コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

世界終了ハウマッチ!?
日時: 2015/10/28 20:57
名前: 彩都  

初めまして、彩都(サイト)と申します。
四作目です。
帰宅途中に思い付いた五分クオリティです。
気楽にお読み下さい。

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Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.88 )
日時: 2017/03/22 21:36
名前: 彩都  

二階の廊下を進んでいき、次は一階と三階の階段に辿り着く、厳魁は静かに三階へ上る階段に足を乗せる、その姿を見て、三階に行くんだな、と四人は判断する。
そして残りの四人も厳魁の後を追い、三階へ上る階段に足を乗せて前に歩み出す。
踊り場に辿り着き、曲がってまた上り始める、すると厳魁が階段を上る途中で急に止まった、どうしたんだ?と思いながら祐介が見ると其処にはフルートを持った男性が窓の近くに存在している事を確認する、背後に月の光がある為、どんな容姿かは判断出来ないが、姿形を見て、男、だと判断出来た。
「やぁ、今日は──というより今晩は、かな?──侵入者さん?私の名前は高江水面(たかえ みなも)と申します、以後お見知り置きを?」
「あ、あぁ……」
祐介がフルートを持った男性──基、高江水面──に返答すると、祐介は水面の左手に持っているカードに吸い込まれた、一体何が起きたのか分からずに急いで先宮は水面に対し、両手の人差し指と親指で長方形を作るポーズをする、だが階段を上っている途中、更に相手は自分達とは少し離れた場所にいるので、あまり多くの情報は手に入らなかった。
「くそっ!?どうやって祐介君を!?」
弓華がそう言って水面を睨む、すると水面は静かに弓華の言葉に返答する。
「そんなの簡単ですよぉ?私の能力は『返答した相手を閉じ込める』能力、そして閉じ込めるのに手軽な白紙のカードを用意した迄さ」
「な、何だと!?」
水面の言葉に対し、弓華がそう言うと、弓華の体は少しずつ水面に近付いていた、まさか『あれ』だけの返答及び反応でも奴の能力、『返答した相手を閉じ込める』能力は発動するのか!?と、弓華はそう思いながら水面の用意した白紙のカードに吸い込まれた──あまりの出来事に厳魁は飲み込む事が出来なかった、『たった数分で仲間が二人も消えた』?そんな事、ある筈が無いのに……だけど、自分の目の前から奴の手の白紙のカードに吸い込まれている、と言う事からある筈、なのだろう──厳魁はそう思いながら、深呼吸する、今の所、戦えるのは自分と先宮さんのみ……流石にアリスちゃんを巻き込むのは危険だ、厳魁はそう考えて先宮に言う。
「先宮さん!此処は二人で水面さんに戦って突破しなくては──」
「大丈夫だよ、厳魁お兄ちゃん、私も戦えるよ?(元気百倍!)」
厳魁が先宮に言った後、言葉を掻き消す様にアリスが言う、えっ?アリスちゃんが?危険だよ!君はただの幼女、黒いとんがり帽子に黒いマントを羽織った杖を持った、ただの幼女じゃないか!奴と戦うのは不十分過ぎる、だから戦わない方が良い!と厳魁は思うが、急にアリスは杖を前に出して、大きく深呼吸をする。
「私だって、色々な人を守る為に特訓と努力をしてきた……そして今はその時!だから私は今から『力』を解放する!(解!放!)」
アリスはそう言って、『はぁぁぁぁぁぁ……!』と声を荒げながら自分の体に『能力』を使用する、『能力』を体に使用しているので、体の周りから風が出て、マントが首の周りでふわふわと浮いていた。
「は、はぁ?一体何が……?」
厳魁がそう言って、不思議がっていると、一気にアリスの周りから湯気が立ち込めた、そして厳魁の目の前に現れたのは赤髪の綺麗な巨乳の女性だった、厳魁はその姿を見て、一言、呟いた。
「……誰?」
厳魁が呆然と立ち尽くしていると、赤髪の綺麗な巨乳の女性は簡単に答えた。
「私が誰かって?(私に問い?)」
「あっ……はい、そうです……」
「私はアリスだよ?アリス・マーマリアだけど?(何故今、それを聞く?)」
赤髪の綺麗な巨乳の女性があの小さいアリスちゃんなのか?厳魁がそう思うと少し驚いていた、凄く成長しているなぁ、体とか……胸とか……するとアリスが静かに自分の格好を見て呟く。
「あっ、服着てなかった、急いで作らないと」
アリスがそう言うと厳魁は驚いていた、まさかの痴女!?と思ってしまったからだ、だがアリスの裸はマントにより、防がれており、見えているのは太股やふくらはぎ程度だった。
「お前なぁ、何時も言っているだろう?『魔法で衣類を作るな』って、魔法で作っているから『能力』を使用した時、裸になるんだろう?まぁ、今回はマントで防がれていたからセーフだけど……今度から気を付けろよ?」
先宮がそう言うと厳魁は更に驚いた、『魔法』!?何だそれ!?そんなのある筈が無いじゃないか!漫画やアニメ、ファンタジー作品の読み過ぎだって!厳魁が心の中でそうツッコむと、アリスは静かに厳魁に言う。
「何言っているの厳魁お兄ちゃん?『『魔法』は存在する』んだよ?今から証拠を見せるね(フフフのフ)」
アリスがそう言うと厳魁は不思議がる、どうやって『魔法』を証明するんだ?そう思っているとアリスは杖を一振りして、マントを脱ぐ。
待って、マントの中って服を着ていないから全裸じゃあ……?厳魁はそう思って急いで顔を手で覆う、だがアリスはそんな厳魁の手を弾き、厳魁に自分の体を見せ付ける、厳魁は顔を赤くしてアリスの体を見る、するとアリスの体は赤い服装、赤いミニスカートに包まれていた、何だ、服は着ているじゃないか、だったら『服を着ていなかった、急いで作らないと』という言葉は嘘になるな、と思っていると、アリスは杖を一振りして、厳魁の目の前にクッキーを数枚現せて、クッキーを厳魁に渡す。
「これで良いでしょう?流石に『何も無い所からクッキーは生み出せない』もんね?(驚いたかな?)」
「えっ……?えぇっ!?」
『何も無い所からクッキーが現れ』、厳魁は驚きを隠せないでいた、どうやって取り出したんだ!?だってずっと自分はアリスちゃんの事を見ていたぞ!?ポケットから取り出せる筈も無い、という事は、『本当に『魔法』が存在する』……?厳魁はそう考えて、少し恐怖した。
「さぁ、お兄ちゃんと弓華お姉ちゃんを返してもらうよ?(奪還しないと!)」
アリスはそう言って、手に持った杖を水面に突きつける、水面とアリスの勝負、一体どちらが勝つかは厳魁には分からない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.89 )
日時: 2017/03/29 21:37
名前: 彩都  

「おおっ!何とお美しい女性に変身したんだ……!これは未来の貴方が楽しみですねぇ!だけどぉ?そのでかい胸は要らないな、だって本当に美しい女性はでかい胸なんか無いですからぁ!」
水面はそう言って、フルートに口をつけて音を出し、演奏を開始する、すると右の曲がり角、左の曲がり角の方から上半身裸、ズボンはジーパンの男性が現れた、右も左も見た目は良く似ていて、双子かと思われた。
「なぁ、水面の兄ちゃん、これが俺達の相手か?」
右の男性がそう言うと、水面は静かに頷く。
「なぁるほどねぇ……それじゃあお前はどっちを取る?俺は目の前の巨乳野郎だが?」
右の男性がそう言うと左の男性は静かに考えて、右の男性に言う。
「そうだなぁ、別段おっさんでもいいが、流石におっさんが俺相手じゃあ困るだろう、だから俺は水面の兄さんの手の中にあるカードを選択しようか、だって二番目に女性が吸い込まれたからね」
左の男性の言葉を聞いて、右の男性は呆れながら言う。
「本当、お前の動体視力とか目は鋭いなぁ……まぁ、話し合いは終わったし、さっさと片付けちゃいますか?」
「それもそうだね、兄ちゃん──それじゃあさっさと倒して、俺達の結婚相手にしようか!」
二人の男性がそう言って一気に走り、アリスの方へと向かう、アリスは簡単に杖を一振りし、虚空から、解読出来ず、複雑で謎な文字の式の魔法陣を一つ生み出し、右の男性に向かって呟く。
「ふぅん?そんな簡単に私に特攻するなんて──おバカな人──出でよ、『ヘカトンケイルの巨手』!!(消えろ!)」
アリスがそう言った瞬間、魔法陣から巨大な右手の拳が現れ、右の男性を攻撃した、あまりにも突然の出来事に左の男性は叫ぶ。
「にっ、兄ちゃぁん!」
左の男性がそう言うと、右の男性はニヤッと笑いながら、返答する。
「おぉー、中々重い拳だこと……だけど『俺』には効かないかな?」
右の男性の声に対し、左の男性は喜んでいた。
「おおー!さっすが兄ちゃんだ!俺より強いや!」
左の男性が喜んでいるのを見て、アリスは戦慄した、あの『ヘカトンケイル』の拳を止めた!?そんなバカな!?まさか、あの右の男性──『能力者』か!?アリスはそう考えて、逆に左の男性に向かって、杖を一振りし、虚空から魔法陣を作り、『ヘカトンケイルの巨手』を発動させる。
「おおー!これが兄ちゃんが受けた手だー!だ・け・ど!『俺』にも効かないんだよねぇ!」
左の男性はそう言って、『ヘカトンケイルの巨手』の指の根元を掴み、『ヘカトンケイルの巨手』を下に下げて、ジャンプし、『ヘカトンケイルの巨手』を避ける、二回連続で『ヘカトンケイルの巨手』を避けられて、驚くアリス、アリスは仕方なく、次の魔法陣を作る事にした、だが、その前に二人の男性がアリスに特攻してきた、アリスは避ける事も出来ずに、そのまま二人のダイブ攻撃を受けてしまった。
「うっひゃぁ!女の胸!柔らかい!柔らかい!」
「おおー!これが女性の胸の柔らかさ……!良い!」
そう言って、右の男性はアリスの右の乳房を、左の男性はアリスの左の乳房を両手で揉む、あまりの突然の出来事にアリスは目の前の状況を飲み込めなかった。
「えっ?えっ?えっ?えっ?(何これ?)」
揉み揉みと胸を揉まれ、身動きが取れないアリス、そんなアリスを他所に二人の男性は両手でも見ながら恍惚な表情を浮かべる。
「こんなに柔らかいのなら、一生揉めるねぇ、兄ちゃん?」
「そうだな!」
二人はそう言ってアリスの両胸を揉みしだく、先宮と厳魁はその二人を見ながら、顔を見合わせ、厳魁は靴を脱ぎ、先宮は拳に息を吐いて、拳を温める、そしてゆっくりと二人の男性の足元に向かい、二人は一気に手を振り翳(かざ)して、二人の男性の頭を攻撃する。
「セクハラすんな!」
「変態かぁ!」
二人の攻撃は二人の男性の頭にクリーンヒットし、アリスから離れる、厳魁はアリスに手を差し出して、立ち上がらせる。
「た、助かった……(これで一安心)」
「本当、大変ですねぇ、だけど、この二人、アリスちゃんの魔法陣の攻撃を受け止めましたよね──一人は避けたけど──まさか『能力者』なんですかねぇ?僕はこんな能力者、見た事が無いですけど……」
厳魁がそう言って、靴を履く、すると二人の男性が起き上がって頭を摩る。
「いってぇな!何すんだ!」
「いってぇ!いってぇよ、兄ちゃん!」
「……その前に女の子の胸を許可なしに揉んじゃいけません!」
「許可さえ貰ったら揉んで良いの!?」
「そういう問題じゃねぇ!」
何だコイツら?そう思いながら厳魁は二人の名前を聞く事にした。
「もういいよ……んで、君達、名前は?」
厳魁がそう言うと、右の男性が自分の名を名乗る。
「ん?俺達か?俺は右往左往右王だ(うおうさおう うおう)だ、んでコイツがぁ」
右の男性──基、右往左往右王──が左の男性を指差す、すると左の男性が不思議そうに言う。
「ん?俺?俺の名前は右往左往左王(うおうさおう さおう)だよ、右の人の弟」
左の男性──基、右往左往左王──が名を名乗る、厳魁は、成程、右往左往兄弟か、と判断し、能力を聞く。
「所で君達はどんな能力を持っているんだい?」
「俺は『手力主力(しゅりょくしゅりょく)』だ、『手、腕の力を倍増させる』能力さ!」
「俺は『脚力脚蹴(きゃくりょくきゃくしゅう)』さ!『太股、脹脛(ふくらはぎ)等、脚力を倍増させる』能力だ!」
二人の能力を聞いて、厳魁とアリスは納得する、成程、私の『ヘカトンケイルの巨手』は『手力主力』により『手の力を増幅させて受け止めた』、と言う事か、とアリスは納得する、『脚力脚蹴』により、『ヘカトンケイルの巨手』とやらの手を掴んで、『脚力だけで飛んだ』、と言う事か、と厳魁は納得する。
右往左往右王、右往左往左王、高江水面、この三人に勝てるかはアリス、厳魁、先宮には分からない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.90 )
日時: 2017/04/05 21:48
名前: 彩都  

「とりあえず右往左往兄弟は僕と先宮さんで対処するから、アリスちゃんは目の前の水面さんを倒して!」
厳魁がそう言ってアリスを隠す様に道を閉ざさせる、厳魁の行動を見て、先宮も階段の道を塞ぐ様に厳魁の隣に立つ。
「おいおい……アイツ等俺達の邪魔をするぜ?邪魔をするなら早く倒して、あの女性を手中に収めないとな!」
右王がそう言うと、左王が大きく頷いた。
「そうだね兄ちゃん!」
左王がそう言った後、右王が動き出した、右王は厳魁に拳で殴りかかろうとした、だが先宮の蹴りで拳は押され、手摺の近くにぶつかる、すると手摺付近の壁は見るも無残に砕けて壊れる。
「おっと!危ないなぁ、後少し、後少し後ろにずれていたら、水道にぶつかって濡れていたぜ!」
右王はそう言って驚いていた、次に左王が動き出した。
「てめぇ!兄ちゃんの拳を止めやがって!」
左王は右の足で先宮の事を押そうとした、だが次に厳魁が先宮の前に現れて、左王の顔面に飛び蹴りをする。
「先宮さんを傷付けるなら僕が先だ!」
厳魁はそう言って左王に馬乗りになって、動きを止める。
「野郎!」
そう言って右王は厳魁に攻撃をしようとしたが、先宮に肩を掴まれ、止められる、そして先宮は顎に拳銃を突きつける。
「あのなぁ?俺、警察なんだわぁ、お前等あの女性に胸揉んだろ?セクハラだよな?だよな?この日本には『公然猥褻』の法律があるんだわぁ、だから此処で逮捕しても良いんだぜ右往左往右王君よぉ?更に右往左往左王君もだぜ?」
先宮がそう言うと右王はガクガクと震えながら先宮に返答する。
「……で?何で俺の顎に拳銃を当てられているんだ?」
「そんなの簡単さ、降参させる為さ、今から能力を使わずに降参し、俺達の言う通りに事を運べば何もしないし、逮捕もしない、どうだ?いい話だろ?」
先宮の言葉に『確かに良い話だ』と感じる左王、だがあの兄ちゃんが受けるかどうか、そう考えていると右王は『あぁ、分かった』と言う。
「えぇー!兄ちゃん受けるのぉ!?敵だよぉ!分かってるのぉ!?」
左王の叫びに右王は返答する。
「バカ、それよりも逮捕される事の方が厭だろうが!これから先の進路にどう響くか……!」
「た、確かにそれもあるね……!」
右王の説明に左王は納得する、そして右王は両手を上げ、先宮に言う。
「分かった、条件は飲むからさっさとお前らの言う事をするから、早く話せ」
「おっ、物分りが早くて楽だぜ……それじゃあ厳魁君、左王の事を宜しく」
「はい、分かりました」
先宮に言われた厳魁はそう言って、左王のズボンを脱がし、腕、足を拘束させる、ん?待てよ?今から俺は、俺達は何をされるんだ?と右王は思った、そして先宮がにやり、と笑いながら右王に言う。
「何だ?知らずに縛られようとしてたのか?俺達はお前達に反撃されない様に紐や服を使用して、お前等能力者を縛っているんだよ、もしも逃げる時に復活して足止めされたら困るしな」
その話を聞いて、右王は額から冷や汗を掻く、まさか自分も縛られ……?
その時にはもう遅かった、自分の格好はパンツ一丁で、手足が縛られていた後だった。
「あっ」
「よし、完成だぜ、もしも能力を使用して、その拘束を解こうものなら、この拳銃でお前らの頭を撃つ、だって、『公然猥褻』したしなぁ」
先宮はそう言って、拳銃から弾を取り出して下に落とす、すると中身が入っている音がし、拳銃から出た銃弾は本物だ、と右往左往兄弟は察する。
「兄ちゃん、解けないね……」
「あぁ、そうだな……」
二人はそう言って、戦意喪失した──その後先宮は拳銃の銃弾を入れなおした。

「ふむ、何とか勝った様だね、二人共!(ナイス!)」
アリスは背後の二人を見て、そう呟く、すると目の前の水面が呟く。
「おやおや?残ってしまったのは私のようですか、それは大変だなぁ、だって三対一は卑怯だと思いません?」
そう言う水面に対し、アリスは脳内に直接語り掛ける。
『何で?悪い事をしているのに被害者ぶって?だけど私と貴方が戦うのであって、後ろの二人は戦わないよ?(何を勘違いしているのか?)』
「ひっ、ひぃ!コイツ!直接頭の中に話してきたぁ!?どういう事だ!?お前はどうやって私の頭の中に話しかけてきた!?」
『そんなの簡単だよ、『魔法』だよ!(どやっ!)』
またも直接頭の中から話すアリスに恐怖する水面。
アリスは早めに倒すべく、『魔法』を唱えた。
「行くよ……!『キマイラの噛砕(ごうさい)』!!(噛砕!)」
アリスは杖を一振りして、虚空からアリスの様な魔法使いにしか読めなさそうな文字列が現れ、魔法陣を作る、そしてその中から、獅子と山羊、更に蛇を組み合わせた様な奇妙な顔が現れて、水面を一噛みする、そして水面の噛まれた部分から大量の血液が現れ、水面はその場で倒れてしまう。
「これで……勝った!(二人が助かる!)」
アリスはそう言って魔法陣を消す、すると『キマイラの噛砕』で出ていた頭部も消える。
厳魁、先宮は大量の血液を出した水面を静かに、ただ静かに見つめる事しか出来なかった──アリスは三人を倒す事が出来、内心安心していた──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.91 )
日時: 2017/04/12 20:50
名前: 彩都  

「……て、ちょい待ちちょい待ち、何アリスちゃん、殺害させちゃってんの?十代前半で罪で裁けない、と言ってもやっていい事と悪い事があるでしょう!?」
水面の惨状を見て厳魁が大きくなったアリスにツッコミを入れる、だがアリスは水面の脳内に話し掛けた様に厳魁の頭の中に言い返す。
『死んでいないよ、あれは幻影だし……『キマイラの噛砕』、『ヘカトンケイルの巨手』は実際には殺傷能力は無いし、逆に物を運んだりする時にしか使わない便利魔法の一つだし……(勘違いしないで?)』
「って、何直接脳内に話しかけているんですかぁ!?何が起きているか、先宮さんには理解出来ませんよぉ!?」
厳魁は直接脳内に話しかけられ、戸惑っている、アリスは静かに口から声を出して二人に説明する。
「えーと……あの人の能力、『返答した相手を閉じ込める』能力なんだけど……自分は考えたんだ、『直接脳内に話しかけたらどうだろう?』ってね?それなら『相手は能力を発動出来なかった』んだよね、つまり、『相手の口を見て、『返答している』と『自分自身で認識』しない限り、能力の使用は不可』だって事なんだよね(水面さんの能力解説中)」
「ゴメン、僕に分かる様にもっと簡単に話してくれないかなぁ?」
厳魁は頬を掻きながらアリスに言う、アリスは溜息を吐いて、厳魁に言う。
「……大まかに言えば、『口から出る声で能力の可否を決めている』って事、『口から返答しているのなら能力が使用出来、『口以外で返答している』のなら、能力は使用出来ない』って事だよ(分かってくれた?)」
「な、成程、良く分からないけど、脳内から直接話せばセーフ、って事かな?」
「そう言う事だな、それにしても大変だったぜ」
アリスの言葉をあまり理解出来ていない厳魁がそう言うと、先宮が厳魁に頷く、良かった、合っていたのか、と思い、厳魁は安心する。
「う……ぐぐ……くそっ、やられたか……」
水面はそう言って起き上がろうとしたが、腹部に起きた傷の痛みで水面は気絶した、だが腹部に起きた傷の痛み等ない、所謂偽薬(プラシーボ)効果だ、『現実に起きた幻想を『現実だ』と思い込み過ぎて怪我をした』、と間違って肉体が判断しているだけだ。
すると水面の手の中のカードから祐介と弓華が現れる、それも不思議そうな表情で二人は現れている。
「えっ?俺、カードに吸い込まれたんじゃぁ……?」
「私もカードに吸い込まれた筈……?」
「二人共、この人が助けてくれたんですよ」
祐介と弓華はそう言って周りを確認する、すると祐介達の目の前に厳魁が現れ、二人に説明し、大きくなったアリスを紹介する。
「何だ、アリスちゃんが助けてくれたのか……」
「はぁ?アリスちゃんってあのこじんまりしたあのアリスちゃん?でも良く見ると面影が……母親?」
「……私はアリス、魔法で大きくなっただけだよ(魔法で巨大化!)」
「成程、魔法で大きくなっただけか……今でもあまり魔法の真偽は不明だけど、呼吸の奴は本物だ、と理解出来るわ、だから体が大きくなるのも魔法で出来るのかしら……?でも漫画やアニメ、小説では出来ているから、アリスちゃんも可能かしら……?少し不可思議ね……」
アリスの言葉を聞いて、弓華は頭を抱えながら悩む、祐介は能力で成長を促進しているのを知っている為、アリスと話す事は無かった。
「さて、それじゃあ俺達もカードから人間に戻った事だし、さっさと前に進んで、この施設を叩きましょう!」
祐介がそう言って、皆を鼓舞する、皆が小声で『おー!』と言った瞬間だった、アリスの姿が急に大人サイズから何時ものサイズに戻る、アリスは『あっ、戻った(時間制限があったり)』と言って、服を今のサイズに変更して、体に纏う。
「えっ?魔法にも使用時間があるの!?大きくなる魔法にも使用時間があるのね!」
「うん、全ての魔法に使用時間とかあるよ?(そりゃそうじゃん)」
弓華の驚く姿を見てアリスは『当たり前だよ(当たり前)』と言って、呆れる、そして厳魁と先宮は水面を動けない様に服で縛って、五人は奥に進む──

そして五人は奥に進んで、室内にまた一人、人間を見つける、その人間は学校の音楽室の様な場所でピアノを弾いていた、こんな真夜中、電気も点けず月の光だけで楽譜を見て、ピアノを弾いている、その姿を見て、祐介は不思議がって、室内に入る、するとピアノを弾く事を止めて、立ち上がってお辞儀をして、五人に言う。
「やぁやぁ、君達が侵入者って奴だね、まぁ待て、人数を答えよう……ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつつ……うん、五人程度だね?一人は大人の男性、もう一人は大人の男性、五人の内二人は中学、高校の男性二人、かな?最後の一人は幼女……これまた同じく学生、主に小学生の様に幼い体型だと考える──合っているかな?」
物の見事に人数を当て、更に何歳かも答える男性に五人は驚いた、一体何者だ!?というより、どうやって判断した!?と、思いながら厳魁は冷や汗を掻く。
「おや?中学、高校の男性二人の内、一人、呼吸が荒い様だが、どうしたんだ?まぁ、落ち着けよ?」
「落ち……着ける訳無いだろ……!」
厳魁はそう言って、男性を睨む、男性の髪型は一昔前、いやもっと前、中世ヨーロッパに居そうな髪がカールしている金髪の髪型に、白いフリルフロントドレスシャツを着ており、下は体にフィットしたズボンを穿いている、こんな怪しい格好の人物に落ち着け、なんて言われて落ち着ける筈が無いだろう!そう思いながら厳魁はゆっくりと深呼吸する、この男性が味方かどうかは五人には分からない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.92 )
日時: 2017/04/19 21:20
名前: 彩都  

「貴方は……貴方は一体誰なんですか!?」
厳魁が怒鳴りながら男性に問う、男性は静かにヴァイオリンを弾いて、周りの音をシャットアウトさせる。
「まぁ、待て、少年よ、私は君達の敵では無い、こんな真夜中だ、君達四、五人を足止めする時間なんてあっても無くても一緒なのだ、だから私は君達の敵では無い、とさんざ言っておく事にする」
「……えーと、つまり、アンタは俺の敵じゃないって事だよな?それならもうこの場を離れても良いよなぁ?俺達だって急いでいるんだ、こんな所で足止めされる意味は無い!それじゃあ俺達はこの場を離れるぜ……!」
祐介はそう言って、戸に手をかけて部屋を出ようとする、だが、戸に手をかけても戸が開かない、可笑しい、鍵はかけたかな?と思い、鍵を開錠させて出ようとするが、鍵はもう開錠してあった、つまり、何かが引っ掛かって、戸が開かないのかな?と思った、だがガラス越しから見ても何も引っ掛かりはなく、何もない、と言う事は一体?そう考えた時だ、祐介は静かに謎の男性を見て、考える、まさかあの男性が何かをした?そう考えて、祐介は男性に話しかける。
「おい、おっさん、扉が開かないんだが?お前は何かしたのか?」
「フフフ、何もしていない、とは嘘になる、だが、『何かした』といえば、嘘にはならない」
「オイコイツ、俺達の敵じゃねぇか!?何で俺は敵地に突っ込んで行っているんだぁ!?」
祐介は頭を抱えながら叫ぶ、その行動に対し、アリスは静かに祐介の頭を撫でる──
「えーと……じゃあ扉を貴方が閉めているのなら、出してくれませんか?僕達は貴方と戦う気は無いんです、だからさっさと出して下さい」
「『何故出さないといけない』んだ?間違っているんじゃないか?『私は足止めはしない』と言ったが、『絶対に足止めはしない』とは言っていない、だから『足止め』をしたまでさ、そして侵入者よ、『私は君達の敵では無い』と言ったが、『敵として扱わない』とは言っていない、さぁ、『私との勝負に勝ったらこの部屋から出してやる』よ、これは言ったから、大丈夫だ、『私との勝負に勝ったらこの部屋から出る』、だが、『一人しか出さない』、つまり『私との勝負に五回勝たないと全員は出られない』と言う事だ、結構簡単な勝負だろう、さぁ、遊ぼうぜ……?おっと、そういえば自分の名前を名乗っていなかったなぁ、私の名前は間中藍綬廊(かんじゅう らんじゅろう)だ、あぁ、そうそう、私は『目が見えない』んだ、言うのを忘れていた」
「え……?」
謎の男性──基、間中藍綬廊の話を聞いて、厳魁は驚いた、『勝負事をするのに『目が見えない』』だと?それならどういう勝負になるんだろう?目が見えない、と言う事から何か目が見えなくても簡単な勝負事なのだろう、厳魁はそう考えて、話を開始する。
「分かりました、それではどんなゲームなのでしょうか?」
厳魁はそう言って藍綬廊の勝負事の内容を聞く事にする、すると藍綬廊はにやり、と笑いながら胸ポケットから一つの山札──と言うより一つのカードの束だ──を取り出して五人に見せる、取り出した物は袋に入っており、新品未開封であった。
「フフフ……君達五人位と戦うのはこれさ!『トランプ』さ!」
「と、トランプぅぅぅ!?」
いやいやいや!目が見えないのに動体視力を使用するトランプを使用するなんて……何を考えているんだ藍綬廊さんは!?厳魁はそう思いながら心の奥底で少し呆れる。
「勝てば良いんだ、カードゲームなんか……そしてこのトランプでするゲームを説明しよう、『ワンポーカー』というゲームがある、そのゲームは『52枚のトランプを用意し、一枚ずつ山札を捲っていき、捲った後、交互に見せあう、見せ合って、数字が大きい方が勝利、数字が一緒なら流れる』、というゲームだ、そのゲームを簡略化させてもらおう……まず、君達でカードの色を分けて欲しい、トランプは赤と黒の二種類があるだろう?一対一で戦うからそれでいい、君達五人は『私に五人連続勝利をすればいい』のだ、そして使用するカードは13枚だ、そうでないと君達は急いでいるからすぐこの部屋から出ないだろう?そして『出すカードは全て手札から』だ、これは公平にさせる為に同じ数字、同じ枚数で戦う様に、だ──さぁ、君達、分けてくれないかな?椅子や机はこっちで用意するからさ?あぁ、大丈夫だよ、不公平が無いのを探る為に君達に渡した、と考えても良い」
藍綬廊はそう言って、机を探し始める、厳魁は渡されて、渋々赤と黒のカードに分ける。
「これで……良いのだろうか?っていうかこのトランプ、手品師やマジックする人が使う結構本格的なトランプじゃないか、まさかマジック出来る人なのかな?服装を見て……」
そう独り言を言うと、藍綬廊は静かに言う。
「私は音楽家だよ、売れない音楽家」
「な、成程……」
だからピアノを弾いていたのか、そう思いながら、二束のトランプを掴み、藍綬廊が用意した机に二束のトランプを置く。
「先に僕と戦いましょう、僕の名前は厳魁、強力厳魁(ごうりき げんかい)です、僕が黒で貴方が赤で良いですか?」
厳魁が椅子に座って、もう椅子に座っている藍綬廊にそう言うと『私はどっちでも構わない』と言って、13枚の赤色のトランプを手に取り、シャッフルする、厳魁と藍綬廊、二人のワンポーカーはどちらが勝つかは分からない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.93 )
日時: 2017/04/26 20:51
名前: 彩都  

厳魁と藍綬廊、二人は交互に13枚のトランプをシャッフルし、お互いに返す、そして一気に13枚を手札にし、先攻後攻を決める。
「……で、どうやって先攻後攻を決めます?目が見えないので、こっちも勝敗の判断が……」
厳魁がそう言うと、藍綬廊は『フフフ』と笑いながら返答する。
「別に?これは同時に出し、同時にカードを捲って勝敗を決める物、だから先攻後攻とかないよ?それじゃあ宣言(コール)は私で」
藍綬廊はそう言って、カードを一枚裏向けで伏せる、そのカードを見て、『素早い』と考える厳魁。
「もう……始まっていたんですね、それでは僕も伏せる──それでは確認(チェック)ですかね?」
「ふむ、そうだねぇ、それじゃあ確認(チェック)しようか……」
藍綬廊は静かに裏向けのカードを捲る、するとカードは『赤の4』だった。
「おっと、危ない……」
厳魁はそう言って、自分が伏せたカードを捲る、するとカードは『黒の5』が描かれていた。
「おっと、負けてしまったか、惜しい惜しい、それでは二枚目、セット」
「あっ、僕も伏せます、それでは確認(チェック)!」
今度は厳魁が言った、先に厳魁が捲る、厳魁のカードは『黒の1』だった、藍綬廊が伏せたカードを捲る、藍綬朗のカードは『赤の2』だった。
「よし、五分五分になったね」
「う、そうですね……」
やっぱり1では勝つ事が出来なかったか、厳魁はそう思い、手札のカードを一枚、場に置く、厳魁の行動を見て、藍綬廊も手札のカードを一枚伏せる。
「それにしても良い勝負をしているじゃないか、これは?」
不意に藍綬廊が厳魁に言う、厳魁は不思議そうな声で返答する。
「そ、そうですね……それでも僕は勝ちたい、だからどんな相手にも負けたくないんです!確認(チェック)を!」
「おいおい、そんなに急かすなよ、私には時間がたっぷりあるんだから──」
藍綬朗は嘆息する様に溜息を吐き、カードを捲る、カードは『赤の3』だった。
「せ、セーフ……」
厳魁はそう言って自分の伏せたカードを捲る、カードは『黒の6』が描かれていた。
「ふぅん?中々の強運だね、それでも私の強運に勝てるかな?」
藍綬廊はニヤニヤしながらカードを一枚伏せる、厳魁は何も考えずにカードを一枚伏せる、そして確認(チェック)を行う、厳魁は『黒の3』を出していた、藍綬廊は『赤の5』だった、これで、またも五分五分になった、少し手強いな、と厳魁は思いながらカードを伏せる、藍綬廊も伏せて、確認(チェック)を行う。
「僕は『黒の2』ですね」
「おっと、また負けてしまった」
そう言って藍綬朗が捲る、捲ったカードは『赤の1』だった。
「何と言う僅差な勝負、逆に燃えますね」
「フフフ、そうだろう?案外このゲームは面白いんだ」
二人はそう言って、静かにカードを伏せていく、そして両者は同時に捲る、藍綬廊は『赤の8』、厳魁は『黒の7』だった。
「またも五分五分……なんとも凄い強運だ、両者共、とても素晴らしい!」
藍綬廊はそう言って、顔に手を当てて、大笑いする、そしてけらけら笑いながらカードを一枚伏せる、厳魁は静かにカードを一枚伏せ、確認(チェック)する、厳魁は『黒の4』、藍綬廊は『赤の7』だった、しまった、負け越してしまった、厳魁はそう思いながら心の中で少し焦る、い、今は勝率を上げる為にも数字が大きいK(キング)やQ(クイーン)、J(ジャック)を出さなければ!厳魁はそう考えて、カードを一枚伏せる、藍綬廊も静かにカードを伏せる、そして確認(チェック)する、厳魁は『黒の8』、藍綬廊は『赤の6』だった、な、何とか勝った……!この勝利はとても重い!何と言う重さ!途轍もなく大きい勝利に厳魁は喜んでしまう、そんな喜んでいる表情の厳魁を見て、藍綬廊は静かに鼻で笑う。
「まぁ、まだまだカードは五枚残っている、この五枚の決着で全てが決まるさ?それじゃあカードを伏せるよ?」
藍綬廊はそう言って、カードを伏せる、待てよ?このまま勝てば良いんだよな?しかも『五回連続』で、勝てるかは不明だけど、試す価値はあるんだ、このまま突っ切ってみせる!厳魁はそう考え、カードを一枚伏せて、確認(チェック)を行う、厳魁は『黒の10』、藍綬廊は『赤の9』だった、よし、何とか勝った!厳魁はそう思いながらカードを一枚伏せる、藍綬廊は少し焦りながらもカードを伏せて、確認(チェック)する、厳魁は『黒のK(キング)』、藍綬廊は『赤のQ(クイーン)』だった、そのあまりの大きさの数字に二人は驚愕していた。
「なっ、何だと!?Q!?」
「き、君こそKだって!?」
「こりゃあ驚きです……!でもまだカードは残っていますよね、最後の最後迄戦わなくてはね!」
厳魁はそう言って、カードを一枚伏せる、藍綬朗は少し震えながらカードを一枚伏せて確認する、厳魁は『黒の9』、藍綬廊は『赤のJ(ジャック)』だ。
「くそっ!」
厳魁はそう言ってカードをすぐに伏せる、藍綬廊は額の汗を拭い、一枚伏せる、そして確認(チェック)する、厳魁は『黒のQ(クイーン)』、藍綬廊は『赤の10』だった。
「よし、最後の勝負だ!」
「望む所だ!」
二人は一斉にカードを伏せ、確認(チェック)する、厳魁は『黒のJ(ジャック)』、藍綬廊は『赤のK(キング)』だった。
「……手札が無くなったね、それじゃあ勝ったカードを確認しよう、私は六枚、厳魁君は?」
「僕は七枚です……!何とか僕が勝ちました……!」
厳魁がそう言うと、藍綬廊は静かに拍手する。
「流石、君には負けたよ、それじゃあこの部屋から出なよ?私には次の対戦相手が待っているからね?」
「……えぇ、分かりました、僕は廊下で他の四人を待ちますよ、四人も頑張って勝ってね!」
厳魁は四人にそう言って、一人だけ先に部屋を出る、すると藍綬廊は『んーんと』と言って、話し始める。
「その中に幼女が居るだろう?私はその子と戦いたいなぁ、流石に幼女を一番最後にする訳にはいかないからね」
「分かった(私が行こう)」
幼女ことアリスはそう言って、厳魁が座っていた椅子に座って、お互いのトランプをシャッフルする、そしてお互いシャッフルしたカードを手札にし、手札を見つめるアリス、この勝負、アリスが勝つか、藍綬廊が勝つかはまだ分からない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.94 )
日時: 2017/05/03 20:43
名前: 彩都  

このゲームは単純明快だ、『一つでも数字をずらして、上の数字を出せば勝てるゲーム』なのだ、だからアリスが選んだトランプのカードは『黒の1』だった、そう、この『ワンポーカー』において、『数字が小さい方を出し続ければ最終的には黒星が付く』ゲームなのだ、だからそのゲームの攻略法を見出したアリスは静かに数字が小さいカードを出して、最初は負けるが、最後の方で黒星をつけようと考えたのだ、その考えを藍綬朗に悟られないようにしないと……!アリスはそう思いながら無言のままカードを場に伏せて置く。
「おおっと、もう伏せるのかい?もっと時間をかけて伏せても良いのに……負けても良いのかい?」
カードを伏せたアリスに対し、藍綬朗が煽って来たが、アリスはそのまま無言を貫く。
「何なんだよ、つまらないなぁ、それじゃあ私もカードを伏せる、それでは確認(チェック)!」
藍綬廊がそう言って自分で伏せたカードを捲る、するとそこには『赤の2』が記されていた、それに対し、アリスは『黒の1』だ、なので負けてしまう。
「おやおや?口程にもないなぁ?ただのガキにはこういう安易な手しか思い付かないのかな?」
無言のアリスに対して、更に煽りを入れてくる藍綬廊、こんな煽り、自分には効かないのに……と思いながら二枚目のカードをセットしていく、早く厳魁お兄ちゃんの所へ向かわないと!アリスはそう思いながら相手の出を待つ。
「ふぅん?何だか早い、と思ったが、そんな理由があるのか……仕方無い、だったらこっちだって、勝利を逃す訳には行かない!私だって勝ちたいのだ!」
藍綬廊がそう言って、カードを伏せ、確認(チェック)をする、アリスは『黒の3』、藍綬廊は『赤の1』だった。
「勝った……!(初勝利!)」
アリスは遂に重い口を動かし、言葉を発した、その言葉を聞いて、藍綬廊がにやける。
「いいねぇいいねぇ!これだよこれ!このゲームの楽しい所だよぉ!もっと、もっと、喋って気を狂わせろぉぉぉ!」
「……で?何が言いたいの?そうやって煽っても私には無駄、そんなの、聞いていても意味が無い!(無駄無駄無駄!意味が無い!)」
藍綬廊の雄叫びに対し、アリスが冷たく反論する、そしてカードを一枚、伏せる、伏せる動作を見て、藍綬朗もカードを一枚伏せる、そして確認(チェック)が入る、アリスは『黒の4』、藍綬廊は『赤の3』だった。
「おおっと!?負けてしまった!それでは次のカードを伏せよう!」
藍綬廊がそう言って、カードをアリスよりも先に伏せる、まさか自分より早く伏せるとは、と思いながらアリスは静かにカードを伏せる、そして確認(チェック)が入る、アリスは『黒の2』、藍綬廊は『赤の6』だった。
いきなり数字が飛んだ!?『赤の4』を出すとばかりに!相打ちさせようと思ったのに!アリスはそう思いながら自身の計画がちょっとだけ狂い、少し焦る、その様子を見て、にやにやとにやける藍綬廊、そんな藍綬廊に対し、何だかイラッとするアリス。
と、とりあえず、早急にこのゲームを終わらせないと……!そう思いながらカードを伏せる、カードを伏せて、藍綬朗もカードを伏せる、そして確認(チェック)をする、アリスは『黒の8』、藍綬廊は『赤の7』だった、よし、何とか勝った、そう思いながら次のカードを伏せる、此処で少し大きな数字を出して、こっちにアドバンテージを引き込まなきゃ!アリスはそう思いながら相手の出を待つ、藍綬廊はすぐさまカードを伏せ、確認(チェック)を行う、するとアリスは藍綬朗のカードに驚いた、それもその筈、藍綬廊のカードは『赤の10』だからだ、それに対し、アリスのカードは『黒の9』だ──何なんだ、コイツ……?まるで『見透かされている』様な気分だ……アリスはそう思いながらカードを伏せる、更に藍綬朗も伏せる、このスピードならすぐに厳魁お兄ちゃんに会えるな!そう思いながら確認(チェック)をする、アリスは『黒の6』、藍綬廊は『赤の5』だった、よし、このペースで勝ち続ける!アリスはそう思いながら残り少ない手札でカードを一枚伏せる、藍綬朗も少し悩んだ後カードを伏せて確認(チェック)をする、アリスは『黒の7』、藍綬廊は『赤の8』だった、負けてしまったが、残りの手札で勝てば良いだけ!そう思いながらアリスはカードを伏せる、藍綬廊もカードを伏せて確認(チェック)をする、アリスは『黒の10』、藍綬廊は『赤の9』だった、残り後数枚、この手札で勝てるか?いや、勝てる、アリスはそう思いながらカードを一枚伏せる、藍綬朗も少し警戒しながらカードを伏せ、確認(チェック)をする、アリスは『黒のJ(ジャック)』、藍綬廊は『K(キング)』だった、これで『絶対に勝てるカードは消えた』、これで勝利は見える!アリスはそう思いながらカードを伏せる、藍綬廊も澄ました顔でカードを伏せ、確認(チェック)をする、アリスは『黒のQ(クイーン)』、藍綬廊は『赤のJ(ジャック)』だった、残り二枚!この勝負、どうなる!?と思いながら残り二枚の内、一枚を伏せるアリス、藍綬朗も同じ手札枚数だ、藍綬朗も手を震わせながらカードを置く、そして確認(チェック)をする、アリスは『黒の5』、藍綬朗は『赤の4』だった、って、えぇ!?そんな弱いカードで!?二人は二人してそう思った、まさか10以下、いや、5以下を手札にしているなんて誰も思わないだろう、そして二人は最後のカードを伏せ、確認(チェック)を行った、アリスは『黒のK(キング)』、藍綬廊は『赤のQ(クイーン)』だった、これで全てのカードを出し切った、そう思いながらアリスは藍綬朗に聞く。
「どっちが多く勝った?(気になる)」
「勝利数?それなら君だな、最後の追い上げが凄かったよ、それじゃあ君はこの部屋から出てもいい、それでは次、大人の女性が居ただろう、君と戦いあいたい、少年一人と幼女一人じゃあ何気に不安だろう?だからさっさと戦って、外へ出なよ?」
藍綬廊がそう言うと、弓華は驚いていた、それもその筈、『心の中で思っていた事をアイツが口に出した』からだ、何で『私の心で思った事をコイツは理解した』んだ!?弓華は不思議そうに思いながら藍綬朗の前に座り、トランプをシャッフルする、弓華と藍綬朗の勝負、どちらが勝つか分からない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.95 )
日時: 2017/05/10 21:39
名前: 彩都  

弓華にはそれが不思議で不思議で堪らなかった、それもその筈、『心の中を見透かされた』様な感覚がするからだ、そして弓華はある、一つの理論を築いた、それは『藍綬廊は心が読めるのでは無いか?』と。
そんな筈が無いだろう、だって相手は目が見えないのに心を読んで判断している、と言うのか?果たしてそれが有り得るのか?そんな事、実際には出来ないだろう、と思う。
だが可笑しな点が幾つか存在した、それは『どうやって扉を開けなくさせた』、のと、『どうやって自分の手札を見ているのか?』だった、まず、『目が見えないからカードの絵柄だって理解出来ない』筈なのだ、なのに理解している──これは何か可笑しいのでは無いだろうか?藍綬廊は『目が見えないからカードの絵柄が確認、視認出来ない』という『概念』そのものを蹴っ飛ばしている!一体全体どんな魔法、方法を使用しているかは分からないが、とりあえず、心を読まれないようにしないとな、弓華はそう思いながら華麗にトランプをシャッフルしていく、藍綬廊も覚束(おぼつか)ない様子でカードをシャッフルしていく、そして藍綬廊はカードを確認する、確認している?と言う事は『目が見えない』と言うのは嘘なのだろうか?だが、普通そんな障害を『嘘』として扱うか?本当に目が見えていない可能性もあるのだ、とりあえずは様子見だ、弓華はそう思いながらトランプのシャッフルを終え、手札にし、確認する、これなら勝てるだろう、そう思いながらカードを一枚、場に置く、厳魁君、アリスちゃんの行動を見てきたから、ある程度は理解出来ている、そう思いながら藍綬廊の動きを確認する。
「そうか、もう出したのか、それなら私も出さないとな」
そう言って藍綬廊はカードを置いて、確認(チェック)する、弓華は『黒の2』、藍綬廊は『赤の1』だった。
「おっと、負けてしまったか」
藍綬廊がそう言った瞬間、弓華は一気に恐怖した、『どうやって勝敗を喫した』のだ?と、弓華は思う、どうやって『勝敗を理解した』!?弓華はそう思い、トランプをもう一度シャッフルし、机に置く、そして藍綬廊に言う。
「私はアンタに少し恐怖したね、だから次からのゲームは『トランプの上一枚を場に置く事にする』、つまり、『私もアンタもどんなカードが出るか分からない』って事だ、いきなり王さんが出たり、A(エース)が出たりするかもな?」
弓華の発言に藍綬廊は冷や汗を掻いて反論する。
「ばっ……馬鹿か君は!?それをしたら……君が負ける可能性があるのだぞ!?」
「いいよ、『アンタの小細工に勝つ為に』、ならばな」
弓華はそう言って腕を組み、足を組んで、藍綬廊を睨む、藍綬廊の顔からは巨大な汗の玉が流れる、相当焦っている、まさか本当に小細工をしているのか?弓華はそう思いながら、トランプの山札から上一枚を取り、場に置く、少し時間が経った後、藍綬廊も渋々カードを置き、確認(チェック)をする、弓華は『黒の1』、藍綬廊は『赤の3』だった。
「ほ、ほら言わんこっちゃない!さっさとトランプを手札にし、戦おうではないか!」
「それは無理な話だ、アンタがイカサマ、小細工をしている可能性があるからな、私はゲームが終わる迄こういう風に戦う」
弓華がそう言って、またも山札から上一枚を場に置く、『ぐぐぐ……』と唸った後、藍綬廊が手札からカードを置く、そして確認(チェック)、弓華は『黒の3』、藍綬廊は『赤の2』だった、そして弓華はすぐさまカードを場に置き、藍綬廊を急かす、藍綬廊は仕方なく、急いでカードを起き、確認(チェック)をする、弓華は『黒の5』、藍綬廊は『赤の2』であった、ふむ、勝利は我が手に!弓華はそう思いながらカードを場に、藍綬廊はその速さに慣れ、すぐさまカードを場に置き、確認(チェック)する、弓華は『黒の4』、藍綬廊は『赤の6』だった、何だ、負けたか、そう思いながらカードを置く、藍綬廊もすぐさまカードを起き、確認(チェック)する、弓華は『黒の6』、藍綬廊は『赤の5』だった。
もう半分か、弓華はそう思いながら額の汗を拭い、カードを場に置く、藍綬廊もこの速さを楽しんで場にカードを置いていた、そして確認(チェック)、弓華は『黒の8』、藍綬廊は『赤の9』だった、そして二人は終わった後、すぐさまカードを置き、確認(チェック)する、弓華は『黒の9』、藍綬廊は『赤の10』であった、二回連続で勝ったか、弓華はそう思いながら次のカードに希望を持つ、そして場に置いて、藍綬廊もカードを場に置いて、確認(チェック)する、弓華は『黒の10』、藍綬廊は『赤の8』だった、よし勝った!弓華はそう思いながら残り少ない山札の上からカードを場に置く、藍綬廊も素早いな、と思いながらカードを場に置き、確認(チェック)をする、弓華は『黒のJ(ジャック)』、藍綬廊は『赤の7』だった、勝ち続けている!弓華はそう思いながら山札のカードを場に置く、藍綬廊も静かに置いて、確認(チェック)をする、弓華は『黒の7』、藍綬廊は『赤のQ(クイーン)』だった、くそっ、負けたか、そう思いながら弓華はカードを場に置く、藍綬廊も残り少ないカードを選んで場に置き、確認(チェック)する、弓華は『黒のQ(クイーン)』、藍綬廊は『赤のK(キング)』だった、二回連続負け!?弓華はそう思いながら最後のカードを場に置いて静かに呼吸する、もしもこのカードが数字が少ないカードなら私の負け、逆に相手が数字が少ないカードなら勝つ可能性はある!弓華はそう思いながら続けて深呼吸をする、そして藍綬廊が最後のカードを置いて、確認(チェック)を行う、弓華は『黒のK(キング)』、藍綬廊は『赤のJ(ジャック)』だった、な、何とか勝てた!?弓華はそう思いながら椅子に凭れて安堵する、何とか勝てて助かった、そう思っていると藍綬廊が言う。
「凄いな、君の運は……それじゃあこの部屋から出て?君は勝者なんだ、この部屋から出る資格がある」
「…………」
弓華は藍綬廊を見つめながら部屋を出る、残りは祐介と先宮、すると藍綬廊が声を出す。
「そうだな、じゃあ『この部屋で一番年上の人』と戦いたいな、一番年上の人、来てくれるかい?」
「……俺か」
先宮はそう言って藍綬廊の前の椅子に座って黒のトランプを手に取り、静かに深呼吸してシャッフルを始める、先宮と藍綬廊、どちらが勝つか、先宮にも藍綬廊にも祐介にも分からない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.96 )
日時: 2017/05/17 21:49
名前: 彩都  

「つ、遂に俺とか……」
先宮はそう言って、深い深い深呼吸をして、13枚のトランプの束をシャッフルする、藍綬廊はニコニコしながら目を閉じ、トランプをシャッフルする、そして藍綬廊が先にカードを伏せる。
「貴方は『トランプのゲームについてはさっぱりだ、だから先にルールを教える身として、先にカードを置かせて頂く』よ」
藍綬廊の言葉を聞いて、先宮がその場でガタッと音を立てて、立ち上がる、先宮の顔には巨大な汗の玉が流れていた。
「な、何で……」
先宮がそう言った後、続けて発言する。
「何で俺が『トランプのゲームについてはさっぱり』、と言う事が分かったんだ……!?可笑しいだろ、祐介君にも厳魁君にもアリスちゃんにも弓華君にも話していないのに!?」
「私は全てが分かります、だってそれが『私の能力』だから……!」
藍綬廊はそう言って閉じていた目を開眼させる、開眼した勢いで先宮は後退りする、何なんだ、コイツ……ていうかどんな能力なんだよ!?『扉の動きを制御したり、誰にも話していない事を知っている』し……どんな能力なんだよ!?まさか俺より前の三人にも同じ事が!?先宮はそう思いながら、トランプを握り、背後の扉を見る、扉の奥には厳魁、アリス、弓華が立っている、もしかして談笑しているかもしれない、そう思いながら先宮はトランプの絵柄を見て、カードを伏せ、確認(チェック)をする、先宮は『黒の3』、藍綬廊は『赤の4』だった、待て待て待て待て!こんな偶然が起きるだろうか?『数字をたった1ずらして勝利する』事等!有り得ない、基本的に有り得ない、普通なら、『黒の8』、『赤の1』とかならまだ分かる、だが『たった数字を1つずらしで勝利する』等、ほぼほぼ『心を読み取って、狙わないと不可能』である!つまり、藍綬廊の能力、それは『心を読む』能力!先宮はそう思いながら、大きな深呼吸をして、心の中を整える、『心を読む』能力に対抗する方法、それは『何も考えない』事、つまり『無心』でいる事!先宮はそう思いながらカードを先に伏せる。
「…………」
藍綬廊は静かに考えながら自分の手札を確認し、カードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の1』、藍綬廊は『赤の2』だった、またも!?またも『1ずらし』で!先宮はそう思いながら早期決着を考え、カードを先に伏せる、カードを先に伏せる事で、『相手に伏せたカードを悟られない様にする』のだ!藍綬廊は弓華さんと同じかぁ、と思いながら先宮がカードを伏せた瞬間に少し遅れてカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の2』、藍綬廊は『赤の1』だった、まさか先に勝ったから、俺を勝たせたのか?そう思いながら確認(チェック)した後、すぐさまカードを伏せる、藍綬廊もその速さについて来て、すぐさまカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の4』、藍綬廊は『赤の3』だった、またも『1ずらし』……先宮はそう思いながらカードを伏せる、藍綬廊も急いでカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の5』、藍綬廊は『赤の6』だった、今度は勝ちに来た、そう思いながら藍綬廊の裏を掻こうと少し数字が大きいカードを伏せる、藍綬廊も涼しい顔でカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の8』、藍綬廊は『赤の7』だった、はぁ!?そんな事が有り得るか!?『数字を変えたのにまた『1ずらし』を行った』という!こんな強運、普通には有り得ない!やはり、俺の予想通り、『心を読む』能力だ、という事が割に合っている気がしないでもない……先宮はそう思いながらカードを伏せる、少し伏せるのが遅いな、と思いながら藍綬廊はカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の6』、藍綬廊は『赤の5』だった、二回連続で勝たせてきた、そしてまた自分が勝つんだろうなぁ、と思いながら先宮はカードを伏せる、藍綬廊もニコニコしながらカードを伏せる、そして確認(チェック)する、先宮は『黒の9』、藍綬廊は『赤の10』だった、矢張り勝ったな、先宮はそう思いながら、すぐさまカードを伏せる、藍綬廊も鼻で溜息を吐いて、カードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の7』、藍綬廊は『赤の9』だった、残り四枚、残り四枚で何回勝利出来るだろう?先宮はそう思いながらカードを伏せる、藍綬廊も、残り四枚だ、と思い、カードを伏せる、そして確認(チェック)する、先宮は『黒のQ(クイーン)』、藍綬廊は『赤のJ(ジャック)』だった、何とか勝った、そう思いながらカードを伏せる、急に伏せるスピードが早くなったな、と思いながら藍綬廊も伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒の10』、藍綬廊は『赤の8』だった、おっと、急に数字が低くなったな、と思い、残り二枚の内の一枚を伏せる、藍綬廊も腹を括ってカードを伏せる、そして確認(チェック)する、先宮は『黒のK(キング)』、藍綬廊は『赤のQ(クイーン)』だった、流石に一番強いカードには勝てなかったか、と先宮は判断し、最後のカードを伏せる、藍綬廊もすぐさま最後のカードを伏せ、確認(チェック)する、先宮は『黒のJ(ジャック)』、藍綬廊は『赤のK(キング)』だった、流石に相手も一番強いカードを最後に隠し持っていたか、と思いながら、自分と藍綬廊の戦いは終わった、と思う、すると藍綬廊が先宮に言った。
「おめでとう御座います、勝者は貴方です、何とかギリギリ自分は負けました、最後の三連勝が自分にとって、結構な痛手になりました……おめでとう御座います、それでは部屋をお出になられて下さい」
藍綬朗はそう言って、拍手する、先宮は静かに藍綬廊に言う。
「なぁ、アンタ、俺と戦う冒頭に『私の能力』とか言ったよな?それってもしかして、『心を読む』能力とかじゃないよな?」
「…………」
先宮の言葉に対し、無言になる藍綬廊、藍綬廊は静かに喋る。
「そうですねぇ、『近い事は近い』です、ですが少し違いますね、まぁ、話も終わった事ですし、最後の少年と戦いたい」
藍綬廊はそう言って先宮が部屋を出る事を急かす、そして祐介が先宮と場所を入れ替わる様に移動する、そして先宮が扉を開け、振り返って祐介を見る、頑張って勝てよ、そう思いながら先宮は部屋を出、戸を閉める。
そして祐介は藍綬廊を見つめながら、大きく深呼吸して、早まる鼓動を落ち着かせる、さぁ、さっさと勝って、皆の所に向かわないとな、そう思いながらトランプをシャッフルする──祐介VS藍綬廊の勝負、どちらが勝つかは祐介にも藍綬廊にも分からない──

Re: 世界終了ハウマッチ!? ( No.97 )
日時: 2017/05/24 21:39
名前: 彩都  

「さぁ、勝負をしましょう、貴方が勝てばいい、ただし、私が勝つ場合もある──それは運命に寄ります──ですが、一つだけ言っておくとしたら……『貴方は私には勝てない』、それだけは伝えておきますよ」
藍綬廊の言葉を聞いて、トランプの山をシャッフルする祐介、そんな祐介に言った藍綬廊がまた続けて言う。
「『私が勝つ』、これは貴方の運命では変える事が出来ません、『絶対』にね……!」
「果たしてそれはどうかな?『まだ試していない』のにそんな事が言えるのは、まるで弱い犬がほざいているみたいだぜ?」
「その弱い犬が貴方にならない様に必死に祈っておいて欲しいですねぇ」
藍綬廊がそう言って、カードを七枚も先に伏せた、だが、伏せたカードを分かりやすくする為に左の方が祐介の手前に、右の方が藍綬廊の手前に置かれていた。
「貴方の相手をするには七枚で十分です、このゲーム、13枚あるので、最低でも最高でも七勝出来るんです、そして残りの六枚は手札に──貴方は先に出したカード七枚で事足りると申したい」
「……はぁ?たった七枚で自分に勝利?はっ!そんなのは不可能だよ、この勝負も俺が勝って、すぐさま出てやるよ」
祐介はそう言って、一枚を場に伏せて、藍綬廊は藍綬廊から見て一番左のカードを祐介の前に移動させて、確認(チェック)する、祐介は『黒の1』、藍綬廊は『赤のK(キング)』
だった。
「いきなり……!」
祐介は物は試し、情報確認の為に『黒の1』を出したが、成功したようだ、これで『赤のK(キング)』という『最強のカード』は無くなった!これで『最強のカード』に怯えなくて済む!そう思いながら二枚目のカードを伏せる、藍綬廊も静かに左から二番目のカードを祐介の前に置いて、確認(チェック)する、祐介は『黒の2』、藍綬廊は『赤のQ(クイーン)』だった、まさか『二枚連続で現手札最強のカードを二枚も出した』!?祐介は驚いて、その場から立ち上がって冷や汗を掻く、全く、すげぇカードだ、『最初っから『最強のカード』を出していれば勝てる』だなんて!祐介はそう思いながら意趣返しとして、少し大きな数字のカードを伏せる事にした、藍綬廊も静かに笑いながら祐介に対し、左から三番目のカードを出す、そして静かに確認(チェック)する、祐介は『黒の7』、藍綬廊は『赤のJ(ジャック)』だった、まさか三連続で!?祐介はそう思いながら『有り得ん!有り得ん!!有り得ん!?』と心の中で叫ぶ、何で『三連続で現手札最強を伏せる』んだ!?有り得ねぇ!こんなの自分を舐め過ぎている!ここ迄舐められたら……完全に腹が立つぜ!祐介はそう思いながらカードを伏せる、藍綬廊はニヤニヤ口の端を歪ませながら七枚伏せた内の真ん中のカードを代の真ん中に起き、確認(チェック)する、祐介は『黒の4』、藍綬廊は『赤の10』だった、まさかまたも!?何なんだこの勝負!?まるで『舐めプ』されている気分だ……!祐介はそう思いながら額の汗を拭う、勝てるか?この勝負?祐介は静かに思う、そして五枚目のカードを伏せる、これで負けるのなら、自分は敗北する事が決定する!四連続で負けているのに、此処で大逆転なんか、今から隕石が降る位、難しい!だからこの五枚目で負けるのなら、自分は全てを諦める!祐介はそう思いながら五枚目のカードを確認する、これは相当弱い手、だが、相手も『この数字をまだ出していない』のだ!まだ、可能性は残っている!まだ……負けていない!祐介はそう思いながら藍綬廊を見つめる、藍綬廊は静かに左から五枚目のカードを台の真ん中に置き、確認(チェック)する、祐介は『黒の5』、藍綬廊は『赤の9』だった、段々と数字が小さくなっている、これなら大逆転が狙えられるかもしれない、だが伏せる前、何と思った?『この五枚目で負けるのなら、自分は全て諦める』、と──そう、この勝負──『諦める』しかないのだ!勝てる訳が無い、こんな状況で逆に七連勝等、有り得る筈が無い!有り得たとしても、天文学的なレベルの勝率と確率だ、相手はまだまだ隠している、『カード』を!『勝利』を!祐介は静かにカードを伏せる、六枚目、もしもこのカードで負けるなら……残りは『七連勝する』しかない!それ以外に突破口は見えない!有り得ない、天文学的なレベルの勝率と確率に全てを賭けるしかない!俺は……俺は!『この地球を救う』!『隕石から地球を守る為』に!こんな所で挫けてはならない!逆に天文学的なレベルの数字で色々な世界線の自分は頑張ってきただろう!?失敗はしてきたかもしれない、だけど『今回の世界線である自分は失敗する』という可能性はまだ分からない!隕石が降ってきた後にしか分からない筈だ!自分はそう思いながら伏せたカードに自分の気持ちを込めた、そんな気持ちが篭ったカードを知らない藍綬廊は静かに左から六番目のカードを机の真ん中に出し、確認(チェック)する、祐介は『黒の6』、藍綬廊は『赤の8』だった、絶望的、勝てない、いや、勝てる筈が無い、これ以上、七連続で勝利するなんてほぼほぼ不可能に近い!だけど……だけど、此処で勝たないと自分は……!祐介はそう思いながら運命の七枚目を伏せる、そして藍綬廊は鼻で笑いながら最初に伏せた七枚の内、最後のカードを机の真ん中に置き、確認(チェック)する、祐介は『黒の3』、藍綬廊は『赤の7』だった、そして藍綬廊が言う。
「あぁ、因みに最初にも言ったと思うけど、『七回勝ったら、強制的にその人の勝ち』なんだわぁ、つまり、『七連続で勝った』私の勝ちなんだよねぇ……初めてだよ、こんなにも『弱い』プレイヤーは」
藍綬廊の言葉を聞いて、祐介は驚愕した、自分が、弱い、プレイ、ヤー……?そんな……目の前に敗北の二文字が見え、驚愕する祐介、だが、藍綬廊はカードをシャッフルしていた。
「ほら、この部屋を出たいんだろう?だったら『私に勝つ』事だ、さっさと開始したまえ」
藍綬廊の言葉に何気に腹が立ちながら目の前のカードを掻き集め、シャッフルする、今度こそ勝利してやる、心にそう誓いながら、二戦目を開始する──二回目はどちらが勝つか、分からない──

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