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私はキミの全て-『私の全てをあげる——』-【入院&恋愛系】
日時: 2013/12/22 12:21
名前: 夢 (ID: qyuIaVem)


プロローグ

君と出会ったら私の人生が180度変わった。

病気で入院している私は、入院生活が長くなってくるにつれて
自分が嫌になっていった。

だけど、君に出会ったから。
少しずつ少しずつ元気をもらえるんだ。

だから、君が困っていたら。
君の怪我が治らなかったら。


『私の全てをあげる——』



登場人物

星野 美和 hoshino miwa 病気で入院している中学2年生。絵を描くのが趣味で、明るく元気な女の子。小さい子の世話をするのが得意


大野 悠希 ono yuki 怪我で美和と同じ病院に入院している。美和の入院生活を応援するが...!?




記録

2013.12.21 「私は君の全て」開始

Page:1 2



Re: 私はキミの全て-『私の全てをあげる——』- ( No.5 )
日時: 2013/12/21 22:41
名前: 夢 (ID: qyuIaVem)

みお様>>
わーー!ありがとうございます!!
こんな駄目作でも褒めてくれるなんて...///

ありがとうございます!
更新頑張りますねッ!!


あんず様>>
初めまして!!
私も入院&恋愛大好きです((

文章構成ですか!?めっちゃ嬉しいですっ!!

本当に褒めてくれてありがとです☆

精一杯頑張ります!!

私はキミの全て-『私の全てをあげる——』- ( No.6 )
日時: 2013/12/21 23:02
名前: 夢 (ID: qyuIaVem)



もめてる。
あんな、キラキラしていたキミとは別人みたいだ。

「...俺は、絶対入院なんてしない!野球してやる!!」
ガタガタガダダ.......バンッ!!


病院の扉を勢いよく閉めた後、外に出た。

私は、その瞬間体が勝手に—動いて、外に出てしまった。

——・・
ハァハァ...どこまで行ったんだろう

入院生活がどれだけ嫌か、私が誰よりも知ってる。
だから、すごくすごく・・・気持ちが分かる。


「うぅ...うわぁ..ぁぁ」
どこからか聞こえる泣き声

振り返る。そこには————・・・

泣いているキミが居た。


ズキンッ...心臓が痛む

「くそ!!ふざけんな..!ふざけんなよ!!!」
怪我をしてない方の手で地面を強く強く叩く。何度も何度も。

その瞬間...私は体が動いた。

「え......」
声もかけずに、私は..自分で何をしてるのかも分からない

とっさに君の手を引いて——走った。



私はキミの全て-『私の全てをあげる——』- ( No.7 )
日時: 2013/12/21 23:13
名前: 夢 (ID: qyuIaVem)



「ちょっと...君...」
聞こえない。聞こえない。


「ねぇ、君!!手ぇ離してくれねえ?」
ハッ...やっと気付いた。

「あれ..何やってんだろー..私?」
「いや、それこっちの台詞だから..」


初めて目と目を合わせて話した。
そこには—一瞬みただけでは分からない傷が沢山あった。




「..私もね!病気であそこの病院に入院してるの!!」
「は..?」

「入院生活はとにかく辛いけど..楽しいよ!!だから..君も..」
パシッッッ!!!


「やめろ!!俺は、野球がしたいんだ!!お前の病気なんてすぐ治るんだろ?なんでもできるんだろ?俺は、入院なんて絶対しない!!お前に何が分かる!!!!こんな辛くて悲しさを...!!」




分かるよ。辛さも。悲しさも。
分かる。全部分かる分かる。

早く声をかけなきゃいけないのに。言葉が出なかった


それに、私の病気は治らない。一生治らない。
もう長くない人生だ。


「.....もーほっといてくれよ...」

ほっとけるわけないじゃん。

君の目。すごく悲しそうだ。

私は、振り返って君の後を走った。

私はキミの全て-『私の全てをあげる——』-【入院&恋愛系】 ( No.8 )
日時: 2013/12/22 12:33
名前: 夢 (ID: qyuIaVem)




そして、君の手を深く、強く握った。

もうこの手を離せないように。



時間は、17:30。親も皆も心配してるだろうなぁ..
でも。今の私は——。

君の方が心配なんだ。

昔の私にそっくりだから。


入院がめちゃくちゃ嫌で、何かに当たって
スッキリしなくて。何より、君と昔の私の顔がそっくりだった。

———・・・

「...綺麗でしょ?」
やっとついた。病院から30分。

秋と冬の中間らしき風が私達を包む。
そして、この夜景。地元では有名なスポットだ。

「うわぁ....」
キミから聞こえた小さな小さな声。
私は、その声を聞き逃さなかった。

その時の顔。野球をしてる時の顔みたい。


「..私も最初入院がめっちゃくちゃやだった。もう5年間も入院してるけど...初めは、何かに当たって、自由に遊べる人が憎くて憎くて——。だけど、絶対いい思い出になる..から..さ?頑張ってみようよ...」

「.....」
「あ、なんかごめんねッ...じゃーかえろぉ...」

タタタッ...
この沈黙、すごく気まずい。

私が歩くあとを君が静かについてくる。

月が、星が、私達を照らす。
....明日は晴れだ。

君の気持も晴れたらいいなぁ...


私はキミの全て-『私の全てをあげる——』-【入院&恋愛系】 ( No.9 )
日時: 2013/12/22 12:47
名前: 夢 (ID: qyuIaVem)



もう、病院に着くころ。
君がいきなり止まった

「.....?」

「あのさ、俺ッ頑張ってみるから!!応援しててくれよ!」

「——もちろんッ!!」
「んッ!!」

君は、小指を突き出した。
そして、私も続けて——。


小指と小指を絡み合った。

「えへへ...ゆびきりげーんまんっ!!」

フワッ....風が強く吹く。
そして、もう一度。私達を包み直す。



———・・18:30

「ちょっと、あなた達!どこに行ってたの!?」
看護師さん、私のお母さん、キミのお母さんが病院の建物の所に立っていた。

「「ごめんなさい..」」
声を合わせて謝る。

そこに、キミのお母さんが前に一歩出た。
「悠希...勝手に出て行って..あなた怪我してるのよ!?」

俯く君。そして——。

「お母さん、ごめんなさい。だけど、俺。めっちゃいい体験したんだ
すごくすごくきれいな場所に行ってきた。」

「....?」

「俺、さ...入院するよ!!」
「え...」

君の真っすぐな目。
「..なんだか人が変ったみたいね..」

キミのお母さんは、そういって病院の中に入って行った。





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