コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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焼き餅は美味しくなくなくないのです【短編】
日時: 2014/12/18 17:07
名前: あめしぐれ ◆adhRKFl5jU (ID: vlOajkQO)

       焼き餅をついて 疲れ果ててしまった
           少年少女のお話。



  【 ▼ 】 目次


 ( * ) 決意表明
 >>001

 ( @ ) きゃすと
 >>005


 ( ☆ ) 恋には光と影がいる ( ★ )
 >>002 >>006 >>007 >>012 >>015 >>018



  【 ▽ 】 お客様


 ( * ) いろはうた様

 いろちゃんです。有名人ですよね!
 きれいな文章をかかれる、素敵な人(*´ω`人)
 「ナメコとワカメのふらいあうえいっ」に
 よくお邪魔させてもらってます(`・ω・´)
 お互い受験、頑張ろうねヾ(@゜▽゜@)ノ

 ( * ) 杏月様

 初めまして! これから宜しくお願いします( 〃▽〃)
 「私の家に新婚さんが居候しているのだが」に
 お邪魔させてもらっています!
 短編同士、頑張りましょうねっ(`・ω・´)ノ
 コメントありがとうございます(*^_^*)

 ( * ) みーこ様

 「雑貨屋奮闘記」にキャラ応募させていただきました(`ω´)
 コメントありがとうございます( ☆∀☆)

 ( * ) 紗悠様

 初めまして、コメント有難う御座います( 〃▽〃)
 「〜+.:**恋涙**:.+〜」読ませていただきました!
 涼架ちゃんと湊くんのらぶらぶが癒されます(@´ω`@)
 でも、遥美ちゃんの気持ちが痛いほどよく分かります…。
 あめしぐれも同じ立場なので…(^ω^;)
 更新期待してます! 受験頑張りませうヾ(@゜▽゜@)ノ

  【 * 】 感謝

 12/6 参照50ありがとうございますヾ(@゜▽゜@)ノ
 12/13 参照100ありがとうございます( 〃▽〃)

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Re: 焼き餅は美味しくなくなくないのです【短編】 ( No.15 )
日時: 2014/12/13 09:48
名前: あめしぐれ ◆adhRKFl5jU (ID: ktd2gwmh)



 何も思い出せない不安と恐怖と情けなさで、思わず涙が込み上げてきた。だんだん息が乱れてくる。嗚咽と共に吐き出したような一粒の涙が、手の甲にかいてある一つの青い線に触れたとき。

 この線は何だろう、と思ったとき。


__ガチャッ


 私の病室に、誰かが入ってきた。

 涙も拭かず、その人を見ると……。


 私と同じくらいの青年だった。黒髪の癖っ毛。楓色の肌。キリリとした少しつり目。スッと高い鼻。走ってきたようで息が乱れ、頬は紅に染まっていた。

 ——きっと、此処に来たのだから私の知り合いなのだろう。

 相手を傷付けてしまう“誰?”という言葉を飲み込んで、青年の次の言葉を待った。


「れい……、大丈夫か……?」


 その青年は時々唾を飲み込みながら、乱れた息と共に言葉を発した。私のとなりにゆっくりと腰掛けた。


「ほなつくん……れいは……」

「れいに……何かあったんすか……?」

「軽い記憶喪失、なの。一部の記憶が……無いの……。」


 “記憶喪失”という言葉に脳が反応して、また涙が出てきた。どんどん、どんどんあふれ出てきた。


「俺のことは、覚えてる? れい……」


 傷付けてはいけない。けれど、嘘を吐くのはもっといけない。だから、私は正直に言った。


「ごめんな……さいっ……。覚えてない……っ、です……。」


 ぼろぼろと出てくる涙が、うっとうしかった。吸っても吸っても出てくる鼻水が憎かった。



Re: 焼き餅は美味しく ( No.16 )
日時: 2014/12/13 10:12
名前: *紗悠* (ID: Kq9OW2Bp)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=38046

こんにちは!
いろはちゃんの奴から流れてきました紗悠です!

コメライでは恋涙とかいう何のひねりもないタイトルの長編恋愛書いてますw
こちらのタイトルはさぞさぞ……
更新もはたまた延びるわけです

えぇ……(遠い目)

短編集とは思えないハイクオリティですなぁ
記憶喪失とか製文がなかなか難しいのに……

さすがのひとこと……
うぅ……最新更新で涙腺が……

続き楽しみにしてます!
更新がんばってください!

URLの僕の奴にも是非!

*紗悠*

Re: 焼き餅は美味しくなくなくないのです【短編】 ( No.17 )
日時: 2014/12/13 12:11
名前: あめしぐれ ◆adhRKFl5jU (ID: t5qrQfWq)



お、おはようございます、紗悠様!!

は、は、ハイクオリ……(゜ロ゜)
く、くおりてぃもなにも、ええもうはい(


記憶喪失むずいです(´・ω・` )
我ながら苦戦しながらも頑張っております……


る、涙腺!!?
まじすか……うおお……
な、なんかめっさ嬉しいです!!



是非ともお邪魔させていただきます!!
コメント有難う御座いました!ヾ(@゜▽゜@)ノ

Re: 焼き餅は美味しくなくなくないのです【短編】 ( No.18 )
日時: 2014/12/18 17:06
名前: あめしぐれ ◆adhRKFl5jU (ID: vlOajkQO)


「……そっか。俺はほなつ。寺本歩夏。」
「生まれたときかられいの家の隣の家に住んでる。」
「保育園も小学校も同じ。ずっと同じクラス。」
「出席番号もいつも近いから、女子のなかではお前が一番仲が良かった。
 お前がどうだったのかは知らねーけど。」


 歩夏くんは、笑って話してくれた。

 でも、笑っていなかった。悲しさが混じったような笑顔だった。

 私にとって歩夏くんは、どういう存在だったのかな。どんなことを話したかな。まったく分からないけれど、仲良くしたいな……。


「え、えっと、わざわざ自己紹介してくれて、ありがとう。」

「おう。何か思い出せたら教えてな。メアドも交換してるし。」
「あと、敬語とかほなつ“くん”はやめる。OK?」


 私はコクコクと黙って頷いた。

 そう言って歩夏く……歩夏は立ち上がった。

 「なんかあったら連絡してください」ってお母さんに言って、扉の取っ手に手を掛けている。


 そうだ、これは言っておかなければ……!


「あ、あ、えっと、歩夏く……歩夏!」

「ん? どうした? もう何か思い出した!?」


 期待が込められたキラキラした目で、こちらに勢いよく振り返られた。な、なんか言いにくいけど……頑張れ、怜彩……!


「えと、傷付けちゃったみたいでごめんな……ごめんね。思い出せるように努力するから、だから、えっと……。」



「来てくれてどうも、ありがとう。また来てね、思い出せるかもしれないから。」




   外では  何の濁りもない真っ白な雪のなかに
       ただの三色ボールペンが落ちていた。

Re: 焼き餅は美味しくなくなくないのです【短編】 ( No.19 )
日時: 2014/12/23 15:16
名前: いろはうた (ID: 16oPA8.M)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

あ、あめちゃん!!
偉そうに言える立場じゃないのは重々承知しておりますが、言わせてください。


どんどん文章を書くのが上手になっていらっしゃる!!!!!!!!!!( ゜□゜)
それもすさまじく!!

こ、これが格の違いか……


歩夏君がれいちゃんのことが大事にしているのがひしひしと伝わってきました!!
こんな男子、いろはうたの席の近くにはおりませんははは……(泣


更新がんばってね!!


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