コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

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Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.193 )
日時: 2018/01/07 21:38
名前: 彩都  

タクシーが来ない、祐介はそう思いながら袋の中の『みっ君人形』を見つめる、いや、ぬいぐるみを見つめても、何も解決はしない、そんな事を考えていると、自身のスマホにメールが来た。
「ん?」
祐介は不思議そうにスマホに来たメールを確認する、来たメールは『明日遊ぼうぜー』という件名、一体差出人は誰だ?そう思い、差出人を確認する、差出人は先宮さんだった。
「まさかの人物……」
まさか、とは思い、厳魁君と思っていたが、違うようで、祐介は少々驚いていた、そんな祐介の独り言に琴音は気が付いた。
「んー?どうしたの祐介君?」
「えっ?あぁ、明日用事が出来たって話かな……」
「へぇ……相手は誰?」
「先宮さん」
「先宮さん……?はて、誰だったかな?」
「え、えーと、警察の人……ほら、アリスちゃんの施設に侵入した時の……」
「あー、思い出した……娘も同時に救ったあの時の……」
「そうそう、その人が『明日遊園地に行かないか?』って話を入れてきてね?」
「へぇ、そうなんだ、それじゃあ楽しんで行ってきなさいよ、明日」
「うん、そうする……んで、琴音ちゃん、明日は空いているの?出来れば一緒に行こうよ?」
祐介の一世一代の言葉に琴音は静かに首を横に振る。
「それは無理、実は明日沖縄に行って、グラビア撮影があるの、今日の夕方には家を出て、飛行機を出ないとねぇ?」
「そ、そうなのか……それは可哀想だ」
祐介はしょんぼりして、メールを返答しようとする。
まず、新規メール作成ボタンを押して、送る相手のメアドを押して、本文に文字を入力していく。
『はい、分かりました、その日は行けます。
何時頃に集まれば良いですか? 後、集合場所は何処です?』
と入力、そして返信……これで大丈夫だろう、お金もまだあるし、自分の分の入場料とかは払えるな、と考える。
すると琴音が祐介に言う。
「ね、ねぇ祐介君、今気付いたんだけどぉ……」
「ん?何なんだい?琴音ちゃん?」
祐介が琴音に返答すると、琴音は祐介にスマホの画面を見せ、検索欄に『タクシー 電話番号』と、打ってあるブラウザの画面を表示させる。
「これで検索して、電話番号を打って、電話をすれば良かった……」
「あっ」
盲点だった、完全に盲点であった、そうだ、その手があるのだった、祐介は完全に度忘れしていて、そんな事を考える暇さえ無かった。
「…………と、とりあえず、電話しようか、タクシー会社に……」
「そ、そうだね……」
祐介と琴音、二人はしょんぼりしながら、ネットの画面を見ながら、タクシーの会社の電話番号を入力、そして電話を開始する。
「…………」
「…………」
二人は静かに待機し、電話を受け取られるのを待つ。
『……はい、『或日野タクシー』です、タクシーの手配ですか?』
「はい、そうです、今駅のタクシー乗り場で待機しているんですが……」
『えーと、何処の駅に?』
「えっ?あぁ……えーと……」
琴音は必死にタクシーを取ろうと右往左往している、そして今居る駅の名前を言うと、『あぁー』と電話のお姉さんが言う。
『すいません、その場所に行くには、軽く一時間掛かりますが、どうします?』
「えっ?マジで?」
『はい、そうです、今『或日野タクシー』のタクシーは『或日野市』外に居るので……一番近くに居る車両でも、軽く一時間は必要になります……』
「…………」
「…………」
琴音は祐介を見て、目から涙を出し、涙目になる、そして琴音は静かに電話のお姉さんに言う。
「はい、分かりました、自分、今急ぎの用事なので、一時間は待てないですねぇ」
『あぁ、そうですか、それは申し訳無いです、またのご利用をお待ちしております……』
電話のお姉さんはそう言って電話を切った、そんな琴音は祐介を見つめ、冷や汗を流す。
「む、無理だった……!」
「そ、そうだね……でも、『或日野タクシー』じゃなくてもいい気が……」
「でも『或日野タクシー』しかないでしょ?或日野市は?」
「んな訳無いだろ……?」
祐介はそう言って、スマホでタクシー会社を検索、そして片っ端から電話をかける。
「あのぉ、すいませぇん、今或日野市に居るんですが、タクシーって出せますか?」
『無理ですね、今タクシーは出払ってて……近くのタクシーでも軽く一時間は掛かります』
「そ、そうですか、急ぎなので、止めておきます、すみません」
祐介はそう言って、電話を切る。
「…………」
「…………」
万事休す、祐介と琴音はそう思いながら頭を垂れる──い、いや、他にもまだ方法はある筈!でも、その方法を探さないといけない訳だ、うーん、何か『車』に乗っている人とか、友人に居たっけ……?綺羅星瑠璃御子さんはまだ二十歳じゃないし、持って無さそう、厳魁君?まだ高校生だし、持っていないだろう、アリスちゃん?いやいや、空中浮遊で移動すると、『魔法を使える』という秘密が世界にバレてしまう、弓華さん……?いや、仕事中だろバカ、氷檻さんはどうだ?いや、弓華さん同様仕事だろう……?ってか、『車』持ってる人、いなくね?祐介はそう思いながら、静かに溜息を吐いた──琴音もスマホを見ながら静かに肩をがっくりさせ、溜息を吐いた、あぁ、琴音ちゃんの今の気持ち分かるぞ……祐介は今の琴音の気持ちを理解した──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.194 )
日時: 2018/01/10 21:47
名前: 彩都  

はぁ、どうしようか……?祐介がそう思いながら顔を上げると、パトカーが目に入った、そしてそのパトカーは祐介達の方へと向かってくる、いや、タクシー代わりにパトカーを使うとか、ないよなぁ……そんな事を思っていると、タクシー乗り場の方にパトカーが現れ、運転席のドアが開いた。
「おっ、お前等……奇遇だなぁ、どうしたんだ?」
パトカーの運転席から先宮さんが現れた、こんな所に何をしているんだ?と、祐介は思いながら先宮さんに返答する。
「え、えっと……タクシーを待っておりまして……琴音ちゃんは時間が無いから、早く来るタクシーを待ってて……」
祐介がそう言うと、先宮さんはパトカーを叩いて言う。
「それじゃあ、目的地迄乗るか?まぁ、場所によるが……」
「神様……!」
「ゴッド……!」
祐介と琴音は両手を組んで、先宮を崇める、すると先宮が驚く。
「お、おいおい……まだ連れて行く、とは言っていな──」
「とりあえず琴音ちゃんの家の近く迄案内御願いします」
「先宮さん、有難う御座います!」
琴音は営業スマイル&猫撫で声を使用し、先宮に媚びる、先宮はその場で溜息を吐いて、頭を掻く。
「……はぁ、二人共、後ろに乗れぇ……」
「有難う御座います」
「うん、有難う」
祐介と琴音はそう言って、ぬいぐるみを持って、パトカーの中へと入る、パトカーの中の座席のクッションが柔らかくて、驚いた。
「おぉっ!凄い柔らかい……!」
「そ、そうか……」
「うわぁ……捕まったみたい……!」
「うん、公務執行妨害で捕まえても良いぞ?」
笑顔で言う先宮を放って置いて、琴音が言う。
「えーと、この街の隣のぉ」
「うーん、まさかの無視かぁ……おじさん困ったぜ」
先宮さんはそう言って、ハンドルを握って琴音が言った場所へとパトカーを走らせる──

「先輩、良いんですか?ただの一般人とアイドルをパトカーで運んで?完全にタクシーみたいですよ?ってか、公私混合している気が?」
「まぁ、いいじゃねぇか、どうせ逮捕するかもしれないだろぉ?」
「いや、一般人ならまだしも、アイドルはねぇ……」
頭を掻きながら助手席の男性が先宮に言う、先宮はニヤニヤしながら返答する、すると祐介が先宮の隣、助手席の弾性に話しかける。
「な、何だかすみません……俺がでしゃばったばっかりに……」
「いえ、良いんですよ、たまには良い事をするのも?」
「果たしてこれが良い事なのかは置いといて……えーと、名前を聞いても良いでしょうか?」
「名前ですか?えぇ、良いですよ、私の名前は前原 真後(まえはら しんご)と申します、警察の人間として、まだまだ新人です」
「そ、そうですか……俺の名前は長谷川祐介、先宮さんの知り合いです……」
自分は後部座席で頭を下げる、すると真後さんも頭を下げる。
「……ん?長谷川祐介?それって、先月、先々月の逮捕した『あの』長谷川祐介ですか?」
「え、えぇ……誤認逮捕みたいな感じでしたけど……」
「あぁ、君が長谷川君ですか、君も苦労していますよねぇ、誤認逮捕させられたり……」
確かにそうだけれども……自分はそう思いながら身が縮こまる感覚を覚える、すると先宮さんが声を出す。
「あっ、もうすぐ綾川琴音が言った場所に到着するぞ?」
「えっ?そうなんですか?」
先宮さんの発言に真後さんが反応する、真後さんの反応に、琴音ちゃんが言う。
「え、えぇ……一応は……」
琴音がそう言って、真後さんが顎に手を当てる、まるで『成程』とでも言いたげだった、そしてパトカーは近くのコンビニに停止し、先宮は言う。
「はい、到着っと」
「有難う御座います、先宮さん!」
琴音はそう言って、元気に感謝する、そして琴音がドアを開けてパトカーを出ようとする、自分も出ようと思ったが、琴音が言う。
「いや、祐介君はもう良いよ、家の近くだしねぇ?ぬいぐるみさえ渡されれば、それでいいよ」
「そう?分かった」
自分はそう言って、琴音にぬいぐるみを渡して、ドアを閉めた、自分は手を振る琴音に手を振り返した。
「さて、と……」
真後さんがそう言って、後方の琴音を見る、そして自分、先宮さんに言う。
「どうします?『まだ見て』おきますか?」
「えっ?どうして……?」
「ばぁか、こういうケースはずっと抑止力として、居ておいた方が良いんだぜ?何でか分かるか?」
「分かる訳無いでしょう、元々アホだし」
「だろうな、それじゃあ、解答を教えてやる……答えは『ストーカー』だよ、綾川琴音、アイツはアイドルだろ?だからストーカーだって現れる、それの抑止力として、『見える位置にパトカーを配置した』んだよ、『何処からでも車を確認出来るように』、な?」
「成程……」
自分はそう言って、納得する、そして琴音ちゃんは自宅の中に入って、周りから居なくなる、そして車はコンビニの駐車場から、車道へと出る。
「さて、それじゃあ、明日の話をしようぜ、祐介君?」
「えっ?あぁ、そうですね」
自分はそう言って、スマホを確認する、新着メールは無い、もしかして口頭で言う気か?自分はてっきり、琴音ちゃんと一緒に外に出た後、家に帰ってからメールで会話しようと思っていたが……自分は右手に持ったスマホをポケットに収納して、先宮さんの会話を聞く──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.195 )
日時: 2018/01/13 21:15
名前: 彩都  

「えーと……明日は朝の七時に俺の家に来てくれ、いいか?」
「え、えぇ、良いですよ、明日の朝七時ですね?」
「あぁ、そうだ」
先宮さんの話を聞いて、自分はもう一度スマホを取り出し、メモ帳のアプリを起動、そして『朝七時 先宮さんの家に集合』と文字を入力する。
「もしくは俺が車でお前の家の前に来るけど?」
「あ、いえ、お気遣いお構いなく、一人で行けますよ……何回も行っているし?」
「そうか、それは安心だ」
「成程、道理で今日、そんなにウキウキしていたんですか……」
自分と先宮さんの会話に真後さんが静かに頭を垂れる、すると先宮さんが言う。
「ハハハ、まぁ、春華の友達は同年代で言えば祐介君位しかいないからなぁ……学校に戻ったとしても、人を誘える程、精神は元に戻って居ないし」
「成程……まぁ、春華ちゃんは誘拐されていたし……精神も中学生ですし、思春期、第二次成長期の影響を受けているのかもしれませんね?」
真後さんはそう言って、溜息を吐いた後、煙草を手に取った、すると振り向いて祐介に言う。
「あっ、煙草、大丈夫?苦手?」
「いえ、大丈夫です、あのロリババア、煙草吸うんで慣れてます」
祐介がそう言うと、先宮は頭を抱えて、祐介に言う。
「えぇっ?マジで?見かけによらず、大人なんだな……」
「でも祐介君、流石に年上の事をロリババアだなんて……」
「いや、本当にロリなんだよ、多分ランドセル背負えば、小学生だ」
「…………」
先宮さんのロリババア説明に真後さんは唖然としていた、そして矛先は自分になる。
「え、えっと、そのロリババアって言うのは、誰の事だい?」
「えっ?あぁ、母親の事です」
祐介はそう言って、手に持ったスマホを起動し、写真のアプリを開いて、自身の高校に入学した時の写真を真後さんに見せた。
「これが高校入学時の写真です、小さいのが母、大きいのは俺です」
「えーと何々……これ、本当にお母さん?」
「え、えぇ……信じられないかもしれませんが、我が母です……」
自分も唖然としながら真後さんの言葉に返答する、完全に真後さんは驚愕し、口に咥えた火が点いていない煙草を落とす、そして赤信号で止まった先宮さんも祐介の高校時代の写真を確認する。
「お、おい……マジかよ?何年も前からロリ体型だったのか……」
「ま、まぁ、そうです……ってか、母の身長は小学校の低学年で超えました……」
「お、おぅ……」
母に出会った事がある先宮さんは相当驚いていた、そして落ちた煙草を拾って、真後さんは再三自分に聞く。
「え、えっと……誘拐した訳じゃないよね?流石に……?」
「い、一応は……」
自分の言葉を聞いて、真後さんは少し顔を上げながら、口に咥えた煙草に火を点ける、そして煙草を吸い始める。
「まさか……そんな人間が居るだなんて……もしかしてそれは病気で?」
「いえ、病気では無いです、結構優良な肉体をしていますよ?未だに検査を受けるが引っかかった事はないようで……」
「恐ろしいな、人類……!」
先宮さんはそう言って、車を発進させる、確かに母親は小さい、それは今迄疑問に思っていたが、『体質』だから、との事なので、忘れる事にしていた、でも、流石に大人に近づいている今、もう一度聞いてみたら、『体質』以外の事を言われるかもしれない、遂に母親の秘密が分かるかもしれない、自分はそう思いながらスマホの場所を移動させる。
「それにしても、確かに家族だから、お母さんの事をロリババア、と言えるな……」
「まぁ、父と飯を食べに行っても、親子扱いされますしね?」
「それは笑えてしまうな……」
真後さんはそう言って口を押さえる、だが、小さな声で『フフフ……』と聞こえていた。
「あっ、もうすぐ俺の家なので、止めてもらっても良いですか?」
「ん?そうか、それじゃあな」
先宮さんは近くのコンビニに車を止めて、自分に言う。
「明日の事は忘れるなよぉ?」
「ハハハ……分かってますよ……それでは、真後さん、先宮さん、俺の我侭でパトカーをタクシー扱いしてしまい、申し訳無いです」
「いやいや、大丈夫だよ」
「そうだぜ?ちったぁ、大人の力を借りろってんだ!」
「そうですね……」
自分は後部座席から出て、頭を下げた、そして自分は走って自宅へと向かった──

と言っても、家からは相当遠いけれどね、自分は心の中でそう呟いて、呑気に自宅迄歩いていた。
たまには体を動かしたい、と思っていたので、遠くに停めて貰ったのだ、ふむ、矢張り歩く事は健康に繋がりそうだ、そんな事を思いながらのんびり歩くと、弓華さんと戦いあった河川敷の近くを通った、へぇ、この道からこうなっていたのか……色々と新発見、自分はそう思いながら、周りをキョロキョロしながら歩く、すると祐介は何かとぶつかった。
「あいたたた……す、すみません、余所見をしていたもので」
「わ、私も……俯きながら歩いていたので……」
その声を聞いて、お互い様だな、と思い、先に祐介が立ち上がり、手を伸ばす、そしてぶつかった存在は祐介の手を掴んで起き上がる、そしてぶつかった存在が目元に掛かった前髪を払い、ぶつかった存在である祐介を見る、するとぶつかった存在は驚いていた。
「ゆ、祐介さん!?」
「へっ?俺の事を知ってるの?」
「そりゃ知ってますよ!私ですよ私!冠鈴鹿です!」
「か、冠鈴鹿……?あ、あぁ、コーヒーの……」
ぶつかった存在──基、冠鈴鹿──に名を名乗られて、やっと思い出す祐介、それにしても格好がメイド喫茶の時と違うから、見間違えた、祐介はそう思いながら鈴鹿に言う。
「えっと……この近辺なの?」
「え、えぇ、一応は……って、祐介さんも?」
「あぁ、そうだ……ふむ、此処で会ったのも何かの縁だ、何か遊ばない?あぁ、お金は自分が出すから安心して?」
「えっ?良いんですか!?」
鈴鹿は目を輝かせながら祐介に言う、こんな所に居る、と言う事は彼女も休みなのか?と考える。
そして祐介はもう一度周りを確認し、何か遊べる場所が無いか、探す──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.196 )
日時: 2018/01/14 21:33
名前: 彩都  

「あ、あの祐介さん!」
元気に鈴鹿が言う、祐介は首を傾げながら鈴鹿に言う。
「ん?どうした?」
「え、えっと、私、『しょっきんぐもーる』という場所に行きたいです!」
「…………それを言うなら、『ショッピングモール』じゃね?」
祐介は冷や汗を掻きながら、鈴鹿に言う、それにしても、『ショッピングモール』なんて、そう簡単に見つかるのだろうか?祐介はそう思いながらスマホで簡単に検索、すると案外近くに『ショッピングモール』は存在していた、ふむ、歩くのに時間は掛かる……でも、『歩いた方が健康に良い』って言ったし、少しは動かなければ……そう思いながら祐介は鈴鹿に言う。
「え、えっと……そういえば鈴鹿さんは今日休みで?」
「えぇ!今日は何と!給料日なのです!」
「そうだったのか……成程ぉ」
「そうなのです!だからお金はあります!借金もあるけどね……」
「その自虐ネタ、言ってて痛くない?」
「……実際、地味に痛いです……」
鈴鹿は少し涙目で祐介に言う、そして祐介と鈴鹿は『ショッピングモール』へと、足を運ぶ──

『ショッピングモール』、それは色々なお店が一つの建物に入っており、一階層ごとにカテゴリ分けがされている、例えば一階はコスメや化粧品等を置いたり……何故一階にコスメコーナー、化粧品が多いか、と言うと、コスメや化粧品は匂いがキツいので、通気性が良い一階に配置されているのだ、二階はフードコートやゲームセンターがある、三階は料理専門、そして衣料も存在する、基本的に一階はコスメ、化粧品等が多いが、二階三階以上はお店によっては様々に配置されている──そんなショッピングモールに一組の若者が入ろうとしていた、一人は長谷川祐介、もう一人は冠鈴鹿、この一組は『カップル』、『兄妹』、『初々しいカップル』等と言う雰囲気に見えた。
そんな一組が『ショッピングモール』という魔窟に進入する──
「ふむ、一階は化粧かぁ……と言っても、女性の化粧は簡単に言えば、『化ける魔法』だからな、あまり信用したくない……」
「そうですかぁ?てっきり男性って巨乳で可愛ければ、何でも良いと思ってましたよ?」
「……鈴鹿さんってさぁ、地味に毒舌だな……」
祐介はそんな事を言う鈴鹿に対し、本音を漏らす、すると鈴鹿は首を傾けて祐介に言う。
「そうですかぁ?でも、私の父はそうでしたよ?巨乳好きで、可愛い子をよくナンパしている……あっ、今もですよ?」
「最後の報告は要らない!……ってか、俺は巨乳でも貧乳でもいいよ、普通に愛してくれるだけで良いし」
祐介がそう言うと、鈴鹿はニヤニヤしながら祐介に言う。
「んもぅ!この夢見がちボーイ!そんなんで恋愛が出来るとは思うなよ!」
「何急に恋愛の先生っぽい感じになってんの!?まさかメガネをつけているからか!?もしくはスカートだからか!?」
祐介は鈴鹿にツッコミを入れながら、本題を切り出す。
「え、えーと、鈴鹿さんは『ショッピングモール』で何をするんですか?」
「えっ?考えてないわよ?とりあえず、服が見たい!」
「服、ですか……それなら、二階三階の方に行かないとダメですよね……」
「うん、そうしたいのは山々なんだけどね、逆に考えて、『どうせ服なんか買っても、太ったらお終い』じゃない?だから中々買えないのよね、サイズがあるのは?着ると言っても、ジャージやフリーサイズのばっかだしぃ?」
「そ、それじゃあその美貌が活かされないわな」
「そうそう、そうなのよぉ?メイドになっても、服は無料で貸してくれるから有難いけれど……」
「へぇ、メイド喫茶って、服を貸し出してくれるんですね」
祐介がそう言うと、鈴鹿が頬を掻いて言う。
「ま、まぁ、着たら洗わないといけないけれどね……」
「メイド喫茶も中々大変だなぁ……」
祐介はそう言って、腕を組み、鼻で息を出す、そして祐介は鈴鹿に言う。
「それじゃあ、どうするんです?服を見るのか、それとも、何もしないのか?」
「いや!流石に『ショッピングモール』に来たんだから、少しは『ショッピングモール』の中を確認したい訳だよ!ってか、私、初めて『ショッピングモール』に来たんだからね!?『ショッピングモール処女』よ!?珍しくない!?」
「『ショッピングモール処女』って何だよ!?小説の『処女作』じゃないんだから!」
鈴鹿の発言に対し、祐介がツッコミを入れる、いや、だから『ショッピングモール処女』って何だよ!?心の中でそう思いながら、とりあえず歩く事を考える。
「と、とりあえず、移動しない?流石に入口の前で立ちっぱはダメだと思うし……」
「確かにそれもあるわねぇ……それじゃあ、専門店とかのエリアに行きましょう?『ショッピングモール』って色々なお店があるのよね?それじゃあ色々な専門店があるのでしょう?」
「え、えぇ、そうだけど……良く知ってるねぇ?」
祐介がそう言うと、鈴鹿は右手に持った『ショッピングモール』のパンフレットを見せる。
「一応、取って、少し閲覧したから」
「……流石メイド喫茶の店員、自分が気付かない内にパンフレットを取っていたか……」
祐介はそう言って、鈴鹿の手際のよさに驚愕する──そして祐介と鈴鹿は何処のお店に向かうのか、それは、パンフレットを深く読まないと分からない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.197 )
日時: 2018/01/17 21:37
名前: 彩都  

「ふぅむ……まず、最初は何処に向かおうかしら?」
「俺は何処でも良いですよ?」
祐介がそう言うと、鈴鹿が祐介に言う。
「それじゃあ、一階に服屋さんがあるから、其処に向かいましょう?えーと、確か道筋は此処から真っ直ぐ、ね」
「成程、分かりました」
祐介はそう言って、鈴鹿の案内を受けて、服屋へと向かう、そしてのんびり歩いて、急に鈴鹿が足を止める。
「あっ、此処此処、『ファッションセンター フラクタル』だってさ、あー!何これぇ!?素晴らしい服ばっかじゃない!なのに、この安さ……!この企業、完全に闇の手に染めているわね!」
「んな訳無いでしょう!?ってか、店舗前で何言ってんだアンタ!?企業潰しレベルでとんでもない事言ってるぞ!?」
鈴鹿の発言に祐介がツッコミを入れる、何言ってんだこの人……一言一句が怖いぜ……と、祐介は思う、すると鈴鹿は『ファッションセンター フラクタル』の店内に進入して行く、おいおいおいおい?勝手に入りやがって……まぁた、何か怖い事を言いそうだなぁ、と思いながら、溜息を吐いて、祐介も『ファッションセンター フラクタル』に進入する。
「うぉっ!凄い、こんなに色々な色を使っているのに、まさかの千円!?凄いな……本当に鈴鹿さんの言う通りかもしれない……」
祐介は頬を掻きながら呆れていると、急に鈴鹿の悲鳴が聞こえ、鈴鹿の悲鳴がした方へと向かう。
「ど、どうしたんですか鈴鹿さん!?」
「あっ!この声は祐介君!?ちょ、ちょっとこっちに来て!!」
「え、えぇ……って、鈴鹿さん、ちょっと待って下さい?色々と待って下さい?」
祐介はそう言って、額から冷や汗を流して、鈴鹿に問う。
「あ、あのぉ……鈴鹿さんが言っているのは『3』って書かれた『試着室』、ですよね……?」
「そ、そうに決まっているじゃない!だから祐介君も『3』の試着室に入って!」
「いや、無理に決まってるだろ!俺は男ですよ!?それなのに鈴鹿さんは女性……女性の着替えシーンなんか、俺、望んでいませんよ!?」
そう言う祐介に対し、鈴鹿が言う。
「そ、そんな事はどうでもいいの!と、とりあえず、入って、私の手助けをして!」
「え、えぇ……無理ですよぉ!お、俺、男だし……か、仮に鈴鹿さんの下着を見てしまう可能性が……」
祐介がそう言うと、鈴鹿が怒鳴って祐介に言う。
「あぁ、もううっさい!男なら度胸を決めなさい!ってか、下着位、弟にも見せてるし、男に下着を見られるなんて慣れているわ!」
「そ、そう言う問題なのか……!?……あぁ、もう分かりましたよぉ、入れば良いんでしょう……?はぁ、男って大変な生き物かもしれないなぁ……最悪女子よりも大変かもしれない……うぅっ、そう考えると、自分って悲しいなぁ……」
祐介はそう呟きながら、番号『3』の試着室へと、突入する、すると目の前にほぼ半裸の鈴鹿が立っており、鈴鹿の足元には何着かの服が籠に入っていた。
「や、やっと来たわね……?今から祐介君に頼むのは『スカートのチャックを上げて欲しい』の」
「……はい?も、もう一度発言御願いします」
「いや、だから、『スカートのチャックを上げて欲しい』のって」
「……えっ?お、俺が鈴鹿さんの『スカートのチャックを上げる』、と?」
「そうよ?多分女の力じゃ上がらないと思うの、だから男の力を持つ祐介君にって?」
「えぇっ……で、でも、その、お、俺、男ですし……」
祐介はそう言って、顔を赤らめて、横目になる、すると鈴鹿は祐介の胸倉を掴んで、耳元で小さな声で叫ぶ。
「煩い!良いからチャックを上げて!家に帰ったら、思い出して興奮しても良いから!」
「厭ですよ!間近に居る人に興奮するとかぁ!?」
「じゃあ、興奮しないようにさっさと行動に移して!」
「は、はい……」
祐介はその場で溜息を吐いて、渋々鈴鹿のスカートのチャックを上げる事にする、ってか、チャックって何処だよ?と思っていると、鈴鹿が言う。
「スカートのチャックは此処よ」
鈴鹿が腰の辺りを指差すと、チャックの隙間から、白と薄い青のパンツが丸見えだった、祐介は急いで鼻を押さえながら、鈴鹿に言う。
「無理無理!無理ですってば!やっぱり男としての行動、『鼻血を出す』が無意識に勝手に出てきてしまいますぅ!」
「煩い!ちったぁ、耐えなさいよ!?それでも、色々なエロい体験を済ませた男か!?」
「そもそも、エロい体験なんかした事ないですってば!未だに母のパンチラで鼻血を出すんですからぁ!」
祐介がそう言うと、静かに鈴鹿は祐介から離れる。
「え、えぇ……それはちょっと……」
「でしょう!?そう思うでしょう!行動が完全に表に出ています!特に肉体で!」
祐介はそう言って、鈴鹿を指差す、すると鈴鹿は指を指された事に苛つき、祐介の両手を掴む。
「ぐっ、ぐぅっ……!あぁ、もうイライラするぅ!」
「ちょっ!?何すんだ……!?」
祐介の腕は掴まれて、鈴鹿のスカートに手を伸ばさせる、そしてチャックを掴ませ、鈴鹿は言う。
「それじゃあ、チャック、上げてね?」
そう言って、ニヤニヤと笑う鈴鹿、祐介は『女の子って、腰も柔らかいんだなぁ』と思いながら、チャックを握り続けていた──

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