コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 笑顔が取り戻されます。(仮)【タイトル求む】
- 日時: 2013/06/08 13:27
- 名前: らい (ID: zBomOk9a)
〜毎日の学校。騒がしい教室。頼りがいのない先生。上っ面な関係の友達。
それらを変えてくれたのは
とある学校の教室と先生と友達だった〜
はじめましてorこんすー。
らいっす。ライスじゃないっす。らいっす。
友達にイタイと言われたものの...やりたいんですよねー。
下手って自覚してても...やりたいんですよねー。
内容うすっぺらくても...やりたいんですよねー。
ってわけで、ファンタジーじゃないですが...魔法的な学園コメディー(予定)をやりやす
前の打ちきり(という名のあきらめた作品)と同じで始めは暗めですが、第二章的な雰囲気になると笑い重視になるのでしょしょお待ちを〜(もう中風)
あ、コメントや自分の作品もみてください!とかバンバン受け付けるので書き込みよろですっ!
では、はじまりはじまり〜
目次:№1>>1(芽衣の暗い学校)>>2(面倒な始業式)>>3(近道発見…どこ行くの!?)>>4(災能を持った者の学園?)>>5(園内案内、ここなんだい?)>>6(笑顔)
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- Re: 災能 ( No.2 )
- 日時: 2013/06/03 22:37
- 名前: らい (ID: .r7VG6cg)
「みなさん一つずつ学年が上がり...」
校長の話も顔は見ない。他の生徒なら怒られるが、寝てもバレないところが珍しくいいところである。しかし、寝てしまうと起こしてくれる人がいないため、結果的に寝ることはない。
(話が終わって教室戻ったら自己紹介かな...あ、もしかしたら先生の自己紹介で終わるか。じゃあ、家帰って寝れるじゃん。)
黒く艶やかな長い髪。目尻の上がった切れ長な二重の目。まあまあ高い身長。一言でまとめると大人っぽい方の容姿だが結構考えてることはくだらない。卒業アルバムの『他子紹介』という友達のいいところを書くと言うもので運悪く芽衣に当たってしまった子は『落ち着いてる』と書いていた。声を出して、絶対に見た目から推測しただろ。と、ツッコミを入れるような奴が落ち着いてる訳がない。
「話を終わります。」
「全員起立。礼!」
「一年一組から教室に戻ってください。」
ザワザワ。マイクの音をなんとか聞き取り、体育館シューズを準備する。
クラスの男子が動き始める。一番前だから出遅れ、軽く走る。
(さっさと帰りたい...)
- Re: 災能(仮)(タイトル募集w) ( No.3 )
- 日時: 2013/06/04 21:16
- 名前: らい (ID: .r7VG6cg)
担任になったのは、新しく入ってきた若目の男性教師。体育担当で豪快な笑い方が生徒を引かせた。そして、大半の者がドラマの熱血教師が出てきた。と思っただろう。
質問を大勢が何個もするせいで時間がなくなったため、思った通り先生の自己紹介だけで今日は下校になった。
(早く終わったし、近道でも探すか。)
始業式など午前中に終わるときは、近道探す。どうせ家に帰ったところで昼食は買いに行かなければならない。だから、少し(?)遅く帰宅しても大丈夫だ。周りはそんな芽衣の横を通ってさっさと帰っていく。きっと、これから遊ぶのだろう。
別にうらやましくなんてない。部活にも所属していないからどうせ同じクラスもそれ以外にも友達いないし。喋ろうとする子もいない。話しかけることは、自分から硬直しに行くようなものだし。誰も聞いていないが何故か言い訳をする。そして、そんな自分に"言い訳はいいわけ"。というくだらないツッコミを入れて少しにやける。顔を伏せてるからみられることはない。まあ、見られたところで特に何もないが。
近道探しに戻ろう。いつもなら真っ直ぐ行く道を右に曲がってみる。すると、左に雑木林が。桜と新緑がついた二種類の木が特に規則性もなく人1人分の細い道を並んで作っている。桜のピンクと新緑の緑が絵画のように太陽の光と合わさって輝いて見える。キレイな風景に奥の細道的なものを期待して足を踏み入れる。ちなみに、奥の細道が何かを理解していない中学二年生の芽衣である。
大分歩いた。近道のはずだったがもう通常着く時間を優に越えているだろう。道は進んでいく度に、少しずつ木々が減り、石ころが少なくなっていった。足元をさしていた視線を上げてみる。すると、そこに人が立っていた。白いヘアバンドで前髪がフワッと上がっている。後ろ髪は前髪の黒と違い薄い茶色をバサッと下ろしている。大きな目がこちらを見ていることに気づくと視線をまた下げる。
「顔、上げて。大丈夫。ミーは固まんないよっ。」
へ?自分の気にしているところをフォローしてきて顔を上げ、目を見開く。それも、知り合いでもない人だ。何故?どうして?ってか誰?が頭を埋め始める。
「驚くよね。そりゃ。ま、気にしないでこっち来てっ。」
笑っている相手に眉間にしわがよる。着いていくべき?行かないべき?に頭の中が変換。すると、いきなり手首を捕まれた。振りほどこうとしたら、笑顔のまま走り出された。
「ちょ、ちょっと!どこ行くんですか!?離してください!」
「いいから、いいから!」
いや、よくないから!と叫んだがスルーされてしまった。手首が少し痛いくらいの力でとられているため逃げれない。ただ、相手のペースに合わせて足を動かす。段々と木が綺麗に並び始めた。八の字に開けた木々の間に光が強く刺すようになってくる。眩しいと目を細めてしまう。
「到着!」
その言葉に反応してそちらに顔を向けて目を大きく開く。
そこには、白壁に少しツタが生えた大きめの建物が堂々と立っていた。始めは狭かったはずの木の間は建物が入っても横に余裕がある程の広さになっていた。上を向くと円状に空が見える。
「ようこそ!災能を持った人の学園。我らの...学園名ついてないけど、Welcome!」
- Re: 災能(仮)(タイトル募集w) ( No.4 )
- 日時: 2013/06/06 22:37
- 名前: らい (ID: .r7VG6cg)
状況に驚きすぎて何も言えないでいると小さな...人らしきものが出てきた。手のひらくらいのサイズ。昔の俳句などを書く人のように頭に小さな帽子。丸っこい顔の二倍もない体には淡い緑のじんべいを身に付けている。
「こんにちは、突然のことで驚いているだろうね、説明は後々するからの。取り合えず中に入りなさい。」
喋り方がおじいさんのようで可愛い。何故だかホッとする。小さい体型(?)だが、包まれるような暖かさと優しさが心を柔らかくしてくれる。固まっていた握りこぶしが緩まると、芽衣をここまで連れてきた人がまた手を掴んだ。
「ミーはミー!って、意味わかんないねっ。ミーって気軽に呼んでっ。案内係だからさっ。」
初めてかもしれない。同じくらいの年の子に自己紹介をされた。それが、嬉しく、さっきなら振りほどこうとした手を握り返す。しかし、すぐにやり過ぎたと思い手を離す。見ず知らずの人がほんの少し優しい言葉をかけてくれただけで信用してはいけない。それに、相手も嫌だと思う。だが、ミーはもっと強く握ってくれた。やっぱり、それを握り返す。ミーは目を合わせてニコッと笑った。
「すぁ!レッツゴー!まずは、教室!」
「あ、あの!...学園ってなんのですか?」
今頃だが、気になった。目を合わせても大丈夫な人。何故か喋ってくれる人。小さい人。自分のことを知らないはずなのに名前も呼ばれた。よく考えると不安になってくる。握られた手に汗がにじんでくる。もし、詐欺集団だったらどうしよう。私はタヒぬの...
「さっき言ったじゃんっ。"災能"を持った人の学園だって。」
「その"さいのう"とは?才能なんて私にはないですよ...」
「災能っていうのは...」
才能とは人とかぶることのない、その人だけの個性。その中でも人に影響するものを災能という。心、体、はたまた性格にまで影響は広がる。そう説明すると、「杏子より海が安い」と言って芽衣の頭の上に手を乗っける。すると、芽衣の黒く長い髪が一気にショートヘアに。
「え!?」
「あ、いきなりゴメンね。大丈夫大丈夫。水無(みずな)!」
みずな?ゆっくりと眼鏡をかけた女の人が出てきた。
「はいはいっ。」
返事をすると手を芽衣の方に突きだした。すると、そこから...
- Re: 災能(仮)(タイトル募集w) ( No.5 )
- 日時: 2013/06/08 13:19
- 名前: らい (ID: zBomOk9a)
「...あ。」
突然、手から水が出てきたため、つい目をつむってしまった。開くと、髪が戻っていることに気づく。突然のことに動揺を隠せないでいるとミズナと呼ばれた人物が説明を始めてくれた。
「わたしの災能でして。災能保持者がしたことをひとつ前の段階まで戻せるのです。」
優しい声が心地よい。ミーとはまた違う性格っぽい。サラっとした髪や水色の眼鏡がお姉さんのような大人っぽさを持っている。後ろで待機していたミーが終わったというように後頭部から手を下ろし、パンっと手を叩く。
「さっ、説明は終わりにして行こう!杏子より海が安いんだから!しゅっぱーつ!」
「じゃ、わしらは戻るでのぉ。メイちゃん、ゆっくりしていきなよ。」
「私も同行させてもらいますね。」
杏子より海が安い理由はわからないが、ミーとミズナの後ろに着いていく。
中は、学校のような構造だった。長い廊下の片側に教室が並ぶ。少し違うのは階段がないところだ。建物の隅から隅まであるのは扉と窓だけ。高さ的には二階まであると思うのだが...。ミーが入り口の突き当たりで立ち止まる。
「ここがミー達の教室。人数が少ないから二つしかないんだけどね。で、その隣が...」
続々とこの教室は、この教室は...と話してくれる。本当の学校のように家庭科室や理科室...はなかったが、とにかく芽衣の学校とほとんど変わらない。
「じゃ、とりあえず案内終了!教室行って、新メンバーの発表しよっ!」
「そうですね。」
「は、はい。」
何か嫌な予感...
- ケイって名前はSiを覚えるときに役立ちましたb ( No.6 )
- 日時: 2013/06/08 13:51
- 名前: らい (ID: zBomOk9a)
さっき、前を通った時は誰もいなかった教室が戻ってくると騒がしくなっていた。いつの間にやらみんな、集まってきたようだ。二人に「ちょっと待ってて」と言われ、中に入っていった扉の前で待つ。入っていいのかタイミングを聞き忘れた事を少し後悔なう。
「あ、メイちゃん。どうした?」
背後からの声に驚き振り向くと、そこには黒スーツを着た女性が。目尻が上がっているせいか少し怖く見える。だが、名前を知っていることからきっとここの人なのだろう。勇気を出して聞いてみる。
「えっと…ミーさんにここでちょっと待っててと言われたのですが…。」
「あぁ、ミーか。OKOK。アタシの後ろについてきな。」
笑顔を向けられると安心する。がらりと扉が開く。
「はい、座って!授業の前に今日から入る子を紹介するよ。」
恐る恐る隣に行くと隣同士に座ったミーと水無が目に入る。苦笑いのミーが頭の上で手を合わせている。きっと何も伝えなかったのを謝っているのだろう。大丈夫と、指で丸を作り返しておく。
スーツ姿の先生らしき人に小さい声で
「さ、メイちゃん。軽く自己紹介しな。」
と、言われた。
自己紹介と言われて何を言おうか考え込む。転校の経験はもちろん、学校でも自己紹介なんてカードを書くくらいしかしたことがない。うつむいてしまう。すると、目の前の席の男の子が声をかけてくれた。
「よっ!俺、セナっていうんだ。よろしくな!えっと…名前は?」
突っ伏ているせいで下から顔を覗かれる。恥ずかしくなりバッと顔を上げ、正面を向く。
「メ、メルィ…れす…。」
恥ずかしさのせいで噛んでしまった。すると、周りから「メリーだって。可愛いね。」「噛んだんだろ?ま、メリーで決定で!」という声が上がる。言い直そうとすると先生に「とりあえず、水無の後ろに座って」と、言われ後ろに行く。
「改めて、よろしくね。メリーちゃん」
「よろしくな、メリーっ!なんてな!ワハハハ!」
「メイですっ!…プッ、ハハハ!」
笑う二人につられて笑ってしまう。久しぶりに声を出して笑った気がする。今までずっと顔を下げてほぼ無表情でいたせいで、頬の筋肉を使うのが少しつらいが、笑いが止まらない。学校ではありえないくらいに明るい声が続々と芽衣を包んでいく。「災能は何なの?」「髪なっげー!ミー、切ってやれよ!」
「ほらほら、みんなメリーとしゃべりたいのはわかるが授業だよ!って言っても、今日はメリーと仲良くしろっていう授業だがな。」
「いぇーい!ケイ先生最高!」
ケイ先生のニカッという笑顔はかっこよくいい先生なんだ。と、芽衣は思う。その後ろで心では
授業…学校…あれ?
「今、何時ですか?」
「ん?10時だよ?」
「え、嘘!?」
先ほどの嫌な予感はコレのようだ。近道のために入った雑木林の中に長居したことに気付くと立ち上がり帰ろうとする。10時くらいに
学校は終わったから12時間。半日も時間を過ごしたことになるではないか。
「ちょ、待って!今、午前の10時だよ!?」
3回目。また、ミーに手をつかまれると耳を疑う。午前?そんな訳がない。1時間は案内で終えているだろう。はぁ!?と、ついあまりよくない言葉遣いになってしまうと、ケイ先生が目の前に立った。
「メリー。驚かないで聞きな。ここは、災能を持った人の学園。だから、時の流れも災能によってごまかしているんだ。」
え?
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