コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 初恋。~芽生えの時~
- 日時: 2013/12/10 18:17
- 名前: MAU. (ID: o2d.J9pF)
*#…
4年生って、色々ある時期なんだ。
恋する子がほとんどになったり、自分に自信が無くなったり…
私、瑠架里の初恋は4年生。
男女共に心が変わる時期の初恋なんだ。
*プロローグ*
私、木村瑠架里。
普通の小学4年生。
友達からは明るい子って言われてて、作り笑いして「そうでしょ」なんて答えてるけど
…私はそんな人間じゃない。
実は自分が好きじゃない。好きじゃないっつ-か、モテないし納得行かないっつ-か…
4年になって、色々変わった。
だからと言って、皆変わったかな??
幼稚な子とか、真面目な子とか。
色々いるけど、やっぱり変わるって難しいんじゃないかな。
……#*
Page:1
- Re: 初恋。~芽生えの時~ ( No.1 )
- 日時: 2013/12/10 19:11
- 名前: MAU. (ID: o2d.J9pF)
#1
「おはよ-」
「るかりん、おはよ-! 休日どっか行った??」
「ううん、家でダラダラ(笑)」
「私もなんですけど))(笑)」
親友が迎えに来ることから始まる一日。
この親友は沢見瑠璃ちゃん。私に負けないくらい元気。
「瑠璃、集会行くよ?並ぼ」
「あ、そだね」
廊下には男子三人の姿があった。
廊下と教室で鬼ごっこ、ってオイオイ…
たまに女子も混ぜられてるけど、男子ってやっぱ単純すぎるよね。
……
集会が終わると、十分の休み時間。
私は自分の席で瑠璃とおしゃべり。
話が切れた所で、チラッと隣を見る。
隣は、江本翔くん。背が高くて、幼稚と言やあ、幼稚だけど、塾も絵画もやってるちょっとした優等生。
「あ、でね、この前…」
私は慌てて会話を続けた。
翔の声だけが、耳に入っていた気がする。
- Re: 初恋。~芽生えの時~ ( No.2 )
- 日時: 2013/12/10 19:46
- 名前: MAU. (ID: o2d.J9pF)
#2
「翔と歩、な-に書いてんの」
うわ、来た。
ぶりっこ、宇野れな。
れなって、いっつも男子とベタついてるし、ムカつくんだよね。
「迷路」
め、迷路??
「どの道をいっても結局同じ場所にたどり着く迷路」
歩は、学級委員。翔の後ろの席だ。
というか翔、単純すぎるわ-…
てか、意味あんの??
「いいよね-この席」
「何で」
「日当たりめっちゃ良いじゃん」
「ま-ね」
あんなに翔と上手く話せるって、何かれなってマジムカつく。
あれ、
これって恋なんじゃない?
- Re: 初恋。~芽生えの時~ ( No.3 )
- 日時: 2013/12/14 12:39
- 名前: MAU. (ID: o2d.J9pF)
#3
今日はついてない。
雨、強風、雷。
びっしょぬれになって教室に入る。
タオルで体を拭き、靴下等を履き替える。
「るかりん、大丈夫だった??」
「うん、瑠璃は??」
「私近いから全然大丈夫!!」
「私なんかタオル5枚持ってきちゃった…靴下も5枚…男物混ざっててヤダな-w」
「るかりんのお母さん、大げさ-!!」
あ。
そこに翔の姿が現れる。
私の隣の席に、濡れながら……
「ごめん、瑠璃。支度あるから…」
「あ、そう、ゴメンね!」
私は横目で翔を見ながら、用具をしまう。
「ヤバイ、着替えとタオル忘れた!!」
翔……
翔はこっちの方をキョロキョロして、誰かに借りようとしている。
今こそ……私の、出番………!!
「翔……」
「??」
「私ので良ければ使う??」
「え、……いいの」
私は頷く。翔は不思議そうにタオルを見つめる。
「あ、ありがとう…」
出来た。
私、れなみたいには話せないけど、翔と話せた……
横には、翔が真面目な顔で体を拭く姿があった…
Page:1
この掲示板は過去ログ化されています。