コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- サクラマチ
- 日時: 2012/10/14 22:58
- 名前: さくら (ID: x2.6ndGE)
なんか、最近クラスの空気が変わった。
めんどくさい。ただ単純にめんどくさい。なんだろう、前までなかった。
この気持ちになったのは久しぶりだ。定期テスト以来、あの時は確かみんな必死でぴりぴりした空気だった。今の原因は…私、菜野原茜。
5月なのにくっそ暑い日、この空間の空気が変わった。
暑い8月の初め、空はいつもより青い。
「暑い、暑すぎる。なんなの、これ〜」
私は幼なじみの夏目加奈と登校していた。彼女はいわゆるクラスの人気者っていうやつ。
「だよね。う〜んアイス食べたい!」
「いやまだ、朝ですけど。」
「そうなんだけどね〜、アイスないと夏はこせないんだよ。分かるかい、茜。」
「…びみょー。」
そんな会話を繰り返すのがいつもの登校で当たり前。
学校につくといつも思うことがある。 今日は何枚だろって。
下駄箱に行くと加奈のとこには、手紙がいっぱい。もちろん男子から。
「あ〜もう。」
加奈がため息をつく。加奈の手には5枚の封筒。今日は5枚か。私は見覚えのある字を見てパッと加奈を見る。
「あ、またこの人だ」
—小林佑磨—
たしか、B組の人。サッカー部だっけ。
「小林君、なんかいい人だった。」
加奈がぼそっと言う。
「え、知ってるの?」
「うん昨日グラウンドで。落としたパスケースを探すの手伝ってくれたんだ」
「まじで?たしかイケメンだったよね。」
「………うん。」
あれ、なんかあったのかな。小林君だっけ、と。
「ま、早く行こ!遅刻するよ。」
加奈が行こって言う。
「う、うん」
教室はいつも通り。女子は女子で、男子は男子で固まるクラス。これが、C組。そしていつも通りHRが始まって、授業。給食食べて、遊んで帰る。それが、学校。加奈がいなかったら決して楽しい場所とは言えない。けど加奈がいるだけで楽しくなる。加奈ってすごい。
放課後は帰宅部だから、加奈としゃべって帰る。けど、今日はそんなわけにはいかなかった。
校内放送で担任に呼ばれた。宿題を出してなかったみたい。
「じゃあ、行ってくるから先帰って。」
私がいうと、加奈は首を振った。
「いいよ、待ってる。」
「分かった。じゃあ、パッと終わらしてきます!」
「うん!」
教室を出る、走る…と思ったら、あ、れ?
小林君?ちょうどぶつかりそうになった。
「あ、えっと、すいません」
小林君があせっていう。
「すいません」
私がそう返すと小林君は、サッカーの青いユニフォームをはためかせて私が来たところに入っていった。あ、加奈のとこ…もしかして。
けど、担任に呼ばれてることを思い出す。あ。
いかなきゃ。でも…
結局、職員室に行くことにした。
明日、加奈に聞けばいいか。
でも、結局加奈としゃべることがなかった。会ってない。
昨日も職員室から帰ってから教室にもいなかった。
学校にも来てない。
朝もお約束の一緒の登校、してない。
なにか、あったんだよね。小林君と。
そう思ったけど、結局家まで会いにいこうともしなかった。
単純に、入っちゃ行けない地域に入ったみたいな感じで怖かった。
結局、加奈とあったのは3日後だった。久しぶりに会った加奈はいつもと少し違っていた。なんか、私のことを避ける。話しかけても「そうだね」とか「確かに」とかしかいわない。それがなんだか寂しくて、裏切られた気分でー私も避けた。
何もしゃべらない日が続く。
私は、加奈だけが親友だから、1人になった。
そのかわり加奈は他の子とつるむようになった。
たまに意地悪な子は私が1人のことをからかった。そのまま、小さないじめも起きた。
嫌だ。
嫌だ。
学校に行きたくない。
それでも加奈は私に声をかけてくれなかった。
もう何もかも嫌になって学校に行くのをやめた。1人になった。
楽だ。
何も気にしなくていい。
けど、やっぱり気になった。
—————加奈
ある日、あまり鳴らなくなった携帯が鳴った。
誰から?
加奈———
加奈からだった。
何でかけてくるの。やめてよ。————でも、
電話にでた。
『茜?』
『…そうだよ』
『あ、茜?』
『そうだって言ってるじゃん』
イライラした。
『あ、うん。今、暇?』
『....』
『話したいことがあるんだけど』
『何?今いってよ』
『え、あ、ならいいや。ただ、近所まできたから、いるかなあって思って』
うそだ。加奈は嘘をついている。
声で分かる。
どれだけ一緒にいたと思ってるの、そんな声が心の中で響く。
『いいよ、今どこ?』
『———桜木公園』
——桜木公園、加奈と出会った場所。
春には桜がいっぱい咲く、この町の名所。今は咲いてないけど春になったらきっと満開になるんだろうな。
小さい頃、お花見の時に迷子になった私は加奈と出会った。一緒にお母さんをさがして
くれた。それから、よく遊ぶようになって今になる。だから花の中で桜が一番好き。加奈と出会う事のできた、思い出の花。けど、今は———
公園に行くと、加奈はベンチに座ってた。もう10月で夜は肌寒い。うすい上着を羽織った加奈は桜の木を見ていた。
「ごめん、遅くなって」
声をかける。
「ううん、来てくれてありがとう。——はい。」
ホットココアを渡してくれる。
手に取る。あったかい。
「ありがとう。それで?何?話って」
「あ、うん。誤解を解きたくて」
「誤解?」
「うん、小林君って、茜のこと好きだったの。でもね、私も小林君のこと好きだった。悔しくて、悲しくて。だから茜の事避けた。それで茜、学校こなくなって、後悔したの。小林君に失恋するより茜がいなくなる方が100倍嫌だって。だから決めたんだ。応援するって。」
「え?」
「で、今日茜の誕生日でしょ?だから、サプライズパーティーしよってなって話合いしてたの。———小林君!」
あ、小林君...
「あの、菜野原さん.好きなんだけど、つき合ってくれない?っと、それよりハッピーバースデイ!!」
———っ。
な、にこれ
「ハッピーバースデイ!!茜!」
今まで、何だったんだろう。
変なことで、空回りして
アホみたい
「あ、ありがとう!」
声を頑張って出す。顔がほころぶ。
「それで、返事は?」
加奈がいう。
「えっとー」
小林君がごくっていうのが聞こえた。
「うーーん、考えさせてくれる?」
加奈がくっ。
小林君「ほっ」
上を見上げる
桜、桜
このまま、春が来る。
桜が咲く頃にまた来たい。
この、気持ち忘れられない。
春がきて
また夏が来て
また秋がくる
また冬が来て
また春が来る
こんな気持ちになる春
桜の咲く春
冬の時は待ち遠しくて
きっと、そのたび思うんだろうな
————サクラマチ
- Re: サクラマチ ( No.37 )
- 日時: 2012/11/05 19:20
- 名前: さくら (ID: PpbvMK59)
八重ちゃん((キラキラ
わざわざありがとう泣泣
大丈夫ですよ))
私は鉄のハートの持ち主なんです笑って言ってもやっぱり八重ちゃんの一言でめっちゃ元気出た。
ありがとうございました><///
- Re: サクラマチ ( No.39 )
- 日時: 2012/11/06 11:26
- 名前: さくら (ID: Gg/cy2.F)
分かってくれてありがとうございました))
う〜る空さんも、頑張って下さいm(_ _)m
- Re: サクラマチ ( No.40 )
- 日時: 2012/11/06 16:34
- 名前: さくら (ID: mJdGQN/J)
なんか地味に参考200行きましたw
100の時のテンションはどこ行ったんだってくらい急なことで、びっくりしてます^^;
こんなにいろんな人に見てもらえてめっちゃ嬉しいです(ouo)ノシ
これからもまだまだ未熟ですが、がんばりますので応援よろしくですm(_ _)m
また、線香花火の方もお願いします!!
では、さくらでした))
- Re: サクラマチ ( No.41 )
- 日時: 2012/11/06 23:30
- 名前: さくら (ID: XyAK3sGx)
ちょこっとCMワラ))
新作、『言い訳なんていらないから。』
コメ&ライの方で書き始めました))
興味のある方はぜひ見てみて下さい))
初めての恋愛系です笑
頑張るのでぜひ、コメ下さい))お願いします。
- Re: サクラマチ ( No.42 )
- 日時: 2013/01/28 21:30
- 名前: う〜る空 (ID: iP.8TRIr)
こんにちわ!
さくらさん…。本当におもしろすぎです…っ。
更新Fightですっ!
…あと、NO.32 と NO.38 のう〜る空さんは
どちら様でしょうか…。
ど、同姓同名ですかねっ!?
私の想い込みでしょうかっ!!
NO.32 さんの小説をぜひ読んでみたいですっ!!!
さくらさんっ!これほどおもしろい小説…。
私も師匠と呼ばせていただきますっ!((笑
From☆う〜る空
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