コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Pure-hearted diva 〜星華高校芸能科〜
日時: 2014/06/17 19:26
名前: りお (ID: Ga5FD7ZE)

純情Diva〜星華高校芸能科〜

『—僕らが出逢うのは偶然、それとも必然?
どちらにしてもこれから面白くなりそうだ』




皆さんはじめまして、久しぶりです!
おはこんばんは!

りお(外園 伊織)です。
以前書いていた小説があまりにも駄作だった為、方向転換&修行目的で新しいモノを書こうと思います。
一応学園恋愛系を目指して楽しくハラハラするような作品になるよう頑張ります( ・`ω・)

週一で更新する予定なのでよろしくお願いします!(挿し絵あり)
序章は挿し絵無しです。

コメントも募集中です。何か要望がありましたら、ぜひスレ主に連絡下さいね(*´∀`)

《あらすじ》
高校二年生の奏(かなで)はおとなしくて地味な少女。
そんな彼女は実はネット上で大人気の歌い手《Hami*》で!?
ひょんな事から学園の王子で期待の新人声優・空遥(そなた)と関わるようになってしまい…


—————目次—————

序章 hum(ハミング)>>01>>02>>04
第1章 pp (ピアニシモ)>>06

登場人物 カラーイラスト
奏(Hami*)ver.>>05

※イラストの複製、転載などは禁止しています。

Page:1 2



序章 hum ( No.2 )
日時: 2014/06/05 09:06
名前: りお (ID: KDFj2HVO)

———人間とは、自分の運命を支配する自由な者のことである マルクス




——本当に宮野さんは子供みたいな人だ。

「どうしてそーいう方向に持っていきたがるんですか。女子高生でもあるまいし」
「あら、ありがとう」
「いやいや、誰も誉めてないですよ」
「私にはそう聞こえたのだけど、違った?」
「全然違いますけど……ウインクしなくていいんで」
いちいち律儀に突っ込む空遥に宮野はもー冗談に決まってるでしょ、と悪戯っぽそうに笑った。
「ファンの子達や外の大人には王子サマキャラなのに、私に対してだけ態度が今ドキの高校生なのは何でよ?」
「は?また唐突な……」
「前から訊こうと思ってたのよ〜」
——それは宮野さんが姉ちゃんみたいだから、つい素がでるんですよ。
「……とは口がさけても絶対に言わない。確実に調子にのるな」
ぶんぶんと頭を振る空遥は、ふとパソコンを見やる。
「あ、生放送終わってる。宮野さんが話しかけるから」
「大丈夫!動画にUPされてるから問題ないわ」
そう言って彼女は空遥のパソコンを勝手にいじりだした。
「これをクリックして……。どこまで見た?」
「………………。歌ってる最中までです」
この人にもう言っても無駄だと諦め、早送りされている動画を何気なく眺めていた空遥は、はっと軽く目を見開き声を上げた。
「宮野さん待って、少し前に戻って下さい!……そこから再生して下さい」
「ここ?」
カチッとクリックした宮野は不思議そうに、動画を視聴する。

いたって普通のステージ。が、突如幾つものバックライトが暗闇の中歌っているHami*を照らす。
『ッ!!?』
Hami*の肩がビクッと震えるのと同時に彼女は観客席に背を向けた。
伴奏が止まり、舞台袖からスタッフが数人走ってHami*の元へと駆けつけ、彼女と観客の間に立ちふさがる。

ふわふわの髪、華奢(きゃしゃ)な身体。
暗闇だったのではっきりとは見えないが、ライトによって彼女のシルエットが映しだされているのは確かだ。
予想外の事態に観客のざわめきが波のように広がる。
「アクシデント?」
宮野の呟きが空遥の耳に入った。
初のライブでアクシデントは災難だと空遥は内心同情した。しかも顔は出せない歌い手、どうするのか。

Hami*はそっとスタッフの肩を掴むと口を開く。
スタッフ達が頷くと彼女はマイクを持ちなおし、俯いた。
『———……今のは皆さんへドッキリです。びっくりました?』
スタッフの間から見えるHami*が微笑んでいるのがどうしてか空遥は分かった。
『そうだといいなぁ、ドッキリ大成功です。ふふっ』
彼女のおどけた様子に何だ、ただのドッキリかとそれまで動揺してざわめいていた場に笑いが起こった。
『私結構考えたんですけど、これが一番驚いてくれるかなって。……へ?こんなのベタすぎる?あはは、考えた自分でもそう思います』

彼女は意図も簡単にアクシデントを話題に変え、その場を盛り上げた。
——嘘だろ、これが素人の行動!?事前に打ち合わせをしたのか。いや、そうとは思えない。
空遥は愕然とした様子でパソコンを見つめた。
「凄いわね」
宮野もこの事に感歎したようだ。
「この子もしかしなくても……」
マネージャーの言葉を引き継ぐように空遥は紡いだ。
「歌唱力に判断力がずば抜けている。—……天才だ」

一言 ( No.3 )
日時: 2014/06/05 15:25
名前: りお (ID: KDFj2HVO)

序章を書いて思ったこと。
自分の文章能力のなさ!なんてこった!!

そしてマネージャーの宮野さんの暴走がすごいです。初登場でこれだと、さらにパワーアップしそうだな、恐るべし宮野さん…。
空遥なんか最初は王子キャラの設定だったはずなのに、あれ?
反抗期ですからね、そうはいかなかった…。
彼も暴走……迷走してますね、なかなか上手くいかない年頃です。

始まったばかりですが、リクエストがありましたらぜひお知らせ下さい( ^∀^)


序章 hum ( No.4 )
日時: 2014/06/11 14:53
名前: りお (ID: jX/c7tjl)

———音楽の中に幸せを見いだすことは、
運命によって決められていたのです
アルマ・シントラー=マーラー


—小さい頃から歌うことが好きだった。
どんなに辛い時でも歌うと気持ちが軽くなり、心が解放されるみたいだから。
歌手になれるほどの実力はないから、趣味程度に動画サイトに自分で歌ってみたものをupしたところ、運良く芸能プロダクションから声をかけてもらえた。
歌手になることにほんの戸惑いがあったが、せっかくの機会なのでその話を受けてみることにした。
スカウトを引き受けたからといってすぐに歌手になれるわけではない。
有望なハイレベルな研修生はごまんといて、その中からメジャーデビューへと勝ち上がらなければならない。トントン拍子でいける天才もいれば、努力でデビューのキップを手にする者がいる。
自分はデビューまで約二年かかったので、どちらかというと早いらしい。
そんなこともあって、研修所の先輩には嫌われていたと思う。
——いいなぁ、どっかの天才ちゃんは。気に入られてもうデビューかぁ
——お偉いさんにでも媚び売ってるんじやないの?大して可愛くも綺麗でもないから。
——貴女のせいで……!!
そんな嘲笑と罵倒がいつからか毎回耳にするようになった。
想像以上に芸能界の仲間入りになるのは厳しくて苦しい。
それでも歌うことは辛くはなかった。むしろ心の支えになっていた。
確かに傷付く言葉を吐かれて散々陰湿なこともされた。
だけど、

——奏は頑張り屋だから皆に認められたんだよ。もちろん才能も必要だけど、それよりも努力が大事だから、ね?

——唯一無二の同じ夢に向かって励まし合える親友がいたからこそ、挫けずに今までやっていけたんだ。
そう胸を張って言える。

自分の夢を応援してくれた人達のためにも、歌で恩返しをしたい。


お詫びとお知らせ ( No.5 )
日時: 2014/06/08 20:19
名前: りお (ID: xXhZ29pq)
参照: http://www3.atpaint.jp/kakiko/potiboard.php?res=7947

第1章を今週更新予定だったのですが、序章がまだ書き終わっていないので来週に延期させていただきます。

新企画で月1で登場人物のカラーイラストをupしていきたいと思います。
第1回目はヒロインの奏です。
上の参照からどうぞ。見たくない人はスルーして下さいね( ^∀^)
次回は空遥を描こうと思います。

ほかにもオリキャラ募集も始めます。
アイデアがあったらぜひスレ主に!!

皆様よろしくお願いします(*´∀`)

Re: Pure-hearted diva 〜星華高校芸能科〜 ( No.6 )
日時: 2014/06/17 15:34
名前: りお (ID: 4V2YWQBF)

——星華学院大学付属高等部。略して星華高校または星高。
その名の通り大学付属校で他にも大学院や初等部がある。
星高は普通科と芸能科で校舎が違い、学科の中でもコース分けをされている。
芸能科の場合、美術コースと俳優コース、音楽コースの3コースで、生徒は全員現役か才能を見込まれて入学している。
2年生に進級すると、プロ、アマで指導内容が違っている。 現役の者はさらに上を目指し、まだの者はデビューするために才能を開花させるためのカリキュラムが組まれている。
その為、実力格差社会が校内でできているのはは必然的だった。
それを解消するために、普通教科はプロ、アマ
合同で授業を受けているが、周りの人間を見下している一部の現役集団の行動を制圧できていないのが現状だ。
生徒会が関わっていたり、学校へ資金を支援している輩が集団内にいるのが理由らしい。

面倒だな、と思ってもいないことを口にする。
「でも、お前はあーゆー奴に好かれているから問題ねーじゃん?」
「そうそう人気声優だもんな〜」
目の前にいる友人二人組は羨ましいぞと笑う。
茶化す彼らを軽く睨みながら少年は言い返す。
「うるせー、別にアイツらに好かれたいなんて考えたことないし、極力人とは関わらずに過ごしたいんだよ」
「つれねーなぁ空遥は」
特に気にした風もなく二人が空遥の肩をばしばしと叩いた。
「いって、力入れすぎだっつーの」
悪い悪いと笑う彼ら。


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