コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- チョコレート【笑と甘さを詰め込みました】
- 日時: 2013/12/07 13:46
- 名前: のら (ID: A6qXPnRR)
*ごあいさつ*
おひさしぶりです(・∀・)∩
今回は「お菓子の国」というテーマで小説を書かせて頂きます。
恐らくキラキラのふわふわな展開になってしまうと思われます。
お菓子ばっかり出てくる夢の世界になりますので(*´Ι`)ノ
コメントなど頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします|´∀`)ノ´∀`)ノ´∀`)ノ
【※警告!!こういった類の物が苦手な方は回避してください】
*目次*
【序奏】>>1
【第一話:welcome】>>2
【第二話:SugarWorld】>>3
Page:1
- Re: チョコレート ( No.1 )
- 日時: 2013/12/07 11:21
- 名前: のら (ID: A6qXPnRR)
お菓子の国なんて馬鹿馬鹿しい、そんな事を思った君。
お菓子の国は確かに存在するんだよ?
こんな事を言っても信じてもらえないかもしれないけれど…。
僕はこのお菓子の国の住人だったりするんだ。
君が僕の声を聞いてるってことは……
もうお菓子の世界に入り込んでるようなモノなんだよ?
…僕らの世界を信じてみる純粋で素直な君なら
物語のエンディングまでたどり着けるかもしれないね。
そこにある大きな扉の中へ入ってくればいいよ。
不思議の国のアリスみたいに
無事に戻って来れたらいいね。
え?お菓子の世界から出られなくなるかもしれないの?…って?
あたりまえじゃないか。
だって
物語を作るのは
君自身なのだから……ね?
- Re: チョコレート ( No.2 )
- 日時: 2013/12/07 11:41
- 名前: のら (ID: A6qXPnRR)
【第一話:welcome】
「…あれ」
痛みは不思議となかった。
「…お菓子の国…」
ふと頭をよぎったあの声。
「『お菓子の国から戻ってくれないかもね』って…」
パァァァァァァァァァァァン!!
パパパパパパ…。
「…ッ!?」
後ろの方からの突然の大きな音。
「…何…?」
誰かいるの?
と、そう言いながら振り向くとそこには誰もおらず
【ようこそ僕らの世界へ!welcome!歓迎いたします】
と書かれたプレートと共に、バカでかいケーキが添えられていた。
いちごがぎっしりと乗ったケーキからは甘ったるい香りがした。
【君の名前はヴァニラですね?】
…は?
プレートに書かれた文字が変わった。
私の名前はヴァニラ、なんていう名前じゃない。
…あれ…。でも自分の名前が思い出せない。
なんだっけ…。
【…君の名前はヴァニラです】
「は!?もう勝手に決められてるし!?決定事項なの?」
…意味がわからない。ついつい反論してしまった。
【…君は、強制的にヴァニラになりました(笑)】
「…えぇぇぇ…!?」
(笑)って何…。馬鹿にしてるの…?
ていうか何か面白がってるように見えるんだけど…。
…もういいや、認めよう。
「あーもう!!はいはい!私の名前はヴァニラですよっ!」
【いいんですね?君の名前はヴァニラですね?本当ですね?】
「何かしたいの!?え?さっき強制的に私をヴァニラにしたでしょ」
【…さっきのは、ほんの出来心だったのです】
「いやいや…そのほんの出来心に何分時間かかってんの!?」
【…では、君の名前をヴァニラとして登録します】
プレートに書かれている言葉が変わった瞬間に「ピー」という電子音が聞こえた。…随分と近代的だ。
…しかも「登録」って…。
【君をヴァニラとして登録しました。それではいってらっしゃいませ】
…長い道のりだった。
- Re: チョコレート【笑と甘さを詰め込みました】 ( No.3 )
- 日時: 2013/12/07 13:41
- 名前: のら (ID: A6qXPnRR)
【第二話:SugarWorld】
【それではいってらっしゃいませ】
なんて言われて突き進んでみたものの…。
「ずっと同じ景色だよ!!」
空から絶え間なく降り注いでいる、わたあめとキャラメル。
そりゃぁ、初めこそは感動したし喜んでたけど…。
今となっては非常に邪魔な存在である。
わたあめとかベタベタするし…しかも顔に張り付くし。
「あ〜っ、もう!うっとうしい!邪魔」
もがけばもがくほど、ベタベタとまとわりつくわたあめ。
…ねぇなんで?
お菓子の国って重力とかそういうの無視してるんじゃないの?
夢の国じゃないの?
…すでに私はゴキブリホイホイ状態なんですけどね!?
…あぁ、ゴキブリっていえば
アリとか虫とかは1匹もいない。というか見当たらない。
そういえば
【もう少し進めば仲間がいますよ】
って書いてあった。
仲間?私の他にも誰かいるってことなのかな…?
これ以上、歩きまわるとほんとにこの世界を食べつくしそうで怖い。
甘いクリーム出出来た誰かのお墓や
可愛いチョコチップクッキーで出来たお城とか
…人として食べちゃいけない大切なものを食べつくしちゃったよ…。
しかも、お墓食べちゃったし…美味しかったし。
というか、お墓ぐらいちゃんと石で作れ!!
「何もないし…いや何もないわけじゃないけど人はいないし…」
そろそろ仲間が現れてもいいのでは?
歩き疲れてしまった。
私はふと目にとまったお菓子の家に無断で入った。
…なぜか、ここに入らないといけないような
そんな気がしたのだ。(単なる言い訳)
ギィィィィィ…。
なんでお菓子で出来てるのにそんなサビ付いた音がするんだろう…?
バグったのかな?なんて事は考えないでおこう。
「ふわぁぁぁ…!」
家の中は生活感がまるでなかった。
というか、人が住んでいる気配もなく、まるで私を待っていたかのような…そんな雰囲気を漂わせていたのだった。
「可愛いお部屋…!」
可愛らしい壁紙は全て板チョコで。
天井から下がっているシャンデリアは金細工の飴で。
テーブルとイスはクッキーで。
ベッドはフランボワーズが縁取ってあるケーキで。(しかもベタベタしないんだよ!!)
ライトは果実の実の部分をくり抜いてある可愛いもので。
本棚は色とりどりの大きなアイスクリームで。(さすがに本はお菓子で出来ていない普通の紙だった)
「すっごぉい…」
なんだか幸せな気持ちになって
暖かくなって
そのまま、ベッドに横になった。
ここにあるのは甘い幸せ。
ここにあるのは甘くて美味しい、砂糖の国だけ。
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