリアスもたまに)のお話です!


 今までの作品を見てきた方たちは少し驚くくらい作風が変わりましたが、みなさん楽しんでくださいね!あ、お話を。


 それではどるさんと読者さんに感謝しながら、

 このお話を書き進めていきたいと思います!
 
 そして出来れば感想が欲しいです!待ってるよー!!

  ここからギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜の世界に……
 ↓レッツゴー!!!(^O^)/

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Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.158 )
日時: 2013/04/05 22:17
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)


                *

「……もういいの?」
「うん。そろそろ帰らなくちゃ」
 その次の日の早朝。私は朝早くから先生の元へ帰ることを決めていた。
 お婆ちゃんには、もう少しいたらどうなの?と心配されたのだけど。
 私は早く先生の元へ帰りたくて仕方なかった。
 さっきからうずうずしっぱなしだ。
「そう。また、いつでも帰ってらっしゃい。待ってるから」
「ビーフシチューを作って?」
 と尋ねると、お婆ちゃんは一瞬目を丸くしてから、大きく口を開けて笑った。
「そうね。ビーフシチューを作って!!」
「そりゃあ楽しみだなっと!!行ってきまーーーーすっ!」
 初めてこの島から出た時のように、胸をわくわくと躍らせて、家を飛び出す。
「行ってらっしゃい」
 送り出してくれたお婆ちゃんの右手の中指には、私がプレゼントした指輪が、キラリと光り輝いていた。
 それを見て、少しくすぐったい気持ちを抱えたまま、私は懐かしい家を飛び出して、皆の元へと急いで帰っていった。

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.159 )
日時: 2013/04/05 22:18
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)


                *

「お姉ちゃん。どうしたんですか?」
「えっ!?いやっ!なんでもないぞっ!」
 ボウッと考え事をしたいた時に話しかけられたものだから、ワタシとしたことが、珍しく驚いてしまった。
「シフォンさん。アイツが帰ってくるかプレッツェルみたいに心配してんですか?」
「誰がだ若造っ!!イイから働けっ!!」
「なんだよっ!叫ぶことねぇだろっ!」
 マカロンはまだ言いたいことがあるようだけど、ワタシの目を見るとさっさとおとなしく仕事をし始めた。
 誰が心配だって?このワタシが?するもんかっ!!
 相手を信用して待つのも、友達として大切なことだろう。
 そう言い聞かせても、心配に思ってしまうのは。どうしてなんだろうか。
「……はぁ」
 思わず大きなため息が出てしまう。
 その時だった。
 バンッ!
 と突然大きく扉が開かれて、息を切らしたアイツが入ってきたのだ。
 どうやらここまで走ってきたらしい。馬鹿が。
「ミルッ!?どうしたの、早かったじゃないっ!!」
「シフォンさんっ!!」
 ミルはワタシの言葉にうんとも答えずに、ずいっと顔を近づけてきた。
「なっ……なに……?」
 驚いて目をしばしばと瞬くと。
「シフォンさん!私に……本格的に魔法を教えてくださいっ!!」
 ばっと顔を離らかせて、深々と頭を下げてきた。
「……え」
 あまりにも突然で、ワタシは思わずぽかんとしてしまう。
 しかしさらに驚くことに、その頭をわしっと掴んでぐしゃぐしゃにする者が……。
「馬鹿野郎ッ!!それを言うならまず師匠が先だロ!!!」
「先生っ!すみませんっ!魔法を本格的に教えてくださいっ!」
「それはさっき聞いタッ!!」
 ノエルはミルに飛び乗ってわしゃわしゃと乱暴に頭を撫でるが。
 その顔は、喜びに綻んでいた。
 ミルが少し大人になって帰ってきたのが、嬉しかったみたいだ。
 ワタシももちろん嬉しい。
 ワタシもいよいよ湧き上がる笑いを堪えなくなって、にんまりと笑うと。
 ばしんっと勢いよくミルの背中を叩いた。
「いったああああああっ!?」
「分かったわ。ミルッ!このワタシが直々に教えてあげるわよ!」
「……はっ!?はいっ!シフォンさんっ!」
 ミルは涙目で、少し戸惑いながらも大きく頷いた。
 そしてその様子を見ていたノエルがまた乱暴にミルの頭を掻きまわす。
「だーかーらッ!!それを言うなら先生が先だロッ!!」
「はいっ!すみません先生っ!!よろしくおねがいしますっ!!」
 そして後からやってきたプレッツェルも、嬉しそうに涙ぐみながらミルに抱き着いた。
 たった一日しか離れていなかったのに。この喚起っぷりだ。
 どうやらワタシ達の中で。ミルはいつの間にかそれほど大きな存在になっていたようだ。
「ミル—————!!お帰り———!」
「プレッツェル君っ!苦しいっ……」
「おいっプレッツェル!!ミル泡吹いてるっ!泡っ!!」
 そんなワタシ達を遠目で見つめながらマカロンとマフィンの二人は。
「また、騒がしくなっちまったなぁ。短い静寂だった……」
「でも楽しいじゃないですか。わたしはミルちゃんが帰って来てくれて嬉しいですよ」
「……まぁ。俺もアイツのことは、嫌いじゃないけどな」
 そう言って、楽しそうに笑い合っていた。


       

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.160 )
日時: 2013/04/05 22:40
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)

 その頃、クーヴェルテイルでは。
「本当にあの子が、貴方の呪いを受けた運命の子なのね」
 お婆ちゃんが一つの写真楯をもってそう呟いていた。
 自然に愛され、自然に望まれ生まれた。一流の魔法使いになるために生まれてきたような子。
 そして貴女が愛した女性と同じ素質を持った。そう。『アル』だと言うの?
 分かっていた。貴方が死ぬときにかけた呪いが、いつか一族の者に伝わると。覚悟はしていた。
 でも、いざとなると、あの子が呪いの対象じゃなければよかったのに。なんて思ってしまう。
 ……駄目ね、私も。
 お婆ちゃんは静かに息を吐き、写真楯を元の場所にい置いた。
 そこに写っていたのは、額にダイヤのような入れ墨の入った、白髪の優しい笑顔を浮かべる男の人だった。

 



         私達の戦いは。これから始まる。


           おしまい……→続く

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.161 )
日時: 2013/04/05 22:50
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)



という訳でギルドカフェ最初のほう、連載終了—!!


連載一年ほどで、やっと上が終わるとね。

これからどうなるのやら……。


どるさんにもたくさん迷惑をおかけしましたね。
すみません。
基本マイペースなものでだらだらと……。
更新が二カ月ほど遅れたこともありましたね。
すみません。

それでもここまで続けられたのは皆さまのおかげです。

ほんとうにっありがとうございましたっ!!!


これからも(中)(下)と続いて行く予定なのでっ!!

長らくよろしくお願いしま——スっ!


そしてどるさん。ごめんなさい。ありがとうございます。そして見てくれていますか?
 返信ください(泣)

 緑野 柊

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.162 )
日時: 2013/04/20 21:44
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)

お知らせ。

このスレットは削除されることになりました。
わたしの独断です。
申し訳ありません。
ただ雑誌・ファジーの方でもう少し変えたものを書きます。
図書館にも登録しますので、そちらで探してもらえれば。
題名は変わります。
作者名は「どる&柊」にしようかと思っています。



更に戦闘シーンが激しくなったギルカフェをどうぞ見ていってください!


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