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暗がりの中のひまわり 【第二章突入!】
日時: 2012/11/01 20:07
名前: らぶりーめめ☆ (ID: SDxUVldQ)

なぜ、

自由にしてはいけないの?

なぜ、

恋をしてはいけないの————?

胃がんから奇跡の生還を果たした少女・菜乃子の想いをのせた物語り————。


クラスで飼育する事になったハムスター・きらりの飼育担当に選ばれたのは春日井 菜乃子と岡野 レン。きらりを飼育しながら、次第におもいを寄せていく2人だが・・・・!?

【1】出会い
【2】きらきらりんっ!
【3】私の自由って・・・
【4】好きって気持ち
【5】笑顔の裏側
【6】私を求めてくれる人
【7】絶望
【8】本当の『好き』
【9】真相
【10】悲しい過去

ティアラ様が描いてくださった菜乃子 >>37
参照100達成 記念イベント >>30

次の参照回数目標
↓      ↓
2   0   0


☆今ままで投稿してくださったオリキャラ☆

藤本美紀ちゃん >>18
卯島ルリちゃん >>24

使わせていただいたのは・・・
  卯島ルリちゃん

美紀ちゃんはこれから使います♪

◎オリキャラ作者様◎

美紀ちゃん メジロ様
↑        ↑
いつもコメントいただき、有難うございます♪

ルリちゃん けいおん様
↑         ↑
かわいいオリキャラ、有難うございます♪ルリちゃんすごく気に入ってます☆

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Re: 暗がりの中のひまわり 【第二章突入!】 ( No.46 )
日時: 2012/10/13 20:07
名前: らぶりーめめ☆ (ID: tkwGoBUC)

第二章

「穣次賀亜理栖です。よろしくお願いします♪」

それは、お人形のように可愛い、一人の女の子だった。

「そうだな・・・。穣次賀は牧原の隣にいってくれ」
「はい」

亜理栖ちゃんが隣を通っていく・・・。

「あの・・・先生。私、こちらの・・・春日井さん・・・と、代わりたいと想いましたの。どうでしょう」

え・・・?
私・・・と?

「そうだな・・・。穣次賀も、慣れない間は好きな席にいさせてやるか。よし、突然だか、変わってやってくれ」

岡野君と・・・
離れちゃうの・・・?

で・・・でもっ
私が岡野君のそばにいたら・・・
荒木さんにわるいもの・・・。

ガララッ

Re: 暗がりの中のひまわり 【第二章突入!】 ( No.47 )
日時: 2012/11/01 19:36
名前: らぶりーめめ☆ (ID: SDxUVldQ)

私はだまってつくえを動かした。

岡野君は・・・
亜理栖ちゃんから目をそらしていた。

でも亜理栖ちゃんは・・・
岡野君から目を離すことなど、なかった。

「あ・・・・・か・・春日井・・・さん」

牧原君がいった。

「は・・い」

初めてしゃべるので、少し気を使った。

「い・・・いや・・・っ」
「はあ」

ちょっと意味が分からなかった。

が、牧原君が一生懸命
私に話しかけようとしてくれていることだけは、
分かった。

「ね・・・ねぇ。牧原君は・・・趣味とか・・・ある?」
「しゅ・・・趣味?」
「そう」

とりあえず、なんでもないことから、
話した。

「ど・・・くしょ・・・とか?」
「読書!?」
「そ・・・そうだけど・・・」
「私も読書、好きよ」
「そうなの!?」

会話がはずんだ。

それからも話し続けたが、
彼とは妙に話が合った。

岡野君と亜理栖ちゃんは・・・?

あっちも会話がはずんでいるようだった。

・・・。

なぜか、切ない気持ちになった。


————休み時間

「ねぇねぇ」

梨乃ちゃんとルリちゃんが、話しかけてきた。
(私たちはあれから友達になったのだ)

「穣次賀さんって、岡野君の事『レン様』って呼んでるらしいわよっ!」
「そうそう!」

レン・・・様・・・?

2人の交流が、それほど深まっているとは、
まったくおもってなかった。

岡野君。
岡野君・・・
岡野君・・・っ!!

どんどん遠くなっていく。

助けて・・・っ!

Re: 暗がりの中のひまわり 【第二章突入!】 ( No.48 )
日時: 2012/11/06 18:51
名前: らぶりーめめ☆ (ID: SDxUVldQ)

最近、岡野君としゃべるのが気まずくて、
きらりの世話も休みがちだった。

これはいけないことだ。
きらりの健康を左右するのが世話なのだから。

今日は・・・ちゃんと行こう。

キーンコーンカーンコーン

「じゃあ、今日はここまでだぞー!下校だ」
「さよならー」
「バイバーイ♪」

下校時間になった。

「レン様、夜、またお電話しますわね♪」
「お・・・おう」

亜理栖ちゃんと岡野君。

結構お似合いかも。

「あ!ちょっといいかしら。春日井さん」
「は・・・はい・・・?」

私は亜理栖ちゃんにひっぱられ、図書室に行った。

「菜乃子さん」

いきなり名前で呼ばれ、びっくりした。

「あんた、レン様と仲良かった見たいねぇ・・・」
「は・・・はい・・・?」
「じゃあ、こまったでしょォ。あの特等席を私にうばわれてさァ?」

何もいえなかった。

否定もできなかった。
認めることも、できなかった。

「あんた、もう一生レン様に近づくなよォ!!!!!!!!!!近づいたら許さない。」

Re: 暗がりの中のひまわり 【第二章突入!】 ( No.49 )
日時: 2012/12/28 17:27
名前: らぶりーめめ☆ (ID: pVoFPF2t)

しばらく沈黙の時間が続いた。

白紙になった時間が、ゆっくり、ゆっくりながれていく。

そこでようやく、口を開いた者がいた。

それは…

「れんって…だれですか?」

亜理栖ちゃんでも、わたしでもなかった。

「菜乃子先輩」

三神沙耶。中3。

「沙耶!」
「おぼえてくださってたですね、うれしいです」

私の…私の友達。

沙耶。

彼女とは、おんなじ病院で、病室も近かった。

よくあの陽だまりで、一緒にジュースを飲んだ。

「このこは?菜乃子さん」
「えぇっと…」
「おなじ病院だった、三神沙耶です。菜乃子先輩、お友達ですか?」
「えぇっと…」

そんなとき。

「そうですの。だ〜いじな、親友ですわ」

えっ!?

私って、、、
亜理栖ちゃんと友達!?

さっきあんなこと言われたのに…。

「そうですか♪いいお友達ですね。菜乃子先輩っ♪」

後ろのほうから声がした。

「沙耶ーっ」
「あっ!真子ちゃん!じゃ、失礼しますね、先輩」

そういって、沙耶は去っていった。

そういえば…
どうして沙耶、この高校にいるの?

そういえば…
沙耶ってなんの病気だっけ…

Re: 暗がりの中のひまわり 【第二章突入!】 ( No.50 )
日時: 2013/02/23 15:54
名前: らぶりーめめ☆ (ID: pVoFPF2t)

「フンッ!誰ですの、あの子!作戦が台無しになったじゃないの!」

「えっ!?作戦…だったの?」と、聞くすきもなく、亜理栖ちゃんは去っていった。

ほんとに…
どうして沙耶がここに…?

学校見学会もたしか…来週だし…。

“菜乃子先輩っ…私…膵臓がんになっちゃった…”

膵臓がん…!!

そうだ。
沙耶は膵臓がんになっちゃって…

“もって…3ヶ月ですね”
“余命…3ヶ月…っ”

余命宣告を…受けていた…。

でも、私が退院したとき、
もう病院に彼女の姿はなかった。

退院…できたんだっけ…?

どうして想い出せないの!?


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