コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

剣を失くした剣士の国‐Justice of the lia‐
日時: 2013/02/03 10:05
名前: 紅雨 (ID: t/W.CWd9)

———偽りの正義でも、無いよりマシだ。



いくつ小説作れば気が済むんでしょうかこの馬鹿は←
はいども、紅雨です!!紅雨ですy((殴

大丈夫、更新ちゃんとするから(・ω・`;)
頑張るので見て行ってくれると嬉しい←
コメントとかは大好物ですw


【オリキャラ募集用紙】

名前:(西洋風の名前で)

性別:
年齢:

容姿:
性格:

戦闘:(するかしないか)
武器:(戦闘する場合のみ)

立場:(陽の国、月の国、星の国の従者王族以外で。
   他国だったら従者でも王族でも可。)
属性:(土、風、火、水、闇、光、無)
所属:(どの王国か)

備考:(一人称も書いてくれると嬉しいです)
サンボイ:

 
【国】※所属の欄にはこの中から選ぶ

グラジェ《陽の国》
・明るく、穏やかで活気的な剣士たちの国。
・お話の中心。
バニファ《月の国》
・物静か、伝統を大事にする魔導師達の国。
・グラジェとは同盟国。隣国。
レトワール《星の国》
・友愛と宗教の国。作物が豊か。
・グラジェとは同盟国。隣国。
ドラード《大帝国》
・魔術や武術に長けた、帝国。
ヴァレイ《雨風の国》
・海を越えたところにある。よそ者嫌い。
リファル《玩具の国》
・おとぎ話で良くあるような、玩具の国。
・メルヘン←

王族が絶大な人気! 有難う御座います!!
というわけで、【全ての国の王族は募集を終了します。】
本当にたくさんの方々有難うでした!

†追加

ヴァレイにする時は、基本瞳は青系でお願いします。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11



Re: 【参照300突破です!】剣を失くした剣士の国 ( No.52 )
日時: 2013/01/28 15:18
名前: 紅雨 (ID: C1fQ.kq4)

〈17.生への依存性〉



「一つ聞きたいんですけど」
「何? 怠惰の罪人」

場所はヴァレイの船着き場。
「泳ぐ?」「泳ぐか」というわたし達の目論見は通行人によって阻止された。
そもそも、ここからあっちの大陸に泳ぎきる自信がない。
そんなこんなで、わたしはこの怠惰の罪人ことヴァンと共に小一時間。

「過去って意味あるんですかね」
「はあ? いやそりゃ、人それぞれだと思うけど?」
「ですね。じゃあ、質問を変えて」

「俺、生きてる意味あるんですかね?」

とんだ爆弾発言である。涼しい顔してこの人何言っちゃってんの? え?
唖然とするわたしをよそに、ヴァンの話は進んでいく。

「広い世界と人は言います。その世界を構成するのは小さい人間。
 個性は様々と人は言いますが、世界に同じ個性がない保証もない。
 くだらない。
 広い世界の中で生きる意味も、自らを大事にする意味も分からない。
 いや、分かってたまるか。俺は知らずに死んでいきたい。
 だって絶対面倒くさいでしょ。だって絶対苦しいでしょう、それ。
 嫌です、断固拒否します。だってそうじゃないですか。
 だから、俺が一番貴方に問いたいのは、…教えて欲しいのは——」

そこまでを言ったところで、ヴァンは目をつむる。
いや、正直よく分からない。この人は、こいつは何が言いたいんだ。

「依存性を、生きるということに対する執着を消す方法です」
「いや、そりゃ……は、え?」

何でわたしにそんなことを聞く? わたしが問いたいよ。
そんな思い悩むわたしを再び置いてけぼりにして、ヴァンは目を開けた。
ああ、と呟く。

「船、来ましたね」
「あ。本当」

ただ、来た時と若干違う。来たときは民間用の使ったからか。
大きな船、白く染め上げられたそれは芸術作品の如く美しい。
そして一番印象深いのは、はためく旗。
銀色の獅子が二匹、組み合い、槍がその前で交差するデザイン。

「ねえヴァン。思ったんだけど、あれ国旗じゃね。リファルの」
「あ、そうなんですか? ちょっと何の国だかよく分かんないですね」

おい。
王族御用達の船なら、恐らくわたし達は乗れないだろう。
でも、やっぱり世界はわたしの予想を裏切って独走していく。

「聞こえるかね、フォートネル君と隣のお譲さん!!」

話しかけてきました、船が。
正確には、船のデッキから手を振る、白髪の人物。
気品ある動作が、遠くからでも目立つ。
見事に船着き場に着いた船から降りた人物は、にっこりと笑う。

「やぁやぁ、御機嫌よう。蒼き海の国ヴァレイにて、久々の登場さ。
 リファル第一王子、シェナードだよ。覚えているかい」
「付き人ゼノです」
「覚えてますよ、シェナード王子、ゼノさん。お迎え有難う御座います。
 ところで、俺が手紙を出した張本人はどこですか?」
「リンのことかい? それなら、そこに」

どうやらヴァンの知り合いらしき二人。
流石にわたしでも知ってる、《青薔薇の王子》と従者はかなり有名人。
その指ですっとシェナード王子が指差した、その先に。
めっさ可愛い女の子が立っていた。

「急に手紙出されても困るんだけど。考えてよ。……何の用なの?」

絹のような、綺麗な髪は長く、黄色から黄緑色へのグラデーション。
気の強そうな碧眼に、むっとした感じが良く映っている。
黄色のミニドレスを風に揺らしながら、ゆっくりと近づいて来る。

「相変わらずですね。何故俺は会う度に貶されるんでしょうね」
「本心ではないと思うがね、僕は。ええと、そっちのお譲さんは?
 ああそうか、新しく入ったという従者さんか。毒は好きかい?」
「ど、ども、レイヌです。毒はどちらかというと嫌いです」
「それは残念。さあ諸君、寒いから本題は船旅の途中にしよう」

どうやら寒さに弱いらしい王子様は、とってもいい笑顔でそう言った。
何だ、この人。変わり者……なのかな?

Re: 【参照300突破です!】剣を失くした剣士の国 ( No.53 )
日時: 2013/01/26 12:20
名前: 琉架 (ID: MnBE3vuR)

来ちゃった☆←

いやー、他にも書いてるんすね。
それは大変で( ; ; )

いろいろ、更新ファイトだったり。

毛布に包まって更新待ってますw

Re: 【参照300突破です!】剣を失くした剣士の国 ( No.54 )
日時: 2013/01/26 21:22
名前: 紅雨 (ID: JqUT1Sap)

〈18.禁忌の扉へと続く言葉〉



「ふむ、その銀時計が? へえぇ、確かに“在る”ね」
「何が!?」

リファル王家御用達の、超豪華船は内側もすごかった。
ふかふかする青薔薇の描かれたソファーに腰かけ、
紅茶を啜りつつ、皆でお喋り——というよりも一方的に教えてもらう。

「ふぅん……それがヴァンの言ってたヤツなの?」
「そうです。まあ、こんなにあっさり見つかるとは拍子抜けですが」
「何々、何の話」

わたしはほぼ置いてけぼり状態だった。
銀時計を見るシェナード王子とリン王女、ヴァン。何やら難しそう。
ゼノさんは紅茶を入れたり、本を読んだり。
あまり銀時計には興味がないようで、王子へ適当に相槌を打つだけ。

「間違いないね。これがきっと、君の望む答えだ」
「鑑定お疲れ様です。俺の求めるもの——ですか」

ふう、と息を吐き紅茶を啜る王子。
ヴァンが少し顔を歪め、呟くように喋る。気分が良くないようだ。
うん、あのね、全く理解できない。
でも、何となく分かる。理解できないけど、直観的に考えた。
きっと……あの銀時計は、良くないことを象徴している。

「ヴァン、どうしたの? 顔色、良くないよ」
「はい。ええと、慰めて下さい」
「大の大人が小さい子に何言ってんの!?」

ヴァンの瞳を覗きこみながら、少し心配そうに言うリン王女。
ヴァンの切り返しに度肝を抜かれた。思わずツッコんだ。
冗談です、と付け加え、ヴァンはソファーにもたれかかる。

「正直、辛いですって言えば良いと思うのですが」
「ゼノ。ふふふ、分かっていないね。強がっているのさ。
 フォートネル君は、少々一人で気負いすぎる節があるようだね」
「丸聞こえなんですけど、お二人さん」

ゼノさんとシェナード王子の会話は、何故だか不思議。
軽く会話してるだけなのに、人の心の核を射抜く言葉が隠されている。
ふふっ、と笑い、シェナード王子は紅茶を啜る。

「聞こえるように言っているのさ。ねえ、フォートネル君」
「はい……って、危なっ!?」

シュッと、ヴァンの眼前に細身の剣が突きつけられる。
薔薇の装飾を施された、そのレイピアは、陽光を浴びキラリと煌めく。
剣を突き出した張本人であるシェナード王子は微笑んだ。

「どの面下げて生きてるんだい?」
「っ」
「ちょ、兄さ……」
「ぶっ!?」

シェナード王子の予想外の発言に、驚いて吹き出してしまった。
ヴァンは息をのみ、じっと見返すだけ。
ゼノさんは興味なさげに、「さー」と短く呟いた。
え、と……。凄い変わり者だということだけは、理解できました!!

「僕に言わせれば君の生き方は、やり方は生き地獄だがね。
 いつまでも死人との約束に縛られ、いつまでも生きる意味を探して」
「シェナード、付け足して下さい。いつまでも甘えている、と」
「了解、ゼノ。ねぇフォートネル君、君には自我は必要なさそうだね?」

微笑み、笑い声。上品に響くその声は、旋律となって耳に届く。
淡々と話す抑揚のない声、ゼノさんは仮面の下、ため息を吐いた。
シェナード王子の話は続く。

「さぁ、悔い改めておいで。永久に続く苦しみは嫌だろうから。
 チャンスは一度。人であることに感謝して、正しい選択をしたまえ」
「……体のいい脅しですよね、それ」
「そうとも言うかな。まぁ良いんだけどね、禁術の餌食にしても。
 フォートネル君なら、綺麗な人形になりそうだが」
「チッ」

お説教だったようで、ヴァンは舌打ちをして目を逸らす。
シェナード王子はふふっと笑い、足を組み替えた。
全く、全く、よく分からない!! リファルの変わり者パネェっす!!

そんな感じで、船旅は続いていく。

Re: 【参照300突破です!】剣を失くした剣士の国 ( No.55 )
日時: 2013/01/26 21:46
名前: 琉架 (ID: MnBE3vuR)

待ってたよ(>_<)

というか、更新されるたびに、
このページ開くのが楽しみですw

Re: 【参照300突破です!】剣を失くした剣士の国 ( No.56 )
日時: 2013/01/26 21:53
名前: 紅雨 (ID: JqUT1Sap)

琉架s>

コメ返遅れたすみませぬ!!;

他にも書いてるんですよ、めちゃくちゃ←
書きたいアイデアがありすぎて、辛いっすw
一生のうちに全部書けたら、いいs((黙

毛布www
包まれて……羨ましいのう←

更新される度に——ちょ、涙でかすれて画面が見えn((蹴
俺も琉架さんの小説読むときそんな感じですw
琉架様。琉架様ぁああぁあぁぁあああああ!!!
って感じになりますw

コメントたくさん有難う御座います!!


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11



この掲示板は過去ログ化されています。