コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 異世界サバイバル(仮題)
- 日時: 2016/01/11 13:06
- 名前: HIRO (ID: GycBxjVd)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=287
みなさん初めまして、もしくはお久しぶりの方もいらっしゃるでしょうか
HIROです、こうして小説を書くのは実は数年ぶり、今までもスマホから出してきましたが、とうとうパソコンを購入もうね、サクサク打てて楽しいったらありゃしませんよ
そういうわけで、これからどうぞよろしくです。
・ジャンルとしては異世界転移物です
・ギャグ多めの作風を意識していきます
・シリアスもほんのり予定
・オリキャラや世界観のアイデアを別スレッドにて募集
・感想等も上記のスレッドへなるべくお願いします
・社会人のため投稿が大きく開いてしまうことがございます
・以上のことを踏まえて、小説を書いていきたいと存じます
それでは目くるめく異世界へとご招待
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- Re: 異世界サバイバル(仮題) ( No.1 )
- 日時: 2016/01/11 14:14
- 名前: HIRO (ID: GycBxjVd)
第一章「孤独な少年」
一話
20xx年2月、【日本】、その日の空は灰色の雲で覆われていた、そんな灰色の雲の下、1人の青年が墓の前で手を合わせて目を瞑り、墓の下に眠るであろう人物へと黙とうをささげていた。
彼の姿は寒さをしのぐためであろう深緑色のロングコートを身に着けしたのTシャツも黒色の長袖をしていた、下のズボンは冬迷彩のカーゴパンツで靴として黒の革ブーツをはいていた。
彼の服装は一般的な日本人の服装といえるが、ほかの日本人と違う箇所があった。
髪の毛である、髪の毛は短く揃えられているがその色は綺麗なプラチナブロンドをしていた、これだけならば日本に来た異国人であるが、その目や顔立ちは日本人のそれであった、しかし、その顔には大きな火傷跡がありそれがなければプラチナブロンドの髪も相まってさぞ魅力的な青年だったと思える。
青年は黙とうを終えると立ち上がり、お墓に供えていた煎餅を取り、背負っているリュックサックに詰め込み、その場を後にしたのであった
2月といえば、大きなイベントがあるのは周知の事実であろう、バレンタインデーであるその日はどこを歩いてもカップルだらけではなかろうか、そんなカップルだらけの街中を先ほどの青年はコートのフードをかぶり人目を避けるように歩いている
彼には寄り添ってくれる恋人もいなければ、無類の愛情を注いでくれる父母はいないのである。
彼が先ほど黙とうをささげていた墓は自分の両親が眠る墓である、4年前のこの日、彼の家は謎の連続放火魔によって燃やされ彼の父と母は家の炎にまかれ焼死してしまったのだ、彼だけは奇跡的に助かり今は父方の祖父母の家に居候させてもらっている身だ。
彼が一刻もその場を後にしたいと足を速めていると、空から白色の粒が降りてきた、周りの人も何事かと空を見上げると空から、その粒はふらふらと風に揺られながら落ちてくるのであった、雪である。
雪が降ってきたことにより彼の苛立ちは頂点に達し、小さくその場で毒づくのであった。
「クソッタレが」
毒づく彼の声は誰のもとにも届くわけがなく、寒空へと消える、やがて彼は大通りを抜けて祖父母の家がある住宅街へ続く細い道を歩いていると、人に声をかけられる。
「すみません」
声の感じからして女性だろうその声は不思議とよくとおる声だった、彼は声をかけられたことによりその女性のほうを向く。
女性の姿はこの寒空には似つかわしくない、ギリシャの民族衣装のような、白い袈裟懸けのような衣服に身を包んでいた、顔立ちは整っており金髪碧眼、触れれば壊れてしまいそうな完成された美を持っていました。
「壬生圭人様ですよね」
女性は彼が答えてもいないのに自分の名前を知ることに驚愕した、彼は疑わしい物を見るように女性を睨む。
「そんなに睨まないでください、怪しいものではございません」
彼女は少し焦りながら彼の警戒を解こうとしだす。
「初めまして、私は女神ノルンと申します」
彼は一層疑わしいもの、いや自らを女神と言い出した女性に憐みの視線を送る。
「なんなんですか、その顔は信じていないんですね」
女神を自称する女性は、不機嫌そうに頬を膨らませ抗議する。そんな彼女に対して彼は口を開く。
「北欧神話の運命の神様の名前を語ってお前は何をしたいんだ」
彼は神話などにそれなりに深い知識を持っていた、これは彼が中二病などではなく、彼の父親が神話などを題材にした物語を好んでいた為、彼も同様に神話に興味を持ちその手のことに詳しくなっていた。
「あ、私のこと知ってるんですね、そりゃ私は有名ですもんね」
女性は自慢げに豊満な胸をそらして、話を続ける。
「あなたには今から異世界に行ってもらいたいんです、詳しい話は、今から行く世界で」
彼女は手を前に出すとその前に白い扉のようなものが現れるのでした、彼女はそこに彼を引っ張り連れて行ってしまうのだった。
そうして連れてこられたのは、神秘的でありながらも空虚さを出している庭園だった。そんな庭園の庵の一つに彼と女神ノルンは椅子に腰かけていた。
「それじゃあ、あなたを異世界に呼ぶ理由を話させてもらうわね」
ノルンは神妙な面持ちで語っていく、異世界で何が起こるかを。
曰く、災厄が来ると
曰く、それを阻止する救世主が来ると
曰く、それが地球から来る異世界人だと
曰く、そのための女神の加護を授けると
「これで大体全部、お願い世界を救って」
女神ノルンはすべての説明を終えると、手を合わせ彼へと懇願する。
「災厄だとか救世主だとか面倒だ、拒否権はないのか」
彼は恨めしそうに、拒否をしようとする。
「ごめんなさい、拒否はできないの、この世界は地球とは別の世界で戻るのは出来ない」
ノルンは申し訳なさそうに言葉を続ける。
「でも、救世主は貴方の他にもいる、その人たちと協力し合えば」
彼女は説得を続けようとするが、彼はそれを止めさせた。
「ハァッ異世界に行くしか道はないんだろ、素直に飛ばされてやるよ」
彼はため息をしてしぶしぶといった様子で了承するのであった。
「ありがとう、それじゃあ女神の加護を渡して、飛ばすね、どうか貴方に幸多からんことを」
ノルンが言葉を紡いでいくと彼の姿が光となってその場から消えるのであった。
これは1人の少年『壬生圭人』の物語、決して英雄譚等にはならない孤独な少年の物語
- Re: 異世界サバイバル(仮題) ( No.2 )
- 日時: 2016/01/12 16:46
- 名前: HIRO (ID: GycBxjVd)
第一章「孤独な少年」
二話
女神の加護を受け取った少年、圭人はどこか大きな広間に立ち尽くしていた、周りを見ると壬生と同じようにその場に立ち尽くす人間がちらほらと見えた、そのうちの一人が壬生に近づくと、声をかけるのだった。
「おい圭人、その恰好は何なんだ、真冬の季節じゃあるまいし」
壬生を知るこの男は壬生と同学の高校生、木原燈屋である第一章「孤独な少年」
、目の前の少年は仏頂面で睨んでいる圭人に対してもフレンドリーな態度は崩さない程度には気のいい奴だ
黒の半そでTシャツにジーパンと圭人と比べると彼の服は軽装、夏の井出立ちであった
周りの人の服装を見るとその姿は千差万別でした、学生服、寝間着姿、スポーツウェア、圭人の様に冬服の者も多少なりとも存在した。
「木原、お前もここに来る前女神に何か吹き込まれた口か」
圭人は目の前の少年、燈屋へと疑問をぶつける。
「おお、もしかして圭人も!いや〜美人のお姉さんが助けてくれって言ったら、二つ返事で返しちゃうよね」
無駄に歯を輝かせながら、圭人へとサムズアップを返すのであった、彼はこのような軽薄な一面も持ち合わせている。圭人はその姿に嘆息しながらあたりを見渡す、女神から説明を受けているのが大半なのか、ほとんどの者が大広間から出ることをしなかった。
やがて数分すると大広間のドアを開けて、二人の男が入って来る。
1人は立派なひげを蓄え頭のてっぺんには装飾が施された冠を付けている、その男は重々しく口を開く。
「おお…異世界の勇者様方、我が国へようこそ」
感謝の意を伝える言葉を出し深々と男は頭を下げる、隣に立つ男はその男を大慌てで居直させその後、再び男は喋りだす。
「初めまして異世界の勇者様方、私はこの国の王イストナル13世である」
イストナル13世と名乗る男はその後もこの国においての王はと話し続けるが、略させていただく、王様は話を終えると、傍らの男に説明を頼むと、ドアをくぐりそのまま大広間を出ていった。
「王様からご説明の役を受けました、私は宰相のビヤーキと申します、以後お見知りおきを」
そんな簡潔な紹介の後、ビヤーキは様々な説明をし始める、要約すると。
曰く、力を付けて国を救ってもらいたい
曰く、あなた方の女神の加護はそのための者である
曰く、災厄がいつ来るかはわからない
曰く、帰るには災厄を止めるしかない
とのことであった。
「以上でございます、聞きたいことなどは、また個人的にお聞きください、まずはあなた方への対応をさせてもらいます、ついてきてください」
ビヤーキはそう述べると大広間のドアを開けて出ていくのでした。
そしてそれについていくために、圭人や燈屋なども含む異世界人たちは大広間をでていくのだった
- Re: 異世界サバイバル(仮題) ( No.3 )
- 日時: 2016/01/14 10:37
- 名前: HIRO (ID: GycBxjVd)
第一章「孤独な少年」
第三話
大臣に連れられてやってきたのは、様々な武器が立ち並ぶ、武器庫であった。
「ここにある武器は、勇者の皆様方にしか使えない、特別な武器も眠ります、どうか手に取って調べてください」
先ほど説明をしていたビヤーキはドアの横に立ち他の人の邪魔にならないようにしていました。異世界人の様相は様々だ、剣や刀、斧に槍、決して儀礼用や演劇のために作られたものではないそれらに少しおびえる様子の者もいましたが、大半が武器のもとに近づき物色を始めていた、それは圭人と燈屋も一緒だった。
燈屋は手近にあった槍を持つと持ち前の器用さで何不自由なく振るっている。圭人も近くにあった短剣をとると顔の前までもっていき鑑定士の様に見定める。
長さは15センチほどの片刃のナイフだ、狩猟用ナイフとして使われている様なナイフだ。
もう一つ近くにあるナイフこちらは刀身がくの字に曲がっているククリ刀と呼ばれるものだった、大きさは30センチほどか
圭人はそれをキープしながら他の武器も見定めていくが気に入った物がなかったのか、選んだのは結局その二つのみだった、ナイフをコートのポケットに、ククリ刀は腰のベルトにさすように、持ち出すことに決めた。
他の者も装備を選び終えたのか手には各々気に入った武器と思われるものが握られていた。
「皆さま、武器のほうはお決まりになったご様子ですね、武器をしまうためのベルトや器具は後ほどお渡ししますのでお待ちくだされ、それでは次に部屋へとご案内させていただきます」
一行がビヤーキに連れてこられたのは王城の西側に位置する兵舎とは別に作られた部屋だ
「皆様には王城にしばらく逗留して力を付けていただくのがよろしいかと思いまして部屋を用意いたしました、ですが部屋の数はそれほど多くありませんので、何名かは同室になってしまう事を先にお詫びいたします」
ビヤーキは深々と礼をすると、お困りの際は部屋にある鈴を鳴らせばメイドが来ることを告げて去っていってしまった
異世界人たちはようやく長い説明や話から解放され、安堵の息を吐いているその中で圭人だけは、物言わずに廊下の端下へと降りる階段側に一番近い部屋へと入りこもうとします。そんな、誰のことも気にしない素振りをする圭人に燈屋が慌てて話しかける。
「圭人、何の話も無しで勝手に行動するのは不味いだろ、まずは話し合いをだな」
燈屋がそういった、意見を圭人に言うが、圭人の返しはあまりに辛辣だった。
「俺は人と話すのが苦手なんだ、第一この世界の事を知らないやつで話し合っても時間の無駄、ナンセンスだ、この部屋は階段廊下側の二人部屋か、燈屋ならまだ信用できる、同室になってもらうぞ、来い」
燈屋の手を引っ張りドアノブに手をかけ、入っていく、そしてその場に残る他の異世界人に話す。
「お前らも知り合いがいるなら、信用できる奴と組んだほうがいい、特に女、ベルは必ず、鳴らしやすい手元に置いとくんだな、俺は興味ないがそういうのに興味のあるやつはいるだろうからな」
そうして、圭人は今度こそ部屋の中へと入っていくのでした。
残されたものは、立っていてもどうしようもないと、各々部屋割りを決めていくのだった
- Re: 異世界サバイバル(仮題) ( No.4 )
- 日時: 2016/08/14 21:16
- 名前: HIRO (ID: Txskcvk4)
第一章「孤独な少年」
第4話
部屋に入った圭人とその後に続いた燈屋、部屋の中には二つの簡素ながら仕立てが行き届いた綺麗なベッド、二人分の簡素ながらも丈夫そうなイスとテーブル、外側には華美でない程度の細かい装飾がされた窓がついていました、窓からは赤い夕日が差し込んでいます、夕方頃だろう。
圭人は自分が背負っていたリュックを床におろし、備え付けの椅子に座ると、溜息をつく。
燈屋はベッドに飛ぶと、そのままの姿勢で圭人に話しかけてきます。
「圭人、おまえその口下手直したほうがいいぜ、ここでも一人になっちまうぜ」
燈屋は努めて明るい口調ですが、反面、圭人の口調は重々しいです。
「別にどうでもいい、一人のほうが楽だし、それに他人と話すとか面倒だ」
圭人はテーブルに頬杖をついて窓の外を眺めます、外は依然赤い夕日が輝いています。
「まぁ、お前がそれでいいならいいけどさ、俺っちは、何があってもおまえの親友だぜ」
燈屋はベッドから跳ね上がると、満面の笑みでサムズアップを返してきます。
「そだ、せっかくだしメイドさんを呼んでみようぜ、もしかしたらすんげー綺麗なメイドさんが来るかもだぜ」
燈屋がベルを持ち、鳴らすと、数分するとドアがノックされ、声がかかる。
「お呼びされましたか、入ってもよろしいでしょうか」
はっきりとした口調の声がドアの向こう側から聞こえてきた、燈屋はドアを開けてメイドを部屋の中に招き入れる。
「初めまして、わたくし、本日からこの部屋の担当になりました、メアリーと申します」
メイドは深々と礼をして自己紹介を始めました。
メアリーと名乗る女性はメイドとしての所作などから仕事に対して誇りと何かしらの矜持があると見える。
顔立ちは目元がきつく厳しそうな人と感じれる、立ち居振る舞いも一挙一動隙がない、まさに女傑といえる雰囲気を持っている、陶器のように白い肌も美しいの一言に尽きない。。
「初めまして、俺は木原燈屋、そっちの仏頂面は壬生圭人、よろしく、メアリーさん」
燈屋は彼女……メアリーに挨拶を返す。
「はい、よろしくお願いします、それでは……ご用件は何でしょうか、木原様、壬生様」
彼女は努めて冷静に木原へと声をかける。
「あ〜、ただ呼んだだけなんだよねぇ~、どんなメイドさんが来るのかなって」
燈屋はへらへらと笑いながら頭をかいていました。
「作用でしたか、何もないのでしたら失礼します、また何かありましたら、鈴を鳴らしてくださいませ」
メアリーがその場を去ろうとすると、それまでしゃべらなかった、圭人が口を開きました。
「聞きたいことがある、順番に説明してくれればいい、まずは…………」
圭人は聞きたいことをぽつぽつと話していく。
女神の加護について、国について、災厄について、それらについてメアリーが返していきます。
女神の加護は意識を集中させれば、おのずと頭に使い方がわいてくると。
現在この国以外に3つの国があり、災厄に向け、共同戦線を張っていること。
災厄が何かは未だに解明されていないので何が災厄なのかはわからないこと。
「はぁ、まあそんなところか、ありがとう、早速、女神の加護を使ってみるか」
圭人が意識を集中させると、目の前に文字が浮かび上がる。
『木原 燈矢、身長162、体重51、17歳、転移者(人間)、加護/付与』
そのような文字が目の前につらつらと並べられる、それだけで何かわかったのか、今度はリュックサックを見てみた。
『リュックサック、中身/煎餅、筆記用具、ノート、500mlペットボトル』
圭人はリュックサックをひっくり返す、中からは書かれている文字と寸分たがわず同じ物が入っていた、次にメアリーを見てみる。
『メアリー、身長166、体重48、B86/W58/H84、23歳、人間』
「…………なるほど、こういう能力か」
圭人は一人得心が言ったという風に、ひっくり返して散らばった中身をリュックに戻す。
「おいおい、圭人、何がこういう能力なんだよ、一体どんな能力なんだよ」
燈矢は何もわからず、そう聞くしかできなかった。
「ああ、俺の能力はおそらく解析能力、見ただけで基本的な知りたい情報を調べることができるみたいだ、リュックの中身やお前の身体情報や加護、そっちのメイドのスリーサイズまでな」
メイドを指してスリーサイズというとメアリーは赤面して自らを守るかのように手を体に回した。
「まじかよ、何その便利能力、俺もほしいわ、え、じゃあ、お前、俺の加護とかももうわかっちゃった系?」
燈矢は興奮気味に圭人に詰め寄る。
「ああ、お前の加護は付与……多分エンチャントとか読めばいいんじゃないか?」
圭人はリュックの中身をすべてしまい終えると、そのままベッドに寝転んで寝てしまった。
「へぇーエンチャントかぁ、面白そうじゃん!って、おい、圭人、もう寝るのかよ!」
燈矢が自らの加護に思いをはせている横で寝に入っていた圭人、それを燈矢は叱責した。
「明日は、外に出て情報収集をするんだ、早く眠りたいんだ、お休み」
圭人はそれだけ言うと、すぐに寝入ってしまった。
「おいおい、また自分勝手なことで、あ、メアリーさん、ほったらかしてすみません、用事は済んだんで、また何かあったらお願いします」
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