コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【大人の危険で】寝ても覚めても君がスキ?【ほろ苦い恋】
- 日時: 2014/11/08 21:30
- 名前: こしょう ◆fX6yOA0X4k (ID: MikjvI8h)
どうも、おはこんばんにちわ♪( ´▽`)
こしょうです。この小説はちなみに複雑ファジーから移転しました★
名前も複雑の方では「小野寺 ゆい」ですがこっちでは「こしょう」です、同一人物です←w
更新ペースはフツーwです。主に土日に更新しますが、大型休みは結構ひんぱんに更新するつもりです(・Д・)ノ
内容はドロドロした大人の恋愛ですw作者の性癖が見え隠れしてるのは気にしなで下さい☆☆
既に登場済みの登場人物**
早乙女 弘樹*主人公 25歳 文学の高校教師。
青柳 早苗* ヒロイン 28歳 音楽の高校教師。
小田 賭* 28歳 文学の高校教師。
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- Re: 【大人の危険で】寝ても覚めても君がスキ?【ほろ苦い恋】 ( No.4 )
- 日時: 2014/08/30 18:55
- 名前: こしょう ◆fX6yOA0X4k (ID: WuQbx4U1)
- 参照: 早乙女 弘樹*視点
#3
長かった職員会議が終わり、時刻はもう11時を過ぎていた。
他の先生方は会議が終わり直帰したが、俺は提出しないといけない企画書が残っているので帰らないつもりだ。
暗い廊下を自販機の照明が周囲を明るく照らした。
その光に吸い込まれるようにして近寄り、缶コーヒーを買う。
パシュッと栓を開く音が、廊下中に響き渡った。
コーヒーを飲みながら職員室へ向かうと、そこには早苗先生がいた。
早苗先生はこっちを見るなり、軽く微笑んだ。
俺は口元の缶コーヒーを離して笑い返した。
「早乙女先生、こんな時間まで会議ですか?」
「はい、体育祭のことでいろいろと。思ったより長引いちゃったんですねー。」
軽い会話が終了。すると、早苗先生は隣の資料室に消えていった。
自分の机のPCを起動させ、俺はもくもくと自分の仕事をし始めた__。
数分後
俺が再び自販へ行って缶コーヒーを買い、戻った時__
ちょうど資料室から出てくる早苗先生の姿に俺は、目を見開いた。
何と、資料室から出てきた彼女の腕は、とても高く積まれた資料の数々を支えていた。
か細い、華奢な腕には負荷がありすぎだ。
「早苗先生!俺、運びますよ。それ、貸してください。」
「あ、大丈夫ですよこれ位。どうってことないですから。」
どうってことないだって?
その細い腕に入っている筋から、嘘だと悟った。
「いや、運びますから、何処に運ぶんですか。」
早苗先生に持つ資料に手を伸ばす。
「ホントに大丈夫ですよ!心配ないですって。」
そう言った早苗先生は、資料を守るかのにように体をひねり、俺の手が届かないようにした。
その一瞬__
早苗先生は足首をひねって…ぐらりバランスを崩した。
宙に投げ出された資料が紙吹雪のうように舞った__
俺はその光景を見て、右手から缶コーヒーが離れていくのに意識が廻らなかった。
「……危ない!!!、」
早苗先生の背中を支えようと手を延ばした刹那____
辺りが一瞬で闇に包まれた。
伸ばした手は真っ暗な宙を彷徨い、俺自身もバランスを崩し前方に倒れこんだ。
俺はその途中、何かに衝突してそれを押し倒すようなカタチで倒れこんだ。
「きゃぁッ!!」
早苗先生の悲鳴が部屋中に響いた。
悲鳴のわけはいきなり暗くなったからなのか、はたまた___
考えろ、考えるんだ自分。
この状況、どう考えたって停電だ。
一時的な停電か、ブレーカーが落ちたのか…
後者だと、ブレーカーを上げなければならないのだが暗闇をさまよってブレーカーのある三階まで行きたくないな。
それと、早苗先生の悲鳴。
停電ごときで悲鳴を出す29歳女性(笑)って有りえないだろ。
俺はその理由を次の瞬間知ることになる__
辺りの電気が普及し目の前が明るくなった。
そして衝撃的かつ運命的展開に俺は息を呑んだ。
俺の目の前の早苗先生の体は床に接していて__
俺の手はご丁寧に早苗先生の肩を抑えていて__
俺が上で__早苗先生が下__……
“俺はその途中、何かに衝突してそれを押し倒すようなカタチで倒れこんだ。”
“それを押し倒すようなカタチで___”
“それ”とは…………………
「ぁッ///早苗先生???!!!」
俺が声をあげると、さっきまでポカンと口を開けていた早苗先生の顔が一瞬で赤色に染まった。
いやいや、可笑しい可笑しい可笑しい何かが可笑しい。
目の前の早苗先生は俺の知る早苗先生ではなく、
「ぁの……メガネが…///どっかいっちゃって……///」
メガネのない、早苗先生だった。
大きな瞳に、真っ赤な頬、か細い声___
俺の目は一番美しいものを見ているように、うっとりとしていた。
心臓はどくどくと高まり、思考は目の前の存在に完全にノックアウトされた。
理性というリミッターが効かなくなっていた俺は、彼女の肩を抑える力を緩めなかった。
「ぁの…、退いて下さい」
嫌だ。
俺はこのまま全て奪い去って__
彼女を自分のものにしてしまいたいという欲望を感じた。
「早乙女先生…ッ!!あのッ!」
その必死で声を荒げる口を_俺の口で塞ぎたくなる衝動。
そして舌を絡ませ合い密な交流をしたくなる衝動に耐えきれなかった俺は
「早苗先生…。」
低い声でそう囁き、彼女の顎を掴み、顔を近付けた__
その刹那……
___パァン!!という音が部屋中に響き、頬に痛みが走る。
俺は体を起こした。
「……からかわないで下さい。」
そう言い放った早苗先生の顔は__
相変わらず赤い頬で、ただ…瞳に涙を浮かべていた___。
- Re: 【大人の危険で】寝ても覚めても君がスキ?【ほろ苦い恋】 ( No.5 )
- 日時: 2014/08/31 13:43
- 名前: 朔良 ◆oqxZavNTdI (ID: 2IhC5/Vi)
こんにちは、朔良です。
先日は朔良の小説にコメントありがとうございました!
読んだ瞬間「大人だなあ」と思いました///
早乙女先生、手が早いですねー汗
好きになったら止まらない、ということなんだとは思いますが、早苗先生から見たら危険人物ですね(~_~;)
しかし、何となく早苗先生も押しに弱い感じがするので……何ともいえないですね。
理性って大事なんだな、と真面目に思いました。
ではでは、更新頑張って下さい!
- Re: 【大人の危険で】寝ても覚めても君がスキ?【ほろ苦い恋】 ( No.6 )
- 日時: 2014/08/31 19:42
- 名前: こしょう ◆fX6yOA0X4k (ID: WuQbx4U1)
朔良様
コメありです!!!
わざわざすみませんwめっちゃ嬉しいですo(^▽^)o
早乙女先生は若いですからね〜抑えがきかないといいますか←w
んで早乙女先生はギュウッギュウに押されちゃってる感じですね〜っw
内容は大人かもしれませんが、作者は現在進行形で中学生ですwなので至らぬ点も多いですが、よろしくお願いします←w
- Re: 【大人の危険で】寝ても覚めても君がスキ?【ほろ苦い恋】 ( No.7 )
- 日時: 2014/09/03 22:30
- 名前: こしょう ◆fX6yOA0X4k (ID: WuQbx4U1)
- 参照: 青柳 早苗*視点
#3 Another ver.
「早苗先生…。」
いやらしく耳元で低く囁くその声が……私の全神経を刺激する。
早乙女先生は……ずるい。
そんな…そんな熱っぽい目でこっちを見ないで欲しい。
絶対にそらせなくなるから。
誰もいない夜の職員室…。
私たちのやり取りだけが、部屋中に響き渡っていた。
早乙女先生が私の顎を捉え、キスを迫った時__
ふと私は我に帰った。
だめ…、
ここで唇を重ねたら、取り返しがつかなくなってしまう。
求められるがままに、流されてしまう。
気づいたら、私の手は早乙女先生の頬に飛んでいった。
いたい、人を殴ると自分も痛いんだと思った。
私が知らないうちに目頭はみるみる熱くなっていった。
私は吐き捨てるように言い放った。
「……からかわないでください。」
早乙女先生みたいに、若くてかっこいい先生が私なんか本気で相手にする訳がない。
私は、からかわれているんだ。
頭ではそう理解しながらも、どくどくと高鳴る心臓に腹が立つ。
早乙女先生に触れていたところが、ジリジリと熱を帯びてうずいた…
しばらくして、早乙女先生に背を向けて歩き出した時、後ろからの声に私は足を停めた。
「…からかったつもり、ないですが。」
振り返ると、真っ赤な顔で恥ずかしそうに口元を手で隠す早乙女先生の姿があった。
やっぱり……
やっぱり、早乙女先生はずるい。
- Re: 【大人の危険で】寝ても覚めても君がスキ?【ほろ苦い恋】 ( No.8 )
- 日時: 2014/11/08 21:28
- 名前: こしょう ◆fX6yOA0X4k (ID: MikjvI8h)
- 参照: 早乙女弘樹*視点
#4-1
「早苗先生、あのこれ明日の会議の資料ですが、」
「…そこ、置いといて下さい。」
手短にそう言う早苗先生は俺に見向きもせずPCに目を向けたままで、机の片隅を指差した。
その態度からして俺は察する。
分かってはいたけど、これってつまり……
___猛烈に避けられている、な。
…参った。避けられてちゃ謝罪もできないじゃないか。
まぁあの時、確かに俺は抑えが効かなくて怖がらせた。
言ってみれば、セクハラってワケか。。。
「避けられのも当然、ってことな・・・。」
何やってんの俺…。
椅子の背へ思い切り体重を掛けて天井を見上げる。
ギギィッと軋む音と共に椅子の背がしなった。
「なぁ〜に、不景気ツラしてんの早乙女ーー!」
スコーンッ、いい音をして俺の顔面が丸めた教科書に叩かれる。
「ッ!そうでもねーよ。なんだよ、神崎。」
__神崎 莉奈(カンザキ リナ)。いつも元気はつらつとした前向きな人物。同い年の25歳で俺のお悩み相談所といったところ。
ちなみに童顔で愛嬌のある神崎は、俺と同じく生徒から人気がある。
そういう共通点があるからか何だか悩み事はいつも神崎に話すようになって、今現在お悩み相談所へと至る。
「今日の飲み会のお知らせにきてやったのよ。」
「飲み会?ああー、それ今日か。」
この学校の三学年担当の教員達は、仲が良くて月に一度飲み会を開く。
俺や早苗先生に小田さん、そして神崎混ざる9人が集まる。
そういえば、今日だったか…ソレ。
「忘れてたんでしょ、まぁいいけど。細かいことメールでい送るから。…てか、悩み有りなさっきの顔はどうした?」
神崎は鋭い。女の勘とやらが人一倍働くのだ。
「別に、大したコトねーよ。お知らせどうも、神崎も仕事戻れ。」
「はいはーい。」
***
「はい、じゃー皆で〜?!」
「「「カンパーイ!!」」」
一点に集められたビールジョッキが、照明の光を黄金色に反射して眩しい。テーブルの上には、大皿が複数並ぶ。
ひとまず、ビールっと…。
ゴクッ…ゴク…ッ、プハァッ!!!
「くぅ〜、仕事上がりのビールウマァッ!!! 」
キンキンに冷えたビールが爽快な喉越しで喉を通過していく。
くっそ、この時ばかりは生きててよかったと心の底から思う。
よく見ると、もうジョッキの半分を飲んでしまった。
「いやー、よく飲むなぁ早乙女。若いっていいなぁ!」
「何言ってんスかぁ、小田先生だってまだ若いですって。」
アルコールが入って気分がよくなると、嫌いな小田先生との会話も苦痛でなくなる、恐るべしアルコール。
一方飲むペースが速い俺とは対照的に、隣の早苗先生はビールを舐める位で全然飲んでなかった。
この時の俺は避けられてることも忘れて、自然に話しかけた。
「あれ?早苗先生、飲まないんです?」
「…!・・お酒、弱いのであまり飲みません。」
早苗先生は一瞬、俺に驚いたような視線を向けた。
その視線と俺の目があった瞬間、少しドキッとした。
それはきっと、しばらく目を合わせてくれなかったから…。
「酒の追加どーする??!!」
「こっちはビール生3つ!」
「焼酎水割り1つ!」
ビールにも少々飽きてきたし、焼酎を頼むことにした。
すると他の先生に渋いなぁ、と茶化された。
数分後
焼き鳥を食べながら焼酎でも一杯やろうかと手を伸ばしたところ、どうもそのグラスが見当たらない。
可笑しいな、誰かが水と間違えて飲んだのか?
ふと隣を見ると、早苗先生の両手にはそれが握られていた。
…ッ?!これはまさか、まさかの………。
何と彼女の握るそのグラスはあと数センチで唇に触れてめでたく間接キs…いやいやそうじゃなくて、待ってそれは俺の…!
「ぁ、ちょッ…待って」
遅かった。
何食わぬ顔でグラスを口に運ぶ彼女の横顔を、俺はまるで白雪姫が毒林檎をかじる瞬間かのように見ていた。
…おぅふw
この期に及んで間接キスしちゃった(早苗先生が)とか考えてる俺の思考回路はまさしくアホだ。
おそらく水と勘違いして飲んでるつもりなんだろう、何も知らない彼女は焼酎のグラスを一気に空にした。
もし今彼女が白雪姫と同じく倒れて永遠の眠りについたら、俺がキスして助けたい、が現実はそう甘くない。
「あの早苗先生…それって俺、
「店員さぁ〜ん!な、生大ひとぉ〜ッつ!!」
………ゑ???????
俺は真横から聞こえてきた声に自分の耳を疑った。
俺の言葉を遮り呂律が回ってるのか否か分からないような大声で生大を注文したのは、あの早苗先生だったのだ。
本当かよ………。
周囲も、早苗先生の豹変っぷりに驚いて一気に静かになった。
いや、まぁそりゃもの静かな早苗先生が、いきなり大声でビール生大注文すれば誰でも驚くよな、普通。
しかも、酔っ払いみたいな声で。
皆が混乱して言葉を失っている中で、小田先生が口を開いた。
「あっちゃ〜、いやー早苗は酒に弱い上、酒癖メチャわりーんだよ。まぁ、皆気にせず飲んでて。」
…これが気にならないで居られるか、ッつー話だ。
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