コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 君 は 優等生 。
- 日時: 2014/05/26 21:07
- 名前: とらじろー (ID: 76hQKZGh)
いらっしゃい ( ´∀`)ゞ
駄文 承知。
気分屋わっしょい
よろしくぴーぽー
ゆっくりしてってね (∩´∀`)∩
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- Re: 君 は 優等生 。 ( No.3 )
- 日時: 2014/05/29 19:22
- 名前: とらじろー (ID: 76hQKZGh)
01
無縁だと思ってたよ
目の前には、「明石第三高校」と書かれた看板的なもの
そう、今日から俺は高校生なんです
「はぁ!?高校?」
風呂上がりの俺は髪をタオルでくしゃくしゃしながら言った
あの夜、車で助けてくれたおっちゃん
俺はおっちゃんの家に居候している
「うちにきてみねぇか?
どうせお前暇だろ?」
おっちゃんは一応、教師
だけど、
高校なんて行く気もさらさらなかった俺に
学力もワースト1の記録しかもたない俺に
高校なんて無謀だ
「俺ぜってぇうからねぇよ?」
その言葉が俺の最後だった
おっちゃんに会場に連れて行かれ
ノー勉の俺は何年ぶりかにテストを前にした
まともに勉強もしてこなかった
問題すらよくわからない
多分何1つあってない
「どぉだった?」
外に出るなりおっちゃんに言われた
「あー、終わったな」
久しぶりにこんなに疲れた
「あ、校長」
おっちゃんが言った
振り返ると校長らしき背の高いおじさんがいた
「この子が例の。君、高校に入りたいかね?」
おじさんは口を開いた
「まぁ、ぼちぼち」
俺は言った
「そうかそうか」
おじさんはニコッと微笑み去っていった
それから数日後
「合格」と書かれた紙が届いた
やべぇな、俺賢いのか…
その時はテンションが上がっていて
あまり記憶がなかった
そして入学式の今に至る
制服を身にまとい、校舎へ入る
クラスは1-B
教室に入ると皆の視線が俺に集まった
「なんだあの金髪…」
「よく受かれたわね」
ざわつく声をスルーし俺は席についた
「なぁーーーーおぉーーーーっ♪」
後ろから抱きつかれた
それと同時に甘い匂いが香る
「莉子!?なんでお前が?」
こいつは立花莉子、俺の元カノで
よく一緒に遊んでいた
いうにギャル
「うちこの高校ねらってたもんー
制服かわいいし〜」
そう言った莉子はくるっとまわった
無事入学式も終わり
教室へ帰ろうとしたその時
「ちょっと、そこの君!」
誰か呼ばれてんぞ、
「君だってば!君!」
制服の袖を掴まれ、びっくりした俺は振り返った
「何その髪の色!それに何よその制服の着方!」
長い黒髪からいい匂いが香った
なんだこいつ
「私は風紀委員の澤田美優
あなたのような生徒を放ってはおけません」
澤田美優ねぇ…
うぜぇ、無視しよ
俺はまた教室へと歩き始めた
「ちょっと!」
澤田美優はついてくる
うぜぇこいつ
今時こんな奴いるんだな
まじきーきーうるせぇよこいつ
「しつけぇな!!」
いい加減にしつこい
流石にしつこい
「あなた、名前は??」
澤田美優は聞いてきた
「染谷奈央」
俺は言った
「染谷奈央ね…
染谷奈央、髪色服装アクセサリー
原点10!」
「はぁ?」
ほんとにうぜぇ
この女
これが澤田美優と俺の出会いだった。
- Re: 君 は 優等生 。 ( No.4 )
- 日時: 2014/05/30 21:02
- 名前: とらじろー (ID: 76hQKZGh)
02
「染谷奈央!待ちなさい!!」
うぜぇっつってんだろ
この女…
「私、あなたのことが…」
え…
「すき…なの……」
嘘だろ、嘘だといってくれ
近づいてくる澤田美優の顔
あれ、こいつこんな可愛かったっけ…
もう少しで唇がふれそうだ
あぁ、俺…
「やめろおおおおおおおおお!!!」
そのままがばっと起き上がった
あれ…屋上?
あぁ、俺
授業出ずにここで寝てたんだっけ
そろそろ皆学校に慣れてくる頃で
やっぱり俺は浮いていた
夢か…
なんて夢だ、悪夢だな
あー、変な汗かいたわ
チャイムが鳴る
何校時が終わったんだろ
そろそろ教室戻るかな
俺は立ち上がり、足を進めた
屋上のドアを開け階段をおりようとした時だった
「なんだよあの風紀委員の女、うっぜぇ」
「これくらいよくね?」
3年かな?男達が多分澤田美優の愚痴を言いながら歩いている
可哀想に、こいつらもあいつの餌食か
教室に入り、鞄をとり
家に帰ろうと長い廊下を歩き始めた時だった
「あなた達!!ゴミはちゃんと捨てなさい!」
まただ、またあの女が
女子生徒に吠えている
女子たちは逃げるように去っていった
「ねぇ、お前さぁ」
俺が声をかけると澤田美優は振り返った
「なんでそんなに頑張るわけ?
別にお前が言っても言わなくてもかわんねぇよ」
間違いない
今時こんな女子高生めったにいない
「あなたに言ってもわかるわけないわ」
澤田美優はそう言うとゴミを拾い歩き始めた
「おい、なんだよ失礼な奴だな」
こーなったら意地でも聞いてやるよ
「染谷君に関係ないわ」
澤田美優はそう言った
「別に俺が聞きてぇだけだから
言えよ」
歩く澤田美優を追いかける
「もお、しつこいなぁ」
しつけぇのはお前だろ
意地っ張りか、こいつは
「あたしは昔、やんちゃしてたの」
澤田美優はようやく口を開いた
「でもね、おじいちゃんが毎日毎日口うるさく
叱ってきてね、嫌だった。うざいなって思った」
あーね、わからんこともないかな
「私が高校に入ったとき、おじいちゃん
すごい喜んでたの
先生に委員会すすめられて入って
おじいちゃんに言われたの
自分のいいところを認めてもらいなさいって」
澤田美優は真剣に話す
「私は友達とかつくるの苦手で
友達同士注意できないとことかを
注意できたらその子たちがうまくいくかなって思って」
あーね
自ら悪者を選んだってわけ
「お前って馬鹿なんだな」
俺は言った
「俺、人より自分優先だった
お前、ほんと馬鹿じゃねーのって思うよ」
「あの女、なんなの?
ほんとうざいんだけど!」
さっきの女たちの声
多分こちらには気づいてないのだろう
澤田美優の顔がくもった
自分のことじゃない
なのになんで腹が立つんだ
あいつらはこいつの気持ちなんて知らない
こいつは友達がほしかったんだ
なのにこいつは皆が仲良くいれるように
わざと悪役にまわった
ほんとは友達とわいわいしたかっただろーに。
ほんとに馬鹿だこいつは
俺は気持ちを抑えられなかった
「おい!!お前ら
こいつのことなんも知らねぇくせに
勝手なこと言ってんじゃねぇよ」
「ちょ、染谷。やめて」
澤田美優の声なんか俺の耳には届かなかった
女達は舌打ちしてどこかへ行ってしまった
「…なんで…」
澤田美優は言った
「俺、あーゆー奴嫌いだから
それにあんな奴らより
お前みたいなんの方が好きだから」
俺がそう言うと澤田は照れくさそうに言った
「…うれしかった、…ありがと」
俺の胸で何かが動いた
1つの小さな恋の歯車が
今回り始めた。
- Re: 君 は 優等生 。 ( No.5 )
- 日時: 2014/05/31 00:03
- 名前: 七和 (ID: DN0pvQeX)
はじめまして!
男の子目線の恋、というのがすごくドキドキしますね‼︎
登場人物の気持ちが伝わる表現の入れ方がお上手で…
見習いたいです!
- Re: 君 は 優等生 。 ( No.6 )
- 日時: 2014/06/01 16:35
- 名前: とらじろー (ID: 76hQKZGh)
七和さんっ
はじめまして
もったいないお言葉です!
見てくださいありがとうございましたっ
- Re: 君 は 優等生 。 ( No.7 )
- 日時: 2014/06/01 17:29
- 名前: とらじろー (ID: 76hQKZGh)
03
「…よっしゃあああああああぁ!」
俺は残り1つの焼きそばパンに手を伸ばした
俺の手が焼きそばパンに触れそうになった
次の瞬間、焼きそばパンは姿を消した
「すいません、これください」
立っていたのはザ・爽やか少年
少年は小銭をわたし
どこかへ去っていった
「残念だったな、ほれ。これやるよ」
後ろからはきき慣れた声
それと共に焼きそばパンと牛乳が
俺の手に握らされた
「お、おっちゃん…」
神様仏様、感謝感謝だ
「俺牛乳のめねーよ」
俺は言った
昔から飲めないのだ
味、色、全てがアウト
「じゃあ俺のやるよ、チビ」
そう言うとおっちゃんはコーヒー牛乳を差し出す
チビじゃねぇわ。と言いそれをうけとる
ストローをさし、コーヒー牛乳と焼きそばパンを頬張る
とりあえず、助かったぜおっちゃん
教室に戻ろうと足を進める
入学して何週間かたった
誰1人よってこない
「あの、前から好きでした」
おーおー告白か
青春だねぇ。
遠くからでもわかった
さっきの少年と澤田美優だ
澤田美優が告られている
なんか少しもやっとして
すでに足は動いていた
「青春してんじゃん、風紀委員」
「染谷…っ」
澤田美優はこっちを向き言った
俺は少年の顔をじっと見た
「…な、なに?染谷君」
身長も俺より全然高い
顔だって爽やかそうで、女子にもモテる顔だな
「別に、見る目ねぇなって思っただけ」
俺は何がしたいんだ
「ちょっと、どういう意味よ!」
澤田美優が横でうるさいがあえてスルー
少年は口を開いた
「俺、頑張ってる澤田さんに惚れたんだ
一生懸命で、守ってあげたくなって」
爽やか少年が言うと、澤田美優は頬を赤らめた
なんだこいつら、いい感じじゃねぇか
「でも私、村田君のことまだよくわからないから
友達からお願いしますっ」
そう言った澤田美優はニコッと笑う
なんか嫌だ、なんなんだよ
この気持ち、なんなんだよ
「ありがとうっ
俺は村田純也、よろしくね」
村田と名乗った少年は笑う
俺はすぐにその場から逃げ出した
抑えられない気持ちをゴミ箱を蹴りぶつける
散らかるゴミに見向きもせず
階段をのぼり教室へ入り鞄をとる
そして下駄箱へ向かう
ドンッ
誰かにぶつかった
「いった…」
女はそう言った
「…わり」
俺はそう言って足を進める
「ちょっ…」
女が何か言おうとしたが
耳をかたむける余裕もなかった
下駄箱へつくと、廊下の先に
澤田美優の姿が見えた
しゃがみこんで何かしてる
さっき俺が散らかしたゴミを拾っていた
「もお、誰がこんなこと」
そう言いながらゴミを拾う澤田美優
近づいて俺もしゃがみ、ゴミを拾う
「あ、染谷」
澤田美優の目がこっちを見る
それと共に申し訳ない気持ちになった
俺は何がしたいんだろう
「わりぃ…なんか」
下を向き、俺は言った
「え、なにが?」
澤田美優はキョトンとしている
「男と、邪魔して
ゴミ散らかして…」
「このゴミ、染谷がやったの?」
澤田美優は言った
「あぁ…」
「そっか、でも偉いね
ちゃんと今こーやって拾ってるじゃない」
ニコッと微笑む澤田美優
胸が音をたてる
気持ちを抑えられない
柔らかいものが唇にあたり
それと共にシャンプーの香りが香る
「…………えっ」
澤田美優は驚き座り込む
俺は澤田美優に恋に落ちた
こんな気持ち初めてだ
「ちょ…染谷……え…?」
驚き唇をさわる澤田美優
校舎にチャイムの音が響く
「俺…お前が好きだ」
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