コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- サンマ・クエスト
- 日時: 2014/09/15 19:42
- 名前: 珊瑚 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: Potpourri
——恋は魅惑の香り
光の熱に染まった、下心と真心と…嫉妬と敵意
そんな恋に?
良いことあった?
恋なんて 夢よりもばかばかしい。
そう思ってたのに。
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こんにちは、珊瑚という者です。
宜しくお願いします。
第一章・・・麗かな黒黎
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登場人物 >>1
プロローグ >>2
to1/ >>4 >>6-7 >>9-13 >>15
to2/ >>18-20
- Re: サンマをください。 ( No.16 )
- 日時: 2014/09/14 11:24
- 名前: 珊瑚 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: Berrycherry
綾香っち>んー。まだ私の中でもイメージが無いw
魚の秋刀魚の置物みたいな感じ?
キラキラ光ってるイメージがある。
まあ、これから考えれば良いかな。と思ってるよ。
- Re: サンマをください。 ( No.17 )
- 日時: 2014/09/15 10:05
- 名前: 珊瑚 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: peachnine
「危険生物を連れているぞ!!!!」
「撃て!」
「待て。危ない、みな離れろ!!」
(早く起きろ!!おい。誠也、早く起きないと。)
夢の中でシャドーに起こされた。
騒がしい音が聞こえてくる。
オルドル語の会話が次々と聞こえる。
「ん…あ—っ…」
俺が目を覚まして伸びをする——・・・と。
とても尋常じゃない状態に陥っているのが一瞬で分かった。
立ち上がると、背を預けていた大木と俺とシャドーは、輪になった軍に囲まれてしまったのだ。
『俺もねてしまったんだ。悪かった』
とシャドーは言った。
だが、囲まれているが距離は割と離れており、ほとんどの人が シャドーを見て怯えている様子だ
「手を挙げろ!」
軍の一人が叫んだ。
俺はすぐに手を挙げた
(撃たれちゃおしまいだあ!)
『誠也? 何やってるんだ?手錠をはめてくれといってるものだぞ?』
(なんかドラマみたい。ふざけてんのか?…)
「手錠なんかはめないだろ?撃たれるかもわかんないけど。警察じゃあるまいし。」
俺が言うと
『いや、でもどう考えても 手を挙げろなんて警察気取りだろ。』
「そうかな」
「何を一人でしゃべってるんだ?」などと、軍の間で噂をされた。
そうか、シャドーの声は聞こえてないから一人でしゃべってるようなものだもんな。
「くそーっ」
相手は指が足りないほどの人数 俺らはひとりと鳥一匹。
ここでグリモワスキルを使って、風の力でさっさと逃げれたら楽勝なのだが、そんなことしたら指名手配になって追い回されそうだ。
「その危険生物はなんだ!!」
「危険生物?!」
俺は逆に騒いだ。
『俺のことか?』
シャドーのしゃべり声は、グリモワを使える俺以外には聞こえない。
「フツーの鳥ですけど 何ですか・・・・汗」
と俺は、いそいそと荷物をまとめて背負い、いつでも逃げが出来る準備をした。
「立派な危険生物だ!このマリンドール国は、外部との貿易禁止、鳥もいない国のはずだ!」
と誰かが主張した。
「コイツは 外部から来たに決まっています!どうやって あの門をくぐったのだ!」
(あの門?・・・もしかして)
マリンドールの国境に入る前に、一人だけ門番が居ただけだよな?そんなに、苦労して通った覚えもないし。
「今すぐ捕らえよ。生きたまま捕まえるのじゃ!!」
老人の格好からして偉そうな人が指示した瞬間、俺の頬に銃が向けられ、シャドーに手が伸ばされた。
「この生物、どう捕まえるべきなのかわかりません!」
軍隊が、ひとりの老人をもう一度見た。
苦戦しているようだ。
『この国のヤツ、鳥も知らないのか?』
シャドーが喘ぐ
(このままじゃ撃たれるな。本気に)
あの少年の言動そのままになってしまう。
グリモワスキルを使うしかないか——
額から冷や汗が流れて目に染みる。
(『人前で、グリモワの力を使ってはいけない…そしてグリモワの力は世間に話してはいけないのだ。』)
父上、すみません。
俺はもう、鳥にグリモワの力を見せびらかしてるし、
既に鳥は風のグリモワを知っていたようです。
- Re: サンマをください。 ( No.18 )
- 日時: 2014/09/15 10:53
- 名前: 珊瑚 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: waterproof
第二話
「グリモワスキル!」
眠った事で、俺の体力は計り知れないほど回復している!。
「身を包む優しき風よ 我が身を守れ」
俺の元に、風のシールドが出来た。
「ガスト」
初めての技だったが、口をついて言葉が出てきた。
そのまま手をブンッと振ると、手から突風が新体操のリボンのようにくるくると渦巻いた。
またさらに 手を振ることで、小さい竜巻のようになった突風は、軍隊の方へぐるぐると渦巻いて移動をする。
そのまままた新しい 突風が生まれる。
「わあああ!!」
驚いて、軍隊は一歩引いた。
「ぎゃああ!!」
銃が巻き上げられていく。
そのまま軍隊は突風から逃げる。
「シャドー!行くぞ!!」
『わかってる』
シャドーは突風に負けることなく、そのまま俺たちは、その場を逃走した。
風のグリモワは、防御が得意なので、攻撃が得意なほかのグリモワを持った者と活動するほうが優位なのだが。
今はそんなことが言ってられなかった。
とりあえず走る。
走るしかない。
「追え! 追うんじゃ!あんな穢れたやつらを、この国で逃がすわけにはいかんのじゃーー!!」
あの老人が大声を上げて叫んでいる。
その声は確かにあちこちへ響いて、遠くへ離れた俺たちにも聞こえた。
廃墟に包まれた公園から真っ直ぐ突き進むと、イルミネーションが輝く夜の街に出られるだろう。
人間が多い所に行けば行くほど、軍隊も探しにくくなる。と、俺は思った。
老人の声は、周りの住宅にも響いたのか、窓を開けて逃走する俺たちを見て楽しむ 野次馬が勢ぞろいだった。
「…何を連れているんだ?」
やっぱりシャドーを恐れている。
俺はなんだかなー…と思いながら、全速力で突っ走った。
- Re: サンマをください。 ( No.19 )
- 日時: 2014/09/15 11:16
- 名前: 珊瑚 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: waterproof
「わ——すげー…」
街まで走ってたどり着いた。
『光りすぎだ。眩しい』
と、目を閉じるシャドー。
「そこの旅人さん、旅に必要な旅行用品などはいかがでしょうか?」
後ろから声をかけられ、ぎょっとした俺に、察したのか向こうは言った。
「ああ、わたくしは怪しい者ではありませんよ。あなたは追われの身でしょう?さっきの様子は見てましたからねえ」
と いかにも怪しげなのだが、にっこりと笑った。
「よかったら わたくしの家でお休みになりませんか?」
俺は、走りまくって グリモワの力も使って疲れていたが、軍隊の仲間だったら…と、言葉に甘えることはできなかった。
シャドーも俺も、遣られたら困るからな。
「すみません、でもやっぱり俺は」
と断ろうとしたが、フラッとよろめいてしまった。
「ほら、わたくしも丁度、歩き売店を終わらせようと思ってたところですよ。顔見知りの安全な宿場がありますから」
と言われ、俺は連れられた。
『俺に驚かないんだな』
シャドーはつぶやいた。
「騒動のことは大体知ってるんだろう」
と俺は言った。
早く休みたかったのだ。
すぐに宿場についた。
「おお、サナ、また来たか?そっちは、連れ?彼氏?」
とノリ良く宿場の若女将がさっさと部屋に通してくれた。
「違いますよ。さっき会ったんです。疲れていたんでね。」
とサナと呼ばれた歩き売店の人は言った。
「そうなのかあ。美人のサナに会う、カッコいい子なのにねえ。。名前は?」
「俺は、レイ・・・風口誠也です。」
若女将も鳥に驚く様子はなかったし、こういった。
「なるほどね。自分の地元での名前で名乗ってくれても構わないよ」
俺が言いかけたことが分かったらしい。
「それに、ここは、特別な物を探している人たち、旅に疲れた人たちを助ける場だから、夕飯、宿泊、朝飯 込で、プラチナコイン一枚で泊まれるんだよ。ゆっくりしていきな。」
「ありがとうございます。」
俺は言った。
「光の間よ。ごゆっくり」
そのまま若女将は行ってしまった。
「ところで、その鳥、気になりますね。見せて下さりますか?」
俺はビックリした。
いきなりメイクを落とし、上着を脱ぐと、清楚な白いワンピースの普通の女性になったのである。
「…」
俺が黙りこくっていると、言った。
「ああ ごめんなさい。私は今川佐奈 自由に呼んでもらっていいわよ。この辺の旅人とか、反対者などとは仲良くさせてもらってるの」
「俺は…、風口誠也。こっちは、シャドー」
鳥を見せてやると、にっこり笑った。
「これは、追われるわけよ。 プラチナコイン5枚で、このトートバックあげるから、旅の時はこのトートバックに入れておくといいんじゃない?」
『狭いところ苦手なんだけど・・・』
と、俺がそのトートバックに試しに シャドーを詰め込んでみた。
「ごめん。でもとりあえずこの国では鳥はダメらしいから。」
サナは俺に色々なことを教えてくれた。
- Re: サンマをください。 ( No.20 )
- 日時: 2014/09/15 16:02
- 名前: 珊瑚 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: waterproof
そのトートバックは、藍色でちょっとおしゃれな白い刺繍が入っていて、格好良かった。
「買う?」
サナはわらった。
「・・シャドー、その中入ってもらってもいいよね?」
『しばらくは仕方ない。街は眩しくて嫌だからな。でも、狭いから今は出してくれよ』
俺は、ああ ごめん。とすぐに出すと、部屋中を飛び回った。
「綺麗な羽ね。貰っていいかしら?」
落ちてきた青い羽を広い、言った。
「ああ。」
俺は、別に断る理由もないので、あげた。
すると——
そこに、プラチナコイン一枚 と言う札を貼って、持ち歩きのボストンバックに入れた。
「売り物にするのか?!」
俺はびっくりして サナを見た。
「そうよ。あれ、ダメだったかしら?」
「・・いや、いいけど。」
俺はトートバックを見て、コインをだそうとした。が
でも、
「安すぎないか?」
俺は言った。
「だいじょうぶよ。いつもなら銅貨一枚もらうけど 貴方は特別よ」
と、にっこり笑った。
俺は、サナにプラチナコインを五枚あげた。
プラチナコイン100枚で、銅貨に相当するのだから、赤字覚悟と言う意味だろうか。
「あの女将さんも言ってたけど、皆 赤字覚悟なの?」
俺はつぶやいた。
「あら。ここは、ちゃんと政府反発派の裏政府に支援されているからこそ成り立っているのよ。」
「どういう意味?」
俺は言う。
サナは言った。
マリンドール国は、なぜかわからないが、国を治める政府の間で、いつの間にか閉鎖的になったという。
理由は分からないが、外部から人間は入れず、今マリンドールに住んでいる人が 国の外に行くのも不可能
さらには、貿易も禁止されて、国境には門番が千人以上居るという。
「俺が通った時、門番はひとりだけだった…見間違いか」
それを言った瞬間、サナが 机をバンッと叩いて立ち上がった。
「どこの国境から来たの?」
「うーん…」
するとサナは、鞄から地図をだし、開いた。
「この国に来るとね、特定の旅人がもし 迷い込んだとか、わたしみたいな歩きながら売店しているような人たちも出られなくなってしまうのよ。」
「え!!俺どうすれば!!」
「だからわたしも迷い込んで困って2年の月日がたつのよ。」
「……そこで、幻のサンマを求めて 旅をするよういきなり言い渡されて。今まで集めた貨幣もわずかだし、窃盗してやっと金貨3枚。」
と、うつむいてサナが言った。
「え……君は…?」
俺は、すぐにメンバー表を出すと、名前を確かめた。
「それ、わたしも持ってるわ。」
サナもそれを出すと、俺の名前を確かめた。
「あなた…風のグリモワを…。」
「サナは?」
「わたしは、植物のグリモワを持っているのよ。本当の名前は立花遥花。」
メンバー表に記されていた。
見ると、大陸の中で一番右下の 本当に端っこのリンダ国がある。
リンダ国からすぐ左に、海に囲まれたマリンドールがあった。
そこを、橋でわたってきたはずだ。
そのまま左に国境を越えて進んで さっと上の方に行けば、オルドル国があるはずなのだが。
「リンダ国から来たんだ。」
「ならココの国境ね・・・」
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