コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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恋舞う夜
日時: 2014/02/09 20:29
名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

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あらすじ

ファッション雑誌「ロゼピンク」の専属大人気モデルのルリ。
活動が増える一方で、学校で虐められるようになる。牛乳をぶっかけられたり、死ねと書かれた紙を靴箱に入れられたり。ついにはモデルの友達や自分のブログまで荒らされた。

だけど最近、学年で人気の男子や、モテる双子の兄に助けられることもしばしば。
それに反感を買ったクラスメートは さらに虐めをエスカレートさせる。
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消える

1秒

たった1秒の出来事で

恋の実が 

——ボトッ
と落ちる

手を緩めるだけで 消えていく
あたしの恋、また 消えていく


羽ばたいて 一緒になる前に 消えていく

今度こそ…

消えないで——————

もう二度と 泣きたくないから
もう二度と 悲しい思いしたくないから

たとえ 失っても

あたしの胸にだけ 残ってればいいから

もう二度と 悲しい思いしたくない
——————
作者挨拶>>1

目次>>2

登場人物>>3

Page:1 2



Re: 恋舞う夜 ( No.4 )
日時: 2014/02/09 18:02
名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

「お願いします」

「はーい。…ルリちゃん もうちょっとこっち目線ね〜」
カメラマンさんが言う

あたし、漆雫瑠璃 ルリって呼ばれてる。

モデルやってるんだ。 楜澤ルリって名前で

楜澤は 母方のおばあちゃんの名前で。この機会に使わせてもらってる

ティーンズファッション雑誌 ロゼ・ピンクに、ムーラン・ルージュや、BlackJewelryなどなど いろんな雑誌や テレビ番組に出させてもらってる 

学校は休みがちになるけど 楽しいんだ

「お、今のいいね」
フラッシュが光る。

「次 お願いしまーす。」
カメラマンが叫ぶ

「はーい。撮ります」
数回とると、画像を確認し OKを合図する

「次 ルリだよ〜」
奧の部屋から声がして あたしは立ち上がる

「はーい」

「じゃ 最後ねー。」
カメラマンが 何度か写真を撮ると

「終わりです」
と立ち上がる

『ありがとうございました!』
あたしたちは 全員 車に乗り込む

「みんなー♪! 寒いのに撮影?もう終わったの〜?」
車に乗り込むあたしたちの目前で、楽しげハッピーオーラのユウナ先輩が言った

この雑誌はクールビューティー&無愛想な人が多くて しゃべる人が居ない。大抵は ルリがしゃべって見過ごす

「そうです。終わりました。これから移動して また撮ります。先輩これから撮影ですか?」
あたしが訊くと、頷いた

「そうだよー! オレンジ・キャンディの撮影があるの。じゃーねー♪」
去っていくと、車の中で エレナが言った

「いっつもハッピーオーラだね。あの人。うちらの出てる雑誌のイメージと正反対」
その言葉に、らなも頷く

「そうね。オレンジ・キャンディは 明るい元気系の雑誌だもの 無縁よ。子供っぽ過ぎるわ。ルリの知り合い?」
そう言われて

「そうです。前に オレンジ・キャンディに出てたことがあって。イメージに合わないって言われて ムーラン・ルージュでしばらくやってましたけど」
そう言うと、前方で

「出発するわよ。エレナ、らな、ルリ 全員シートベルトしなさいよ」

『はい!!』

おしゃべりを辞めて、窓に額を押し付ける。

乗り物酔いしないように、とエレナが横で酔い止めを飲む。
忘れてた。わたしも飲まないと。

「次は、科学館の前 街中だけど 裏だから 人はいないわよ。科学館の丸いドーム型で、異世界感を出して 不思議な感じで撮影。最初はルリとエレナがひとりで一枚ずつ 次に ルリとらなが二人で撮影 最後に三人で撮影して終了ね」
ルリのチーフマネージャーの留美が運転しながら言うその横で、エレナのチーフマネージャーも言う

「あくまで主役は服よ。頑張って」

プルルル…プルルル

「あ、ルリじゃない?」
横で エレナが小突く

「あ、そうだ。」
後方の席にある鞄を引っ張りだし、中を探る。

ケータイ

「もしもし」

『あ、お姉ちゃん? 美夢だよ。』
のんきな声が聞こえて ハッとなる

「五時に、媛恋高原?」
そう言うと、美夢も頷く

『そーだよ。あたしも skypoachの撮影でそっちに向かうから 一緒に帰ろうね』

「分かった。ちょうど、留美さんの車が回らなかったから。うん、じゃーねー」
妹の美夢も、大人気モデルだ。

でも、だいたい一緒になることはない。

美夢→元気イメージ

に対して

ルリ→クールイメージ

だから。

雑誌のイメージが違うから、同じ雑誌に居ることはない。

「ミユちゃん?」
らなに訊かれて、頷く

「そうです。」

Re: 恋舞う夜 【私、ロゼ・ピンク専属モデルです】 ( No.5 )
日時: 2014/02/09 17:23
名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

ティーンズファッション雑誌(一部)

オレンジ・キャンディ *明るくポップ*
LOVEGIRL *元気おしゃれ*
skypoach *可愛い明るい*
ローズリップ *ポップ 派手*
ドット・スマイリー *元気可愛い 派手*

FairyRuby *ほんのりナチュラル*
プチルビー *シンプル ナチュラル*
B *シンプルおしゃれ*

ロゼ・ピンク *おしゃれでカッコいい*
ムーラン・ルージュ  *クールでカッコイイ*
BlackJewelry *おしゃれクール*
ドリーム アステリ *派手クール*
———
ジュニア (これは一部)

BerryBerry *可愛い ポップ*
ピーチマリー *ナチュラル 可愛い*
フルートコスモス *おしゃれクール*

Re: 恋舞う夜 ( No.6 )
日時: 2014/02/09 18:00
名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

「わー、また出てるよ。ほら これも」
ポンッと雑誌を放り投げる

「何々…?ムーランルージュ?…嫌だね 楜澤ルリ…だって。人気なのねー。」

クスクス…

「なんで改名なんかしてんのよ」

「クルミザワって。 母方のばーさんの名前だって 漆雫だとすぐばれるからなんだって。今にばれてるけど」

「あ、そういえば ルリって妹居んでしょ?」

「そうだよ。ここに妹居る。漆雫美夢になってる。ルリと違う感じで、妹ならいいや」

「だねー。人気ありそーな子だもん。」

「まさに ルリも人気あったけどね」

朝、教室。静かな人影が クスクスと笑い転げた
————————


「おはよう!るーり!」

「あ、ルリだー!おっはよ♪」
中学校の玄関で、何人かの女子に捕まる

「おはよー♪」
笑顔で返す。

「ほら 教室いこーよ!」
最近はあまり学校に来れないルリだけど、 いっぱい友達が居て。

「わー、今日ルリいない?」

「まだ、来てないけど」
慌てた様子の、他のクラスの寧々が目に入った

「寧々 おはよう どうしたの?」

「わー!ルリー!」
と目の前で飛び付く

「ど、どうしたの…」

「音楽の教科書、忘れたんだ。貸して!一時間目だから すぐ終わるから」

「あ、うん、分かった。わたしは三時間目だから すぐ返してよ」
今日も 一日が始まる
————————
他のクラスの幼馴染と双子の兄のリクと、中学校に登校。今日も、モデルのお仕事ないから 来れるんだよね

「おはよ」

「あ、ルリ おはよう」
仲良しの栞奈と陽奈と学校の玄関で会った。

でも いつもならここで だべるところを、ふたりは背を向けて 階段を上がってく。

「? 変なの」
変な気分で靴箱を開ける…と。

バサバサ・・ッ

渇いた音を立てて、何個もの手紙が落ちてくる

「なにこれ…」
シューズも汚されていた。

「…なんで」
手紙というより紙切れというべきであろう 自分が出ているファッション雑誌をびりびりに破いたもの・・すなわちゴミや、

バーカ

アホ

死ね

消えろ

邪魔

などの言葉が 紙切れそれぞれに書き込まれていた。

それら全てを、グシャッとひとつにまとめると、後方を見た

あそこに、クラスの派手なグループがある。江野沢遥華と、その取り巻きだった。
それらがクスクスと笑っている。

わたしを除者にしているのだ。


なんでって…?


「モデル」だから

特別だから


とりあいず、反発はせずに、江野沢遥華だけを一瞥し、自分も階段をあがる。
どうせ 栞奈も陽奈も、仲良くするなと言われているのだろう。
噂は広まり きっとリクの耳にも入る。

(どうすればいいんだろ…?)
こんなの初めてなルリには 訳が分からなかった。
——
「なんで、此処にも・・」
また 教室の片隅で クスクス耳打ちしている人たちが居る。

机の中にまで 紙が入っていて。明らかに嫉妬としか思えない

軽く椅子を蹴飛ばして座る。

「おはよう」
横から ちょっと鋭い目線が飛んできて すぐに紙をクシャっと丸めた

「お、おはよう」
とりあいず鞄に全部突っ込む。

(…これ  このままどうなるんだろう)

明日は、幸いモデルのお仕事があるので 学校に来ない。

でも 明後日からしばらく学校に行かなくてはならなくて。

(…どうすれば)
寂しい気持ちと 孤独感に 胸が波打つ

何されるんだろう 自分が何をしたんだろう

わけがわからなくて 涙が滲みそうになって、目をパチパチして抑える。
泣いたら負け

助けを求めたら負け

解ってるから。

教科書で隠して 唇を引き結んだ
———————————
ランチタイム

栞奈と陽奈はふたりで食べに行った。

いつもは 仲良くしてくれるはずの女子たちが 全然近寄ってこない

「あ、ルリひとり?」
リクが声かけてきた

「・・う、うん」
事情を察しただろうか。

「リークー!」
「早く来いよ〜」

「・・ごめん、ちょっと今は」
と踵を返して リクも行ってしまう。

「なに…」
遥華たちの取り巻きが パンを食べていたわたしの横にやってきた
その瞬時に まわりの目が わたしたちを向き、いっせいに静かになった

「…あ 牛乳」
気付いた時には 遅かった。

「わ!」
牛乳をぶっかけられた。

最後には瓶まで投げられる

「バーカ!」
一言言い残すと、クスクス耳打ちしながら、みんな去っていく。

回りで見ていた子も、気づかぬフリを装って またしゃべりだす。

だけど——…

「バカなのはお前らだろ」
リクだ。

「リク…?」
牛乳を頭からぶっかけられた時のままの姿勢で その声の主をわたしは当てた

「何よ。違うクラスのくせに」
取り巻きが、遥華を押し止める手を振り払う

「なんで わざわざ給食にも出ていない牛乳で 妹が濡れてんのかなって思っただけだけど。おまえらがやったんだろ?」
リクは、わたしがいじめられるかもって 心配してた。

だから ちゃんと わたしに目はつけてたけど。こんなの初めてだから。

「そ、そうだよ。」
後ろから 栞奈が声あげる

「かんな…?」

完全に わたしだけ孤立してた。

「なんで 牛乳ぶっかけるの。しかも、成績、遥華ちゃんより、ルリのが良いと思うよ。バカじゃないよ」
陽奈…そこは 真面目にコメントする場所じゃないと思うんだけど

「瓶投げただろ。拾えよ。」
リクも引き止めるが

「うっさいわね!!黙ってればいいのよ。さもないと あんたもターゲットにするよ」

「ひ・・っ!」
栞奈が、突き飛ばされて 陽奈ごと怯えてしゃがみ込む。

「黙れ」
取り巻きが言い残すと、その場を去っていった。

「ごめん」
栞奈が言い残して わたしの横をするりと抜けた。


カラン…

瓶を拾い上げる。

「…2014 2/3 絶対これ 腐ってるよ……」
泣きたくないから上を向く。

どうすれば良いの。

ピピッ ピピッ

ケータイが鳴る

メールだった。

件名 陽奈だよ

本文 わたしの家から 服とってきてあげる。机の上 おいとくから、着替えて。事情は 後で話す

Re: 恋舞う夜 --いじめ モデルをけなす者-- ( No.7 )
日時: 2014/02/09 20:13
名前: 匿名希望 (ID: nCjVBvXr)

いじめの小説はカキコ別館の社会問題の掲示板で書いた方がいい。
例え物語の中にコメディや恋愛の描写がされていたとしてもだよ。
コメライではいじめ等の残酷な表現はしちゃいけないっていうルールがあるの。

勿論、社会問題の掲示板でこれと同じ小説を1から書くっていうのは
面倒臭いしやる気も失せるから、
管理人連絡掲示板で移動依頼を出せば、少し遅くなると思うけどこの小説が社会問題の掲示板に移動してくれてるはず。
1から書くか移動依頼を出すかはスレ主である>>0が決めたら良いから、
とりあえずこのいじめの小説は板違い。

Re: 恋舞う夜 ( No.8 )
日時: 2014/02/09 20:32
名前: クルミ ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

わかりました・・・・・・・厳しいね 言い方が

おっしゃる通りではあるけど。

絶対、ここから消えるっていう案しか 浮かびませんか。
名前隠した人から、長い演説を聞きました。

消えたほうが良いらしいです。ロックして放置っていう案も あっていいですよね。


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