コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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空の犬と私
日時: 2014/12/26 09:22
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: LsId3ZV3)

こんにちは〜。

伊吹吹雪と申します。
つい最近まで対話体小説を書いてました。

このお話は、私がまだ純粋だった頃ー小5の時に書きました。
今、真冬なのに(スレ作った日はちょうどクリスマス)、あっつぅーい夏が舞台のお話ですね。

私は読み返して、
「この表現おかしい!」
「この設定はあり得ないでしょ!」
…と過去の、まだ今の自分より幾分か幼い自分に注意したくなりました。

だけど、あえてそのまま書きます。

変な文しか書けない私の、昔の作品ですから、
変な文もあると思います。

どうか、温かい目で読んでください…

目次
1.どこ行くの?>>1>>2
2.空の上では…>>3

Page:1



Re: 空の犬と私 ( No.1 )
日時: 2014/12/25 13:03
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: LsId3ZV3)

1.どこ行くの?

「ワン!!ワン!!」
11カ月と30日前に拾った犬、アオイ。
もうすぐアオイと私が出会った記念すべき日になるんだよ、アオイ…。

ああそういえば…。
アオイと初めて会った日は、今日のように空には、もくもくの入道雲が1つ、2つあって、とても暑かった。
今のように、夏休みに入ったばかりで、宿題とか遊びとかで、とても忙しかった。
でね、うちには扇風機1台敷かなくて、ジメジメして宿題なんて、やる気がなかった。
で、どうしようもなくて、コンビニにアイスを買いにいこうと、したっけね。
その時、道、しかも住宅街の道路の真ん中にね、きれいな水色のバスケットが置いてあった。
そのまま通り過ぎようとしたら、小さい、しかもかすかに何か生き物の鳴き声がしたのよね。
「クゥーンクゥクゥーン」
で、のぞいてみたら、犬だったの。
しかも、子犬。
で、不思議なことに、毛がうすい水色!
(かわいい〜)
でも
(このままだと車にひかれる)
と思って、バスケットごと持って、家に、かけだしたんだっけ。
(私の犬になってください)
私、去年の10の誕生日に犬をもらう予定だったんだけど、さけんだ!!
「ママこの犬がいいって!!青いから、『アオイ』にしよ!!」
パパとママは簡単に承知してくれた。
(続く)

Re: 空の犬と私 ( No.2 )
日時: 2014/12/25 13:51
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: LsId3ZV3)

(続き)
友達がいない私には、アオイは初めての本当の友達だった。

でも、この犬不思議!!
成長するほど、晴れた日の空の色みたいな、濃い水色に近づいていくし、しかも一匹の時はずっーと空を見上げちゃって。
しかも、驚くくらいのジャンプ力!!
ちっちゃい、アオイはどちらかといえば、小型犬なのに、中型犬用のゲージ、ジャンプしてこえちゃうんだよね。
だから、特大、大型犬用より大きいゲージにしたのよね…。
アオイを獣医に診せたら、「色素の遺伝子がおかしい」なんて言われるし…。
でも、アオイは私の大切な、大好きな友達。

そう思いふけってアオイをなでていた。

そして「アオイ、遊ぼう!!」とボールを持って声をかけたら…、
アオイのブルーの背中から真っ白の翼が!
「え!!」
そして、
アオイは小さな脚で走り出した!!
「アオイ、待って!」
「クォン!!クゥーン」
それは、アオイの「さよなら」のように思えた。
私の脚が、勝手に動く。
頑張って、ガ、ガ、ガンバって、
もう舌が回らない!!
頑張って、走んなきゃ、ワ、タ、シ!
「ハァ、ハァー」
やっと止まれた。
アオイが、1年前私がアオイを拾った、あの場所で止まったと思いきや、生えていた翼で空に向かったはばたいた!
「えっそんな!!」
私はもういやでいやで、はなれるのがいやで、アオイの短いしっぽをつかもうとした。
よし、つかめたよ!!
「アオイ!アオイ!」
下へ引き寄せようと思ったら、しっぽが…、
伸びた!
どんどん伸びて30㎝くらい伸びた!
私の足が地面から離れる。
もしかして…
「アオイ、どこ行くの!」
もう10mくらい地面から離れてるよ!
アオイは上を向いて飛び続ける。
10mどこじゃない、もっとはなれてる。
アオイのしっぽ離したら、死ぬし…。
とは言っても、
どこへ行くか分からない。
(でもアオイと離れたくない。こんまま行っちゃう?)
「アオイ〜!!」
「ワン!!」
そのアオイの鳴き声は「だいじょうぶ、心配しないで」のように思えた。

どこ行くの?
戻ろうよ。
私といっしょにずっと暮らそうよ!

そう叫ぼうとしたけど、アオイのしっぽに、つかまったまま空を飛んでるしかなかった。

アオイ、本当に君って犬なの?
ブルーだったり、翼が生えたり、あんた不思議なことばっかりだよ!

もうどこまで行っただろう。
おそるおそる下を見てみたら…
あ、私の家、豆つぶみたいじゃん。
私の住んでいる街、全体が見える…。
何mとか言えるもんじゃない。

「アオイ、ど、どこ行くの?」
「ワン!!」

Re: 空の犬と私 ( No.3 )
日時: 2014/12/26 09:21
名前: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU (ID: LsId3ZV3)

2.空の上では…
すご〜く高いところにきた。
私の家も見えない。
(これ以上上に来て何になるんだろう?)
それなのに、アオイはどんどん上へ飛び続けてる。

ブルン!
アオイのしっぽが、思いっきり動く。
あっ、しっぽをつかんでいた手がはなれちゃった。
私は、下へ落ちていく…
「あれ?」
アオイのしっぽから手が離れたのに…。
「私、浮かんでる!!」
ぷかぷか。
まるで空気に座ってるみたい。
私は泳ぐみたいに手を動かした。
動いて、どんどん行きたいところに行ける!!
空の上では浮くことができるんだ。

「ワン!ワン!」
アオイが3mくらい上に浮かんでいる。
こっちへおいでと、言っているようだ。
私は、アオイの方へ泳いでいった。
「ワン」
アオイの見ている先を見たら…。
「わあ!」
雲でできた、お城が!!
「クゥーン」
アオイが、お城へかけていく。

「待って〜」
アオイを追いかけながら思った。

もしかしたら、アオイは空から来たかもしれない。
もしかしたら、アオイはあの雲の城で生まれたかもしれない。
だとしたら、
アオイはいったいー
何者(何犬)なの?
どうしてわざわざ下へ来て暮らしたの?

秘密は…、城の中にあるにちがいない。


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