コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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女の子は誰だってお姫様、なら。
日時: 2016/02/02 16:44
名前: 未草 睡蓮 (ID: dDPEYPay)

前書きは…ないです。
プロローグも…ないです。


*目次*
【ハジマリ】
1ー1『大嫌いだ』>>1
1ー2『契約』>>5

【ガクエン】
2ー1『蒼紫学園高等科』>>9
2ー2『可哀想な少女』>>10

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Re: 女の子は誰だって ( No.6 )
日時: 2016/01/07 08:34
名前: ダークネス (ID: hZy3zJjJ)

おもしろかったです!   がんばってください     

Re: 女の子は誰だってお姫様、なら。 ( No.7 )
日時: 2016/01/23 15:59
名前: yuki ◆FM6wH6iHYo (ID: hVBIzJAn)

上手だなぁ、この文章。
なんかこう、すごく引き込まれる。
ここまで読んだだけなのに、即お気に入りに追加しました。
頑張ってほしいです。

Re: 女の子は誰だってお姫様、なら。 ( No.8 )
日時: 2016/01/23 17:31
名前: 未草 睡蓮 (ID: dDPEYPay)

>>ALL
コメ返信、更新遅れてごめんなさいぃぃぃ!!(スライディング土下座

>>ダークネスさん

>>yukiさん
め、目を覚ましてください!
放ったらかしにしてたのにコメ貰えるなんて幸せ者ですうわああああ((
お気に入り追加ありがとうございます、更新頑張らせていただきます!

Re: 女の子は誰だってお姫様、なら。 ( No.9 )
日時: 2016/02/01 19:15
名前: 未草 睡蓮 (ID: dDPEYPay)

「つーか上から見下せるってなんだ…。」

 あの腹黒俺様…月人の口車にまんまと乗せられた私。今考えればメリットでもな__いや、でも今はもういない母のことを、少しでもあの父親、いやクソジジィに思い出させることができるかもしれない。そうだ、それだけで十分じゃないか。これは母の仇討ち、ってとこだ。

_____「琴ちゃん、琴ちゃんは妹ちゃんみたいにお姫様じゃないけど、女の子はみぃーんな、お姫様なんだよ?」

 妹はお姫様で、私はそれの残りカスと陰口を叩かれて泣いていた幼い頃。幼なじみのその子はそう言った。その子はすぐ嘘を吐くし、口も悪い。でも今回ぐらいは___


「信じてやってもいい、か。」




>>>>>>


 ピピピッ、ピピピピッ、ピピピピピ____

「煩い。」

 目覚ましを適当にふっ叩くと丁度止める場所に当たったのか音は鳴り止んだ。
 あ、でもさっきの腹黒俺様に見られたら”相応しくない”ってまた言われそう。気をつけよ。

 朝だというのに頑張って照らす太陽に飽き飽きしながらベッドから降りると今日から着るさもお嬢様!といった感じの制服を着た。

「うん、私にこういうの似合わないな。」

 でも私服というわけにはいかないのです。

 一階におりると既に朝からいらん、ってくらいの豪勢な料理が所狭しとテーブルに乗っていた。どうやら妹はまだだったらしく、父は妹ではないと確認するとすぐに視線を逸らした。
 全部ではないがある程度朝食を食べ終わると特に挨拶をすることもなく家を出る。家から新しい学校__蒼紫学園高等科__までは割と近く、歩きでもいけるのだ。まあ足腰の弱い甘ったれた坊ちゃん嬢ちゃんはそれでも車とかで来るのだが。

 ベージュ色の威厳溢れる、かもしれない校門を潜り抜けた。

Re: 女の子は誰だってお姫様、なら。 ( No.10 )
日時: 2016/02/01 19:17
名前: 未草 睡蓮 (ID: dDPEYPay)

 入学式のかったるい学長先生のご挨拶とかを終えて。

 周りはさもお嬢様、お坊っちゃまといった風貌の少年少女がお喋りしながら自分のクラスを確認しにクラス表の場所まで歩いている。


「私のクラスは__Aね。うん、わかりやすいわかりやすい。」

 うんうん、と頷きながら1のA教室のある東校舎を目指す。心なしか他の人の目線が集まってきている気がして廊下の端の方に寄った。
 と、私の肩を誰かが叩いた。もしかして、妹だろうか。Aクラスではないだろうけど、同じ東校舎の可能性はある。自分でも眉間に皺が寄るのがわかった。
 しかし、妹ではなかったらしい。でも、これは__妹並みの嫌な予感がする。

 妹と同じような金髪に悪役令嬢もかくやな縦ロール。でも妹のような白に近い金ではなく、もっとギラギラした金髪。非常に綺麗な顔立ちだがその目はキッ!と吊りあがり、その派手な縦ロールの金髪も相まって、もし妹と並べば正にヒロインと悪女。嗚呼、あと後ろの取り巻きさんたちも。


「貴女、晴人様の婚約者の山篠琴海様ですわね!」

 「ね!」ってどういうことだ。そこは「ね?」だろ。どうやら彼女は私を妹と間違えているらしい。まさか本当に妹を虐めるつもりか。まあかといって優しいお姉さま!みたいな感じで自分が妹だと言ってわざわざ馬鹿妹を庇うつもりなどない。そう思い勘違いを解こうとして__

「晴人様は貴女如きと婚約するようなお方ではないわ! 況してや華僑院家を差し置いてだなんて!!」

 いろいろと早口で捲し立てるように言う華僑院かきょういんさんと取り巻き1と2。するとまたぽん、と肩に人の手の感触が。怪訝な顔で私の肩を叩いた人物を見る。それはどうやら妹の婚約者様の月人ようだった。


「は、晴人様……!」
愛空めあ。彼女は琴海ではない。姉の琴乃さんだよ。___愛空……迷惑だ。今後一切僕に関わらないでくれ。」

 月人がにこり、と非常に胡散臭い笑みを浮かべた。そう言われた彼女__華僑院愛空さんは大きく目を見開き、その瞳を瞬かせ目に涙を溜めた。そして耐えきれなくなったようにお嬢様らしくなく駆け出した。

 そっか、身分とか関係なく、晴人のことが___好きだったのか。

まあある程度は人の心のある私は思わず晴人を睨んだ。良く言えば良心、悪く言えば同情心で。

「何かな? ……僕は君を助けただけだ。」
「華僑院さんは、お知り合いですか?」
「元婚約者だよ。でも前々から迷惑掛けられててね。僕に近づく子はみんな敵だって攻撃してて。」

心底うざったそうに晴人は言った。


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