コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ホシゾラ【参照300突破!&学年交流会編更新中!!】
日時: 2013/05/05 21:47
名前: 伊織&おかき (ID: RwTi/h2m)

はじめまして!
小説初めて書く伊織といいます☆
経験不足で、意味の分からないところも多いと思いますが、よろしくお願いします^^

この小説は、伊織とおかきでリレーしていきます。
本人達でも、どうなるか謎ですww
気長に見守ってください(ぺこ

おかきです!上記にありますが今回は、友達の伊織と一緒にリレーで物語を進めていきます。
登場人物たちと共に、応援していただければ幸いです。宜しくお願いします。

【目次】
〈第一話〉>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 
〈第二話〉>>6 >>7
〈第三話(過去篇)〉>>10 >>11
〈第四話〉>>13 >>15
〈第五話〉>>19 >>22 >>23
〈第六話〉>>24 >>25 >>28




☆プロローグ☆

『鮑の貝の片思い』という諺を知っているであろうか。

知らない人が聞いたら、きっと頭の上に疑問符が飛び出てくるに違いない。
「鮑が恋をするのか」と。

これは、鮑の貝殻が一枚である様子から、男女どちらか一方が恋い募っていても、もう一方は自分のことをどう考えているのか分からないという意味をもつ。

おれの心情と似ている。
まあ話せば長くなるのだが。

恋愛感情とはまた少し違う気がするが、決して「僕の友達になってくれますか?」とも違う。

何ともいえないモヤモヤを抱え続けて10年、そんなおれの気持ちを払拭させるような出逢いが突然訪れた。


この、晴陽高校で。

Page:1 2 3 4 5 6 7



Re: ホシゾラ ( No.28 )
日時: 2013/04/04 20:55
名前: おかき (ID: JBoBzSSK)



「…そういえば、東雲さんは宇宙人t「『ちゃん』っ!!!」……うん、そうそう、宇宙人ちゃんのことについて詳しいって聞いたんだけど…」


「ふん、そうらよー(訳:うん、そうだよー)」


「宇宙人ちゃんのこと、色々知りたいな。良かったら教えてよ」


「ほっけー(訳:オッケー)」



橋本が像と化してから数十分、いつまで経っても元に戻らない為風斗が興じた策がコレ。


宇宙人ちゃん系女子・東雲くらに語らせるという如何にも不安要素特盛りコース〜本日のおやつポテトチップス(ねぎ塩味)を添えて〜”


で、ある。




おれは堪らず風斗に小声で聞く。


「おっおい、大丈夫なのか?」


「え、何が?」


「いやだから、東雲にこの場仕切らせて…大丈夫なのか…?」


「宇宙人といえば文字通り宇宙の生物でしょ?なら、話は自然と天体の話になるんじゃないかな?」


…あ、ナルホド。


すると風斗は「それに」と付け足した。



「太陽だって結構宇宙人とか興味あるんじゃないの?」

そしてお決まりの風斗スマイル(レベル1)で止めをさす。


「うっ……」


まあ…、図星………かも、しれない。ええ、興味ありますとも。

おれだって男だ、少年特有の期待や夢やドキドキワクワクだって勿論備えてる、色々知りたいさ。それは認める、ただ…






ただ毎度毎度風斗スマイルのおかげで何も言えなくなるというのが気に食わないっ!!





「それじゃ、教えてもらおうかな。よろしく東雲さん」

東雲は軽く頷くと、口に含んでいたポテチ(ねぎ塩味)を飲み込んで話し始めた。




「んーじゃあねっ、まずはこの前の日曜日に会ったアントワネットちゃんの話からするけんねー」


え、アントワネット?







                 -数十分後-




「でねー、その後くらが『ジュース持ってくるべー』って言ってから部屋に帰ったらもうアンジョリーナはいなくなっちゃっててー。くら、あれれれれー?てなっちゃったんだわさー」




………。






「…おい、風斗」

「……何?」

「…やっぱ、東雲はちょっとキツいわ、色々と…」

「……」





結論、東雲の宇宙人ちゃんワールドは5分でも充分すぎた。(神崎はともかく、少なくとも江野は興味津々な様子で聞いていたようだが。)



まだ部活動の終了時刻まで30分ほど残っているが、どっと疲れた。もう帰りたい。



だがそこは我が幼馴染。おれをこのまま黙って帰すわけがない。

橋本、東雲ときたら、もうコイツらしかいない。




風斗がアイツらに向かって、ニコッと微笑みながらこう言った。

「…んー、じゃあ、まだ少し時間あるみたいだし…



































————神崎さん、江野さん。二人の中学時代の話でも聞かせてよ」





それまで橋本や東雲の話には一切興味の無い様子で、絶賛読書中だった神崎が、その一言でついにこっちを振り向いた。



「…何で?」
静かに、それでいて圧が感じられる返答だった。


「まあ…、あたしは別に全然良いんだけど……」

江野はそう言ってはいたが、本人もやはり神崎のリアクションを気にしているようだ。






…その後暫く間があったが、やがて神崎がゆっくり口を開いた。





「…それは、必ず今この場で話さなければいけない事?」


「いいや、全然。嫌なら嫌でも気にしないよ。








でもさホラ、同じ天文部の一員としてさ。もっとお互いの理解を深め合ってみたいと思っただけだよ。」







「————……良いわ。まあ別に隠している事じゃないし。」




…ついにきたか。コイツらの過去を知る時が。




神崎達の過去を知るということは、恐らく……。


そう思うと、何だか急に緊張してきた。自然と姿勢を正している自分がいる。


全員の視線が神崎へと集中していた。







…そして神崎が深く息を吸い込んだその時。



















〈♪ピンポンパンポーン———……〉




               「「「「!?」」」」





突然の放送。



えっ、ちょっオイ…。






〈————……ので、それ以外の生徒は一斉下校して下さい、繰り返します———…〉






「えっ……」

おれはただただ呆然としていた。


いやだって、これからって時にコレはっ…。





と、神崎がガタッと立ち上がった。


「…帰るわ、お先に」


「え、いや待てよっ!!」
おれはつい無意識に神崎を引きとめていた。





「…いずれ話すわ、       ———いずれね。」




そう言うと神崎はそのまま部室から出て行った。


江野も、神崎のこの行動には驚いたらしく、暫くボーっとしていたが、やがて急いで支度をし「じゃっ、じゃああたしもお先にっ!!」と神崎の後を追っていった。




















…“いずれ”。神崎はそう言っていたが、おれには少々不安があった。







もしかしたら、その“いずれ”はもう、来ないのかもしれないと。



…まあ、アイツがこの話を覚えているかどうかも心配な所だが。









と、神崎と江野が帰り、部室にいるのはおれ達4人だけとなったわけだが。


本人達がいなくなり、おれはようやく風斗へ問う。



「…風斗」


「ん、どうしたの太陽?」



「お前さっきの話、本当はアイツらからあの生徒会長の事色々聞き出そうとしてたんじゃないのか?」










「…さあ、何の事かな。さっき言った通りだよ。俺はただ皆と仲良くなりたかっただけ」


……ウソつけ。



というおれの心の声も、風斗スマイル(レベル1)によって見事打ち砕かれるわけなんだが。






















…あーもう、気に食わんっ!!!







神崎達の帰宅から暫くして、おれ達もその後下校した。

























               -数分前-








〈—————ただいまより、学年交流会へ向けての会議を行います。生徒会役員、学年交流会実行委員会及び関係者の職員は会議室へお集まり下さい。繰り返します———……〉















6話後編・終


Re: ホシゾラ【参照300突破!&次回から長編スタート!!】 ( No.29 )
日時: 2013/04/30 20:50
名前: おかき (ID: GEMNAWZX)





次回から、ホシゾラ初の長編『学年交流会編』を始めていきます!!
本編はGW中にうpしていこうと思いますので今しばらくお待ちください…。

Re: ホシゾラ【学年交流会編更新中!】 ( No.30 )
日時: 2013/05/05 21:45
名前: おかき (ID: RwTi/h2m)





まさかこんなイベントがあるとは思ってもいなかった。

その名も、“学年交流会”

クラスでいくつかのグループを作り、他の学年のグループと交流する…というものである。

で、その肝心な『グループ』も、教師達が勝手に抽選で決めたのだから、運が人の100倍悪いおれはその時点で嫌な予感しかしなかったのだが…。
しかもグループの発表は学年交流会の当日とかなり焦らしてくるし、このイベント自体生徒会主催なもんだから何かある気がしてならない。

警報が出て休校にならないかな…というおれの期待も空しく、


当日は雲ひとつない晴天だった。




「ただいまより、学年交流会開会式を行います」

割と広めの体育館には夏服に身を包んだ晴陽の生徒たち。
それにしても、ここって本当生徒数多いな。

「司会はわたし、如月弥生が務めさせていただきます」
あの生徒会世話係が学年交流会について、あらかた説明してくれたのでそれをまとめると…

1限目から2限目が前半、3限目から4限目が後半で、前半はチーム(1年A組のグループ1つ、2年A組のグループ1つ、3年A組のグループ1つで1チームらしい)で人生ゲーム、後半はチーム対抗で二人三脚をする。

チームは後で発表。人生ゲームはチーム関係なく、儲けた人トップ3を表彰。二人三脚はタイムの速いチームトップ3を表彰。
その他不明な点があったら生徒会役員に問う事。


「次に、生徒会役員からの言葉です」
因みに、この前もこの後も校長・その他教師からの言葉はなかった。
どれだけ地位高いんだコイツら。


「おはよう。一年は初めて、そして三年は最後の学年交流会だ。しっかり楽しむように」
これは会長様から。この後に女子からの「はーい☆」って声が聞こえたがだがしかしおれはスルーするぞ…!

「おはようございます。この学年交流会で、他の生徒達との交流を深めましょう」
メデューサ様より。「泉水さーん!!」と男子と女子の声が同時に聞こえた気もするが、おれには何もキコエナイ。


「先輩方、本気出してください。一年生、遠慮しないでください。立場を忘れて争いましょう」
コイツは楽しむ事より争ってほしい前提なのか。
知藤…お前とは本気で一度語り合いたいと思っている。


「まっ、固いことは言わずに楽しもうね!!」
続いて一万円札…もとい会計の金藤。…聞こえたのは鳥のさえずりだけ。

「皆さんご健闘をお祈りします……うふふ」

最後を締めたのは風紀のあの美人さん。…うふふ。



「それではただいまより、学年交流会を始めます。人生ゲーム開始時刻は9時となります。先生方、グループ発表をよろしくお願いします」

世話係がマイクを手から離すと、教師陣の声が体育館に響いた。


「1-A!グループ発表していくよー!」
山ちゃんが叫ぶ。

「a1!神崎ー!知藤ー!」
おいおい濃いないきなり。確か各学年3人グループだったから、あと1人…


「———日野ー!次、a2いくよー!大川ー!夏木ー!…」

うん、そんな気がしてたよおれ。分かってたんだ、うん。おれ絶対こういう運命。

「では、1年のa1、2年のa1、3年のa1…というようにチームを作って下さい」

再び聞こえる世話係の声。


…いや、ちょっと待てよ。生徒会の中で3年A組に所属する奴がいたような……


「あ、知藤a1だったんだ。奇遇だね、僕もだよ」
やっぱりな、来ると思ってたよ炎藤京哉。




「…あ、a1ってココかな?私たちが2年のa1だよ、よろしくね」

「自己紹介…しよっか。有名人もいるけどねー…。じゃあ、1年からよろしく!」







そして先手を打ったのはアイツの第一声。



















「神崎雪路、天文部部長よ。


























—————やるからには悪いけど、 勝たせてもらうから」




学年交流会・前半 『人生ゲーム』 9:00 開始





Re: ホシゾラ【参照300突破!&学年交流会編更新中!!】 ( No.31 )
日時: 2013/05/11 18:59
名前: おかき (ID: CJxOW96I)




「生徒会書記の知藤です。無論、手加減なしでいかせてもらうので」


「天文部に所属している日野です。まあ、よろしくお願いします」


おれら一年の紹介は終わったから、次は二年か。

……見た感じだと、とりあえずは平和そう…か?


「吹奏楽部に入ってます、細中です。よろしくね」
ホラホラ、絶対この人大丈夫な人だって!

「女バスの宮田です!仲良くやろーね!」
やばい、おれ泣きそう。二年女子いい人すぎる。


「…まっ、松嶋です。生徒会の中では優ちゃん推しだったりします。よ、よろしく」
知藤推しは珍しいって、前に風斗が言ってた気がする。(というのもまた取り巻きの女子からの情報らしいが…)

…おれはまあ、誰かと言われれば峰藤さん推しかな。

それはともかく、この人も悪い人じゃなさそうだから良かった。




…で、次は生徒会長様率いる三年なんだが…ちょっと構えた方が良いかな。


「生徒会長の炎藤京哉…ってまあ、自己紹介なんかしなくても皆知ってるよね。勿論僕も楽しみたいけど、だからって気を抜く気はないからね。まあ、今回警戒すべきは知藤だけかな」
最後はちらっと神崎を見て。

その神崎は悔しそうに唇を噛む。
『僕の眼中にお前はいないよ』って言われてるようなモンだからな。


「バレー部に所属してまぁすっ、森瀬でぇす☆会長とぉ同じグループでぇっ、感激ですぅ」
おっ、おお…これまた強烈な……。

…ちょっと炎藤に同情しそうだおれ。こんな人らばっかがいるファンクラブ会員×200人以上に追いかけられてるんだろ、頑張れ。

「陸上部の西中です。オレは麗美さん推しかな(笑)よろしくな」
あ…、同志発見。



「…じゃあ、ゲーム始めようか。順番はルーレットで数字が大きい人から、で異論はないね。あとルーレットは僕から回すけど…それも異論はないね?」
す、すっごい圧力がかかってくるんだけど…生徒会長様恐るべし。


「うちのグループ、大変そうだね」
「ですね…」
「日野、がんばれ」

細中さんと宮田さんに苦笑される。

この人達がいてくれて良かった。まだ何とか平和が保たれつつある。



「じゃあ、回すよ」

一瞬の静寂。皆がルーレットに注目する

「フンッ、どうせコイツは1を出すんだろうな」
神崎が鼻で笑うと、暫くしてルーレットの回転が遅くなり…止まった。



「…10、だね」
炎藤は勝ち誇ったような笑みを浮かべる。


「…すごいね……」
「ここまでするか…生徒会長」
「ちょっと恐いよ、神はこの人に万物を与えたんじゃないの?」

二年ズに同意、激しく同意します。



「次、私がやるわよ」
神崎が名乗りを上げる。

コイツも9ぐらい軽々と出すんじゃないのか?

「どうせ、やるまでもなく結果は1だと思うよ、神崎さん」
炎藤が皮肉を含んで投げやりに言う。

これで神崎が1を出したら、炎藤はもう妖怪って認定しても許されるよな?




「…2」
と、突然知藤が聞こえるか聞こえないかぐらいの声で呟いた。


ルーレットが止まる。


「「「2!?」」」

「1じゃないけど2って…」
…これは、炎藤もすごいけど、それ以上に…



「知藤、お前なんで…」


「企業秘密」

知藤が意地悪そうに微笑んだ…気がした。







「何でか分かる?卒業までの宿題だから」




…やはり恐るべし、生徒会。

Re: ホシゾラ【参照300突破!&学年交流会編更新中!!】 ( No.32 )
日時: 2013/06/02 19:52
名前: おかき (ID: HSCcXZKf)


上げます。


Page:1 2 3 4 5 6 7



この掲示板は過去ログ化されています。