コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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【初めまして】†KEY HUNTER†【感想コメ待ち】
日時: 2013/09/15 11:18
名前: 本間あるる ◆kFPwraB4aw (ID: JcxyhtqZ)

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■あらすじ■

「アンタはそいつに狙われてる『鍵穴』……まさか、知らないとは言わせないわよ?」

何をやってもなぜか失敗ばかりだが、それ以外は平々凡々な高校生・霧村春樹。
彼の目の前に現れたのは、不可思議な少女。
魔法少女疑惑の彼女いわく、春樹は『鍵』と呼ばれる存在に命を狙われているらしく。

「そういうお前はなんなんだよ?!」

「アタシはそれを阻止するために派遣された『鍵のつかさ』よ!
 分かった? わかったらそこに平伏しなさい『鍵穴』めが!」


魔法少女に不思議な転校生。怪しいゴスロリ少女まで現れて。
最後に行きつく先は——。

*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*....


・ハートフルな物語となっております(仕様)

・コメディライト板らしく、どたばたばたばたしていきます。
 お付き合いくだされば、嬉しいです。


☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆

『†KEY HUNTER†』目次

主な登場人物>>1

第一章 見慣れた町>>2>>3>>6
第二章 鍵穴の少年>>


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□初めまして!
 といっても別名でカキコに執筆している者です(^_^;)!

□今回は、他サイトで執筆している小説を
 加筆修正もろもろして様子をみようという
 わけのわからん、とりあえず、執筆させていただこーうと
 思ってます。

□執筆は不定期です…(~_~;)

□完全、題名から入りましたよ。ええ

□他サイトへは、URLから飛べます

□感想などんど、頂けたら
 執筆の原動力にさせて頂きやす

————————————————————————-−−−−━━━━★
執筆開始日・2013.08.20〜

Page:1 2



Re: †KEY HUNTER† ( No.2 )
日時: 2013/08/20 11:40
名前: 本間あるる ◆kFPwraB4aw (ID: Ee54ZFC1)
参照: http://novel.fc2.com/novel.php?mode


†【episode1 見慣れた町】


本日、五月晴れ。
青い空に白い雲。清々しいほどの気候だ。
さわさわと木々が揺れ、こどもの日の象徴ともいえる鯉のぼりが呑気そうにはためいている。

「うーん……。ここが今回のターゲットの住む町、ねえ」

一本の木の枝に、一人の少女が立っていた。
ここ、あおぞら町を一望できる丘の上に、どんと構えている立派な松の木。
少女は、高い位置で二つにくくった髪を風になびかせながら、少し不安そうな表情を浮かべる。それから、太い木の枝に仁王立ちしたまま、眼下に広がる町を眺めた。

「ま、アレよね、うん。なにごとも、成せば成る! by.師匠!」

ガッツで自分を奮い立たせると、少女はもう一度、これからお世話になる町並みを見渡した。
平和そうに、今日も一日が始まろうとしている——。

+++++++++++++++++++++

「ちょっと! ちょっとちょっと待ってくださいって理事長!!」

冗談じゃねえよと言わんばかりに霧村春樹(きりむら はるき)は奮起していた。

「なんつーか、俺、全くもって関係ないんすけど!!」
「関係ないんすけど、じゃありませんよ、霧村君。貴方がカンニングしたというのは、紛れもない真実です」

明らかに疑いのまなざしで春樹を見やる理事長。気怠だるそうに、ため息なんかついて春樹をうながす。

「そうでしょう? 霧村君」
「その紛れもない真実に、俺は全くもって記憶がないんですけどね?!」
「犯人は誰でもそう言います。全く……まあ、今回は大目に見てあげますけどね。次はないと思って下さいよ」
「だあから言ってるでしょーがって! 俺はカンニングなんかあ……!」


——バタン。

結局、必死の反乱虚しく、カンニング犯扱いされたまま、春樹は理事長室を後にしたのだった。


Re: †KEY HUNTER† ( No.3 )
日時: 2013/08/20 11:41
名前: 本間あるる ◆kFPwraB4aw (ID: Ee54ZFC1)
参照: http://novel.fc2.com/novel.php?mode


「ってなあー。これ、俺のこと嫉妬した誰かの陰謀だろーよおー。恨むぞおー、マジで」

悪態をつきながら廊下を歩いている春樹の隣で、制服に身を包んだ少年がくすりと笑う。

「なに笑ってんだよ」
「いや、別に……くくくっ」
「笑ってんだろ、それ!」

春樹より幾分か背の低い彼は、見た目からか、随分と華奢な印象を受ける。
だがしかし、そんな風体をした彼は、高校一年にして生徒会長に立候補し見事当選というハイスペック成績優秀者であり、春樹の初等部からの親友でもある。名前を湊川 朔(みなとがわ さく)と言った。

名前からしてみても外見からしてみても女に見えないこともないが、一応言っておく。

彼は「男」である。


「いやだって、春樹がおかしな事を言うもんだから……。お前なんかに嫉妬する奴、ね。あえて言うなら、そこは嫉妬じゃなくて、怨恨だろう」
「なんつーこと言うんだよ、朔ちゃあん!」
「『朔ちゃん』呼びをするなといつも言ってるだろう」
「いや、まあな、確かに日頃恨みやらなんやら買ってるかもだけどな、そこまでされるほど人間腐ってねえってウン! ……ウン。多分」
「多分……ね。まあこれに懲りて普段から勉強するんだな。少しはバカが治るよ」

そう言い切ると、「誰がバカだって?!」などと叫んでいる春樹を背にして、朔は先へ先へと歩いていく。

「って、だからいつもいってんだろ、人を置いていくなって……!」

春樹の声が聞こえたのか否か。
兎も角、突然、朔は立ち止まっていた。

「どしたー? さ……」

朔、と名前を言いかけて、春樹自身も目の前の事態に、思わず言葉をなくしていた。

なんだ、これは……?

確かにここは学校だった。はずだ。
間違いない。うん。そうだそうだ。いくら馬鹿でも、ここがお勉強する公共施設ってことくらいはわかってる。

なのに……。

「何をどー間違えたらこうなるってのー?!」

春樹たちの目の前に。
氷漬けになった教室が、そこにあった。

Re: 【初めまして】†KEY HUNTER†【感想コメ待ち】 ( No.4 )
日時: 2013/08/20 13:39
名前: 月詠 (ID: 0cRf5/D/)

初めまして。
ここで「私の歌声を、聞いて………」を執筆中の月詠です。
題名に惹かれてひょこっとやって来ました。

私のより面白いです!
その文才分けて下さい〜〜〜!
春樹は災難ですね。(クククッ!)

これからも読みに来ますね!
部活の関係でその都度コメントできるかはわかりません。
あと、いつでもいいので、私の小説に来て下さい!

Re: 【初めまして】†KEY HUNTER†【感想コメ待ち】 ( No.5 )
日時: 2013/08/22 12:08
名前: 本間あるる ◆kFPwraB4aw (ID: Ee54ZFC1)
参照: http://novel.fc2.com/novel.php?mode

>>4 月詠さん
初めまして!
コメントありがとうございます^^

春樹は不運ボーイです(^_^;)w

ぜひ! また月詠さんの小説にもお邪魔させていただきます。
もしよければまた訪問してくださったら嬉しい限りです。

Re: 【初めまして】†KEY HUNTER†【感想コメ待ち】 ( No.6 )
日時: 2013/09/15 11:16
名前: 本間あるる ◆kFPwraB4aw (ID: JcxyhtqZ)

目の前には、氷漬けになった教室。

普通に考えて、……ありえない。
春樹の頭がおかしくなったのか。そうなのか。


そうに違いない。


「……いやいやいやっ?! え、……な、何?! どこをどー間違えたらこうなるんだ……! なぁ、これ、どー見ても教室に氷河期が訪れちゃってるよな。一面氷漬けって、……え、なに、どーなってんのコレ。机も、椅子も、……な、なんだよこれ……っ、なぁ朔!!」

ようやく事の状況を飲み込んだ春樹は、パニック状態で朔に疑問をぶつけていた。
いや、これは普通の人間の正常な反応であるわけであるが、そんな春樹を、朔はため息をつきながら眺めるのであった。

「……うるさい、春樹。落ち着け」

冷めた口調でいさめられ、

「いやいやいや朔ちゃんっ。うるさい、落ち着け、じゃあないでしょうが! この現状、おかしいから!」
「だから『朔ちゃん』言うなって」
「そんなの今はどうだっていいんだよ。さっきまで普通だった教室がいきなり氷漬けって……、おかしいと思わないのかよ?!」
「確かにおかしな現象だが、なってしまったものは仕方ないだろう。うん。これは立派な自然現象の一つだ」
「どこの世界に教室が一瞬で氷漬けになる自然現象があるんだよ!」
「実際、目の前で起こっているじゃないか。……まあ、確かにこの状況はおかしいな」
「俺はそんなお前の頭の構造もおかしいと思う。何? なんなの、その余裕は!」
「余裕も何も、……ああっ! オレは大変なことに気づいてしまった」

突然、朔はそう叫んだかと思うと、間の抜けた顔をしている春樹の右肩に、軽く手を載せた。

「春樹」
「な、なに、……かな。朔」

朔が黙って春樹を直視する。
刹那、一気に春樹の体中の血の気が引いたのは、教室が氷漬けになったせいで周りの気温が低くなっているから、ということにしておきたい。

「……まさかお前だったとはな」
「ハイっ?! な、なにが……?」

いきなり何を言い出すんだ、この男の子は。

「まさか……まさかお前が今まで起こしてきた全ての罪を清算するために教室を氷漬けにするとは」

真顔。
その顔に、笑みは一つも浮かんでいない。

「……って、いやいやいやいや! 誰がそんな『不思議不思議』な魔法少女みたいなこと出来るんだよ! 逆にお前のその思考回路が『不思議不思議』だっての! 一体お前は何年俺と一緒に過ごしてきたんだよ! 初等部からの付き合いだろうが! 俺、魔女っ娘ちゃん疑惑かけられるようなこと、してきたか?!」
「いやぁ、まさかここで新しい才能を発揮するとは。いやいや……春樹、君を見くびっていたよ」
「お前っ、…………ふざけてるだろ……」
「うん。少しふざけてみた」

氷漬けになっている教室の目の前で取り留めのない会話を展開している二人。
突如、どこからかクスクスと可愛らしい笑い声が聞こえた。



クスクスクス……


それは、廊下の奥の方から聞こえてくる。

「…………」
「……なぁ、朔」
「あぁ……」

二人は顔を見合わせると、黙って廊下を歩き出した。

今は放課後。しかも下校時刻はとっくのとうに過ぎている。
テスト期間中なので部活もなく、後者には春樹と朔しか生徒は残っていないはずだ。


はず、なのだが——。

  〜to be continued...


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