コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- I wish your happiness 最初で最後の恋
- 日時: 2013/10/16 07:55
- 名前: 修羅 ◆Y9jOiMvQls (ID: OP8rm8tJ)
こんにちはっ☆修羅です^^*
この物語は、ずっと入院がちで外の景色を病室からでしか見たことが無い少女の切ないラブストーリーです☆
余命約1年。少女の運命は————!?
切ない系がちょっと無理な方は、Uターンで…。
全然好きだよと言う方は、このまま、お読みいただけると、光栄です^^*
注意:【第12話】1・2だけ、人物目線で進行しています。
お知らせ:7月18日『参照500突破』!トーク解禁!
8月24日『参照1000突破』!トーク解禁!
10月16日『参照1500突破』!トーク解禁…しないかも?
新News!@ネタバレ注意!——————————————
ついに花蓮が太陽の高校へと足を踏み入れる!?
その先に待っているものとは…。
花蓮の体は病院に帰るまで持つのか?
色々なことが待ち受けていそうな予感!
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- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.200 )
- 日時: 2014/01/12 22:43
- 名前: 修羅 (ID: IM1prAsV)
「…太陽っ」
「花蓮!?なんでここにいんの!?」
「えっと…凪沙ちゃんたちに連れられて?」
「あいつらか…。てか、なんで下まで降りて来てんだよ」
「きゅ、休憩時間だと思ったから、近くに行きたいなって…。ちょっと寂しかったので…。でもっ、迷惑なら、帰るから…」
花蓮は両手を胸の前に持ってくると、両指の先をちょんちょんとつつき始めた。
少し赤くなった頬をみた太陽は、優しい日差しのような笑顔を浮かべた。
ぽんぽんと花蓮の頭を撫でると、ぎゅうっと花蓮を包み込む太陽。
「たた、太陽!?」
「迷惑じゃないし…。俺も、寂しかったし。会いたかったよ」
「うぅーっ。う、嬉しいけど…。皆見てるよぉ…?」
太陽のツンデレが発動したのか、花蓮の髪の毛に顔をうずめる。
花蓮は真っ赤になりながら、ちろちろと横目で太陽の腕の隙間から周りの様子を見始めた。
周りは勿論、1年のバスケ部員と先輩はにやにやと2人を見、バスケ部マネージャーもこそこそとキャーキャー言い始める。
そして、2階の観客席にいるこの光景が見える席にいる一部の女子は悲しさと絶望で一杯の声を上げていた。
「こらこら。愛し合ってるのは解るけど、離れなさい2人とも」
「あ、愛し!?」
「ばっ!」
「李月、もっとほかの言い方ないの?まぁ、離れた方が良いのは解るんだけど」
「女子たちが涙流してるんでな」
李月、凪沙、翼と3人が近づきながら口々に言う。
花蓮と太陽は二人して真っ赤になり、ぱっと離れた。
花蓮は凪沙の横にちょこんと陣取ると、李月はきゃあきゃあ萌え萌え言いながらその隣に陣取る。
「朝倉君の固定ファン多いねー。泣いちゃってるよ、あの子たち」
「べつに、関係ないし…。つか、なんで泣いてんの?」
「え、マジ?わかってないの!?わ—…」
「かっこよくてクール。そして何でもできちゃう太陽に天然とは…。やっぱこのギャップサイコ—だな」
凪沙が観客席を見上げながら太陽に向かって言い、李月は太陽の発言に心の底から絶望。
太陽は頭にいくつもの?マークを浮かべ、花蓮は眉を少し吊り上げて、口をへの字にしながら凪沙の背中越しに観客席を見ている。
- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.201 )
- 日時: 2014/05/28 15:41
- 名前: 修羅 (ID: gZ42Xhpr)
久々に更新します!
お待ちいただいた方、楽しみにしててください!
- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.202 )
- 日時: 2014/05/28 16:28
- 名前: 修羅 (ID: gZ42Xhpr)
「今日は部活、完全下校時間まであんの?」
「ああ、まぁな」
「まだ1時間くらいあるね」
「最後まで試合あるだろーなー♪太陽。花蓮ちゃんと先帰っても良いんだぞ?」
「はぁ!?」
李月から会話が始まり、翼があの思想に、かつにやにやと口元を上げて太陽を見る。
花蓮は、いきなり自分の名前が出てきたことに驚き、太陽は心底翼の事がウザそうな表情を浮かべる。
「朝倉君。翼。もうすぐ休憩終るよ?」
「お?ホントだ。どーすんだ太陽〜」
「……」
萌が太陽と翼に笑顔でそういうと、花蓮は少し不機嫌になる。
そんな花蓮を見て、凪沙はクスッと笑った。
太陽が買えるか帰らないかで迷うと、花蓮は慌てて口を開いた。
「大丈夫だよっ。私、試合みて待ってるから」
「…わかった。藤咲と喜多村から離れんなよ?」
「わかってるよぉ」
「ならよし。じゃ、ちょっと待っててな」
太陽は、くしゃっと花蓮の頭を撫でると、笑みを浮かべた。
花蓮はその笑顔を見て、さっと瞳をそらせた。その耳は赤くなっている。
周りにいる女の子はキャーキャー悲しみが入り交ざった声を漏らしていた。
「良かったね花蓮ちゃん」
「あいつ、花蓮ちゃんにはホント甘いよなー」
「そ、そんなことないよ…」
凪沙は、花蓮が服の裾をきゅっと握っている手に手を合わせた。
ふわりと温かい手に包まれて、花蓮は微笑を浮かべた。
花蓮たちの様子を、覚めた瞳で見ている視線も気づかずに、笑い合っていた。
- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.203 )
- 日時: 2014/08/11 16:34
- 名前: 修羅 (ID: MHTXF2/b)
【第31話】
「そういえば、高校の制服届いたの?」
「うん。まだ着てないんだけど一応」
「着よう‼︎是非着よう‼︎」
2階の観客席で試合をみながら3人ははなしていた。
李月は花蓮の肩を掴むとゆすりはじめる。
凪沙が李月の頭をむんずと掴むと投げ捨てた。
「李月ちゃ…」
「気にしないで?花蓮ちゃん。どうする?制服着る?」
「今から?」
「もちろん!明日でもいいよ?私たち病院までむかえにいくよ」
花蓮はしばし考え込むと、明日にすることに決めた。
それから30分、試合も終わり、バスケ部員が片付けはじめる。
そんななか、ソワソワしだす女子たち。
「ね、どうする?朝倉くんに渡しにいく?」
「そりゃもちろん!」
「今日何持ってきた⁉︎」
「クッキー‼︎失敗したやつは弟にあげたー」
きゃあきゃあと騒ぎ出した女子を横目で見ていた3人。
すると、李月がはっと我に返って花蓮にいった。
「ま、まずいよ花蓮ちゃん!朝倉が女子に囲まれる‼︎」
「いつものことだからそんな慌てなくても…」
「いや、凪沙は知ってるか⁉︎」
「なにが?」
「今日花蓮ちゃんを押しのけて女子が朝倉の元に行くと花蓮ちゃんの立場が‼︎」
花蓮は呆然と李月を見上げている。
すると、挨拶を終えたバスケ部員が帰っていく。
それに続いて、2階にいた女子がかけていった。
- Re: I wish your happiness 最初で最後の恋 ( No.204 )
- 日時: 2015/03/26 17:19
- 名前: 修羅 (ID: Z1tovs1J)
「す、すごい人…」
「あれだけ朝倉君ファンがいるってことだよ。怖いね」
「か、花蓮ちゃん!行こう!朝倉のとこに!」
花蓮と凪沙が唖然と一階を見下ろすなか、李月はぐいぐいと花蓮の手をひっぱっている。
そんな李月に花蓮は苦々しい顔を浮かべながら口を開いた。
「李月ちゃん。私、あの子たちが太陽に渡したいもの渡して騒動がおさまるまでここにいるよ」
「えーっ!?朝倉とられるかもよ?」
「大丈夫だと思うなぁ。朝倉くん、花蓮ちゃんのことしか目にないし」
「太陽のこと好きな子たちの邪魔したくないもん」
花蓮は太陽に群がる大群をみながらいった。
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