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表面上3
日時: 2014/03/02 16:16
名前: 小道咲 (ID: AIMlKtHp)

三 言いたいことを言って壊れてしまった関係はそれぐらいのもの

 サオリとサラが屋上に着くとリコとリサがいないことに気づいた。
「あれ?あの二人どこ行った?」
「本当だ・・・。あれ・・・?」
「なめてんじゃねーぞてねぇら!調子乗ってんだろ!」
リサ・・・。やめて・・・。サラが怯えてるのがすごく伝わってくる。
「リサ、坂上君を呼んできて。」
「わかった。気を付けて。」
こういう解決方法好きじゃないんだよね。なんていうか、性に合わないっていうか。
「サラだけは戻ってもいいでしょ?」
「ああ、そいつだけならな。お前は、話あんだよ。」
怯えながらサラはかけて行った。うち、本当に一人なんだな・・・。
「おいてめぇ、なんか言えよ。土下座するってお前が言ったんだろ。しないと生きて帰れると思うなよ。」
一方、その頃サラは・・・
「坂上君!坂上君!」
「何?僕に何か用?」
「ちょっと来て!早く!」
そういうとサラは強くユウ(坂上君)の手をひいた。

「ほら、早くしてよ。土下座すんでしょ?ねちねちしてんの嫌いなんだけど。」
あー、もうなんなんだよ。話ぐらいしてもいいじゃない。それからでもいいじゃない。
「悪いけど、話し合いもせずに土下座は出来ない。」
「は?お前、するって言っただろ。」
「話し合いもしないでするとは言ってないけど?」
「てめぇ・・・。」
リサがサオリの胸ぐらをつかんだ。リコはケラケラと笑っている。
「悪魔か・・・。」
すると突然・・・。
「おい!前ら何やってんだよ!小原がなんで胸ぐらつかまれてるんだよ!」
「坂上君・・・。」
リコとリサが困惑している。
「あ、あの・・・。これは違うの・・・。そ、その・・・。」
「あ?女だからって容赦しないぞ。何でこいつの胸ぐらをつかんだ?なんで平然とその光景を笑ってみてるんだよ?」
「うちらは悪くないし!全部こいつが悪い!」
加藤サラのこと、どういうことだ?」
「なにつべこべいってんだよ!あんたたちのせいでサオリがどれだけ怖かったか!サオリが倒れたときだって平然として!」
「サラ、もういいよ・・・。」
「強がらないで!今までだってこういうこと沢山あったんでしょう?ねぇ、ねぇ!」
あったよ。確かにあったよ。ずっと自分のせいだと思ってた。うちに人を責める権利なんてないって・・・。
「好きなら好きっていえばいいじゃない!振られるのが怖いなら、努力して少しでもその人に振り向いてもらえるようにすればいいじゃない!サオリはあんたたちみたいに卑怯なことしないから!」
サラ、強いね。すごく強いね。私の根は弱かったのか・・・あれ?誰かが泣いてる。
「小原。俺が好きだったって言ったら、俺のこと避けるだろ?言えなかったおえの責任だ。というか、なんでこの二人が・・・。」
「後で話すよ。あと、うちは避けないから。確かにうちは坂上君のことそういう風に見たことなかったから今は無理だけど、でも、絶対、坂上君がすっきりする恋にするから!」
よくわからないよ。この気持ち。複雑でチクチクする。あぁ、これが恋か。分かった気がするよ。
「サラの恋が終わったらお返事します。」
サラがびっくりしてる。
「えっ・・・。」
「今回の御礼。すっごく助かったし、サラに興味あるし!あ、友達としてね?」
冗談めいた口調で言うと、サラも笑った。
「と、いうことで、みんなでご飯食べよう!リコとリサも来るでしょ?いつまでも悲しい顔してないで。まだ散ったわけじゃないでしょ。」
そう、もうそろそろ春が来る。私たちの中学校生活はまだ始まったばかりだ。






表面上 おわり

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