コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 五十嵐さんは今日も忙しい
- 日時: 2016/07/11 03:37
- 名前: まあじゅ ◆QLlWWt5w1A (ID: 8DXjmx02)
...あー、あー、マイクテスマイクテス
もう少し音量下げてくれる?
...おっけー大丈夫そうだ
あっ待ってコードが足に絡まってる
...えー、初めまして。五十嵐というものだ
え、始めのくだりは何かだって?
あのね、あれはこのお話を始めるために五十嵐さんが体を張って準備をしてたんだよ?コードに好かれちゃった可哀想な五十嵐だよ?自分で言ってて辛いんだよ?
えっこの小説は何かだって?
——それは...読んでみたらわかるさ
あっちょっと待ってその携帯とPC投げる体制に入らないでそれ絶対痛いから
...こほんっ
えー、まあこんな感じで、本編入りまーす
あっ、ちょっ痛い、待ってそれマジで投げてくる系、マジで痛いってなんで初っ端から叩かれてんの俺
わかったわかったわかりました、ちゃんと説明するから落ち着けって...あ、いや落ち着いてくださいごめんなさいって
この小説はわたくし、五十嵐莱(いがらし らい)がお送りする非☆日常的コメディ小説だ
ハイ以上
え、待って誰、便器投げたの
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- Re: 五十嵐さんは今日も忙しい ( No.1 )
- 日時: 2016/07/11 13:05
- 名前: まあじゅ ◆QLlWWt5w1A (ID: 8DXjmx02)
〈五十嵐の日々1日目〉
やあ 俺だ
えっいや『誰だっけこいつ』みたいな目で見ないで五十嵐だよ
とうとう一つ目のお話が始まってしまった
だが俺はお話の主人公など今までしたことがない
正直困っている
『なんで物語の人物が自分が主人公だってわかるのか』だって?
それは俺にもわからない
なんたって初☆主人公のヒロインだからな
『お前はヒロインじゃねーだろ』?
それも俺にはわからないな
『なんたって初☆主人公だからな』
いや俺の言おうとしたセリフ先に言うなよ
ドヤ顔もいらん
しかし、この俺が主人公か...
主人公って何をすればいいんだ?
俺の主人公の立場の人間のイメージは、もっとこう...、迫力があるというか個性があるというか...
世界の平和を目指してる系男子とか
剣拾って、
「こっこれは...!お師匠様のおっしゃってた伝説の剣...っ!これであの魔王も...!」
とか言っちゃってる系男子とか
だが生憎俺、五十嵐はそんなメンタルも剣も持ち合わせていない
はて、どうしたものか...
「おーい、五十嵐ー!!」
おや、小説によくありそうなシチュエーションが
「なーにぶつぶついいながら歩いてんだよ」
いや、ちょっと困っていてな
「えっお前が?!あの自己中で自分大事で自己中で自己中心的なお前がっ?!」
ぶっ殺すぞ腎
この思ったことすぐ口に出しちゃう低脳は俺の昔からの友達、腎了(かなめ りょう)
仕方が無い、こいつに相談するか
「えっお前が主人公?...はっはーん、で、どうすりゃいいのか困ってんだ...五十嵐が主人公ねぇ...」
なんだその俺じゃ心配的な言い方
「怒んなよー折角相談相手になってやってるってのに」
いや別にお前じゃなくてもいいんだがな
「まあ、主人公だって意識しすぎたら、いくら五十嵐でもから回ると思うからあくまでも普通に過ごしときゃ大丈夫だよ」
腎にしては相談の答えになっている
そうか...意識しなければいいんだな
「ま、いくら五十嵐でもなんとかなるさ」
さっきから『いくら五十嵐でも』が余計だがな
了解、相談聞いてくれてありがとう
じゃあなサポーター
「えっ俺お前のサポーターになっちゃってんの」
ああ、よろしくセーブ
「えええそれもはや人じゃなくてもいいじゃん!せめてどっちかに!!」
——こうして、俺、五十嵐の物語が始まった...
...的な
- Re: 五十嵐さんは今日も忙しい ( No.2 )
- 日時: 2016/07/12 05:53
- 名前: まあじゅ ◆QLlWWt5w1A (ID: v8ApgZI3)
〈五十嵐の日々2日目〉
やあ、俺だ
いや、今度は『なんだお前かよ』みたいな目で見ないでくれ、惨めになる
主人公としての心構えはいい感じだけど、役割とかがいまいちわからん
まあいつかわかるか
『雑だな』だって?大丈夫だ、それが五十嵐で、それがこのお話だ
...すまない、ドヤ顔されても困るよな
で、俺が思うに君たち、いわゆる読者は、まずこの世界がどんな感じで、どんなふうにお話が進んでいくのかがわからないよな
では、今回はこの世界観のせつm
キーンコーンカーンコーン...
「はーい、席につけよー授業始めるぞー」
『きりーつ』『気をつけー』『れーい』
お願いしまーす
...こういう世界観だ
参ったな、説明がもう終わってしまった
てか、説明じゃねぇな
まあいい
あとは...、このお話の進み方だな
皆さんもうご存知のように、俺、五十嵐が主人公で、五十嵐がこのお話を進めている
そこで、ひとつ...いや、ふたつ問題が
...その主人公が、とてつもなく、
普通、なのだ
クラスの人気者でもない、超能力も使えない、とてつもなく馬鹿でもない、普通すぎるこの俺が、なんで主人公に選ばれたのか...このお話書いてる人、絶対物好きだよな
...まあいい、ふたつ目の問題だ
俺、五十嵐さん...
...ただ今、腹痛と戦っている
- Re: 五十嵐さんは今日も忙しい ( No.3 )
- 日時: 2016/07/12 20:25
- 名前: まあじゅ ◆QLlWWt5w1A (ID: kDko/hPR)
〈五十嵐の日々3日目〉
やあ 俺だ
何故毎回この始まり方なのかって?
気にするな、俺的に1番入りやすいんだ
えー、ただ今五十嵐さんは授業を受けてるわけですが
前回の通り、お腹めっちゃ痛い
ちなみに科目は数学
香川先生しょっちゅう生徒当てるから嫌なんだよな...
妙に『ねっ』が多いし
前回の授業の時、眠気覚ましに『ねっ』を数えてみたんだが、200を超えた所で辞めた
おねぇかよこのおっさん
おねぇさえ超えてるわ怖い
あっ腹痛やばいそろそろ我慢できなくなってきた
あークソ、なんでこんな時に...
主人公として恥ずかしい
今当てるなよ先生...
「えーとじゃあね、この問題をね...」
あ、フラグ立ったかもしれない
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