コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- あの日のオトシモノ。-赤 い 夏red summer-
- 日時: 2013/09/21 22:47
- 名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)
プロローグ
——空が赤い。目が眩む。
キキキキッッ
ものすごいブレーキの音。
ドンッッ
ものすごい衝突音。
その瞬間、世界が赤く染まった。
車とタイヤが赤い。
道路が赤い。
誰かが赤い。
...君は誰?
隣を見ると、さっきまでいた君がいない。
よくみると、キミが居た。
赤く染まりながら居た。
..吐き気と寒気。頭痛が襲ってくる。
声を掛けたい。
君を呼びたい。
のどの奥から声が出ない。
日差しが僕と君を照らす。
救急車のサイレンが聞こえる。
でも、僕には届かない。
早く早くはやくはやく!
声を出したい。
待ってくれ、君に伝えたいことが山ほどあるんだ。
お願い、消えないでくれ。
..世界が大きく歪んだ。
道路も。車も。僕も。君も。
視界がおかしくなる。
自分が分からなくなる。
——僕は、君が好きだった。
お願いだから....消えないでくれ。
僕の前からいなくならないでくれ。
ああ..これは夢か。
何なら、早く覚めろ。
早く朝になって、君の笑顔がみたい。
登場人物
齋藤 冬夜 さいとう とうや 13歳。中学1年生。色々訳があって夏が嫌い。
清水 美羽 しみず みう 13歳。冬夜と同い年。笑顔が可愛くて、明るい性格。
蒼井 爽花 あおい さやか 13歳。 美羽の友達。テニスとサッカーが得意でお嬢様
綾瀬 玲央 あやせ れお 13歳。冬夜の友達で、ハーフ。人を笑わせるのが好き。
中学校名
育愛中学校
前作
消費期限1年の恋 (今も続いてます!!)
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- あの日のオトシモノ。-赤 い 夏red summer- ( No.1 )
- 日時: 2013/09/21 23:11
- 名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)
第1章 『入学』
ピピピピ..
目覚ましがなる
「冬夜ー!!起きなさい!!」
「はいー母さん起きてるよー」
うざ...黙れよ。
朝からべったりとするうるさい声を聞くたびイライラする。
4月10日。中学校の入学式だ。
入学する中学校は、3校の小学校を合併してできた中学校である。
だから、人数も倍になって...。めんどくさい。
下に降りて、3DSの電源ボタンを押す。
赤く点滅してるが気にしない。
漢検5級合格で、やっと買ってもらえた。
僕の宝物だ。
「ほら!!冬夜!!そんなものやってないで、早く朝ごはん食べなさいよ!!」
待て..今モンハンを始めたばっかりなんだ。
今、めっちゃいいところなんだよぉぉ!!
無視して、続けていると...
電源が切れた。充電しとくのを忘れていた。
僕の姉キが「ざまぁwww」とか言ってる。
「早く制服に着替えなさい!!それで、髪直して!!早くしなさい
遅刻するわよ!!」
うるさい朝だ。
少し、黙ってくれ。
———
入学式。
『えー..中学校ではえー...』
睡魔に襲われる。
しかも退屈でしかたがない
すると、「冬夜、モンハンどれだけ進んだ?」
幼馴染の、玲央が話しかけてきた
「全く進んでないよw」
「何だ、つまらないな。俺なんかもぉ進みすぎちゃって...w」
「うざw今度僕のやってくれよ」
「いいけどーwていうか、冬夜“僕”って言うのはいつ直る?」
「えー..僕?なんて言ってるか?」
「言ってるし...あ、せんせいがみてる!!」
僕...別に言ってる気が全くしない。
昔から、僕。何しても、僕。
1−2
「担任の、戸部です。よろしく
ま、机の上にある生徒手帳見てて待っててくれ」
ガラと教室をでた先生。
するとワッ!!と声が広がった
「どこ小?」
とか
「この後遊ぼうよ!!」
とか...
どうでもいいわ。
その時。隣の女の子が話しかけてきた
「どこ小学校出身?」
透き通るのような声。
僕は、大きな衝動を受けた
「え、あの〜..緑花小学校」
「え!!嘘〜私立じゃん!頭いいんだ!!」
「そんなコトないよ..」
「美羽ちゃんはどこ小?」
後ろから声がした。
声をかけたのは..玲央だった
「私はねー..桃原小学校!!」
「うひーちけえな!俺も緑花小だよ」
「二人とも名前は?」
「僕は、齋藤冬夜」
「俺は綾瀬玲央」
「ふふっ..私は、清水美羽。よろしくね」
これが、僕の初めての恋というか...まあ、恋だった。
- あの日のオトシモノ。-赤 い 夏red summer- ( No.2 )
- 日時: 2013/09/22 21:35
- 名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)
入学早々。僕は、隣の席の..子に恋をした。
君の笑顔と、透き通った声が頭から離れない。
僕は、ケ○姫に「可愛い」と思ったが
こんなものじゃない。
胸がドキドキして、耳までが赤いんだ。
「美羽ちゃん、フレコ持ってる?」
「ん..?あ、3DSの?」
玲央が話しかける。
「持ってるよ!!フレンドコード教えるね!!」
「あ、僕にも教えて!!」
「いいよ〜あ、でも家に帰んなきゃ分からないや...」
「おけー!!じゃあ、明日聞くわーー」
——...
帰り
「あー、美羽ちゃんって可愛いよなー」
「え!?」
一緒に帰った、玲央と僕。
玲央がいきなり言ってきたのでめっちゃビビった。
「アイツ、桃原小ですんげぇモテモテだったんだってよ!!」
「ふ、ふ〜ん」
「今度、アイツ誘って公園でも遊びに行こうかな〜」
「あ、僕も行く!!」
あ...また僕。
ていうか、僕..自分から誘えないんだよなーー...
ピピピ...ピピピ...
目覚ましがなった。
「おーい!!冬夜ー!!!!!おーきろ〜〜遅刻するわよーーー!!」
「うっせー...な」
朝から、超高テンションの母。
縦はちいせぇくせに、横だけがでかい。
ったく..近所めーわくだっつのー。
「あ、やべ!!フレンドコード!!」
「とうやーーーー!!??」
「はーい...」
ガチャ...扉をあける。
そうすると、ニヤニヤと姉キが出てきた。
「何、キモw」
「何よー!!みてこれ、ホルスが当たったのww」
「えw使えねぇだろ」
「ほら、とうやーーーー!!」
「ほら、デカママに呼ばれてるよ」
「うっせー..」
———
「おはよ!えーと、冬夜君っ!!」
「お、おはよー!美羽ちゃん」
「あ、美羽でいいよ!!」
「え、あ、はう..はい!!じゃ、僕も冬夜でいいよ」
「ありがと!!冬夜ッ」
『はう...』とか..僕思いっきり噛んじゃったな..
ていうか萌え(////△////)
なんですか、冬夜ってwwww
「おいおい、朝からあっついなーw」
「あ、おはよ!!玲央君!!」
「おはよ、美羽チャン」
なんだ、アイツら付き合ってるみたいじゃねえかww
おい、何だ!!リア充みたいでキモイぞおい!!僕の美羽だぞ離れろ
「あ、そうそう二人とも!!はい、フレンドコード」
「あ〜そうだった。僕の...」
「じゃあ、俺のも登録よろ」
朝から、眩しいほどの笑顔。
可愛いなぁ...
「冬夜!!」
玲央が廊下で呼んでいた
「何?」
「俺さぁ...美羽チャンのコト好きみたいなんだよなー」
「え」
「協力してくれるよな?」
- あの日のオトシモノ。-赤 い 夏red summer- ( No.3 )
- 日時: 2013/09/22 21:34
- 名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)
「協力してくれるよな?」
マジ..で真面目な顔。
初めて見たような気がする。
「え、あ、うん...」
「ありがとよ!!心の友よ!!!」
「う..うん」
「あ、美羽チャンだ!!」
廊下で、誰かと喋っていた
「行ってみよーぜ」
僕の手を引っ張る玲央。
やめろ、付き合ってるみたいじゃないか。
「みぃうちゃんッッ!!」
「え、何?玲央君!!」
「今度の休み、公園に遊びに行こうぜ!!」
「いいよぉー!!土曜日?」
「やったね!!うん!!」
「じゃあ、この子もいい?」
「いいぜぇー!!」
.....。
会話に入れない。美羽の隣の女の子も迷惑そうだ。
くそぉ...
「冬夜も行くよな?公園」
「え、いいの?」
「美羽ちゃんいい?」
「もちろん!!大歓迎だよ!!」
ピースサインの美羽。
めちゃくちゃ可愛い
「じゃ、土曜日にな!!」
———...
「おはよー!!遅くなってごめんな!!」
僕と、玲央と美羽と..えーと爽花って子。
つうか、めちゃくちゃ美羽可愛い!!
なんだ、これ
いつもは、制服だから分からないけど
めちゃくちゃ私服可愛いし、顔もカワイイヨぉぉ
「じゃ、行こうか^^」
「えーと、サッカーしようぜ!!サッカー」
玲央が、サッカーボールを持ちながらやる気満々な顔をする。
「えー、私出来ないよォ」
「軽くやるからー!!やろ?」
「うんー..いいよ〜爽花もやるでしょ?」
「うん!!もちろん!!得意だし♪」
「へー爽花チャンってサッカー得意なんだ」
「うん!!」
「冬夜もやるでしょ??」
美羽が声をかけた
ていうか全然喋ってないような気がした。
「うんやるよー」
「じゃーやろうぜー」
(ま、別に女子だしな。手加減しないと..)
玲央がボールを蹴ると...ドンッッ
「!?」
爽花がボールを取った。
「あ、ゴメンゴメン♪」
軽く笑うと、ボールを蹴りながら向こうへ行った。
「うわ、つよ...俺も本気でやろーと」
ダダダダダダダッッッ
「うわー!!!!」
「ワワワ!!ちょっとあんた危ないじゃない!!」
「へへへ、ワリーワリー」
美羽と僕は、こんなテンションではついていけなくてベンチで休んでいた。
「楽しそうだねー」
「うん。僕水泳とかバスケしかできないからなー」
「へぇー私は、走ることしかとりえがないわ」
「あ、あのさ」
「ん?」
美羽が話しかけてきた
「この後、二人で抜け出さない??」
「え——!?」
- あの日のオトシモノ。-赤 い 夏red summer- ( No.4 )
- 日時: 2013/09/23 18:20
- 名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)
「え、あ、ごめん!!!嫌...だよね??」
慌てたように呟く美羽
「え、ていうかなんで?いきなり....」
「いやぁ..あの二人だけ楽しんでてずるいじゃない??だからさ」
「あ、そっちか!!うん、行こう」
「え、うん!!」
『そっちか』は?僕何勘違いしてんの..w
「わぁー...ここのスーパーのアイスクリームおいしいッ//」
「ね!!おいしいよね!!僕ここのアイスクリーム好きなんだよ」
「あー!!可愛いぬいぐるみ!!欲しいなぁー」
それは、くまのぬいぐるみ。
クレーンゲームか...落とせばいけるかな...
「ちょっとやってみる??」
「えーでも私とれないよ」
「あ、僕がやるから...」
ウィーン...
「あ、頑張って!!冬夜ッッ」
ちょww辞めてくださいwwあのw
集中できない!!
ドンッッ
「「とれたーー!!」」
「フフッ..ありがとう!!冬夜ぁ」
「えへへ...」
美羽の笑顔..ほんと天使みたい。
ぬいぐるみを抱きながら嬉しそうに笑っていた。
「あーもう4時かぁ...」
「僕ももう帰らなきゃ」
「じゃあねッッ!!冬夜!!」
「うん!!バイバイ美羽!!」
僕は、美羽の後ろ姿を見ていた——ら
「冬夜」
後ろから声をかけられた
振り向くと玲央がいた。
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