コメディ・ライト小説(新)
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- 目覚めた場所は異世界でした。
- 日時: 2016/10/29 20:02
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=11452
削除依頼済みです。
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.1 )
- 日時: 2016/10/28 18:37
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
話を書き始める前にルビ機能使ったことないんでテストしまーす。
蒼衣
〜序章〜
・異世界への転生
「…なのでこの問題はこのように…」
黒板の前では先生がいま取り組んだ問題について解説している。
特に興味のない俺は、窓の外の景色をなにか面白い景色がないかと眺めていた。
「おーい、そこ。授業中によそ見をしない。」
「はーい。」
正直に言うと、いまのこの状況は全然面白くないと思う。決められた日になんとなく学校に行き、なんとなく授業を受けて、また決まった時間になったら帰る。
こうして俺たちはなんとなく1日を終える。そんな面白味のない日々に俺は退屈していた。
(あーあ。いっそ異世界かなんかに転生できたらいいのに。)
俺は面白味を求めてこんなことまで考えていた。まあ、できるわけないけど。
こうして今日も退屈な1日を終えるのか。そう思い、1つ溜息をついて黒板に目を向けると、一瞬、視界の隅にチカッと何かが光ったように見えた。
(なんだ?…窓の外から?)
周りをみてもどうやら俺だけだったようなので、最初は気のせいだと思っていた。だが、その光は絶えることなく断続的に続いている。…それどころかだんだん強くなっていく。
(おいおい…これ一体どうなって…!?)
そう思った瞬間俺の視界は白に包まれた。
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.2 )
- 日時: 2016/10/28 22:13
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
〜第1章〜
・目覚めた場所は…
「っん…?ここは…?」
俺が目覚めたのはなんと森の中だった。
「…は?え?いやここどこ?俺さっきまで教室にいたはずなんだけど?」
確かにさっきまで俺は教室で授業を受けていたはずだ。なのになんでこんな場所に?
「まあ…原因を考えるとするとあの光なのかもな。」
俺が気を失う直前にみたあの白い光。あれ以外に考えられない。
え?何本当に異世界来ちゃった感じですか?嘘でしょ?ダレカ嘘ダトイッテクレ。
…にしても大きな森だ。何もかもがいつもより少し大きく見える。俺は男子の中でも身長が大きい方だった。それでもこれだけ大きく見えると言うことは相当大きいのだろう。この木は。
…いや、本当に「木が」大きいのか?
実は目覚めてから少し違和感がある。だけどそれを確かめるのが少し怖くて目をそらしているのだが…
「…まさかな。」
俺が感じている違和感は主に3つある。
まず1つめ。これはさっき言った通り周りのものがデカい。
次に2つめ。なんかいつもより声が高い気がする。
最後に3つめ。…男子の大切なものがない気がする。
なんと都合がいいことに実は近くに湖がある。ああ、本当に都合がいい。…嘘です。確かめたくないです。
(でも確かめないわけにはいかないよな…。)
自分がいまどんな姿なのかは確かめる必要がある。こんなにも普段と違う部分があるのだから…。出来ればいつもと変わりませんように!!
そう願って湖を俺はそーっと覗き込んでみた。
…別人でした。…女でした。
「っうわぁーー!!!!もーやだーーー!!!」
え、いや当たり前ですよね!?今まで男だった奴がいきなり女になるんだよ!?
今までの癖を全部直さなきゃいけないんでしょ!?…え?ショックを受けるのはそこじゃないって?いや別に性別変わったことはそれほどショック受けてないけど。
なんてったってブスじゃないんだもん。それなりに可愛くてびっくりしたよ。自分でも。外見大事よ。どこの世界でも。うん。(あ、もちろん中身も大事だよ!)
…さてと。自分の外見を確認できたところで今の状況を整理しよう。
・どうやらここは俺の知ってる世界とは違うらしい。
・なんか美少女になってる。
・森にいる。
まとめると…
俺は異世界に美少女として転生(?)しました。
何それ面白そう。
…そう俺が比較的これまで冷静だった理由。不安より好奇心の方がはるかに上だったから。俺はずっと「面白い」を毎日の生活に求めていた。
そんな中でのこの転生。嬉しいに決まってんじゃん。
「さてと…これから何をしようかね?」
こうして大きな好奇心を抱えながら俺の異世界生活がスタートしたのである。
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.3 )
- 日時: 2016/10/29 09:06
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
・一心同体
「まず、ここ何処?」
ドキドキワクワクの異世界生活がスタートしたものの、今いる場所は森としか言いようがない。まずは自分がいる場所くらいは把握しなければ。
手当たりしだいに今いる場所の特徴を探してみる。
「…これは、薬草?こっちにあるのは鉱石か?」
まるでRPGじゃないか。名前つけてみる?はじまりの森とか。そんなことは別にどうでも良いんだ。
俺は今とりあえず食べるものが欲しい。きのみとか。
異世界に転生したは良いものの、餓死しましたとか嫌だよ俺。
さっきの湖に魚はいたんだけど、釣り竿がないし、あったとしてもあまり食べたくない外見をしてた。俺生まれて初めて見たよあんなドラゴンみたいな魚。
「俺の食べ物はどこだー!ガイドが欲しい!」
あるだろ?どんなゲームにも説明書的なものが。この世界にはないのか?
こんなRPGみたいな世界なんだからあったっておかしくな…
《A.あります。》
!?
え?お前誰?どこにも姿が見えないし、声は頭に響いてくる。
《A.私はあなたの中にある存在であり、あなたのスキルの1つでもあります。》
は?俺の中にいる?スキル?なんじゃそりゃ。
新しく登場した謎の存在に俺は困惑させられるばかりであった。
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.4 )
- 日時: 2016/10/29 09:57
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
・この世界について
えーと、お前は俺の中にいる存在なんだな?
《A.はい。》
さっきから俺の質問に答えてくれているが、なんでもおしえてくれるのか?
《A,私のわかる範囲でしたらお答えすることが出来ます。》
ふむ。なんでも答えてくれるのか。それなら…この世界について簡単に説明してくれ。
《A.この世界はこのような森などのダンジョン、主に5つに分かれる王国、小さな村などで形成されており、様々な種族たちが生活しています。》
え、この森ってダンジョンなの?もう本当にRPGじゃん。
それならスキルとかあっても納得。そういえば、お前もスキルの1つっていってたよな。他にもスキルっていうのがあるのか?
《A.はい。詳細はステータスで確認することが出来ます。ステータスを表示しますか? はい/いいえ》
えーと、これは、はいで良いのか?
すると、おれの頭の中に情報が流れ込んできた。
〜ステータス〜
種族:人間
称号:転生者
特殊スキル:〈賢者〉〈奪取Lv.1〉〈贈与〉〈翻訳〉
スキル:〈身体能力向上Lv.1〉〈暗視Lv.1〉
魔法:無し
なんじゃあこりゃ。色々表示されたけど。全く持って意味がわからん。説明してもらおう。
お前はどのスキルによって俺に話しかけているんだ?
《A.特殊スキル〈賢者〉によるものです。》
特殊スキルって何だ?
《A.ごく稀に獲得できる貴重なスキルのことです。種族によってはその種族でしか使えない特殊スキルを持っている場合があります。》
じゃあスキルって何だ?
《A.その個体の経験によって得られる能力のようなものです。スキルにはスキルレベルというものが存在し、スキルレベルもまた、戦闘などによって向上し、スキルレベルが上がった場合、スキルによってもたらされる能力の値も変化します。》
魔法ってあるけど、これどうやったら使えるようになるんだ?
《A.魔法を使う方法は主に2種類あります。1つ目はもともと自分の中に蓄積されている魔力を使って発動する方法。使った魔力は次第に回復しますが、もともと蓄積されている魔力の量には個人差があります。2つ目は、この世界に漂っている魔力を取り込んで発動する方法です。この世界では至る所で魔力が漂っており、それを取り込んで魔法に変換することが出来ます。ただし、取り込める魔力の量も個人差があり、場所によって漂っている魔力の濃度も違うため、環境に大きく左右されます。》
ほう。そんな方法があるのか。あとは、この称号の転生者って何?
《A.この世界に漂う魔力などの膨大な力の周期がごく稀にずれ、時空を歪めて異世界に干渉することで…》
もっと簡単にお願いします。
《A.ごく稀にこの世界に異世界からやってくるものに与えられる称号です。》
何か特別な力が得られるとかそういうのは…
《A.特にありません。》
あ、そうですか。転生者が特別とかないんですね。
知りたいことはあらかた聞いたかな。うーんとりあえず魔法が使えるようになりたい。あっても困らないと思うし。そこらへんの木に向かって練習してみようかな?
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.5 )
- 日時: 2016/10/29 14:14
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
・魔法ってどうやるの?
賢者のスキルによって魔法の存在を知った俺は、そこらへんに生えている木に向かって魔法の練習を始めていた。だが…
「…全然出来ない。」
ご覧の有様である。もともと俺の世界には魔法なんてものは存在していなかったのだ。そんなすぐにできるものではない。
「ねえ、なんかヒント頂戴よ!全く持って出来ないんですけど!」
《A.私は実際に魔法を使ったことがないのでお教えすることはできません。》
賢者さん使えない。
《が…魔力の動きをイメージすることで使いやすくなるとは聞いたことがあります。湖の水などで試してみては?》
え、なにそれ魔力の動き?そんなのあるの?
試しに意識を集中させてみる。
…確かに体の周りに何か漂っている気がする。
それを一点に集中させるイメージを持つ。すると、俺の手の中に何やら白い光の塊ができていた。
「うわ!なんかできた!」
《A.それが魔力を集めたものです。それを何らかのイメージにそって変換すると魔法となります。》
えー!ほんとにできちゃったよ。前言撤回。賢者さんマジ有能。
試しに湖の水に意識を向けてみる。水…水のイメージ…
お!水が動いてる!しかも俺のイメージ通りに!さすが俺前から想像力だけはいいって言われてただけあるぜ!…想像力だけね。
するといきなり頭の中で声がした。
『スキル〈水流操作Lv.1〉を入手しました。』
え?今の賢者さんの声?
《A.違います。今の声は通称「創造主」と呼ばれるものの声だと思われます。》
創造主って何?
《A.分かりません。今のようなスキル獲得時などにしか発せられない声のため色々な形で憶測が飛び交っています。》
ふーん。賢者さんにもわからないことがあるのか。まあ、それはいいとして水流操作っていまのだよな?もう一回やってみよう。
「お!さっきよりもやり易くなってる!」
これもスキルとして獲得したからなのか?
《A.そのようなスキルを持っていると魔法を発動し易くなります。》
なるほど早速やってみよう。まず、水流操作で水を持ち上げその水を弾の形にする。それを木に向かって発射する。
ドンッ
弾が木に当たって破裂する。ふむ、まあまあの威力だな。
『魔法〈水弾丸〉を習得しました。』
やった!初めての魔法を習得したぞ!
ガサッ
すると草むらの方から何かが動く物音がした。
「誰だ?」
俺が問いかけると物音が収まり急に静かになった。
怪しく思ったので物音のした茂みをかき分けてみた。
「ひゃっ!」
そこには耳と尻尾がついた小さな少女が半ば涙目になりながら座り込んでいた。
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