コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 不思議系少女と僕の寒い夏
- 日時: 2013/11/12 21:40
- 名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)
夏休み3日前の火曜日、転校生が来た。
変な転校生と共に始まった、僕の夏休み。
……え? この話の原作?
……(汗)
………そういうことは、聞いちゃダメだよ。
Page:1 2
- Re: 不思議系少女と僕の寒い夏 ( No.6 )
- 日時: 2013/12/02 06:17
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
「ねえねえねえねえ............。」
「ああーもう、しつこいな!」
今回はさすがに怒鳴ってしまった。
が、当のアイツ・雪は全く怯んでいない。
「だったらこっちの話も聞いてよ!」
「黙れ、神社のことなんてどうでも良いだろ!」
「待っててあげたのに。」なんていって雪はほおをふくらます。
俺だって、部活が終わるまで2時間も待っててくれる女子がいるなんて考えると、舞い上がってしまう。
けど、こいつの場合はただのストーカーみたいになっている。
「ストーカーかよ、お前は。」
「スカート?」
雪は不思議そうに首をかしげる。
くそ、かわいいとか思ってしまう自分が情けない。
「ストーカー! お前は変人かって聞いてんの!」
「違うしー! お前の部屋に不法侵入するぞ!」
......こいつ本気でストーカーなのか?
そもそもストーカーの意味知らないよな......?
俺は雪を無視してさっさと帰った。
- Re: 不思議系少女と僕の寒い夏 ( No.7 )
- 日時: 2013/12/09 06:30
- 名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)
はぁぁぁ、なんか今日は疲れた。
こんな日は部屋でゴロゴロに限る。
早速僕の部屋にいる埴輪・ももたに愚痴を言おうと部屋のドアを開けた。
「ただいま〜、今日さー………。」
「おう、源。お前帰ってくるのおせーなー。」
「…………。」
………泣きたい。
俺は本気でストーカーされてるようだ。
「………ひとつ聞いていい?」
「どーぞどーぞ。」
「何で雪がここにいるの?どうやって入ってきたの?どこからはい………。」
「ストップ、ひとつにして、ひとつに。」
「じゃあ、どうやって入ってきたの?」
「うん、それはね………
魔法。」
………。
「にしてもあちーなー。この部屋エヤコンないの?」
「何でここにいるの?」
「エヤコン。」
エアコン目当てってことか………?
「んじゃあ、帰るわ。バイビー。」
そう言うと雪がスッと消えた。
スッと消えた………?
「熱中症かも…………。」
- Re: 不思議系少女と僕の寒い夏 ( No.8 )
- 日時: 2013/12/16 06:10
- 名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)
お風呂に入ろうと部屋を出ると、異様な冷気に包まれる。
「寒っ。」
今年は夏らしくない夏なのかもしれない。廊下と自分の部屋が、異常に寒い。
上着を羽織っていると妹の凌誇に
「お兄ちゃん、バカ?」
とか言われた。
その凌誇も
「お兄ちゃんの部屋涼しい。いつもクソ暑いのに。」
と言っていたくせに。そしてくクソは余計だ、クソは。
リビングと風呂場は普通に暑い。
マジ出没しろ、雪女。ってぐらい暑い。
「ヘーイ、リクエストに答えてみたゼ!」
うわあああ。
ちょっと突然の出没に慣れてきたな。
いやいやいや、慣れちゃいかんだろ。
一人でツッコミを入れていると、リクエストに答えた雪が言った。
「ねえねえ、帰っていい?」
そう言えば、なぜうちの風呂場に雪がいるんだ………?
気がつくとそこに雪はいなかった。
気のせいか、冷気が風呂場に漂っている。
「お兄ちゃん、遅いー!」
凌誇がドアを引っ掻く。
だけど、遅くてもしょうがない。
- Re: 不思議系少女と僕の寒い夏 ( No.9 )
- 日時: 2013/12/23 19:22
- 名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)
Plululululu………。
『もしもーし、伊勢です。』
「ああ、照寿。俺。」
『オレオレ詐欺だな。ガチャン!』
「あっ、ちょっと、何口頭で切ってんの。源だって。」
『どうした、源。
僕は生憎男子料理部の試食会のために、薬局で胃腸薬を買っているのだが。』
「何食べさせる気だよ。
それより重大な話が。」
『うんうん、宿題がわかんないとか、宿題がわかんないとか?』
「俺をなめんなよ。
そうじゃなくて、あのさ………。」
『うんうん。』
「俺はもう長くないかもしれない。」
『………足が?』
「うるさい、黙れ。
寿命が、だよ。」
『………プッ。』
「おい、今笑っただろ。マジだってば。
アイツの幻覚が見えるんだよ。」
『アイツって、愛する雪ちゃん?』
「愛してねえ!」
『つまり雪が見えるんだな。』
「わかってくれたか。」
『切るぜ。』
「おい!?」
くそう、本当に切りやがった。
もう一度照寿の名前をタッチする。
『おかけになった番号は、留守にしているか、手が離せないか、あなたと話すのが面倒くさいか、えっと後何があるかな………?』
「さらりと本音を言うんじゃない!」
- Re: 不思議系少女と僕の寒い夏 ( No.10 )
- 日時: 2013/12/31 12:06
- 名前: ギョーザクン (ID: JJibcEj3)
僕は今、Yahooでググっている。
………あれ?
さて、僕は今スマホであるキーワードについて調べている。
「世の中変なアプリも存在するもんだな。」
『妖怪探知機』なんて言う広告を見てため息をつく。
これをアイツに向けてブザーが鳴ったら面白いのに。
「バカねー、そんなこと信じてるの?」
「バカだなー、そんなもの信じてるのか?」
幼馴染みの那智と照寿にデュエットで止められる。
お似合いだよ、二人とも。
「でもアイツ妖怪っぽいし。」
「バカね。」
「バカだな。」
アイツ(雪)の本性を知らない真面目カップルにまたもや止められる。
「そのアプリ、貸そうか?」
呼んでもいない雪がいつの間にか僕の後ろで微笑んでいた。
Page:1 2
この掲示板は過去ログ化されています。