コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- .*+恋色涙+*. 君への想い
- 日時: 2014/08/20 18:29
- 名前: 花楠 (ID: yWcc0z5O)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=37746
花楠ですっヾ(●´∀`●)
えー、掛け持ちでいきたいと思います。笑←
『.*+恋色涙+*. 君といた時間』と少し絡んでますので...
そっちも読んでいただければ光栄です(*>艸<)
今回の作品もよろしくお願いします(-`ω´-;A
≪設定≫ >>1
*プロローグ* >>2
*Episode1* >>5
*Episode2* >>6
*Episode3* >>7
*Episode4* >>8
*Episode5* >>9
*Episode6* >>10
*Episode7* >>11
- Re: .*+恋色涙+*. 君への想い ( No.7 )
- 日時: 2014/08/13 09:47
- 名前: 花楠 (ID: yWcc0z5O)
*Episode3*
「おい、何暗い顔してんだよ」
登校中、ぽんっと後ろから頭を叩かれた。
「未宇...」
「そんな顔で教室入ってくんなよー」
そう言って学校へと走っていく。
瀧沢未宇。
私の幼なじみ。
ずっと私を支えてきてくれた人。
「おはよう」
「あ、千穂!おはよ〜」
こっちは友達の木下千穂。
すっごくいい子なんだっ。
「月乃、くまできてるよ...?」
「えーっ、ウソー!?」
「ほら」
手鏡を渡される。
「ホントだぁー...」
最悪。
「寝不足?」
「ちょっとね...」
うう...絶対、男子にからかわれる。
学校に近づくにつれ、憂鬱になっていく私。
千穂は心配してくれたけど。
- Re: .*+恋色涙+*. 君への想い ( No.8 )
- 日時: 2014/08/14 09:31
- 名前: 花楠 (ID: yWcc0z5O)
*Episode4*
放課後になると皆どんどん帰っていく。
千穂も。
下校は未宇と帰るのが何となく日課になっている。
からかわれる時もあるけど、そういう時は未宇がハッキリ言ってくれる。
だから、変な噂とかはたってない...と思う。
でも、よく思ってない人も多いみたい。
未宇って結構かっこいいんだ。
茶色っぽいフワッとした髪に、二重の目。
笑うと八重歯がのぞくの。
人気あるんだ。
まぁ、幼なじみとしては嬉しいけどねっ。
「何ニヤニヤしてんの?」
「うわぁっっ!!!!」
「そんな驚く?」
不思議そうに未宇が立っている。
「ごめん。考え事してたので...」
「へぇー。月乃が?」
「そうだよ」
「どーせ、どうでもいいこと考えてんだろ?」
勝ち誇ったように私を見てくる。
「ちっ違うもんっ」
つい、ムキになっちゃう。
「ふーん。じゃあ、何?あ、今日の夕飯のことか?」
「違うよっ。未宇のことだもん」
......。
あ、言っちゃった...
そっと未宇の顔を見てみると、案の定ビックリしている。
「えっとーあのー...えー深い意味はなくてですねー...」
「クスッ」
へ!?
何、笑ってんの!?
「俺の事考えてたって、お前俺の事好きなの?」
はぁー!?
な...なに言ってんの、この人!!??
「なわけないでしょっ」
焦りすぎて、声が裏返る。
「だよなー」
すっごく楽しそうにする未宇。
あ、そっか。
この人、私をからかって遊んでるんだ。
「さっきの焦り方、めっちゃ面白かった」
よく笑うなー。
でも、それを見ていたら何故か怒る気になれなかった。
やっぱり、未宇といると楽しいな。
「またニヤニヤしてる」
「ニヤニヤしてないもんっ」
「してたじゃん」
「未宇の目がおかしいんだよ」
言い合いが多いけど...ね。
- Re: .*+恋色涙+*. 君への想い ( No.9 )
- 日時: 2014/08/15 09:00
- 名前: 花楠 (ID: yWcc0z5O)
*Episode5*
放課後、いつも通り未宇を探す。
けど、今日はどこにも見当たらない。
どこ行ったんだろ?
あ、部活見に行ってるのかも。
私は体育館の方へ行った。
「...何?」
ん?
未宇の声?
体育館へ通じる廊下に人影が。
そーっと見てみると...
未宇っ!!
と、同じ学年の沢見さんがいる。
「あ、あのね...私、ずっと瀧沢くんのこと気になってて...」
おおっ、告白だ!!!!
「で?」
未宇の冷たい声。
おーい、未宇ー。
その態度はないでしょ。
「好きですっ。付き合って下さい」
沢見さん、震えている...
「ごめん」
そう言うと、歩いて行ってしまった未宇。
一言で!?
沢見さんだって、可哀想だよ。
と、沢見さんの方を見てみると...
バッチリ目が合っちゃった。
次の瞬間...
- Re: .*+恋色涙+*. 君への想い ( No.10 )
- 日時: 2014/08/18 16:56
- 名前: 花楠 (ID: yWcc0z5O)
*Episode6*
「な...なに見てたの!?天野さん、幼なじみだからって調子に乗ってるでしょっ。瀧沢くんに天野さんは釣り合わないからっ」
ヒステリックに叫ぶろ、沢見さんは走って行ってしまった。
釣り合わないことくらい分かってるけどさぁ...
って、私たち付き合ってるわけじゃないしっ。
沢見さんって見かけによらず怖い...
調子に乗ってる訳じゃないけど...
私、未宇と一緒にいちゃいけないのかな?
不安になりながら、教室へ戻る。
「お、いたいた。どこ行ってたんだよ」
未宇が近づいてくる。
「未宇は何で私といてくれるの?」
「は?」
顔をしかめる未宇。
「幼なじみだから、しょうがなく?」
「違ぇよ。まぁ、幼なじみもあるけどさぁ。月乃といると楽しいし?」
さらっと私が喜びそうなことを言う。
“楽しい”って...
未宇はずるい。
「ほら、帰るぞ。てか、何で急に?」
「なんでもなーい。行こ」
釣り合う、釣り合わないの問題じゃない。
大切なのは、どれだけその人と一緒にいたいか。
未宇とはずっと仲良くしていきたい。
そう思った。
- Re: .*+恋色涙+*. 君への想い ( No.11 )
- 日時: 2014/08/20 17:44
- 名前: 花楠 (ID: yWcc0z5O)
*Episode7*
『明日、どっか行かない?』
千穂から誘いの電話がかかってきたのは、土曜日の午後だった。
「行きたいっ!」
『ホント!?じゃあ、10:00に公園でいい?』
「いいよー」
『じゃあ、明日ね』
「ばいばい」
電話を切る。
楽しみだなぁ。
「月乃、明日出かけるの?」
お母さんの声。
「うん」
私は、頷く。
「夕飯までには、帰ってきてね。明日は、シチュー作るから」
「分かってるよ」
部屋に駆け込み、ため息をつく。
「はぁー...」
お兄ちゃんは、シチューが大好きだった。
お兄ちゃんがいなくなってから、夕飯がシチューになることが多くなった。
生前、久しぶりにシチュー食べたいなと言っていたのに、なかなか食べさせてあげられなかったかららしい。
こうやって、何かと理由をつけてお兄ちゃんに絡ませるお母さん。
私は、お兄ちゃんの妹にすぎない。
“今日は、月乃の好きなのよ”って言ってもらいたい。
こんなちょっとした事を望んでいる私が嫌い。
その望みをかなえてくれない、お母さんも嫌い。
全部、嫌い......
この掲示板は過去ログ化されています。