コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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天使のガラスパズル
日時: 2012/11/18 12:06
名前: 心優 (ID: zyz/JhZx)

もしも、神様がこの世にいるなら。


このパズルのピースをさがすことは出来ますか?


もしも、天使がこの世にいるなら。


そのピースを運んできてくれますか?


もしも、運命があるなら。


きっと、このパズルは、元通りになる。



私はそう、信じたい。


初めて本気の恋をした、15歳は

私にとっての宝物でした。

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Re: 天使のガラスパズル*/story ( No.7 )
日時: 2012/11/18 22:15
名前: 心優 (ID: zyz/JhZx)


『ねぇきみ、可愛いね。いくつ??

 よかったら、おじさんと遊ばない?


 タダとは言わないよ。これでどうかな?』


大樹にストーカーと
言われた日の放課後、私は11時ごろまで
街をうろつきまわっていた。

心を捨てるために。


だから、どうにでもなれと、母からの着信も
メールもすべて無視して、
イヤホンを耳に入れてぶらついていた。


中年で中肉中背、メガネのサラリーマンと
呼ぶには少し抵抗があるような男に声を
かけられたとき、

私は

ただ驚いた。


Re: 天使のガラスパズル*/story ( No.8 )
日時: 2012/11/18 22:22
名前: 心優 (ID: zyz/JhZx)

可愛い?私が??

ぽかんと口をあけていた。

だって私は、

もともとはそんなに冴えないから。


二つ結びのおさげロングにピンク縁メガネ。
まぁまぁ、という部類の顔立ち。


そんなダサい私が、見よう見まねで
学校で友達の七海に教えてもらったメイクをほどこして
みただけ。

失敗したかも、とか似合わないかも、とか
思ってたから正直驚いた。

『ねぇ、いくつ?』
無視しても、何度も問いかけてくるオジサンに
イライラする。

『…13、です』
『え! 13!? 大人っぽいねえ。
 高校生と思っちゃったよ。それより10万でどう?』
『しつこいですよ』


だって私、そんなのわからない。

Re: 天使のガラスパズル*/story ( No.9 )
日時: 2012/11/19 06:05
名前: 心優 (ID: zyz/JhZx)

オジサンを振り切って逃げる。
ケータイを見ると、もう11:30だった。


だって、その人の考えていることは
手に取るように分かったから。

♪〜♪〜♪

母からの何十回目かわからない着信が響く。
舌打ち。

…最悪、さっき時間見たとき
電源いれちゃったんだ……

Re: 天使のガラスパズル*/ ( No.10 )
日時: 2012/11/19 06:17
名前: 心優 (ID: zyz/JhZx)

…無視しようかな。

そう考えてしまうところが、
やっぱり心が残ってると言っているみたい。


イライラした私は、周辺を見回した。

『え?』

そのとき、ある看板が目に止まった。


Coeulカフェ

Re: 天使のガラスパズル*/story ( No.11 )
日時: 2012/11/20 21:48
名前: 心優 (ID: zyz/JhZx)

24時間営業かな…? カフェなのに。


入ってみようか。


そのとき、そう感じた。


直感だ。理由とか意味とか、そんなものは存在せず、


ただそう感じた。



『いらっしゃい』
ドアをあけてくれたのは目尻のさがった
優しい顔立ちの男の人だった。


途端、なぜか涙腺がゆるんだ。


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