コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました
- 日時: 2014/01/02 18:36
- 名前: 夕陽 (ID: PODBTIS5)
はじめまして!
小説を投稿するのは始めてなので、アドバイスなどをくれると嬉しいです。
目次
登場人物 天野あやめ・工藤里奈>>1
秋山なずな>>14
ブラックロード>>17
佐野さくら>>27
プロローグ>>2
あやめ、里奈と会う!>>5
里奈、転校してくる!>>9
あやめ、里奈と出かける!>>11
あやめ、里奈と出かける!2>>12
あやめ、里奈となずなに昔の事を話す!>>13
あやめ、里奈となずなに昔の事を話す!2>>15
ボス、アヤメにお父さんについて話す!>>16
ボス、アヤメにお父さんについて話す!2>>18
あやめ、なずなと一緒の夏休み!>>20
なずな、あやめに昔の事を話す!>>21
なずな、あやめに昔の事を話す!2>>22
なずな、あやめに昔の事を話す!3>>23
あやめ、正義の味方の講習に行く!>>24
あやめ、正義の味方の講習に行く!2>>25
あやめ、正義の味方の講習に行く!3>>26
あやめ、なずなの父に会う!>>28
あやめ、皆と修学旅行に行く!>>30
あやめ、皆と修学旅行に行く!>>31
あやめ、里奈と一緒の冬休み!>>32
あやめ、最後の決断をする!>>33
エピローグ>>34
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- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.70 )
- 日時: 2014/10/30 20:41
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
*これは一年後ではありません!なので天、真琴、仁は出てきます。代わりにさくら、らら、蘭は出てきません。
ボランティア部のハロウィンパーティー♪
「皆集まったね! じゃあ準備始めようか」
私は集まった皆に声をかける。
今日は地域の人たちとハロウィンパーティーをする。
司会進行や飾りつけを手伝うことになっているので10時にはじまるが7時半に集合している。
ボランティア部以外にもボランティアの方がいるけど出来る限り役に立たなくては……。
「というか翼顔赤いけど大丈夫?」
「大丈夫です!」
元気そうでよかったけど少し心配だ……。
「じゃあ始めるか。華、どこに飾り付けるんだっけ?」
「それは扉の近くですわ。で、これは窓」
センスがいい華に飾りつけの設計図は任せたのでその通りに飾り付ける。
前の日からやりたかったけど公民館で夜遅くまで習い事の教室になっていたので出来なかった。
一応簡単な飾り付けだけど雑にするわけにはいかない。
「さすがお姉ちゃんなの! 葉もがんばるの!」
その妹である葉も姉の言うとおりに飾り付けをしていく。
すごい連携プレーだ。
「高いところは僕に任せてください」
いつの間にかはしごを持っていたのは健。
華の見張り役だかお世話係だか忘れたけどそんな感じだ。
年下なのに私より気が利く。
「そういえば衣装、どうするの?」
衣装、つまり私達がハロウィンパーティーの時に身につける仮装を作ってくれた里奈が問う。
他にも天と真琴がやってくれた。
でもまだ作り終わっていないらしく別室で作ってもらっている。
別に怠けていたわけではない。
逆にすごく働いてくれた。
1週間で十人分は既製のものに手を加えるだけとはいえ流石に辛いだろう。
「飾り付け終わってから着るね。汚しちゃうと困るし」
「分かった! 楽しみにしててね!」
そういって作業に戻っていく。
きっと二人の手伝いでもするのだろう。
「仁、そのテーブルこっちに動かしてくれる?」
「はいはい。っていうか俺力仕事ばっかだな」
「当たり前でしょ? 適材適所ってものがあるんだから」
「まあ確かにそれぞれ皆得意なことあるかもしれないけど。何で俺だけ力仕事なんだよ! 一人で運ぶの大変なんだからな!」
「まとめ役も私一人だし。文句言う暇あったらとっとと運ぶ!」
口を動かしつつ手も動かせるなんてなんて器用なのだろう。
ある意味すごい。
そして最後に給湯室で簡単な料理をしているであろう二人を見に行こう。
「翼ー、空ー、いる?」
料理が上手というわけでもないがそれぞれの得意場所を担当していくうちに料理の手が足りないので二人にやってもらうことにした。
まあ純粋に「この二人が組んだら面白そうだよね!」という里奈の意見を採用してしまったというのもあるが。
「いますよ! ホットケーキたくさん出来ました!」
翼は私を見つけるとすぐに駆け寄ってくる。
嬉しそうな顔から察するに良い出来だったのだろう。
実際出来上がったと思われるホットケーキの山は美味しそうだった。
「翼、あんまり離れているとこげちゃうよ」
顔を見せずに声だけが聞こえる。
きっと空は今もホットケーキを焦げないように見張っているのだろう。
「じゃあがんばってね!」
私はそう言い残してまた会場の方に戻った。
* * *
「ではでは! 今からハロウィンパーティーを始めます! 司会進行は紅葉学園ボランティア部部長、天野あやめと——」
「同じく副部長、工藤里奈です!」
盛り上がる会場。
今回はのりがいい人が多いみたいだ。
そっちの方が助かる。
「っていうか結構いろんな仮装があるね」
マイクから口を遠ざけて小声でささやいてくる里奈に
「そうだね」
と同意する。
お化けや魔女はもちろんアニメや漫画のコスプレらしきものまである。
ちなみに私達の格好は衣装組三人がイメージにあわせて作ってくれた。
私は魔女。しかし黒くなく白い。
白い下の方にフリルがあるだけのワンピースに胸の辺りに天使の羽が刺繍されている。
何故魔女なのに天使? と製作者の里奈に聞いたら「うーん、なんとなく?」と言われてしまった。
そういう里奈は妖精。
柔らかい緑色の生地のスカートと黄緑色の襟にスパンコールがついている。
これを作った天の技術はすごいと思う。
だってお店で売ってるような完成度だし。
「じゃあ、プログラム№1! ゲーム大会〜」
「優勝者にはこの子が好きな絵を描いてくれるよ! すごい上手いから期待できる!」
私がプログラムを読み上げると里奈が補足説明をしてくれる。
ちなみに絵を描くのは華。
すごく上手い。
「あと参加するだけでもホットケーキはもらえるからね!」
里奈の言葉に小学生くらいの子供達が嬉しそうに歓声を上げる。
今回の参加者の年齢層は低い。
だから地域の人と相談して小学生くらいの子に喜んでもらうようなものを考えた。
そんなこんなで楽しくハロウィンパーティーは進んだ。
* * *
「皆、お疲れ様!」
パーティーが終わったのは3時。
でも片付けでもう5時だ。
あたりはすっかり暗くなってる。
やっぱり夏とは違う。
「じゃあ打ち上げ行くか。ボランティア部の皆で」
そう聞くと皆は
「そうだね!」
「どこ行きますの?」
「葉はお姉ちゃんと一緒ならどこでもいいの〜」
「僕もどこでもいいです」
「早く行こう!」
「天、急かすな」
「今日はがんばったもんね!」
「そうだね、皆がんばった」
とそれぞれの反応を返してくれた。
「よし! 近くのバイキング行こう!」
その言葉に
『うん』
皆はいっせいに頷いた。
—END—
あとがき
ハロウィンパーティーでした!
ちなみに少しこれってラブコメ?にもつながっています。
なんと、これ2000字以上書いているんですよね……。
長くて読みにくいかもしれませんが1話完結にしようとしたら長くなってしまいました……。
本当は十人全員の衣装も書きたかったんですが長くなりそうだったので割愛しました。
もしかしたら今度書くかもしれませんが季節はずれになりそうです……。
関係ないですが真琴の言葉が一言しかない……。
これってラブコメの方にも一応出ているのにあっちでは全くの出番なし……。
まあ天もそうでしたがw
どうでもいいですが最後のみんなの反応誰が誰か分かりましたか?
分かった人はすごいです!
まあ葉は分かりやすいかも知れませんがw
あとがきいれたら2600時超えてしまった……。
というわけでここで切ります。
読んでくれた方、ありがとうございました!
- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.71 )
- 日時: 2014/11/25 18:21
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
今日でこれを書き始めてから1年。
つまりカキコで小説始めてから1年が突破しました!
記念に私が書いている小説で記念の番外編書きます。
パロディですが原作と違うところ多いです←
1年突破記念!
パロディ(ウサギとカメ)
「今日は劇の練習するよ!」
あやめは里奈となずなの二人の前で宣言した。
「どうしたの? 急に」
里奈は首をかしげた。
「いや、子ども会の人に頼まれちゃってね。折角だからやろうかな、と」
「なるほど……。題材は?」
「ウサギとカメ」
「配役は決めてあるの?」
「まだこれから。二人がいいって言うかわからなかったし。やってもいい?」
「私はいいよ!」
「私も賛成です〜。たのしみ〜」
二人が出てくれるということで配役の話し合いになった。
「じゃあ私がウサギであやめがカメ、なずなは審判の動物で」
「分かった。なずなもそれでいい?」
「いいよ〜。じゃあ早速はじめよ〜?」
「とりあえずアドリブでやってみるか」
* * *
「ねえねえ、カメって足遅いよね〜。私かけっこしたら絶対勝てるよ!」
「そんなことないよ! 私だって足速いし! ウサギになんか負けないし!」
「じゃあ勝負する?」
「いいよ! 私が買ったらお菓子おごってね!」
そこへキツネが通りかかりました。
「ねえ、キツネ。私達勝負するから見ててよ!」
「おねがい!」
「分かりました〜。じゃあいちについて、よーいどん!」
どんで走り始める二人(二匹?)。
軽快に走っていくウサギとゆっくりと歩くカメ。
差はみるみる間に開きました。
「あ、まだカメあそこにいるし寝るか」
コースの中間あたりでウサギは横になりました。
その間もカメは走り続けています。
「あ、ウサギ寝ている……。こんなところで寝ていたら風邪引いちゃうのに」
数十分後カメがウサギと並びました。
ウサギはまだ寝ています。
カメはどこから取り出したか分からない布団をウサギにかけてから先を急ぎました。
「あ、やばい! 演技のはずなのにマジで寝ちゃった!」
そう言って飛び起きたウサギはまだ眠そうです。
その眠さを一気に吹き飛ばす出来事が起こりました。
「やった! お菓子おごりね!」
ゴールしたカメがウサギにかけた言葉です。
「え? 今月はピンチだから来月まで待って!」
「しょうがないなあ。じゃあ来月ね」
こうして走り続けたカメはウサギからお菓子をおごってもらえることになりました。
* * *
「……なんか、原作と違わない?」
あやめの言葉に二人は
『うん』
とうなづいた。
しかし結局このアドリブのまま劇は行われた。
結果、カメがどこから布団を取り出したかとても興味を持つ子供が多かったとか。
—END—
あとがき
グダグダですみません……。
次はクリスマスの時期に更新すると思います。
- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.72 )
- 日時: 2014/12/26 10:10
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
さくら・らら・蘭でクリスマスパーティー!
『メリークリスマス』
その言葉で始まったクリスマスパーティー。
メンバーはさくらとららと蘭。
ボランティア部の活動が(自由参加だが)クリスマスにもあったので1日遅れの今日にクリスマスパーティーをやることになった。
「昨日はお疲れ様」
「本当に大変だったよ。まあ楽しかったけどな!」
「みんなに喜んでもらえてよかったね」
昨日は地域のクリスマスパーテイーをボランティアしていたのだ。
「でも地区委員の方の出し物がすごかった」
「そうね。特に1から作った絵本はすごいと思ったわ」
「手品も面白かったな。種が分からなかった」
そのことについて話が弾む。
しばらくして
「そろそろ、プレゼント交換でもする?」
という蘭の言葉によってプレゼント交換が行われた。
適当にセットしたタイマーがなるまでプレゼントを時計回りに回す。
ピピピッという音が鳴りプレゼントを回すのをやめた。
「蘭のプレゼントだよね? 蘭ありがとう!」
「これはさくらのか。サンキュッ!」
「らら、ありがとう」
お互い感謝してプレゼントを開ける。
「ちょうどボールペン欲しかったんだ! ありがとう!」
「可愛いピンだな。アタシにはもったいないぜ」
「ハンカチありがとう。明日から使えるわ」
みんな嬉しそうに言う。
目的はもう終わったのであとは女子会になったらしい。
* * *
あとがき
クリスマスに更新できなくてすみません!
今回は高校一年生の三人に登場してもらいました!
一人称とか口調が分からない……。
次はお正月かバレンタインに更新したいと思います。
でも短・中編集でまとめてやるかも……。
- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.73 )
- 日時: 2015/02/15 00:02
- 名前: 夕陽 (ID: z070pZ.J)
友チョコ
私、天野あやめはすっごく悩んでいる。
悩みの種はバレンタインデー。
友チョコを誰にあげようかというもの。
里奈となずなは確定として、後輩達にあげるべきだろうか?
特別仲がいいというわけではないのでもらう方も困惑するだろう。
なので私は今年は里奈となずなにだけチョコをあげることにした。
勉強も忙しいし。
* * *
なずなはともかく、里奈はあげる方法は困らない。
なぜなら、
「あやめ〜。今日、何の日か知ってる?」
「やっぱり……」
催促に来るからだ。
「知ってるよ。はい、友チョコ」
「私からも。あげる!」
そう言って差し出されたのは綺麗にラッピングされたチョコ。
去年もトリュフをもらったがとても美味しかったので今年も期待大だ。
私は今年、クッキーを作った。
セットのものだったけど悪戦苦闘してなんとか作り上げた。
失敗が相次ぎブランド物のチョコを買ったほうが安くない? と言うぐらい材料費がかかったのを覚えている。
「ありがとう」
私はそう言ってなずなの家に行くことにした。
ちなみに里奈は後輩からもお菓子をもらい、里奈自身も後輩にあげるらしい。
* * *
「すみません、なずなさんいますか?」
インターホンに向かって言うと
「しばらくお待ちください」
と言う声の数分後、なずなが玄関から出てきた。
「どうしましたか〜?」
「あ、これ渡そうと思って。友チョコ」
私は持っていた袋を差し出す。
「ありがとうございます〜」
嬉しそうに笑った後、なずなは困ったように眉を寄せた。
「……でも今年は誰にも友チョコ作ってないんです。お返しはホワイトデーに必ずしますね」
そういえば、なずなは大学進学とか中三の頃から考えていたもんなあ。
勉強に追われているのだろう。
「別にお返しとかいらないよ。勉強、がんばってね」
私はそれだけ言って勉強の邪魔をしないうちに家に帰った。
* * *
「今年はあまり人にあげれなかったなあ……」
家に帰ってため息をつく。
もう少し料理がうまくなればいいだろうが私の今の下手さだとそれも難しいだろう。
「とりあえず、来年はもう少し失敗を減らそう!」
私はそう決意した。
* * *
あとがき
何気なくバレンタイン過ぎてます←
すみません……。
これってラブコメ? の方は恋愛系だったのでこちらは友チョコにしました!
というかあやめの相手がいないので。
友チョコ、何人にあげるか私はいつも迷います……。
- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.74 )
- 日時: 2015/11/25 20:04
- 名前: 夕陽 (ID: rBo/LDwv)
悪の組織×あ、そうだ!
「そういえば明日、新しいボランティア入ったよ!」
あやめの言葉に皆は驚いたようにあやめの方を見る。
「珍しいね、こんなに急なんて」
里奈の言葉はもっともだ。
ほとんどのボランティアは1週間前には連絡が来る。
どんなに遅くても三日前だ。
「まあね。あっちもなずなから私達の事を昨日聞いて依頼されたから」
なずな、というのはあやめと里奈の友達だ。
「ということは、年が近い人が依頼者ですね」
「うん、健よく分かったね」
「なずなさんが同学年だと小耳に挟んでおりましたので」
あやめが驚くと健は特に威張る事もなく答える。
やっぱ世話係していると1を聞いて10を知るというように少しの情報でも分かるのだろうか。
「それにしても私達は何をしますの?」
横から健の使えている主人でもある華が口を挟む。
「それがね、相手が言うには文化祭の手伝いらしいんだけど……」
「詳しい事は聞いてないの?」
「簡単に言うと体育館でやるイベントの司会進行。だから私と里奈と天で行こうと思う」
そういうと選ばれなかった人が残念そうに肩を落としたり、ショックを受けていたりしていたが特に反対はなかった。
まあ、部長と盛り上げ上手な二人がいてくれればなんとかなるだろう。
「がんばるよ!」
「私も! 最高に楽しいイベントにしちゃうんだから!」
二人は乗り気で明日の事を考えていた。
これなら問題ないかな。
いつも司会進行が里奈の十八番だし、天もいつも陰で盛り上げてくれるし。
私達は来週の予定を確認して解散した。
* * *
「こんにちは。紅葉学園のボランティア部の——」
「知ってるよ! 天野あやめちゃん、だよね? で、工藤里奈ちゃんと谷口天ちゃんも来るってなずなに聞いたよ!」
どうやらなずなが既に話してくれていたようだ。
それにしてもテンションが高い人だ。
これなら、自分で司会進行できるだろうに。
「まあ、里奈ちゃんと天ちゃんの区別が分からないけど」
どっちかな? というように二人を見る。
「私が里奈だよ!」
「私が天! よろしくね、えっと……」
そこで天が目の前の相手を見て詰まる。
「美琴さんだよ、水花学園の生徒会長で私達の依頼者」
私は小声で名前を耳打ちする。
美琴さんは私達より上の高校三年生だ。
「ご紹介ありがとう、あやめちゃん。改めまして、私が依頼者の歌田美琴です!」
無邪気な笑顔で美琴さんが笑った。
「よろしくお願いします、美琴さん」
天も楽しそうな表情で言った。
「じゃあ軽く自己紹介もすんだとこだし、あとは生徒会のメンバー紹介するね。こっち来て!」
美琴さんはそう言ってまだ人が少ない学園の中を駆けていく。
見失わないように私達も急いで後を追った。
* * *
「この人達が今日イベントの司会をしてくれるなずなの友達! 皆挨拶してー」
美琴さんの言葉に、
「副会長の光田希(のぞみ)です!」
「同じく副会長の光田望(のぞむ)です」
と髪の毛の長さとほくろの位置くらいしか変わっていない二人が挨拶した。
名前から察するに双子だろう。
希と名乗った方は女性で黒い髪の毛がポニーテールに結われている。
けれどその髪の毛は腰くらいまで伸びている。
望と自己紹介した方は中性的な男性だ。
というかズボンを穿いているから男性だろう。
髪の毛は短く、涙ぼくろがあった。
「書記の数野聡だ。美琴が巻き込んでしまってすまない」
彼の言葉に美琴さんは「巻き込んでないもん!」と膨れっ面をした。
彼は一目で生徒会にぴったりだ……! と思わせるようなオーラが漂っている。
メガネをかけているからか、頭も良さそうに見えるし。
私達も軽く自己紹介をしたら美琴さんが「何かあったら頼ってね!」と言い残し去ってしまった。
きっと、生徒会の仕事があるのだろう。
幸い地図はもらっているので、私達はイベント会場に移動した。
* * *
無事にイベントも終わり、私達は生徒会室に報告に行った。
「ありがとね、あやめちゃん」
「いえ、こちらこそ依頼ありがとうございました」
私達の役目はもう終わったので帰ろうとすると、
「折角だし、打ち上げ参加しない? 働いてもらったし。参加費はいらないから」
美琴さんがそんな提案をする。
でも、そういうのって普通学院の生徒だけでやるものじゃ……。
「確かにいいですね! 生徒会のメンツだとつまらないですし」
「僕も賛成!」
「まあ、無理強いはしないが……」
しかし、希さんと望さんが賛成してくれ、聡さんも反対ではなさそうだったので私達は好意に甘えることにした。
* * *
結局、打ち上げは美琴さんの家でやった。
家といってもとても広く、これは掃除のし甲斐があるなと感じるほど。
たくさん話して食べて飲んで、私達は解散した。
* * *
最後のあとがき
今日は私がこの話を書き始めてから丁度二年経ちます。
この話がカキコで書き始めたはじめての話なのでカキコで書き始めてからも二年です!
年月が流れるのは早い……。
この話はほとんど更新できないのともう二年経ってネタがつきたので完全完結にしようかな、と思います。
なのでこれ以上このスレを上げる事はないです。
……まあもしかしたら「3周年記念!」とか言ってリメイク作るかもしれませんが。
最後に。
今までこの作品を見てくださった皆様、ありがとうございました!
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