コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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神秘と魔法の森
日時: 2015/03/14 16:50
名前: キコリ ◆yy6Pd8RHXs (ID: nWEjYf1F)

ねーねー、しってるかなー?
じょうしきだけど、よのなかにはにんげんがいっぱいいるよねー?
でもねー、なかにはにんげんじゃないのもまぎれこんでるんだってー。
そーゆーひとたちをね、精霊ってよぶらしーよ?
でもってねー、精霊に……つきしたがってる? そーゆーふしぎないきものをね、妖精ってよぶんだってー。
妖精さんに、精霊さん! よのなかって、ふしぎなことがいっぱいだよねー!


    ◇  ◇  ◇


壁|≡( ・ω・)/

どうも、皆様コンニチワ。駄作者のキコリでございます。
複ファで能力系小説をダラダラ綴っておりますが、ふと別の話が思い浮かんだので、ここに新たなスレを立てました。
コメディライトのジャンルに違わぬ、明るくゆるーい小説に仕上げる予定です。
オリキャラなども募集する予定です。
では今後とも、宜しくお願い申し上げまする←


〜目次〜


PROLOGUEⅠ〜太陽と影〜>>1
PROLOGUEⅡ〜飛べないなわとび〜>>2


ChapterⅠ〜春の輝き〜

EpisodeⅠ〜やることがない〜

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Re: 神秘と魔法の森 ( No.1 )
日時: 2015/03/13 23:10
名前: キコリ ◆yy6Pd8RHXs (ID: nWEjYf1F)

 辛い。悲しい。苦しい。
 そんなとき僕を慰めてくれるのは——いつだって傍にいてくれた太陽だ。
 掛け替えの無い日差しの慰めは、僕を不思議な森へと連れて行き、心が穏やかになるまで傍にいてくれる。

 でも——"彼女"という存在は、僕にとっては眩しすぎた。
 明るく強い光が、より濃い影を作るように。
 ——僕と彼女の間にある、完全な隔たりを示す壁が。僕という影を濃く、より黒く染めていくのだ。

 少し、甘えすぎていたのかもしれない。
 本来なら在り得ない存在に対し、他力本願でいた僕は。



 ——これは、ありもしない光に甘えていた影が、ありもしない光に恩返しするお話。

Re: 神秘と魔法の森 ( No.2 )
日時: 2015/03/14 11:14
名前: キコリ ◆yy6Pd8RHXs (ID: nWEjYf1F)

 確かこれは、10年以上も前の記憶。
 僕が保育園に通っていたときだっけか。

「ハイッ、ハイッ、ハイッ……」

 一定のリズムで回る大縄を、みんな仲良く飛んでいる。
 その様子はとても楽しそうで、僕もみんなの輪に入りたかった。
 でも、僕はなわとびができない。リズム感も無い。
 だから大縄なんて、出来る出来ない以前に怖かった。

 みんなが楽しそうになわとびをしている中、僕はただ、そんなみんなの様子を見ているだけ。
 でも、たった独りで、というわけではなかったっみたいで。
 僕が野良猫を膝の上に置いて、みんなが遊んでいるところを眺めていると。

「にゃー」
「あはは、かわいー」

 決まって隣には、いつの間にか溌剌とした女の子が座っている。
 その子は"柊春香"といって、どうも見てる限りでは、僕と仲の良い野良猫で遊ぶのが好きらしい。
 来る日も来る日も、遊びの時間が終わるまで、ずっと猫の喉を撫でてじゃれあう日々を送る春香。
 天候が悪い日だけはみんなと混じって遊んでいるけど、天気が晴れで外で遊ぶときだけ、僕の隣にいた。

「ねー」
「なーに?」

 ふと気になることがあって、僕は彼女に問いかけたことがあった。
 春香は昔から運動が得意で、身体を動かすことが何より好きな子だった。だから、猫とじゃれあってるよりは、なわとびでもして遊んだ方が彼女にとって楽しいんじゃないか——って、ずっと思ってたわけだけど。

「みんなと遊ばないの?」
「んーっとね、あたし、猫ちゃんがいい」
「そっか」

 結果は、猫の方がいいんだと。
 確かに彼女は今でも猫好きだ。携帯の画像フォルダとか、大半が猫の画像で埋め尽くされてるらしい。

「にゃーにゃー」
「にゃんにゃんっ」
『……何か、似てる』



 ——でも、嘘だった。


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