コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 蝋燭(ロウソク)の火は溶けることを知らない
- 日時: 2015/02/22 13:31
- 名前: 莢咲フレイ ◆4z4yLUbQKo (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=36506
URL小説———
莢咲の代表作(未完 参照40000越え感謝))です。
この作品のやり直しなので タイトルが似てます。
話は全然違いますが・・・w
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蝋燭は溶けない
どんなに強き灯火を
込めたとしても。
———この世に
魔法が存在する限り
だから、野ブタはこの世に存在し続ける
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プロローグ>>1
第一章 目次 >>2
登場人物 >>3
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お知らせ
2015.2/22 執筆開始
記憶をなくした少女 執筆中です。
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- Re: 野ブタはこの世から消えない ( No.3 )
- 日時: 2015/02/22 12:45
- 名前: 莢咲フレイ ◆4z4yLUbQKo (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
∮登場人物∮
琴原 楓花 huuka kotohara
中条 光輝 kouki nakajou
佐川 絢菜 ayana sagawa
大本 柚希 yuzuki oomoto
立花 瞬 syunn tatibana
氷室 海斗 kaito himuro
琴原 優真 yuuma kotohara
中条 陽花 haruka nakajou
- Re: 第一章【時を拒む者の案内】 ( No.4 )
- 日時: 2015/02/22 21:21
- 名前: 莢咲フレイ ◆4z4yLUbQKo (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
第一章【時を拒む者の案内】
零話 闇に満ちた者
『昨日、五時半ごろ、××インターチェンジ付近で、乗用車が炎上しました。』
『この事故で、星永市、月乃区に住む琴吹京太郎さん(35)、真奈(35)さん、楓花(12)さん、優真(8)さんが死亡しました。警察によると、……』
「——————……。」
ひたすら、声も涙も出なかった。
弟も、母も父も、誰に書けても電話は繋がらなかった。
「…おかけになった電話番号は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため繋がりません。」
と、トーキーが虚しくかかるのだった。
警察にも電話を掛けた。
「…あの。」
どうしました?と緊急を急ぐような急かし方の警察官だった。
「わたしって死んだんですか?」
そのまま「ツー」と電話は切れた。
イタズラだとでも思ったのだろうか。
所詮小学生だもんね。
わたし。
焦って何も考えられなかった。
翌日、警察署へ自転車で向かった。
「どうしたのかな?」
その年で迷子なのか という扱いだった。
「……今朝、私が死んだ、とニュースでやっていたのを見たんです。私は死んだんでしょうか?」
その後は、わたしの名前などの聞き取りがあり、もう一度調べてみるとのことだった。
自称、わたしの家族は、××インターチェンジ付近で炎上し、黒こげになって死んだそう。
その後、身元の特定と検死が行われ、わたしたちの家族が死亡したとされたらしい。
しかも、アルコールとか見通しが悪いとか、特別な理由もなく、ただただ注意ミスだとされたそうだ。
- Re: 蝋燭(ロウソク)の火は溶けることを知らない ( No.5 )
- 日時: 2015/02/22 21:46
- 名前: 莢咲フレイ ◆4z4yLUbQKo (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
その後のテレビの報道で間違いが伝えられた。
両親と弟は確実に死亡が確認され、わたしは、損傷が激しく、わたしかどうかの確認が出来なかったという。
(わたしは死んだのかな。)
祖父母やいとこなどの親戚は身内に存在しなかった。
———私は今度こそ一人だ。
わたしはどうすれば良いのかな?
涙があふれ出してきて止まらなかった。
隣の家の伊藤さんが、色々と手配をしてくれ、葬式も出来た。
父や母が、伊藤さんと親しくしていたおかげだった。
わたしは死んでいないのだけれど、両親と弟は他界したのだから。葬式もしなければならなかった。
伊藤さんは 落ち込むわたしに、食べさせてくれたし、幾らお礼をしてもすまなかった。
毎日が泣く泣く日々だった。
寂しくて寂しくて、学校も不登校だった。
ある日、わたしは「ゆうなぎ児童養護施設 ゆうなぎ乳児院」という施設へと足を踏み入れた。
伊藤さんの家には、わずかなお金を残した。
「いままでありがとうございました。」
置手紙をし、家の前で深々と礼をした。
- Re: 蝋燭(ロウソク)の火は溶けることを知らない ( No.6 )
- 日時: 2015/02/22 21:46
- 名前: 莢咲フレイ ◆4z4yLUbQKo (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
養護施設の園長に会った。
わたしは、ここで暮らすしかない。
児童養護施設は、保護者のない児童や、虐待されている児童など、環境上養護を要する児童を入所させて、
そんな児童たちを養護して、退所した者には、相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設だった。
わたしは今までのことを話すと、園長は、心優しく承諾してくれた。
わたしたちの事件は、今やニュース、新聞と報道されているからだろう。
また、伊藤さんが、色々と手配をしてくれた。
僅かなお金を置いて家を出た時から、縁を切ったつもりだったのに。伊藤さんは最後まで色々と世話をかけてもらった。
もう一度大声で、ありがとうございます。と言い、頭を下げた。
わたしは家の荷物をまとめ、ゆうなぎ児童養護施設へと向かった。
残った家は、園長や伊藤さんが何とかしてくれるそうだった。
- Re: 蝋燭(ロウソク)の火は溶けることを知らない ( No.7 )
- 日時: 2015/02/22 21:58
- 名前: 莢咲フレイ ◆4z4yLUbQKo (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
一話 前を見つめし者
時の流れは急速だった。
早くも、両親との死別を迎え、瞬く間に 家族も親戚も誰も居なくなってしまった。
太陽や月が冷たい双眸で私を見下ろしていて。
時の流れが速すぎて、泣いている暇もなかった。
ニュースが広まったせいで、わたしは学校に行けなくなったし、何も施しようのないほど精神が病んでしまったのかもしれない。
でも養護施設では新たな気持ちで過ごせる気がした。
養護施設では、両親と死別を迎えたような私みたいな人もいたけれど、虐待とか、両親は居るけれども養護施設に居るような人もいた。
小学六年生には、わたしのほかに中条光輝という人が居て、二人だけだった。
後は、下の学年が多く、中学生が、四人ほどいた。
養護施設での部屋は、小学五年生の佐川絢菜と、中学一年生の大本柚希という女の子と同じ部屋になった。
東棟に、赤子から幼稚園児まで、西棟に、小学校一年から三年生と中学生二人、南棟に小学校四年生から六年生と中学生二人がつき、北棟には、職員室があった。
東西南北をつなぐ棟には渡り廊下があって、凄くきれいな施設だった。
世話をしてくれる 皆の母親的存在の 千絵先生と、泉先生が居て、わたしはこれからの生活、上手くやっていけそうな気がした。
園長先生に呼び出されていってみると、「今日は北棟の大きな食堂で、養護施設全体で食事をします。ごちそうですよ。それと同時に、あなたの歓迎もします。」
とのことだった。
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